通期業績 連結計P/L(対前年実績)

中野祥三郎氏:それではよろしくお願いいたします。私から2016年度の連結業績と、業績予想を報告いたします。

このスライドは2016年度の業績の実績を前年と比較いたしております。差異は為替換算の影響を除いたものを実質増減といたしております。ドルの期中平均レートでございますが、前年の120円から109円と9パーセントほどの円高に振れています。

2016年度の売上高は4,022億円でありましたが、このうち海外が2,285億円でありまして、構成比で57パーセントとなっております。前年比較では表面上62億円の減収。実質170億円の増収でありました。

営業利益は328億円で2億円の増益。経常利益は320億円。10億円の増益であります。税引前利益は、飲料事業の、のれん償却等により32億円の減益。親会社株主に帰属する当期純利益は理研ビタミン社株式の売却時の法人税の負担により、38億円の増益となっております。

通期業績 国内売上高(対前年実績)

営業利益、経常利益、当期純利益は過去最高であります。

国内事業の売上高でありますが、1,764億円。ほぼ前年並みということであります。しょうゆ事業は「いつでも新鮮生しょうゆ」シリーズが引き続き好調に推移しております。11億円の増収であります。

食品事業はつゆ類の主力製品である「本つゆ」のリニューアルに伴う価格体系の見直しにより25億円の減収となりました。

飲料事業は豆乳の増加により、13億円の増収でありました。

通期業績 海外売上高(対前年実績)

海外の売上でありますが、実質で174億円増加いたしまして、2,285億円となっています。北米では為替の影響を除きますと、食料品製造販売品事業が5.6パーセントの増加。食料品卸売事業が6.5パーセントの伸びとなっています。

欧州では為替の影響を除きまして、しょうゆが7.9パーセント増加。食料品卸売事業が13.1パーセントの成長でありました。

アジア・オセアニアでは為替の影響を除いて、食料品製造卸売事業は6.6パーセント。食料品卸売事業が20.7パーセント増加しております。

通期業績 連結営業利益(対前年実績)

営業利益は国内で17億円の増益。海外で2億円の現役でありました。下の方のセグメント間消去のところが39億円から59億円へと20億円ほどマイナスが増加しておりますが、これは持株会社から株主への支払配当金の増加に対応して、事業会社から持株会社への配当金を増額したことによります。

持株会社の営業利益は受取配当金が20億円増加しているのに対して、8億円の増加に留まっておりますが、これはオリンピック関係の広告宣伝費の増加。円高によるロイヤリティ収入の減少などによるものであります。

国内営業利益の主な増減要因

国内事業の営業利益は81億円から98億円へと17億円増益となりました。その内容がこのグラフで示しております。売上増加により9億円。販促費の効率的な物流費の改善によりまして3億円。製造原価の改善で2億円の増益効果がありました。

また、原料費で17億円の負担減少がございました。減益要因としては広告宣伝費、減価償却費などの固定費の増加があります。

海外事業の営業利益は240億円から238億円へと2億円の減益でありますが、その内容をグラフにしたものがこちらでございます。

海外営業利益の主な増減要因

利益貢献では売上増加の影響が45億円あります。しょうゆの製造固定費の増加が5億円。食料品卸売事業の販管費・管理費の増加が16億円の減益要因となっています。

また、海外事業の円換算による為替の影響が、24億円ほど利益減少に影響しております。

連結貸借対照表 増減明細

次に、貸借対照表の増減について報告いたします。2016年度の末の総資産は3,612億円でございまして、前期末から為替の影響27億円を除いた実質で17億円の減少となりました。

現預金や運転資金の増加によりまして、流動資産が225億円増加いたしております。のれんの償却によりまして、無形固定資産は49億円減少しております。

理研ビタミン社株式売却によりまして、投資有価証券が228億円減少しております。この資金を使いまして、有利子負債200億円を減少させております。

連結キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの状況はこちらのスライドの通りでございます。

営業キャッシュ・フローが261億円創出され、固定資産の取得売却を除いたフリー・キャッシュ・フローで145億円のプラスであります。

先ほど申し上げたように、投資有価証券の売却収入を社債の償還にあてております。

通期業績予想 予想の前提条件

続いて、2017年度の予想であります。為替は1ドル105円。ユーロは115円で計算しております。

通期業績予想 連結計P/L(対前年実績)

売上高は4,138億円。表面上116億円の増収。為替差64億円を除いた実質で181億円の増収を予想しております。

通期業績予想 国内売上高(対前年実績)

営業利益は345億円で表面上17億円の増益。為替差8億円を除いた実質で24億円の増益と予想しております。

経常利益は14億円の増益で330億円。親会社株主に帰属する当期純利益は215億円と見込んでおります。

通期業績予想 海外売上高(対前年実績)

続いてセグメント別の状況でございます。

国内の売上高は33億円増加すると予想しています。しょうゆ部門は9億円の増加。飲料部門。豆乳を中心に20億円の増加を予想しております。

海外事業は各地域で順調に売上を伸ばすと予想しておりまして、北米では5.7パーセント。ヨーロッパが8.2。アジア・オセアニアでは19.3パーセントの成長を見込んでおります。

通期業績予想 連結営業利益(対前年実績)

続いて、営業利益の予想であります。

営業利益は17億円の増益のうち国内で17億円の増益。海外で9億円の増益。持株会社等で3億円の減益を予想しています。

国内では売上増加の効果が14億円。体質改善効果は5億円。原料のコストダウンを3億円と予想しております。一方で広告宣伝費を5億円。減価償却費は5億円増加する予想をしております。

海外では売上増加の影響が42億円。利益プラスとなります。一方で広告宣伝費3億円。製造固定費4億円。卸売事業の販管費で17億円ほど増加をおり込んでおります。 為替の影響が7億円の減益要因となります。

私の説明は以上でございます。

<続きは近日公開>