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株式会社コパ・コーポレーション(7689)

東証グロース

卸売業

目次

吉村泰助氏:株式会社コパ・コーポレーション代表取締役社長の吉村泰助です。当社の決算説明動画をご視聴いただき、誠にありがとうございます。

今回の流れですが、まず2027年2月期第2四半期の業績ハイライトをご説明し、続いて事業内容と当期の取り組み、そして今後の成長戦略と通期の業績予想の順にご説明します。

業績ハイライト

2027年2月期第2四半期累計の業績ハイライトについてご説明します。

今期の最大のご報告は、2023年2月期以来、実に4期ぶりの中間会計期間での黒字化を達成できたということです。

売上高は前年同中間期比で7.4パーセントの減少となりましたが、販売費および一般管理費を前年同期比で約18.6パーセント削減し、中間純利益1,200万円を計上しました。前年同中間期の中間純損失5,200万円からの黒字転換は、当社が掲げてきた「費用構造の抜本的改革」が着実に実を結んだ証です。

前期の決算発表において、「2027年2月期は当社にとって絶対に黒字化を実現しなければならない1年」とお伝えしました。上半期において黒字化の手応えを感じ取ることができたことは、投資家のみなさまへの最初のお約束を果たせたものと、深く安堵しています。

ただ、まだ通期での黒字着地という最終目標は道半ばです。引き続き全社員一丸となって下半期の業績確保に邁進していきます。

PLサマリー

損益計算書のサマリーをご説明します。

売上高は10億5,200万円と、前年同中間期の11億3,600万円から7.4パーセントの減収となりました。売上総利益は4億2,000万円、粗利率は40.0パーセントです。前年同中間期の粗利率39.2パーセントから改善しており、新商品の販売定着が利益率改善に貢献していることをお伝えできます。

この結果、営業利益は1,500万円と、前年同中間期の営業損失5,200万円から黒字転換を果たしました。経常利益は1,800万円、中間純利益は1,200万円です。

販管費の抑制

販売費および一般管理費は4億500万円となりました。前年同中間期の4億9,700万円から9,200万円、率にして約18.6パーセントの削減です。

内訳としては、販売費が1億5,500万円と前年の1億6,900万円から1,400万円の減少、一般管理費が1億700万円と前年の1億4,800万円から4,100万円の減少、人件費が1億4,100万円と前年の1億7,900万円から3,800万円の減少となっています。

削減の主な要因は3つです。まず広告宣伝費については、新規顧客獲得施策の見直しを実施し、費用対効果を向上させました。次に外注費については、生成AIの活用によりコンテンツ制作および開発業務の内製化を推進し、外部委託の必要性が減少しました。そして支払手数料については、「わくたん」と「わくたんマーケット」のサービス統合により、システム関連の重複費用を排除しました。

BSサマリー

続いて、貸借対照表のサマリーです。

当中間会計期間末における総資産は11億700万円と、前年同中間期の11億5,200万円から3.9パーセントの減少となりました。流動資産は、売掛金が増加した一方で現金および預金・棚卸資産が減少したことで10億9,900万円となっています。

固定資産は700万円です。負債合計は3億2,700万円と、前年同中間期の3億8,400万円から14.8パーセントの減少となりました。買掛金・未払金の減少が主な要因です。

純資産は7億7,900万円と前年同中間期の7億6,700万円から1.6パーセント増加しており、自己資本比率は70.4パーセントと健全な財務状態を維持しています。なお、当中間会計期間末における現金および預金は4億6,200万円を確保しています。

2027年2月期2Q販売チャネル別売上高サマリー

続いて、販売チャネル別の売上高概況についてご説明します。

テレビ通販の売上高は5億1,400万円と、前年同中間期比7.6パーセントの減少となりました。新たな出演者の創出とテレビ放送での訴求内容・演出のリニューアルに取り組んだ結果、ゴム加工を施したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」、エアコンの冷却フィン洗浄剤「エアコンクリーナーAg消臭プラス」、および新商品のスキンケアライン「at DAISY ELEXIA」の売上が好調に推移しました。

一方で、大型販売企画が前年同期に比べ減少したことが売上全体の減少要因となっています。テレビ通販は引き続き全チャネル中最大の売上構成比を占めており、当期は48.9パーセントです。

インターネット通販の売上高は3億700万円と、前年同中間期比5.3パーセントの減少となりました。各モール内でのアクセス数・転換率・購入単価向上のための施策として、商品ページのUI・UX改善に取り組んでいます。「ゴムポンシリーズ」と夏季商材の「エアコンクリーナーAg消臭プラス」「カビッシュトレール」が好調に推移しました。

一方、前年同期に当社商品「鎬-Shinogi-Neo」がテレビ番組で紹介され、一時的に売上が急増していたことの反動により、チャネル全体では前年を下回る結果となりました。ただし、この反動の影響を除くと、売上規模は前年を上回る水準で推移しており、基調としては改善していると認識しています。

ベンダー販売の売上高は1億8,500万円と、前年同中間期比11.7パーセントの減少となりました。第1四半期に引き続き、店頭実演の回数を増やすことに取り組みました。その結果、「Tsukumo傘シリーズ」「エアコンクリーナーAg消臭プラス」および「カビッシュトレール」の売上が好調に推移しましたが、その他商品の販売が前年実績を下回ったことが影響しました。店頭実演の回数拡大という方向性は正しいと確信しており、下半期も継続的に強化していきます。

セールスプロモーションの売上高は1,900万円と、前年同中間期比38.6パーセントの大幅増加となりました。実演販売士の人員拡充と実施案件数の増加の成果が数字に表れたかたちです。当社経営理念第4項に「実演販売を商ゐの王道と考えて大切にし、その可能性を追求する総合商社であり続けます」とあります。このチャネルの成長は、まさに理念の実践であると考えています。

デモカウの売上高は2,000万円と、前年同中間期比4.7パーセントの増加となりました。「超低反発インソール Nu:ma」と当期新発売の「Tsukumo Colors」を含めた「Tsukumo傘シリーズ」「鎬-Shinogi-Neo」が売上を牽引しました。

わくたんの売上高は400万円と、前年同中間期比で減少となりました。「パルスイクロス」などの商品販売は好調に推移したものの、クラウドファンディングサービス「わくたん」のサービスを一時的に停止していることなどの影響から、売上高が前年比で下回る結果となりました。

販売チャネル別売上高構成比の変化

また、各チャネルの構成比は、スライドのとおりです。各チャネルで前年度との増減はありましたが、構成比はほぼ同じ結果となりました。

会社概要

ここからは、当社の事業内容と2027年2月期の取り組みについてご説明します。

当社コパ・コーポレーションを一言で申し上げると、実演販売の会社です。1998年10月の創業以来、実演販売のできる卸売業としてスタートし、実演販売のできる販売元へと発展を遂げ、2020年6月に東証マザーズ市場(現・東証グロース市場)に上場しました。

事業系統図

当社の事業は実演販売関連事業の単一セグメントですが、テレビ通販、ベンダー販売、インターネット通販、セールスプロモーション、デモカウ、わくたんという6つの販売チャネルにより展開しています。

販売戦略

なぜこれほど多様なチャネルで販売するのかというと、消費者における「納得」という心理は、五感から入ってくる情報が一致したときに初めて生まれるからです。現代の消費者は、テレビで見る、ネットでほかのお客さまの声を聞く、店頭で触るというすべての体験を通じて、初めて納得して購入に至ります。

そのため、当社では「見るテレビ通販」「聞けるネット通販」「触れる店頭販売」という異なるチャネルを有機的に連動させています。この販売戦略を「3Dマーケティング販売戦略」と呼んでいます。

当社の強み:実演販売で唯一の上場企業

当社の最大の強みは、実演販売界で唯一の上場企業という立場と、30年以上にわたる実演販売の実績から積み上げてきた実演トークの集積にあります。

経験と実績を兼ね備えた実演販売士を組織的に擁し、その上位クラスとして、売るだけでなく顧客ニーズを反映した商品企画まで担える「実演アンカーマン」を社員として在籍させています。

当社の強み・競争力の源泉

加えて、当社の強みは「売れる商品企画力」にあります。実演販売士が過去に売ってきた実演トークと、その魅せ方の集積というマーケティング情報により、実演口上を起点として商品を開発しています。過去に売れた昭和のヒット商品を現代版にブラッシュアップしてリバイバルし、新たなヒット商品を生むこともできます。

新商品の販売定着が利益率改善に貢献

続いて、当期における主な取り組みをご報告します。

第一に、新商品の販売定着による利益率改善です。売上上位15商品に占める直近発売商品が、前年同期の4点から当期は5点へと増加しました。

新商品が売上上位に入ったことで、商品ミックスの良化を通じて売上総利益率の改善に寄与しました。これは当社の商品開発力、すなわち実演口上を起点とした商品企画と、そのプロモーション計画の精度が向上していることの表れです。

主力商品の創出①

当社は、新商品の開発に加え、実演販売による主力商品の育成に注力しています。直近発売商品に関しては、新たにスキンケアライン「ELEXIA」を発売し、初回のテレビ放映において「ELEXIA ぜんぶおとすモデリングマスク」は紹介開始から約10分で予定数を完売しました。また、折りたたみ傘の「Tsukumo傘シリーズ」は、ベンダー販売の主力商品に成長しています。

包丁「鎬-Shinogi-Neo」は、実演による切れ味の訴求がテレビ・店頭・ECのいずれにおいても効果を発揮しており、インソール「Nu:ma」は直営店「デモカウ」を起点に売上を伸ばしています。

今後も、オンライン・オフライン双方の実演販売と認知施策を組み合わせ、主力商品をさらに増やしていきます。

主力商品の創出②

また、既存主力商品に関しては、「ゴムポンつるつる」の新色「ライトグレー」を2026年4月に発売しました。累計販売数が2026年3月末時点で360万枚に達する当社の主力商品について、既存顧客からのご要望を踏まえてラインナップを拡充したものです。

また、エアコン送風ファン洗浄剤「カビッシュトレール」のリニューアルも実施しました。すすぎ剤ノズルを跳ね上げ式に改良することで、ノズルの紛失リスクの低減と安定した噴射操作を実現し、顧客満足度の向上を図っています。

こうした継続的な商品改良と新色展開が、粗利率の改善に着実に貢献しています。

コスト構造の見直し

第二に、コスト構造の最適化です。先ほど販管費の抑制についてご説明したとおり、費用対効果を高め、効率的な事業運営を推進するため、コスト構造の見直しを進めています。

広告宣伝費については、従来広告を抑制し、SNSを中心とした統合プロモーションモデルへ転換することで費用効率を高め、営業利益の改善につなげています。また、Webコンテンツや販促物・販促動画の制作、管理部門業務などをAIの活用により内製化し、固定費の削減を進めています。

今後はAIエージェントによる業務の標準化を進め、効率的な事業運営を一層推進していきます。

店頭実演販売の拡大

第三に、店頭実演販売の拡大です。コロナ禍で激減した店頭実演は、アフターコロナ期も本格復活には至らず、限定的な実施にとどまっていました。

当期は、この課題を正面から克服すべく、実演の回数増加に継続的に取り組んでいます。セールスプロモーションチャネルの売上が前年同期比で増加したことは、この方針の成果の一端を示すものです。

ライブコマース市場への参入

第四に、ライブコマース市場への参入です。当社は、実演販売の知見を活かして「TikTok Shop」へ本格参入するため、アジアを代表するPRグループのグループ企業であり、TikTokコマースに特化した株式会社ライブコマースと、ライブコマース事業の共同運営に係る業務提携契約を締結しました。

ライブ配信は、ラショーモン亀山をプロジェクトリーダーとし、ジャック日田、ブレーカー足立、となりのハンニャといった当社所属の実演販売士が担当します。実演販売においても、商品の使用シーンや機能性を伝える「実演」の価値は極めて高く、双方の強みを活かした新たな購買体験の創造を目指していきます。

今後の成長戦略と2027年2月期業績予想

続いて、成長戦略についてご説明します。

当社は現在、上場維持基準のうち流通株式時価総額基準に適合していない状況にあります。2026年2月28日時点の流通株式時価総額は約4億1,300万円と、基準の5億円を下回っており、2026年5月19日に上場維持基準への適合に向けた計画を開示しました。

流通株式時価総額基準への適合に向けた取り組みとしては、業績改善を通じた企業価値の向上、IR活動および投資家コミュニケーションの強化、そして株式流動性の向上に向けた大株主との継続的な対話を並行して進めていきます。

2027年2月末までの改善期間内に適合が確認できない場合、上場廃止となるリスクがあります。投資家のみなさまには、この事実を誠実にお伝えしなければなりません。

この状況を打開するために、当社は黒字転換に加え、4つの柱で成長戦略を推進していきます。

商品開発理念

第一の柱は、継続的な商品開発と主力商品の創出です。当社の商品開発理念は、「目新しく、つい誰かに教えたくなるような商品を提供する」「オールシーズンを通じて生活が豊かになる商品を提供する」の2点です。商品に実演を導入し、お客さまと直に触れることによって卓の品質は昇華されます。

商品開発

商品開発数は2023年2月期の5商品から、2026年2月期には40商品へと拡充することができました。今後も同等の開発サイクルを維持し、継続的な商品開発を推進していきます。

生成AIを活用したサービス展開

第二の柱は、「AIによる当社にしかできない強みの確立」です。当社直営のECサイト「わくたんマーケット」では、実演販売士のAIアバターが実演・質問対応する商品ページを拡充し、一覧ページを新設しました。当期中に全商品ページへの反映完了を予定しています。

ECでの実演体験を拡大するとともに、直営店「デモカウ」においても商品カードのQRコードから実演ページを閲覧でき、多言語チャットを搭載してインバウンドのお客さまの購買体験向上を図っています。

さらに、実演LPを生成するエンジンを構築し、自社利用にとどまらず、広く外部への提供も検討中です。また、AIアバター型ランディングページ制作のプラットフォームの開発計画も進めています。

当社経営理念第6項に「実演販売の精神を尊び、時代と共にその形を変え、真にその商ゐを継承して発展させます」とあります。AI革命の時代において、「何をどのように売るか」という業務ロジックそのものを持っているかどうかが競争優位の源泉となっています。当社が30年以上蓄積してきた実演販売の口上ロジックこそが、ライバルには持てない最大の参入障壁です。

統合プロモーションモデルへの転換

第三の柱は、「統合プロモーションモデルへの転換」です。従来のテレビを中心とした集客モデルから、テレビ通販とSNSライブ配信を連動させた統合プロモーションモデルへの転換を推進しています。

オンエア直前に公式SNSでライブ配信を行い、視聴者の購入意欲を高めてからテレビ通販放映へとつなぐ流れを構築し、SNSによる情報発信とファン形成、ネット広告によるターゲティング配信と効果測定、テレビ露出による高い認知効果、そして実演販売を連携させることで、認知から購買までの最大化を図っていきます。

海外製品の直輸入による原価率の低減

第四の柱は、海外製品の直接調達による原価率の持続的な低減です。従来は商社を介して調達するケースが中心で、調達コストが上乗せされていました。今後は直接調達の比率を高め、国内商社や現地商社を介さない商品を増やしていくことで、原価率の持続的な低減を実現していきます。

直接調達比率の継続的な向上と、サプライヤーとの直接連携強化による交渉力の向上を進めていきます。

2027年2月期業績予想

2027年2月期の通期業績予想についてご説明します。

通期の業績予想について、2026年4月14日に公表した業績予想からの修正はありません。売上高については18億200万円、前期比約1.3パーセント増を見込んでいます。営業利益は100万円、経常利益は200万円、当期純利益は100万円を予想しています。

第2四半期累計で中間黒字化を達成したことは、通期黒字化への大きな足がかりとなりました。ただし、下半期においても気を緩めることなく、販管費の適正化と売上の着実な積み上げを継続していきます。

当社経営理念第1項に「やさしさと感動を売って、笑顔と感謝を稼ぎ、みんなのための糧とします」とあります。投資家のみなさまのご期待に応えることもまた、この「みんなのための糧」の一部です。

4期連続の赤字からの脱却と上場維持という2つの必達目標に向け、通期黒字化を必ず達成し、みなさまにご報告できることを強くお誓い申し上げます。

私からのご説明は以上です。最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

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