logmi Finance
logmi Finance
株式会社アイビス9343

東証グロース

サービス業

FY2026/12 2Q 連結業績ハイライト

神谷栄治氏(以下、神谷):株式会社アイビス代表取締役社長の神谷です。それでは、2026年12月期第2四半期の決算説明を始めます。

連結業績のハイライトです。第2四半期のサブスクリプション課金売上は前年同期比(YoY)66.4パーセント増と過去最高を更新し、ストック収益が全社成長を牽引しています。

具体的な数字としては、サブスクリプション課金売上は4億5,000万円で、YoY66.4パーセント増となりました。「ibisPaint」のサブスクリプション契約数は48万4,500件で、YoY59.5パーセント増となりました。

売上高は15億4,000万円で、YoY27.2パーセント増となりました。営業利益は2億6,000万円でYoY1.5パーセント減、営業利益率は17.0パーセントでYoY4.9ポイント減となっています。

「ibisPaint」のサブスクリプション契約純増数は、第2四半期として過去最高を記録しましたが、前四半期比(QoQ)では27.5パーセント減少しました。これは季節要因および第1四半期の反動によるものです。ベースとしては順調に成長を続けています。

FY2026/12 2Q 累計 連結業績・通期進捗

累計の連結業績と通期の進捗です。すべての指標が通期計画を上回るペースで進捗しており、先行投資を吸収したうえで、通期営業利益は計画を上回る見込みです。

サブスクリプション課金売上は8億7,000万円で、YoY67.8パーセント増、通期計画に対する進捗率は50.5パーセントとなりました。「ibisPaint」のサブスクリプション契約数は48万4,500件で、YoY59.5パーセント増、増加進捗率は58.0パーセントとなりました。

売上高は30億円で、YoY26.5パーセント増、進捗率は55.2パーセントとなっています。営業利益は6億3,000万円で、YoY11.1パーセント増、進捗率は47.0パーセントとなりました。また、親会社株主に帰属する純利益は4億5,000万円で、YoY19.6パーセント増、進捗率は48.5パーセントとなっています。

利益の進捗率は50パーセントをやや下回っていますが、第2四半期に広告費を増額した影響があります。基本的にサブスクリプション課金売上の伸びは下期に偏重する要素があるため、目標達成は十分可能であると考えています。全体の売上高はYoY26.5パーセント増となっており、順調に推移しています。

FY2026/12 2Q 連結決算業績推移

売上高と各種利益の推移です。売上高はYoY26.5パーセント増と順調です。各種利益では、営業利益がYoY11.1パーセント増、当期純利益がYoY19.6パーセント増と、いずれも順調に推移しています。

セグメント別 FY2026/12 2Q 連結決算業績推移

セグメント別の業績推移です。モバイルセグメントの売上高はYoY21.9パーセント増、ソリューションセグメントの売上高はYoY29.9パーセント増と、どちらも20パーセント以上の成長を遂げており、非常に好調です。ソリューションセグメントが特に高い成長率を示しています。

セグメント利益は、モバイルセグメントがYoY13.1パーセント増、ソリューションセグメントがYoY20.3パーセント増と、順調な伸びを示しています。

モバイルセグメント FY2026/12 2Q 連結決算業績推移

モバイルセグメントの状況です。サブスクリプション課金が牽引し、四半期ベースで売上が過去最高値を更新しました。昨年の第3四半期以降、売切型とサブスクリプション課金の合計が全体の半分を超えたことを受けて、サブスクリプションを強化する方針を掲げましたが、その後も時間の経過とともに比率が順調に伸びています。

サブスクリプション課金売上はYoY66.4パーセント増となり、一方でアプリ広告売上はYoY11.6パーセント減となりました。アプリ広告売上は、3億800万円を底と考えていましたが、その後も3億3,200万円、3億300万円、3億1,300万円と横ばいの推移を見せており、このあたりが底ではないかと考えています。今後、アプリ広告売上の比率は徐々にウエイトが下がると見込んでいます。

モバイルセグメントの利益はYoY0.2パーセント減となりました。これは広告投資を増やしたことが要因です。

ソリューションセグメント FY2026/12 2Q 連結決算業績推移

ソリューションセグメントの状況です。売上は4四半期連続で最高を更新し、総利益率も高水準を維持しています。受託開発はYoY156.7パーセント増、つまり2.5倍となりました。

一方、IT技術者派遣はYoY5.4パーセント減となりましたが、数年前から受託開発の比率を伸ばすという方針で進めており、非常に良い伸びを記録しています。セグメント利益はYoY15.3パーセント増と、こちらも順調に推移しています。売上総利益率も高水準を維持しており、30.7パーセントとなっています。

FY2026/12 2Q 主要な単体費用項目

費用についてです。サブスクリプション事業の成長に向けた広告最適化と成長基盤としての人材投資を推進しています。広告宣伝費に関しては、あらかじめ予告していたとおり、第1四半期が好調だった分の利益を広告費に充てる施策を実行したため、増額しました。

今後の第3四半期、第4四半期の各四半期の平均広告投資額は1億2,000万円前後で推移する見通しです。

広告の出稿方針としては、第2四半期から第4四半期にかけて平均的に増額する案と、前半に増額する案の2つを検討しました。最終的には早めに実施することでシェアを獲得しやすいと判断し、第2四半期に偏重するかたちで実行しました。

FY2026/12 2Q 単体事業KPI

KPIです。DAUはYoY0.5パーセント増となり、ほとんど変わりはありません。上場以来、水平飛行しているといった状況です。「ibisPaint」のサブスクリプション契約数は、YoY59.5パーセント増と好調に推移しています。

前年からの純増数は、前期の13万件から今期は18万件に増加しており、順調に推移しています。ソリューションセグメントのITエンジニア数は、YoY11.9パーセント増と緩やかに成長しています。

世界は、ibisPaintで描かれている

初めて決算説明会に参加される方に向けて、会社全体についてお話しします。数値の多くは昨年末時点のものです。「ibisPaint」は当社の主力商品で、主にスマホで人気のアプリです。月間アクティブユーザー数(MAU)は4,007万人と、非常に多くのアクティブユーザーを抱えています。

アイビスについて

当社は世界No.1のモバイルペイントアプリを展開しており、会社全体の売上構成比の56.5パーセントが「ibisPaint」の開発・運営などを行うモバイルセグメントです。

残りの41.1パーセントがソリューションセグメントであり、IT技術者派遣と受託開発を行っています。また、2.4パーセントがM&Aによる完全子会社化に伴い加わったAI歌声合成セグメントで、主力製品は「VoiSona」となっています。

スライド中央のグラフはMAUの推移を示しています。2025年12月のMAUは4,007万人で、上場後は緩やかな上昇傾向が続いており、アクティブユーザー数はすでに飽和に近い状態と言えるでしょう。スライドではサブスクリプション契約数が39万7,000人ですが、現在は48万人です。

また、会社の設立は2000年で、従業員数は357名となっています。

創業者プロフィール

私はエンジニア出身で、子どもの頃からプログラムを書いてきました。学生時代に個人で制作した製品がヒットし、それによって会社を設立するための資本を用意できました。

また、技術だけでなく、マーケティングにも非常に興味がありました。そのおかげで、当社のアプリは日本のアプリとしては珍しく、世界中に展開することができたと考えています。日本発の技術を地球の裏側まで届けることに注力しています。

企業理念

会社のミッションは「モバイル無双で世界中に"ワォ!"を創り続ける」です。ビジョンは「Boost Japanese Tech to the World(アイビスは世界での Made in Japan のプレゼンスを上げていく)」を掲げ、Made in JapanをITの世界でも広げていきたいと考えています。

バリューは「高い技術のエキスパート集団」「スピーディな意思決定と実行」「継続的なチャレンジ」です。社員全体で意識しながら注力したいと考えています。

これまでの道のり

これまでの道のりについて、創業から約25年分の売上をグラフに示しています。グラフの濃い青色は、受託開発事業やIT技術者派遣事業にあたります。2011年に「ibisPaint」をリリースし、黒字化するまでに6年から7年を要しました。

その後急激に売上が伸び、グローバルマーケティングが成功したことで世界展開を進め、上場に至りました。最近では、ピンク色で示しているAI歌声合成セグメントが新たに加わりました。

ibisPaintのアチーブメント

「ibisPaint」は、全世界アクティブユーザーランキングのグラフィックス&デザインカテゴリで7年連続1位を獲得しています。スマートフォンの世界では非常に有名で、世界中で利用されています。

月間アクティブユーザー数は4,007万人、累計ダウンロード数は5億2,000万に達しています。また、25歳未満のアクティブユーザーについて競合と比較した場合、シェアは91.7パーセントを占めており、アクティブユーザー数では圧倒的な存在感を示しています。

市場機会

α世代、Z世代に人気があります。この世代の創作需要が拡大している中でも当社ユーザーに占めるα世代、Z世代の比率は高く、市場も拡大しています。

ibisPaintの強み①

「ibisPaint」の特徴はフリーミアムモデルにあります。「ibisPaint」のYouTubeでは305万人のチャンネル登録者数を有しており、モバイルのUIも非常に使いやすいと評価されています。また、アプリストアでの評価もトップレベルで高いです。

ibisPaintの強み②

「ibisPaint」は、世界中で使用されている点が最大の特徴です。ダウンロード数では、ブラジルが1位、アメリカが2位、EUが3位となっており、国や地域を問わず世界中で高い人気を誇っています。

ibisPaintの強み③

収益モデルについてです。無料版アプリのアクティブユーザーを多数抱えており、その一部が有料ユーザーとしてサブスクリプションや買い切りに移行しています。また、アクティブユーザーが多いため、口コミによる拡散で新たなユーザーも増加するというサイクルが形成されています。

アプリ広告売上を主軸として上場しましたが、アクティブユーザー1人当たりの平均単価は、アプリ広告が18円、サブスクリプション課金が321円と、17倍以上の差があります。このため、サブスクリプション課金への移行を強力に推進しています。アプリ内広告を通じて無料で誘導できる点が強みとなっています。

モバイルセグメントを拡張する2つのセグメント

AI歌声合成セグメントのアプリ「VoiSona」についてです。バーチャル・シンガーの音楽ジャンルから多くのヒット曲が生まれています。「VoiSona」は、そのようなジャンルで楽曲制作を楽しむ方や、音楽が好きな方にご利用いただくものです。

成長戦略概要

今後の中長期的な展望として、サブスクリプションの増加が見込まれます。現在、サブスクリプション課金率はMAUを分母としており、MAUに対して課金しているユーザーの割合は2025年12月の時点で約1パーセントです。このサブスクリプション課金率をおよそ5倍に引き上げたいと考えています。

成長戦略①

先ほどご説明したように、2025年12月のサブスクリプションユーザーは1パーセント強になります。

成長戦略②

プロユースを広げるために、Windows版とMac版をリリースしました。当初、Windows版は売切型のみでしたが、サブスクリプション課金を追加しました。売切型アプリの売上は成長しているわけではありませんが、サブスクリプション課金売上は順調に増加しています。

成長戦略③

将来の構想です。「ibisPaint」自体に3DやAIの機能を備える予定です。従量制課金モデルとして、スマートクレジット機能を採用し、新しいマネタイズに挑戦します。また、歌声生成アプリである「VoiSona」と「ibisPaint」を連携させることで、ミュージックビデオなどを制作可能な基盤を構築していきたいと考えています。

日本のアニメやバーチャル・シンガーは独特な文化ですが、これを世界中に展開したいと考えています。

ソリューション/AI歌声合成セグメントの成長戦略

ソリューションセグメントにおいては、AIの活用により開発効率が大幅に向上しており、全エンジニアがAIエージェント開発に取り組むことで、開発効率が数倍に向上しています。

また、AI関連の案件についても「AIを使ってこういうことをしたい」というお問い合わせが多数寄せられています。AI歌声合成セグメントでは、「ibisPaint」と「VoiSona」のコラボレーション機能の準備が進められています。

主要連結経営指標( 2026-2028 )

3ヶ年計画を今年初めて公表しました。計画よりも早いペースで進捗するのではないかと思っています。特に、売上成長率は計画を上回り、前倒しで達成できるのではないかと考えています。

株主還元

株主還元についてです。配当性向を着実に向上させており、今後も1株当たりの配当金を順調に増やしていきたいと考えています。

業績に関して、「ibisPaint」のサブスクリプション純増数が第2四半期で第1四半期より減少している点や、広告を増額した件について、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。前者は季節要因が大きく影響した結果です。後者は、我々としても多少反省している部分があります。

第2四半期、第3四半期、第4四半期で広告を分散して均等に増額する案と、第2四半期に集中させる案で迷いましたが、早期にシェアを確保したいという思いに加え、サブスクリプション課金売上が、その性質上、下期偏重となることを考慮し、第2四半期に集中させる選択をしました。しかし、分散のほうがよかったかもしれないと思うところもあります。

広告投資の国別の配分や費用対効果等の観点から、計算アルゴリズム自体はよいものができていると考えています。そのため、現行のツールを活用しつつ進めていく予定です。

足元の第3四半期も非常に好調で、サブスクリプション課金売上の増加はさらに進むと見込んでいます。計画を上回る成長を遂げています。

ソリューションセグメントの売上は、受託開発の比率が上がった部分や株式会社ゼロイチスタートが参画したことを含め、YoY29.9パーセント増と大きくプラスとなり、非常に好調でした。

サブスクリプション課金ユーザーは今後100万人、200万人と増やしていく予定です。これが達成できれば、日本のアプリとして数少ない、世界に通用するアプリになるのではないかと思います。

私からの説明は以上です。

質疑応答:価

ここから先は会員登録(無料)
お読みいただけます

または

※利用開始をもって利用規約プライバシーポリシーに同意したとみなします。

会員登録がお済みの方はログインしてください

facebookxhatenaBookmark