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綾部貴淑氏:みなさま、こんにちは。KIYOラーニング株式会社代表取締役の綾部です。本日はお忙しい中、当社のIR動画をご視聴いただき、誠にありがとうございます。本日は2025年12月期第2四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。
本日は、第2四半期のハイライト、第2四半期の決算概要、最後に事業別のKPIとトピックスについてご説明します。また、巻末には発表済みの2025年12月期業績予想と「中期経営計画2026」を添付しています。「中期経営計画2026」は昨年発表したものですが、ぜひご参考にしてください。
2025年12月期 第2四半期 ハイライト
第2四半期のハイライトについてご説明します。この第2四半期は、総じて順調な成長を遂げました。売上高は前年同期比15.7パーセント増となり、引き続き高成長を継続しています。営業利益は、収益性を向上させ利益増加を目指す取り組みが進展し、前年同期比から3,000万円以上改善しました。このように、売上と利益は通期目標に対して着実に進んでいます。
スタディング事業の売上高も引き続き好調に成長しています。重要なKPIである現金ベース売上高も前年同期比13.5パーセント増と、着実に伸びています。また、広告宣伝費率は前年同期比で5.7ポイント改善しました。売上が増えて広告費効率が上がったことで収益性が向上し、全社の利益も増加しています。
法人向け教育事業についても高成長を継続しており、前年同期比44.2パーセント増となりました。主力サービス「AirCourse」の契約企業数も大幅に増加し、1,000社を超えました。また、平均解約率も低く抑えられています。
2025年12月期 2Q累計業績
今お話しした内容を詳しく説明します。まず、第2四半期累計の業績についてです。売上高は前年同期比15.7パーセント増の22億9,000万円で、23億円に近づいている状況です。
営業利益は前年同期から約3,600万円改善しており、収益性が向上しています。一方で、第2四半期の業績予想と比較すると若干のマイナスとなっています。これは、スタディング事業における発生ベース売上の計上タイミングが当初の見積もりと多少ずれたことによります。ただし、KPIである現金ベース売上は非常に好調に推移していることから、本質的な事業は順調に成長しているといえます。
事業別売上高(2Q累計)
事業別では、スタディング事業および法人向け教育事業ともに売上高が成長しています。なお、注釈にも記載しているとおり、第2四半期から計上ルールを若干変更しました。具体的には、これまで「スタディング」の講座を法人に販売した場合、当社では法人向けスタディング販売とし、その一部を法人向け教育事業の売上として計上し、残りをスタディング事業の売上に計上していました。しかし、今期第2四半期以降は、この売上をすべて法人向け教育事業に計上するように変更しています。
このため、スタディング事業の売上高は前年同期比11.3パーセント増となっています。なお、スライド下部の注釈に記載しているとおり、前年同期の実績と従来の方式で算出した今期の実績を比較した場合は、前年同期比13.0パーセント増となることから、非常に順調に推移していると考えています。
法人向け教育事業については、先ほどご説明した「スタディング」の法人販売も含めた形となるため、前年同期比で44.2パーセント増と、第1四半期より大きく増加しています。なお、従来の方式で算出した場合は前年同期比32.9パーセント増となります。従来の成長ペースをしっかり維持していると考えています。
法人向けのスタディング販売を法人向け教育事業に計上する方式に変更した理由について、ご説明します。当社では、スタディング事業を個人向けの販売、法人向け教育事業を法人向けの販売というように、営業軸や顧客軸で事業を運営しています。そのため、会計についても事業の実態に合わせたほうがより適切であると判断し、法人のお客さま向けに販売したものはすべて法人向け教育事業に計上するかたちに変更しました。今後もこの方式を継続する予定です。
コスト構造(2Q累計)
コスト構造についてご説明します。増加している項目として、人件費があります。これは今後の成長を推進するための取り組みであり、具体的にはエンジニアや講座を開発する人材、さらにそれを販売するマーケターや営業といった、成長を牽引する人材の採用を強化しているためです。おかげさまで、この人材採用は非常に順調に推移しています。
また、最も比率が高いのは広告宣伝費率です。当社はデジタル商品の販売を行っており、基本的に高い利益率の構造を持っています。この利益率を活かし、余力を広告宣伝費に投下することで、より迅速な成長を目指しています。
なお、投資効率は年々改善しています。前年同期はコスト全体の55パーセントを占めていましたが、今期は51パーセントとなりました。つまり、広告宣伝費を抑えつつも事業の成長を実現し、収益性が高まっているということです。
2Q(4-6月)業績
第2四半期に絞った業績をご紹介します。第2四半期(4月から6月)の売上高は前年同期比11.9パーセント増となり、引き続き好調に成長しています。
なお、第3四半期以降の成長に向けて、今後の成長に向けた人材採用の強化や広告投資を積み増しています。そのため若干費用が増加していますが、第2四半期の営業利益は前年同期とほぼ同水準を維持しています。
キャッシュ・フローの半期別推移
スライドは、キャッシュ・フローのグラフです。当社のキャッシュ・フローは、上期と下期で構造が異なります。特に上期の冒頭となる1月にテレビCMなどを実施することでキャッシュアウトが大きくなり、営業キャッシュ・フローがマイナスになる傾向があります。ただし、営業キャッシュ・フローは前年同期比で約6,000万円改善しており、キャッシュ・フロー全体は良い方向に進んでいます。
また、下期は売上およびキャッシュインが増加するため、下期にキャッシュが増える構造となっています。スライドの下部の現金及び現金同等物の期末残高は年々増加しており、直近では約32億円まで達しています。この潤沢なキャッシュを活用した戦略の実行に向けて、現在検討を進めています。
社員数推移
社員数についてです。先ほどお話ししたとおり、採用が非常に好調に推移しており、上期で19名増加し、6月末時点で145名となっています。
今後の事業成長に備え、当社では人材基盤の強化を進めています。一方、当社は教育業界において成長スピードが非常に速い企業として認知されており、他の歴史ある教育会社で活躍していたエース級の人材を採用することが可能となっています。そうした人材の力を最大限に引き出しながら、さらなる成長を目指していきます。
スタディング事業:KPI(2Q累計)
事業別のKPIとトピックスをご紹介します。まずはスタディング事業についてです。第2四半期累計では、現金ベース売上高が前年同期比13.5パーセント増となり、非常に順調に成長しています。また、新規有料会員数も前年同期比で増加しており、成長を牽引しています。
スタディング事業:KPI(2Q)
第2四半期を個別に見ると、4月から6月の現金ベース売上高は前年同期比16.4パーセント増と非常に高い成長を達成しました。新規有料会員数も前年同期比18.3パーセント増と非常に高い伸びを見せています。なお、新規有料会員数の増加については、通常の新規有料会員はもちろん、法人向けのスタディング販売が好調で法人がまとめて「スタディング」を購入したことも大きく寄与しています。
スタディング事業:現金ベース売上高の四半期推移
スライドのグラフは、現金ベース売上高を四半期別に示したものです。第2四半期は毎期谷間となる部分ですが、前年同期比16.4パーセント増と成長を遂げることができました。
なお、前年同期は前年同期比5.2パーセント増にとどまり、売上がやや停滞していた時期でした。昨年1月に能登半島地震があったことなどにより、前期は成長がやや抑えられるかたちでスタートしました。そのため、第2四半期あたりは伸びがやや低調でしたが、その後成長ペースを取り戻しています。
スタディング事業:売上・利益の四半期別傾向
今お話しした四半期別の傾向をスライドの表にまとめています。簡単に言うと、第1四半期は1月に資格取得を希望する方が非常に多く、この時期にユーザーが増えます。一方、第2四半期は特にイベントがないため、谷間の期間になります。
第3四半期は、当社が得意とする難関資格の試験日が集中している期間です。例えば「中小企業診断士」「社労士」「税理士」といった当社の主力講座は第3四半期、特に8月に試験があります。この試験日の前後が最も売上が高くなる時期となります。これは、新たに学習を始める方が増えることに加え、残念ながら不合格となった方が翌年の試験に向けて再受講するためです。
このように、新規受講による売上と再受講による売上が重なることで、第3四半期は売上が最も高くなります。第4四半期は第3四半期に次いで売上が高くなる時期のため、年間を通して見ると後半に売上が増える傾向にあります。
ちなみに、今お話しした売上は現金ベース売上を指し、お客さまがコースを購入されたタイミングで計上する売上です。現金ベース売上はお客さまがコースを購入した際、その金額が当月に計上されます。
これに対し、会計上の売上は発生ベース売上と呼んでいます。発生ベース売上は、購入されたコースの受講期間に応じて、毎月均等に按分して計上する形式となっています。例えば、10ヶ月の受講期間があるコースを購入された場合、10ヶ月間にわたり均等に按分して毎月計上するのが発生ベース売上となります。
このように、先に現金ベースで売上が計上され、その後、発生ベースが積み上がる構造になっています。
また、試験日の後に受講期間が到来するため、その受講期間の直前に発生ベース売上が積み上がりやすくなります。加えて、第3四半期や第4四半期が受講期限となることが多いため、この時期に発生ベース売上が高くなる傾向があります。逆に、第1四半期および第2四半期は、発生ベース売上が低くなる傾向があります。
スタディング事業:広告宣伝費率(2Q累計の比較)
スタディング事業の広告宣伝費率についてです。当社は、広告投資を効果的に活用して成長を遂げています。特に、従来得意としているのがWeb広告、リスティング広告、SNS上の広告などです。さらに、ここ数年はマス広告、特にテレビCMへの投資を進めることで認知度を高めています。
今期は広告宣伝費の比率が下がっています。つまり、広告効率が向上しており、その結果として収益性が高まっています。
スタディング「合格者の声」件数推移(累計)
「スタディング」の「合格者の声」の件数についてです。「スタディング」は資格に合格することを目的としたサービスであり、その成果指標として合格者の数を重視しています。そして、なるべくすべての合格者の方から「合格者の声」をいただくようにしており、いただいた声はすべてWebページ上に表示しています。
スライドは「合格者の声」およびWebページ上に表示している「合格者の声」の件数を示しています。第2四半期で合格のご報告をくださった方が累計3万人を超え、3万890名となりました。
合格実績が増えることで、受講者にとっては安心感や「合格できる」という期待感が高まります。また、多くの方が合格していることで口コミが広まりやすくなり、知名度の向上にもつながります。そのため、合格者が増えれば増えるほど、将来の受講者や合格者をさらに増やす好循環が生まれるという状況になっています。
スタディング事業:テレビCMによる認知拡大
テレビCMについてです。今期も1月から継続して放送しています。この3年間は引き続き川口春奈氏をメインキャラクターとして起用しています。なお、大々的なテレビCMは1月に放映していますが、年間のプログラムとして、Webなどの媒体も活用したさまざまな広告手段を通じて認知拡大を図っています。
スタディング事業:講座ラインナップの拡充
現在の講座ラインナップは38となっています。第2四半期において新しいラインナップの追加はありませんでしたが、既存のラインナップの中から重要なコース・主力コースとして、司法試験・予備試験講座の「論文コアメソッド講座」と、公務員講座の「国家総合職向けコース」の2つをリリースしました。
スタディング事業:AI添削付きの司法試験「論文コアメソッド講座」開講
まず、司法試験・予備試験講座についてです。「AI添削」付きの「論文コアメソッド講座」を4月に開講しました。ご存じのとおり、司法試験・予備試験は最難関試験といわれていますが、少ないながらも短期合格者がいらっしゃいます。
そうした中で今回、短期間で合格した方を講師として起用することができました。短期合格を果たした講師は、AIエンジニアとしての経歴を持ちながら、約8ヶ月という短期間で予備試験に合格した、非常に優れた方です。
当然ながら高い知能をお持ちですが、それ以上に学習方法が非常にすばらしく、その方法を受講者のみなさまに活用いただけるように設計しました。このコースでは、論文式答案の書き方や実践力を体系的に学べるようになっています。
もう1つの特徴としては、生成AIを活用した「AI添削」が含まれている点です。個別指導や通信での添削を受ける際、回答までに時間がかかり、なかなか学習が進まないことがありました。しかし、「AI添削」ではその場で添削指導が可能なため、学習効率が飛躍的に向上するという画期的なものです。
スタディング事業:公務員講座「国家総合職向けコース」開講
次に、公務員講座についてです。公務員資格の中でも最難関とされる国家公務員向けの「国家総合職向けコース」を4月に開講しました。多数の内定者を輩出してきた、業界内で「カリスマ講師」と呼ばれる実績豊富な講師を起用し、無制限で指導を受けられるコースです。論文対策や面接対策まで含めた総合的で充実したパッケージとなっており、他社と比べ圧倒的な低価格で提供している点も特徴です。
従来の講座と比較して非常に特徴があり、かつ成果を出してきた講師を起用していることから、当該講座の受講者拡大に注力していきます。
スタディング事業:生成AIによる学習サポート
当社では引き続き、生成AIによる学習サポートを強化しています。記述試験の答案を添削する「AI添削」、受講生の質問にその場で回答する「AI説明機能」、学習アドバイスをタイムリーに提案する「AI学習ナビ機能」といったサービスを積極的に拡充しています。これらは、先生が生徒一人ひとりに付いてくれる個別指導のような体験価値を提供するイメージです。
スタディング事業:AIによる学習の個別最適化
スタディング事業では、これまでAIや機械学習を活用した個別最適化学習を提供しており、現在もその機能を拡張しています。スライドに記載している「AI実力スコア」は、受講者の現在の実力をリアルタイムで表示する機能です。「今試験を受けたら何点取れるのか?」といったことを予測する機能のため、得意・不得意が一目瞭然です。試験合格に向けて足りない部分を明確にして、効率的な学習をサポートします。
2つ目は「AI学習プラン」です。名前のとおり、AIが個人に最適な学習計画を作成してくれる機能です。
3つ目は「AI問題復習」です。問題練習後に復習を忘れてしまうことがよくあると思いますが、これを防ぐ機能です。「今日どの問題を復習したらいいか」をAIが提案し、これに沿って学習を進めることで、最適な学習・復習のタイミングで勉強を進められるようになります。
このような機械学習を活用した機能は、当社が長年取り組んできた分野であり、多くの特許を取得しています。このような知的財産を強化することで、競争優位性を高めていきます。
スタディング事業:AI字幕機能の導入
今年4月には「AI字幕機能」を導入しました。これは、AIを活用して音声認識と校正を行うことで、高精度かつわかりやすい字幕を生成する機能です。実際に使用しているのは当社の社員ですが、これまでより効率的でわかりやすい字幕を幅広い講座に提供できるというメリットがあります。
また、受講者にとってのメリットも数多くあります。まず、字幕が表示されることで、音声が出せない環境でも学習が可能になります。例えば、電車通勤中など騒音で聞き取りにくい場合や、隙間時間などで音声が不明瞭な場合でも、字幕があればいつでもどこでも学習することができます。
さらに、字幕リストが表示されるため、復習すべき箇所に的確にジャンプできるピンポイント復習が可能です。また、字幕というテキストがあることで、動画検索やテキストを使用した「AI学習ナビ機能」などの学習アドバイスに活用することもできます。
ポイントは、動画だけでは生成AIをなかなか活用できませんが、字幕化やテキスト化することで、生成AIが扱いやすいかたちになることです。
法人向け教育事業:KPI(2Q累計)
次に、法人向け教育事業についてご説明します。KPIである売上は前年同期比44.2パーセント増と順調に伸びています。また、契約企業数は1,057社となり、1,000社を超えました。「AirCourse」はサブスクリプション型のサービスで、契約後に解約がない限り継続利用される仕組みのため、契約企業数が増加することで安定した事業基盤を構築できます。
法人向け教育事業:契約企業数・平均解約率 四半期推移
解約がないことも重要です。そのため、解約を防ぎ、継続していただけるよう注力しています。第2四半期の平均解約率は0.92パーセントで、引き続き1パーセントを下回る水準を維持しています。
ただ、前回よりも平均解約率が若干上昇してしまった部分があります。この点を振り返りつつ、より継続していただくための取り組みを強化しています。具体的には、法人向け教育事業内のカスタマーサクセスチームで、ご契約いただいた企業にオンボーディングとして使い方のガイダンスを行い、しっかりご利用いただけるようにしています。また、企業内での活用を促進するための支援も行っています。これらを通じて継続率の向上を目指しています。
継続率の向上に加え、アップセルにも取り組んでいます。大企業では一気に全社員に展開するのではなく、まずは特定の部門から展開を始めるケースが多く見られます。そのため、カスタマーサービスをしっかり行い、成功事例を作ることが重要だと考えています。こうした取り組みにより全社展開を進めることで、アップセルを実現します。
法人向け教育事業:大規模顧客増で成長が加速
これらの施策の結果、多くのお客さまにご利用いただき、事例取材にご協力いただける企業も増えてきました。業界を問わず、多様な企業にご利用いただいており、大企業から中小企業まで幅広い規模感でサービスをご活用いただいていることが特徴です。
「AirCourse」は社員教育向けのサービスです。社員教育が不要な企業はほとんど存在しないと思いますので、さまざまな業界や企業規模に対応できるサービスとして展開しています。
一方、「スタディング」の導入企業もかなり増えてきており、第2四半期は非常に好調に伸びています。事例取材にご協力いただける企業はまだそれほど多くありませんが、スライドに記載しているリコージャパンさまをはじめとする多くの企業で成果を上げています。
法人向け教育事業:標準コースの大幅拡充
「AirCourse」は、受け放題の標準コースが付いていることが特徴です。現在1,179コースあり、非常に充実しています。テーマはさまざまな分野を網羅していますが、コース開発はお客さまのニーズを確認しながら進めており、カスタマーサクセスや現場の営業から、お客さまが求めているコースや教育テーマをヒアリングし、ニーズの高い講座を展開しています。
第2四半期には、スライドの講座を展開しました。このうち、「生成AIプロンプト講座」は、「生成AIを広めたいけれども、社員がなかなか使いこなせない」「ノウハウがない」といった企業での生成AIの取り組みに対する課題を解決するために、わかりやすい講座としています。
この他にも、スライドに記載している独占禁止法や新任管理職のための労働者派遣法など、法律やコンプライアンスに関するニーズも非常に多いです。これらの法律をすべて自社で研修することは非常に大変で、なかなか難しいと思います。当社ではさまざまな法律、特に改正された法律や注意が必要な部分を取り上げ、わかりやすい講座にしており、これが多くの方に受け入れられている点と考えています。
新規事業展開:スタディングキャリア
新規事業展開も進めています。1つ目は「スタディングキャリア」です。資格取得だけでなく、その後の転職支援も行うサービスで、2024年12月にオープンしてから1年ほどが経過しました。
「スタディングキャリア」では、「スタディング」の受講者が、取得した資格を活用してキャリアアップを図る支援を行います。当社はBtoBのサービスも展開しており、人事の方々とのつながりも多くあります。そのため、このつながりを活用した採用支援を行っています。なお、各転職エージェントにもご参画いただいています。
「スタディングキャリア」はいわゆるダイレクトリクルーティングサービスです。資格に合格した方と採用企業や転職エージェントをシステム上でマッチングする仕組みを提供しています。具体的には、企業がスカウトを送ったり、ユーザーが直接応募することで成約につなげます。
新規事業展開:AirCourse AIナレッジ
同じ時期に、新規事業をもう1つ開始しました。「AirCourse AIナレッジ」というサービスで、生成AIを活用した法人向けのサービスです。
誰もが簡単に活用できることを目指し、プロンプトのテンプレートを充実させた点が特徴です。生成AIを使用する際、「自分の業務にどうやって活用できるのか」「プロンプトをどうやって書いたらいいのか」といった部分が課題になりやすいことから、業務別に使いやすいプロンプトを事前に用意しています。
もう1つの特徴は、社内でのナレッジ共有が可能である点です。例えば、誰かが作成したプロンプトを利用したり、自分が生成した成果物を他の人と共有することが簡単にできます。
「AirCourse AIナレッジ」もユーザー数が拡大していますので、新規事業として成長させていきたいと考えています。
なお、当社は「AirCourse AIナレッジ」だけでなく、生成AIへの取り組みを全社を挙げて進めています。そのため、「スタディング」や「AirCourse」、新規サービスなどを通じて生成AIをさらに活用し、人材育成や転職、業務への活用を効率化するサービスへと発展させていきます。
以上で今回のご説明を終了します。今後も企業価値を高めるために役員・社員一同努力していきます。引き続きご支援を賜りますよう、お願いします。ありがとうございました。