第2Q累計 連結業績 実績

水野克裕氏:株式会社CSSホールディングス代表取締役社長の水野です。本日は、2025年9月期第2四半期決算についてご報告します。併せて、直近のトピックスについてみなさまと共有したいと思います。よろしくお願いします。

第2四半期累計の業績については、スライドに記載のとおりです。

売上については、新しい中期経営計画の初年度ということもあり、さまざまな投資を行いコストもかけながらスタートを切っていこうと考え、堅調な推移を予想していました。一方で、利益については、しゃがんで未来に対してジャンプするような準備をしていこうと計画していました。

しかしながら、実績としては世の中の活況感等々に後押しされるかたちで、上半期は前年を上回るほどの推移を示しスタートを切りました。売上高は、当初の想定を少し上回るような状況でした。利益は、当初予想では前年に対して2割ほどダウンするのではないかという見通しを立てていましたが、微増益で半期を折り返すことができました。

通期 連結業績 見通し

通期連結業績の見通しです。通期の予想については、第2四半期の実績を受け修正しています。

売上については、期首の予想を少し上回るようなかたちで、前年に対し約1割弱伸ばすような着地を見通しています。利益についても、10パーセントないしそれ以上のアップで着地すると予想しています。

これに併せ、配当および新たな投資についても、諸々議論をしていく必要があると思っています。現時点では、配当については期初の予想のとおりですが、推移を見守りながら、投資家のみなさまにどのように還元していくのかを、引き続き議論していきたいと考えています。

連結業績

グループ全体を構成するセグメント別に見た時に、どのような推移をしているかについて、スライドに示しています。

グラフが3段に積み上がっていますが、一番下の青色の部分がスチュワード事業です。食器の洗浄をはじめとする当社の祖業の部分です。

真ん中のオレンジ色の部分は、フードサービス事業です。ホテル・レストランの朝食の受託や、社員食堂の受託などを行っています。

一番上の緑色の部分は、空間プロデュース事業です。音響、映像、香り、緑化など、空間をいかに居心地の良いものにするかについて、施工ベースでプロデュースの仕事を受けています。

それぞれの事業については、この後トピックスとともに個別に近況のご説明を進めていきますが、全体ではそれぞれのセグメントが売上を伸ばしつつ、特にスチュワード事業が高業績を牽引している状況です。

スライド右側に、スチュワード事業・フードサービス事業はストックビジネス、空間プロデュース事業はフロービジネスと記載しています。

スチュワード事業・フードサービス事業については、年間契約あるいは複数年契約を更新しながら受託していくスタイルであるため、新たな取引が始まると、それが積み上がっていくような事業構造になっています。

したがって、ストックビジネスは、業績が急激に伸びることはなかなか難しいのですが、堅実に事業が推移していくような特性があります。

一方、空間プロデュース事業は、基本的には施工ベース、納品ベースで仕事をしていくような、フロービジネスのスタイルです。案件の施工を完了することで売上が立つというのが、事業のベースになっています。

ただし、空間プロデュース事業においても、セキュリティカメラの更新や、音響設備の設備見直しなどの更新ニーズがあります。また、保守・メンテナンスの契約もありますので、一部売上はストックビジネスのかたちになりますが、基本的にはフロービジネスとなります。

そのような中、スチュワード事業においては、堅実に売上が積み上がっています。利益の面でも非常に大きく貢献しており、全体を牽引しています。

グループ全体としては、売上は伸びています。営業利益ベースでは、横ばいから少し増えたという状況です。全体の合算としては、堅調に計画どおりに進んでいます。

セグメント毎の業績推移

セグメントごとの業績推移です。スチュワード事業については、スライドに示したとおり、第2四半期累計の推移は増収増益となりました。

コロナ禍から立ち上がってきた時に比べると、少しペースが落ちているようなところもありますが、我々は人材で事業や現場を動かしているため、人材の育成スピードとの兼ね合いを図りながら、仕事の拡張などを進めています。無理なく計画的に進めている現れだと言えます。

スライド左上に記載したように、上半期は累計で9件の新たな仕事を受託しています。さらに下期には、7件の受託開始を予定しています。通期では、ホテルやレストランなど16件の新規開業のサポートを行うということで、人員の開発、採用、教育の準備を進めているところです。

当社では、すでにお付き合いのあるお客さま、昨年度新たにお付き合いが始まったお客さま、また、今期新たに取引をスタートするお客さまのそれぞれで、どの程度の予算を達成するのか、階層を分けてマネジメントしています。

今期開業のお客さまについては、現時点で9割程度の売上獲得の見通しが立っています。残り半年ほどではありますが、さらに計画している新たなお客さまとの仕事を堅実にスタートさせることで、最終的には計画どおりのゴールを実現したいと考えています。

具体的なトピックスとして、いくつか共有したいと思います。スライドの画像は、広島駅の新駅ビルにオープンしたホテルグランヴィア広島サウスゲートです。新たに3月から仕事がスタートしています。

広島駅には、かねてから新幹線口である北口にホテルグランヴィア広島があり、仕事をしていました。この度、在来線口である南口側で、JR西日本グループのホテルグランヴィアと広島市、広島電鉄がタッグを組んで再開発が行われました。

こちらの駅ビルは、広島駅の上に建っているという珍しいデザインです。線路の横に駅ビルが建っているのはよく見かけますが、線路をまたぐかたちで駅ビルが開発されています。ホテルに泊まると部屋の真下に電車や線路が見えるロケーションが話題になりましたが、こちらの仕事を3月からスタートしています。

当社ではこれまでの北口、そして今回の南口と、両方のホテルグランヴィアから仕事を受けています。連携を取りながら、さらなる発展を支える体制で臨んでいます。

事業トピックス

スライドには、タイムアウトマーケット大阪の画像を掲載しています。こちらは3月下旬にオープンしました。梅田の北側、現地では「うめきた」と呼ばれるエリアの再開発に伴うかたちで、3月下旬にオープンしました。

このエリアは、昔とは大きく様変わりしています。特にウェスティンホテル大阪が建つ福島のあたりは、昔の面影がまったくなく、高層ビルが数多く建ち並んでいます。

「タイムアウトマーケット」は、わかりやすく言うとフードコートです。「タイムアウトマーケット」は、グローバルに世界のさまざまな都市に展開しているワールドワイドのフードコートブランドで、日本で初めて大阪に上陸します。

グラングリーン大阪の地下にあるのですが、かなり広く、スライド右端の画像は建物内の案内図のとおり、20弱のお店が並んでおり、さまざまな国の特徴ある料理が食べられます。

当社はこちらでスチュワード業務、食器の洗浄を行っています。それぞれの店舗に共通のカトラリーやお皿など規格の揃っているものを使用してもらい、1ヶ所で集中洗浄しています。一度に洗って、それを各店舗がより分けます。

共通で使用する体制を組んでもらうことで、全体の食器洗浄の生産性を上げる設備、マネジメントになっています。もちろん和食には和食ならではの器もあるため、それぞれの店舗固有の食器も一部ありますが、おそらく7割方は共通規格のお皿、器を使用しているようなかたちです。

フロアのサービスは当社ではありませんが、集中的にお皿が戻ってくる場所があります。サービススタッフがコンテナで洗浄施設にお皿を下げるので、そこからは我々が前洗いして洗浄するという流れになります。

また、フードコートのように料理を取るプレートがあるため、そのようなものもすべて洗って所定の位置に戻します。サービススタッフや各店舗のスタッフは、所定の位置から食器やカトラリーを取って、店舗に配備するかたちになっています。

私は他用もあったためゴールデンウィークに立ち寄ったのですが、非常に賑わっていて、居心地も良かったです。いわゆるフードコートとは違い、異国感もあってざわざわとしており、新しい開発地区であるため、非常にアーティスティックでおしゃれな雰囲気もあり、若い人たちを中心に賑わっていました。

我々もがんばってお支えしています。

事業トピックス

東京ビッグサイトで開催された「ProWine Tokyo 2025」についてです。1年前にも開催していたのでご存じかもしれませんが、世界的なワインイベントです。各国のメーカーからさまざまなワインが出品され、バイヤーが試飲して買い付けを行ったり、取り扱いを決めたりするような、非常に大きなイベントです。

スライド上段の真ん中に写っているのは、ジョージアのブースです。国旗が上のほうに見えています。ジョージア産のワインをたくさん並べています。他にもイタリアやフランスなど、さまざまな国のブースが所狭しと並んでいます。

この画像の足元にグレーのコンテナが写っているのですが、ここに試飲用のグラスが入っています。これは我々が洗浄しているもので、このグラスを使ってみなさまに召し上がっていただいて、使い終わったものを下に置きます。各ブースに溜まってきたグラスを、我々は会場を回って回収します。

会場の一角には、スライド右上の画像にあるような洗浄ブースが設置してあります。アクリル板越しに中が見えるため、通った人が「ここは何をしているのだろう?」と、珍しそうに覗いていきます。

この洗浄施設は、洗浄機メーカーのウィンターハルターが設置しました。ウィンターハルターからお声がけいただき、このような設備を我々が運用し、食器洗浄することが実現しました。

ビッグサイトのあちらこちらで試飲をしていますから、大量のグラスです。それが1ヶ所に集まってきます。

スライド左下の画像はセミナーの光景ですが、テイスティングをしています。こちらでは「リーデル」などの高いグラス、本格的なグラスを使用しています。ガラスも薄いため、取り扱いを丁寧にしないと欠けてしまいます。また、洗い上がりも、曇りが出てしまうと非常に目立つため、純水器などを使って丁寧に仕上げていきます。

こちらも、1人がいくつもグラスを使ってテイスティングしますし、セミナーが終わると一気に戻ってきます。次のセミナーに向けてストックもありますが、どんどん洗い上げなければいけません。「順番を変えて、こちらを先に洗おう」などと判断し、会場でグラスが足りなくならないようにマネジメントしながら進めています。

3月には同様に、ビッグサイトで「FOODEX JAPAN」がありました。「FOODEX JAPAN」は、食品の物産市のようなワールドワイドな催しです。その時にもワインのブースが一角あるため、そちらも同様にお受けするかたちを取りました。

最近は、出張型と言いますか、食器やグラスを循環させて利用する中で「洗浄してもらえませんか?」というオーダーが非常に多くなりました。当社が一流ホテルなどから仕事を受託していることもあり、ホームページを見た方や、知っている方からのお声掛けで引き合いをいただくことがあります。

また、当社は、循環型食器を洗浄する施設を、京都のNISSHAという上場企業と東京に設けており、さまざまな場所から集めた食器を洗浄しています。

そのようなSDGsやサステナビリティに配慮すると言いますか、世の中の人手不足の中で、「洗浄部分はできればアウトソーシングしたい」というお話が、手応えとしても非常に多くなってきています。

我々は非常にラグジュアリーで高価なお皿やカトラリーを洗浄します。「リーデル」などは比較的高価なものの類に入ると思いますが、試飲のグラスでは普通のカップスタイルのものを使います。イベントの場合は、アクリルなどのもう少し扱いが簡単な食器を利用します。

それぞれの食器に応じて、業務のオペレーションをリーズナブルにどう組み立てるかを工夫しながら、進めています。

我々は、これからはテクノロジーやロボティクスなどを取り入れながら、導線の効率を上げていくといったチャレンジを中期経営計画の中で掲げています。このようなことを実践していく中で、「もっと全体の洗浄工程を一緒に合理化できないか?」というお話も進んでおり、非常に手応えを感じています。

洗うこと自体の生産性は、洗浄機の性能も上がっていますので、非常に上がっています。一方で、スライドには洗っている写真なども載せていますが、前段階で洗浄する機械や、塩素などが残らないように純水で仕上げていく洗浄機、それを乾かすドライヤーと言いますか乾燥機など、いろいろなマシンが並んでいます。

その工程の間は当然ながら、人が担います。最近はその部分をロボットが担うこともありますが、どのような順番に仕事を流していけばよいのかは、やはり人間が考えながら進めていますので、なかなか工程をうまくマネージすることが今はできていません。職人的な要素があるのです。

したがって、全体を統制するようなロボティクスやオートメーションなどに、転嫁できればよいと考えています。

人間がどのように考えているのかを分析と言いますか、今はまだ体感しているだけですが、このようなものをうまく我々の知見として、未来型の食器洗浄やバックヤードのあり方に結びつけて、生産性を向上させていきたいと感じています。

セグメント毎の業績推移

フードサービス事業は、センダンが主に司っています。売上は堅調に伸びており、コロナ禍から立ち上がってきた勢いのままに上がっています。一方で利益は、アップはしていますが、伸びがやや鈍化して横ばいとなっています。

一番の要因は、やはりお米を中心に食材が非常に高騰していることです。クライアントとの交渉の中で価格転嫁はしており、特に今は、ホテル内のレストランなどは客単価も上がっていますので、ありがたいことに前向きなご検討はいただいています。

しかしながら、価格転嫁がなかなか追いついていないところもあり、苦心しながら収益面を確保している状況です。

営業の引き合いは堅調に推移していまして、上半期累計で新規事業所改行は8件となりました。通年の新規開業見通しは、15件を予定しています。

フードサービス事業は、次の3つのセグメントに分かれます。1つ目がホテル内朝食等レストラン、2つ目が従業員食堂等コントラクト、3つ目がサービス付き高齢者住宅等ケアフードです。

売上構成は従来と変わらず、ホテル内朝食等レストランが約3分の2、従業員食堂等コントラクトが3割弱、サービス付き高齢者住宅等ケアフード1割弱となっており、それぞれが今は伸びている状況です。

受託業務のトピックスを2つご紹介します。スライド右上の写真のとおり、横浜のファンケルの本社にある「学べる健康レストラン」という名前の従業員食堂で、受託がスタートしました。

ファンケルは健康食品などをメーカーと一緒に供給している「美」と「健康」を支える企業です。塩分値や野菜の摂取量等、健康に配慮した献立を基本にしており、他社とは差別化した献立を提供しています。

また、ファンケルの商品である「発芽米」や「極だし醤油」「ケール青汁」などをレシピの中に組み入れるなどの工夫しながら、お客さまに喜んでいただけるような従業員食堂の運営をスタートしたところです。

2つ目に、スライド右下の写真のとおり、4月より開始した「EXPO 2025 大阪・関西万博」にて大手食品メーカーに協力するかたちで、レストランブースの運営を受託し参画しています。

お名前を出すことができませんので限られた情報になっていますが、万博全体がサステナビリティなどを標榜しています。その中で、食品ですからもちろんおいしさが一番ではありますが、食品メーカーにとっても未来型の食品や、「食べるということのあり方」をテーマにされています。

我々としては、なるべく人手をかけない省人化といった観点で飲食店のモデルを見せられないかと考え、ご協力しながら携わっているところです。

セグメント毎の業績推移

空間プロデュース事業については、東洋メディアリンクス、音響特機、Mood Media Japanの3社で構成されています。売上比率としては、東洋メディアリンクスと音響特機の比重が大きいのですが、この2社が傾向的には今までと違う上半期を経験しました。

東洋メディアリンクスについては引き続き、銀行の監視カメラや音響・放送設備などの更新や、企業・学校等のAV・放送設備更新などで基本となる収益を確保しながら、新しい案件がそれに積み重なるかたちで、例年になく、上半期に非常に好調に推移しました。

音響特機については、前年同時期に非常に収益性の高い大型の案件が2件ほどありました。海外と連携した、かなり大がかりな会議システムの案件がありました。その影響を受けて、前年に比べて少し実績を下げました。

したがって、売上自体は前年より少し微減で、この3年ではほぼ横ばいとなっており、仕上がりとしては例年並みになっています。一方で、収益性については音響特機の案件が影響し、前年に比べると、この上半期の折り返しでは少しポイントを下げたかたちになっています。年度末に向けて、下期は巻き返していきたいと考えています。

そのような中でのトピックスをご紹介します。東洋メディアリンクスは、サイバーセキュリティのソリューションをBPOとして展開している上場会社のバリオセキュアと、業務提携に関して基本合意を行いました。

当社はかねてから監視カメラ等を扱っていますので、我々も知見やノウハウ、商品には関与しています。もともと我々は音響からスタートしています。これまで音響では、映像などのどちらかというとプロモーション圏のネットワークは、音響だけのネットワークが放送設備として、建屋や施設の中で施工されていました。

しかしながら、昨今では、それを共通のいわゆる情報ネットワーク、ITのインフラの中で一元的に扱おうという流れがあります。

ただし、いろいろなデバイスを一元的につなげてしまうと、セキュリティ面の脆弱性が問題になってきます。企業インフラ、ITインフラを司る立場としては、「むやみやたらにいろいろなデバイスをそこにはつなげたくない」という考えがあり、せめぎ合いがあります。

そこで、セキュリティに関するノウハウや知見を深めていく中で、一元的に施工できることを提案できれば、リーズナブルさが生まれます。同じネットワークを共有しながら、セキュリティをきちんと守ることも実現・提案できることは、これからの音響・映像等のネットワーク構築においては、重要なアセットになってくると考えています。

そのような意味で、当社としてはバリオセキュアと業務提携することにより、ノウハウあるいは共同に施工するような機会を持ちながら、お互いの知見を高めていこうと考えています。

事業トピックス

各事業は以上のようなトピックスとともに推移していますが、全体としてはこの春、グループの入社式が行われました。

新卒の入社は、セントラルサービスシステムのスチュワード、そしてセンダン(フードサービス)が主ではありますが、今年は4月1日に23名の新卒をお迎えすることができました。昨年は50名ほどでしたが、今年は半分ほどの規模になりました。

毎年20名から30名は確保していこうと考えていますので、よりすぐりの新しいメンバーを迎えることができて、フレッシュな空気感とともに喜ばしく思っています。

グループとしては、今はドメスティックに日本国内でお仕事を提供していますが、最近ですと、外国から働き手として来日した、日本にいる外国籍の働き手ももちろん増えています。また、もう少しマネジメントや、全体的な総合職、幹部を含めて志向している外国籍の方もいます。

クライアント、お客さまとしては、特にホテル、ラグジュアリー、外資系のホテルでは、要職に就かれているのが外国人というケースが多いです。このようなことを考えると、やはり世界を視野に、我々も日本でホスピタリティのクオリティレベルを上げていかなければいけないと考えています。

単純に働き手が外国から来日するわけではなく、日本のホスピタリティレベルを日本で、みんなで共有して高めていきながら、それをグローバルに発信していくなど、人とともに輩出していく役割を当社としては担いたいと考えています。

これから未来を担っていく彼らには、そのような資質を身につけるスタートを今回切って、新しい視界でそれぞれのホテルクライアント、あるいはレストラン、現場で知見を磨いていってほしいと考えています。

新しい中期経営計画のスタートにふさわしい、フレッシュな人材の門出を迎えられ、非常にうれしく思っています。

事業トピックス

新たな試みとして、海外の大学などを卒業した、日本で言うと新卒に当たる方の採用を行うべく、去年、ネパールに現地採用に出向きました。ホスピタリティ系の大学などを卒業した方を、たくさん面接しました。

その中から当社と、リテラシー的にもフィーリングが合う方や、これからのキャリアの志向などが合う方を厳選し、ビザ等の準備も整い、1人はインドの方なのですが7名がネパールから来日し、5月に晴れて入社することになりました。

当然、来日してすぐは仕事も覚えなければいけませんし、まだ日本語をネイティブレベルで話せるわけではありません。まずは生活環境を整えることからになりますが、我々としては、スチュワードの仕事そのものだけではなく、当社におけるマネジメントやリーダーシップを期待しています。

当社内はもちろんですが、お客さまにも要職に外国籍の方、ネイティブの方も比較的いらっしゃいます。そのような中で我々がどのようにお客さまと付き合っていくのか、コミュニケートしていくのかを、当社の看板、代表、責任者として学んでいきます。そのような人材を増やしていく必要が強くあると思っています。

その第1期生として彼らを迎えることを非常に喜ばしく思っていますし、このようなかたちの仲間を、今後については増やしていきたいと思っています。

当然のことながら、今まで当社の歴史を支えている現状のメンバー、仲間も、そのようなスキル・知見を身につける必要があります。特に外部との刺激の中で、自分たちが求められているもの、誇りに思うべきものに対する自覚を高めながら、業界・お客さまに認められるように進歩していきたいと思っています。

以上、この上半期についてご報告しました。

水野氏からのご挨拶

この上半期の業績については、期初の見通しからは少しずれたところもありましたが、期末に向けては期初の予想どおり、ないしはそれを少し上回るようなかたちでの着地を予想しています。

期末には、予想よりも、株主のみなさまのご期待にもっと沿えるようなかたちで成果を出したいと思っています。また、そのような新しい兆しがあれば、いち早くみなさまにもお伝えしていくことで、ご期待いただけるような関係でありたいと思っています。

昨今では、ご興味、ご関心をいただける投資家のみなさまも増えてきているという手応えも感じています。各地での説明会の開催や、適宜のご質問なども増えています。このようなことにも、当社としては前向きに答えていきたいと、常日頃から考えています。

ぜひ、忌憚のないご意見と、ご鞭撻・ご指導いただけたらと考えていますので、引き続きよろしくお願いします。本日はご清聴、どうもありがとうございました。