2025年9月期第2四半期決算説明

岩本恵了氏:ブランジスタ代表取締役社長の岩本です。事業開始から2年半が経過した「アクセルジャパン」ですが、当社グループの業績を牽引するメイン事業に成長しました。

本日は、この「アクセルジャパン」の好調要因と今後の成長戦略を中心に、詳しくお話しします。

それでは、2025年9月期上半期の決算概要についてご説明します。

FY2025/9 上半期エグゼクティブサマリー

上半期の業績サマリーです。連結の売上高・営業利益・経常利益が、上半期と四半期で過去最高を達成しました。

この最高業績を牽引していますのが、プロモーション支援事業の「アクセルジャパン」で、28.5パーセントの増収、43.6パーセントの増益と、好調に推移しています。

FY2025/9 上半期連結決算ハイライト

上半期の連結決算ハイライトは、ご覧のとおりです。今期発表している業績予想に対して計画どおりの進捗となっています。

通期業績に関しては、3期連続となる過去最高を更新する予定です。

上半期連結売上高・営業利益の推移

こちらは、連結売上高・営業利益の推移です。前期と比較しても、順調な推移となっています。

連結売上高・営業利益の四半期推移

四半期ごとの連結売上高・営業利益です。毎年のことではありますが、当社第3四半期にあたる4月には新入社員が入社しますので、今期の第3四半期も一時的に販管費の増加を見込んでいます。

上半期セグメント別売上高・セグメント利益

次に、セグメント別の売上高・営業利益です。ご覧のように、プロモーション支援事業が当社グループにおいて、最大の売上・利益を生み出すメイン事業に成長しました。

メディア事業では、自治体タイアップ広告売上が減少したことにより、減収となっていますが、自治体向けにさまざまな対策を行なった結果、下半期は回復を見込んでいます。

こちらは、後ほど詳しくご説明します。

FY2027/9までの連結売上高・営業利益の計画

こちらは昨年末に発表した、2025年から2027年までの中期経営計画です。連結売上高・営業利益については、5期連続で過去最高を更新する計画です。

毎年20パーセントを超える安定した利益成長、そして、利益率の向上を見込んでいます。着実な成長戦略を実施して、企業価値を高めていきます。

FY2025/9下半期の営業戦略

次に、今期下半期の営業戦略ですが、ご覧の2つです。各事業のパートで詳しくご説明をしますが、主力事業の拡大を軸に営業を強化していきます。

プロモーション支援事業売上高・セグメント利益

それでは、ここからは各事業の状況について詳しくご説明します。まずは、プロモーション支援事業です。

今期上半期のプロモーション支援事業の売上高、セグメント利益の推移です。新規売上と更新売上が、どちらも好調で、順調に拡大しています。

今期の第1四半期と比較して、ウェブ広告からの獲得効率が改善しましたので、新規売上が増加しました。

広告宣伝費などがかからない更新売上に関しても、カスタマーサクセスによる、さまざまなクライアントのサポートを実施した結果、更新売上が増加しました。これにより、今期第1四半期と比較して78.8パーセントの増益、利益率は47.7パーセントと、過去最高の利益率となりました。

プロモーション支援事業売上高の四半期推移

こちらは売上高の四半期推移です。ご覧のように、今期第2四半期は過去最高売上を達成しています。

プロモーション支援事業売上高の推移

次に、売上高の推移です。ご覧のように来期以降も順調に拡大を予定しています。

事業開始初年度から、契約を継続していただいているクライアントに関しては、今期、2回目の契約更新を迎えています。一度効果を感じていただいて継続をされていますので、2回目の契約更新率は、1回目よりも高い実績が出ています。

今後も新規と更新、この2つの売上で、毎期増収を予定しています。

新規売上拡大のための戦略

次に、新規売上を拡大させるための戦略についてご説明します。

ご覧の3つの営業戦略に関しては、次ページ以降でそれぞれ詳しくご説明しますが、安定したウェブ広告からの獲得を継続しながら、さらなる新規売上の増加を図れるような、販路の拡大を行っていきます。

金融機関パートナーとの連携拡大

まず1つ目は、金融機関との連携です。すでに全国的に提携をしているネクシーズのネットワークを活用した、金融機関との連携を強化しています。

全国の金融機関は地元企業との関係性が強く、状況も良く把握されていますので、効率的なPRを必要としている企業に対して、随時「アクセルジャパン」をご紹介いただいています。

また、金融機関からご紹介いただいた企業については、決裁者への提案が可能となりますので、提案から意思決定までが非常にスムーズです。このように、より効率的に新規契約の獲得が見込めますので、全国的に金融機関との連携を推進しています。

実際に、連携を開始してわずか数ヶ月でご紹介をいただいた企業の契約も獲得しています。

今後も全国の金融機関との連携を拡大して、新規契約の増加につなげていきます。

展示会への出展を増加

2つ目は、販売促進関連の展示会への出展を増加、ということです。

展示会には、販売促進に関心の高い企業のご担当者が来場されますので、効率的にコンタクトすることが可能です。「アクセルジャパン」のサービスをご存知ではない潜在顧客の開拓ができますので、全国で開催されているさまざまな展示会への出展を行っており、効率の良い新規契約の獲得につながっています。

今期は、前期の2倍以上の出展を予定しています。

自治体への提案を加速

3つ目は、自治体への提案を加速、ということです。

ふるさと納税の寄付額は1兆円を超える規模に拡大していますが、自治体間での競争も激しくなっています。

各自治体でさまざまなPRを行っていますが、「差別化が図りにくい」など、課題をお持ちの自治体も多くいらっしゃいます。その課題解決のために「アクセルジャパン」を利用することで、効果的なPRが可能となります。

全国の自治体への提案については、これまで電子雑誌で構築してきた、全国規模のネットワークを活用していきます。この強みを活かして、効率的に提案数を増加させています。

すでに導入済みの自治体の成功事例もありますので、次ページでご紹介します。

北海道 恵庭市での成功事例

こちらは、北海道の恵庭市の事例です。

恵庭市は、ふるさと納税の寄付額が前年よりも減少していました。そこで、PRの強化を目的として「アクセルジャパン」を採用していただきました。

ご覧のように、ふるさと納税の各ポータルサイトにおいて圧倒的な存在感を発揮することにより、差別化が実現できています。

その結果として、一部の返礼品は月間のアクセス数が13倍以上、リピート率も3倍以上に増加した実績が作れています。

この実績をご評価いただき、恵庭市は次年度の契約を更新していただいています。カスタマーサクセスの継続的なサポートが好結果につながっているという事例です。

カスタマーサクセスの成功事例

カスタマーサクセスの成功事例ですが、ウェブ広告や来店促進だけではなく、新卒採用にも活用いただいています。

各クライアントに対する手厚いサポートにより、ご覧のように、さまざまな活用シーンにおいて導入後の数値が改善されています。

参画企業の増加によって、数多くの事例が蓄積されますので、効果的な活用方法の提案ができています。

カスタマーサクセスによる満足度・更新率の向上

広告効果を実感いただいた企業では、幅広く、積極的に「アクセルジャパン」を活用していただいています。

全国でのテレビCMや、バスのラッピング広告など、活用シーンが広がっています。また、「複数のタレントを活用したい」ということで、追加契約につながっている事例もあります。

クライアントの満足度が上がることにより、更新率の向上につながっています。

アクセルジャパン拡大に向けた戦略のまとめ

「アクセルジャパン」のさらなる拡大に向けた戦略のまとめです。

ご覧の項目ごとに体制強化を行いながら、さまざまな施策を実行していきます。「アクセルジャパン」を拡大することにより、当社グループのさらなる成長を実現させていきます。

メディア事業売上高・セグメント利益

次に、メディア事業についてです。

今期上半期のメディア事業の売上高、セグメント利益の推移です。宿泊施設や飲食店などの広告売上は順調に推移しています。

自治体とのタイアップ広告売上は第1四半期から減少が続いていますが、下半期は回復を見込んでいます。

こちらは、後ほど詳しくご説明します。

メディア事業売上高の内訳

売上高の内訳です。ご覧のように、第1四半期から減収が続いていますが、安定的に自治体タイアップ広告を確保する対策を実施中です。

自治体専用「旅色」(多言語展開可能)

あらためて、自治体タイアップ広告についてご説明します。

ご覧のように、各自治体には専用の電子雑誌や動画、紙の冊子を提供しており、観光やふるさと納税、移住定住の効果的なPRに活用していただいています。

自治体専用に、有名俳優を起用して現地での撮影を行っていますので、1,000万円以上の費用をいただいています。

自治体専用「旅色」下半期実施予定

こちらは、現時点での下半期の実施予定です。

各自治体は、この実施のために予算の確保が必要となりますので、時間がかかる場合があります。

前期より提案を続けていた自治体との契約が、ご覧のように続々と決定しています。今期下半期も、さらに契約数を増やしていきながら、安定的な新規契約を獲得できるように、引き続き提案を強化していきます。

また、効果を実感した自治体の契約更新もありますので、下半期の売上回復を見込んでいます。

低価格帯の新サービスの提案

さらなる自治体からの売上増加に向けた施策ですが、当社の制作力を活用した、低価格帯の新サービスの提案も加速させています。

予算の確保がしやすいサービスですので、提案から短期間で実施が可能となります。このサービスによる成果を実感いただきながら、自治体専用「旅色」にもつなげていきたいと考えています。

今後も自治体のニーズに合った新サービスを構築して、自治体関連売上を増加させていきます。

ソリューション事業売上高・セグメント利益

次に、ソリューション事業についてご説明します。

今期上半期のソリューション事業の売上高、セグメント利益の推移はご覧のとおりです。3Dホログラム映像の演出サービスが拡大して、増収に貢献しました。

売上高の内訳

こちらは、売上高の内訳です。ECサポート関連サービスの売上は、引き続き堅調に推移しています。

既存サービスの更なる充実

「既存サービスの更なる充実」ということですが、各EC事業者は、新たなポータルサイトの対応やSNSを活用したECなど、プラットフォームの増加に伴い、さまざまな負担が増加しています。

当社の豊富な実績を活用した、当社ならではのサービスの優位性を活かしながら、既存クライアントの満足度の向上、一社あたり売上の増加、そして新規クライアントの獲得を実行し、ECサポート関連売上の増加を図っていきます。

CONNECT with COMMUNITY

ご説明は以上です。メディア事業、ソリューション事業の安定的な収益基盤に加えて、「アクセルジャパン」が拡大していますので、今後も継続的な成長を見込んでいます。

当社は今年9月に上場から10年、11月には創業25周年という節目の年を迎えています。

当社だからこそ実現ができる、地域活性化のための既存事業の拡大、新たな取り組みも行いながら、企業価値の向上に邁進していきます。

今後とも、ぜひブランジスタにご期待ください。ありがとうございました。