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橋本光伸氏(以下、橋本):みなさま、こんにちは。本日は、株式会社ネオマーケティング2025年9月期第2四半期の決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。代表取締役の橋本光伸です。よろしくお願いいたします。

会社概要と事業概要、第2四半期の決算概要、主要なKPIの進捗と期間中の取り組みについて、通期の連結業績予想の上方修正についての順番で、資料に沿ってご説明します。

会社概要

会社概要です。2000年に設立し、今期が26期目となります。創業以来、私が代表取締役を務めています。東証スタンダード市場および名証メイン市場に上場をしており、2025年3月末時点で従業員162名の体制で業務を行っています。

トップメッセージ

当社は「Make everyone Wonderful」というビジョンを掲げ、人の心を満たす商品・サービスがあふれる社会を目指していく、といった心意気で日々業務に励んでいます。自分たちが行うマーケティングには、その力があると信じて仕事に取り組んでいます。

単にヒット商品を連発するようなマーケティングだけではなく、老若男女、あらゆる社会階層の人たちにとって必要な商品やサービスがある社会を目指そうと、社内で共有して、日々の業務に落とし込んで進めています。

事業コンセプト

事業コンセプトは、「生活者起点のマーケティング支援会社」と掲げています。当社は、3,000万人を超える生活者から得られる情報を基に、クライアント企業に対して活用し、マーケティング支援を行っています。

生活者から得られた情報のデータ活用を中心に、具体的にどのようにマーケティング施策を実行すれば商品やサービスが売れ、お客さまの事業が成功するのかといったノウハウを、どんどん蓄積している状態です。

事業系統図

基本的なビジネスモデルについてご説明します。消費者から得られた情報を基に、クライアント企業のマーケティング活動を支援していく流れになっています。お客さまからいただいた売上の一部を、消費者に還元するといった、循環型のビジネスモデルを作っています。

前期から、定性調査のインタビューをお客さま側で簡単に実施できるシステムの事業を譲り受け、こちらもサービスに加わっています。

沿革

沿革です。スライドの左から拠点開設、業務領域、売上高、トピックスというかたちで記載しています。創業時はリサーチ事業を起点とし、そこからマーケティング施策の実行に関する事業やサービスをどんどん強化したり開発したりしながら、売上高を伸ばしてきています。

第2四半期サマリー

2025年9月期第2四半期のサマリーについてご説明します。当期は中期経営計画の2年目として、前期から引き続き積極的な投資時期と位置づけています。通期の予算に対して、売上高、販売管理費、営業利益は概ね計画どおりに進捗しています。前年同期比で売上高は7.4パーセントの増収となっています。

主要なKPIとして、マーケティングコンサルタント採用と顧客数、顧客単価の3つを掲げています。こちらも着実に進捗しており、いずれの指標も同期比で過去最高の値を更新しています。

連結子会社の株式売却に伴い、税金費用が減少しています。そちらに伴い当期利益が増加する見込みとなっており、通期の連結業績予想の上方修正もあわせて本日リリースしています。

連結損益計算書 サマリー

2025年9月期第2四半期の決算概要についてご説明します。まず連結損益計算書です。当期の売上高は、前年同期比で増収減益となっています。通期予算の進捗は概ね計画どおりとなっており、営業利益、経常利益、当期純利益は、いずれも進捗率が100パーセントを超える状況です。

今期は、下半期に採用活動も含めた投資を積極化させていく計画で、中期経営計画に則り、順調に先行投資を進めている状況です。

サービス別 売上高

サービス別の売上高です。スライドの上から「インサイトドリブン」「カスタマードリブン」「デジタルマーケティング・PR」という順番で記載していますが、いずれも増収となっています。

「カスタマーサクセス・その他」についても堅調に伸びていますが、前期に連結対象だった子会社が1つ外れて、売上がなくなった分が減少しています。そちらの影響を除くと、「カスタマーサクセスその他」も20パーセント程度伸長しています。

売上高営業利益 四半期推移

売上高と営業利益の四半期ごとの推移です。今四半期単体の売上高は、季節的な要因に加え、前期からの先行投資の効果が少しずつ表れたことにより、過去最高の売上高を記録しました。

K P I 進捗(コンサルタントの採用)

主要なKPIの進捗状況についてご説明します。まず、マーケティングコンサルタントの採用に関しては順調に進んでおり、第2四半期末の時点で、前年度末からプラス6名の58名体制で業務にあたっています。

今期は採用活動を下半期に集中させており、年度末の70名予定に向けて引き続き注力していくかたちで取り組んでいます。

K P I 進捗(顧客数および顧客単価)

お客さまの数につきましては、過去4期の同期比で比べましても、過去最多の553社になっています。顧客単価についても同様に、過去比較で最高値の1社当たり226万円というところまで伸びてきています。

第2四半期の取り組み 海外調査体制の強化

第2四半期までの取り組みについてご説明します。当期は、海外のリサーチサービスの強化を進めていきました。株式会社マーケティングセンター、株式会社レアジョブなどと協業して、海外在住のモニターの方に、意見を聴取できるような仕組みを確立しました。

海外については、日本は人口が減少していく社会のため、日本のクライアントさまがグローバル市場を取りにいく軸と、海外からのインバウンド客の需要を、国内で取り込んでいくという2軸があります。当社はその両軸を踏まえて、目下サービス展開を強化しています。

第2四半期の取り組み 名証メイン市場への上場

2024年12月18日付で、名古屋証券取引所メイン市場に上場しています。個人投資家のみなさまに対しての更なる当社事業へのご理解と認知度の向上と、当社の顧客数を増やしていく取り組みの中で、地方の優良なクライアントさまを開拓していくことを念頭に置いて事業展開しています。これからは、東海地区の事業拡大も進めていこうと今行っています。

第2四半期の取り組み リサーチDEMO!サービス強化

「リサーチDEMO!」は、前期に事業を取得した、定性調査のインタビューをクライアントさま側で簡単に実施できるリサーチシステムです。そのサービス強化に取り組みました。

連携パネルが426万人と国内では最大級の規模になっていますが、クライアントさまが商品やサービスのターゲットになる方たちに対してアプローチができ、アンケートとインタビューがお客さま側で完結できるシステムになっています。

直近での取り組み

直近のトピックスです。学校法人長沼スクール東京日本語学校さまと、外国人の方が日本に来て、より暮らしやすい社会づくりを目指していこうという研究プロジェクトを発足しています。

在留外国人の声をマーケティング活動に活かしていくような取り組みは今まであまりなかったのですが、そちらを進めていきまして、当社の顧客数や顧客単価などの向上を図っていこうとする取り組みの一環となります。

通期連結業績予想の上方修正

最後に、通期の連結業績予想の上方修正についてご説明します。連結子会社だった株式会社Zeroの株式売却により、過年度ですでに計上されている評価損が、税務上も費用として認められたところから、税金費用が減少しました。それに伴い、当期純利益が増加する見込みとなりまして、通期の連結業績予想を上方修正しています。

以上が、2025年9月期第2四半期の決算概要となります。ご清聴どうもありがとうございました。

質疑応答:中期経営計画について

質問者:中期経営計画についてはご説明がなかったのですが、現状どのようにお考えでしょうか?

橋本:先述のご説明の中で先行投資という表現をしたのですが、先期から特に人員数の強化として、二十数名のマーケティングコンサルタント職を増員しています。彼らが稼働して数字につながってくるまでに少しリードタイム、時間がかかっているところはありましたが、この第2四半期ごろから少しずつ数字につながるような動きができるようになってきました。

したがって、現在立てている中期経営計画が達成できるようなモメンタム、勢いがようやくついてきた段階かと自己分析しています。