今回のポイント

平田全広氏(以下、平田):株式会社キッズスター代表取締役の平田です。本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただき誠にありがとうございます。2024年12月期決算概要についてご説明します。

今回のポイントです。まず2024年12月期の数字としては、想定どおり着地できました。さらに、2025年12月期においても、「ごっこランド」パビリオンの受注が順調に進んでいます。

2025年度より本格展開していくリアルイベント事業である「ごっこランドEXPO」の引き合いも非常に強く、2024年度の6倍の30ヶ所開催に向けて順調に進んでいます。そして、2025年1月に「ごっこランド」のプレイ回数が過去最高を記録し、成長ポテンシャルが上がっています。以上を順を追ってご説明します。

目次

目次はスライドのとおりです。

当社事業の全体像と強み

まずは、まだ当社のことをよく知られていない方も多いため、あらためて弊社の事業のビジネスモデルをご説明します。

「ごっこランド」のビジネスモデル

当社の主力事業の「ごっこランド」アプリのご紹介となります。ユーザーは、完全無料で150個以上のお仕事社会体験ゲームができるアプリとなっています。わかりやすいイメージとしては、「キッザニア」のデジタル版のようなものだと認識してもらえればと思っています。

毎月2,000万回以上遊ばれるこのアプリには、企業はパビリオンという形式で出店が可能で、現在は月額の定額制の2年契約で参画いただき、その後も継続いただければ、継続的に出店料をいただきサービス運営を行っているかたちです。現在88店の出店で、累計ダウンロードも750万回を超えてきています。

「ごっこランド」の受注から出店の流れ

実際のアプリのゲーム開発には約6ヶ月かかっています。開発が終了し、実際ゲームが配信された時点から2年間、月次で売上が計上されます。

したがいまして、約6か月後の売上をある程度の確度で予見可能であるビジネスとなっています。

「ごっこランドEXPO」~リアル展開~

「ごっこランド」のリアルイベント事業である「ごっこランドEXPO」についてのご説明です。大型のショッピングモールなどで、参画いただいた出店企業さまのオリジナルのワークショップを開催し、お子さまには無料でご参加いただけるような内容となっています。

ビジネスモデルとしては、お子さまは無料です。収入源は2つありまして、集客・来場者満足度向上につながるとして、施設側からイベントの運営委託料として報酬をいただいています。加えて、参画いただいた企業さまからは、イベントの出店料として報酬をいただいている状況です。

「ごっこランド」ブランドのアジア展開

「ごっこランド」のビジネスの拡大、成長を考える上での重要な要素として、アジア展開があります。

現在、子どもが増え続け経済成長をする中、これからさらに子ども市場が拡大期に入っていくアジア地域において、「ごっこランド」アプリや「ごっこランドEXPO」、デジタルとリアルのセットで拡大していきたいと考えています。

日本で築いた「ごっこランド」ブランドの立ち位置をアジアにおいても再現し、類似サービスがアジアにおいてまだない状況ですので、いち早く展開し、日本同様ナンバーワンの立ち位置を目指していきたいと考えています。

2024年12月期 第4四半期業績

2024年第4四半期のご説明となります。

業績概要 第4四半期

第4四半期は前年同期比で大きく伸ばすことができました。売上高は34.1パーセント増収、営業利益も96.3パーセントの増益となりました。

第4四半期のトピックス

増収増益の要因としては、パビリオンの新規出店が相次いだこと、また、トヨタ自動車さまと進めてきた「ポニット ポケットアドベンチャー」アプリが予定どおりリリースできたことが挙げられます。

四半期業績推移

四半期ごとの業績推移を見ても、着実に成長を積み重ねてきています。

累計ダウンロード数とプレイ回数の推移

ダウンロード数は累計750万回を超え、順調に伸ばしてきています。

プレイ回数に関しては、10月、11月、12月は昨年対比10パーセント以上の伸びが戻ってきています。それまで1桁パーセントの伸びで停滞感もございましたが、そこから脱却し、さらなる成長の兆しが見えてきています。さらに、今年1月は過去最高を出しているところなど、後ほど詳しく説明したいと思います。

パビリオン数の推移

パビリオン数も想定どおり88店で着地することができ、純増数としては過去最高となりました。

2024年12月期 通期業績概要

通期の数値となります。

業績概要2024年12月期

おおむね計画どおりの着地となりました。新規上場コストを吸収しつつ、過去最高の営業利益を達成することができました。

リアル事業「ごっこランドEXPO」のトライアル実施

1つ目のトピックスとして、トライアルで実施した「ごっこランドEXPO」はすべての会場で想定以上のユーザーの参加があり、非常に大盛況に終わりました。

ユーザーアンケートでも高い評価を得ることができ、「ごっこランドEXPO」のさらなるビジネスとしての可能性を感じることができました。

ベトナム版「Gokko World」は好調に推移

もう1つのトピックスは、ベトナムで配信開始した「Gokko World」です。こちらは想定以上の立ち上がりで、約1年で120万ダウンロードを達成し、さらにダウンロード数の伸びは加速してきています。

その中で第1号パビリオンとして、キユーピーベトナムさまにも参画いただきました。これからより本格営業に入るための下準備はできたと感じています。

成長戦略と2025年12月期の計画

2025年12月期の計画値をご説明します。

リアル事業「ごっこランドEXPO」の本格展開を開始

今期一番の重点ポイントとなるのが、2025年度より本格展開する「ごっこランドEXPO」となります。

ご参加いただいたお子さまや、ファミリー、出店企業さまからもうれしい声が届いており、昨年参加いただいたほとんどの企業さまからも、今年リピートして出店いただけると聞いています。

また開催施設からも、実際のお客さまの来店数や、「ごっこランド」の知名度の高さを非常に高く評価いただいています。

お子さま・ファミリー、出店企業、開催施設、この三方よしの状況を作ることができている「ごっこランドEXPO」の可能性に、我々もワクワクしながら事業としてさらに成長させられればと考えています。

キッズスターの方程式

そのような中で、我々の成長の主な考え方、伸ばし方は、日本、アジアともに現状「顧客数×顧客単価」で売上が見えてきます。したがって、営業体制をより拡充し、日本海外ともに新規出店の企業さまの数を増やしていくこと、顧客数を増やすことと、「ごっこランド」の価値向上との乗算による顧客単価アップです。

この中には「ごっこランドEXPO」の拡大が、顧客単価アップを大きく牽引していくものと考えています。

また、月間平均プレイ回数が2,500万回以上になった段階で値上げの検討も行い、媒体価値に合わせた単価アップも狙っていきたいと考えています。

顧客数アップの取組み

そのような中で、顧客数の今の傾向としては、スライド右のグラフを見ていただければわかるとおり、パビリオンの数に関しても、営業体制の拡充により増加傾向が加速しています。

ベトナムにおいても、2025年度第2四半期に現地法人の設立を予定しており、本格的な営業を開始し、顧客数の増加を、より加速させていきたいと考えています。

顧客単価アップの取組み

繰り返しになりますが、まずは「ごっこランドEXPO」、2024年度は5ヶ所の開催でしたが今期は30ヶ所の開催まで展開していきたいと考えています。その先のさらなる成長は、この数字をクリアしていければ見えてきますので、ぜひ達成していきたいと思っています。

2025年1月のプレイ回数は過去最高を記録し、2月度も高い水準をキープしています。こちらの伸びは、より中長期的に成長のポテンシャルを押し上げる可能性があり、子どもたちにとってより楽しい体験につながるパビリオン作りに励んでいきたいと思っています。

2025年12月期業績予想

売上としては11億円、営業利益としては2億2,000万円ほどといったところで、足元で今期はパビリオンの新規出店企業15社とすでに出店合意済みで、開発にも入っているところです。

「ごっこランドEXPO」30ヶ所の開催に向けて、企業さまの出店枠に関しても、現状においてすでに6割を上回っており、計画達成に向けて順調なスタートを切っています。ぜひ、ご期待いただければと考えています。

質疑応答:増収率が前年同期比で加速する背景について

質問:今期の計画では、増収率が前年同期比で加速する見通しですが、その背景を教えてください。

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