会社概要

岡田賢二氏:シマダヤの岡田です。本日は当社が東京証券取引所スタンダード市場に上場できたことに感謝いたします。私から会社概要や特徴、今後の戦略を説明いたします。

当社は創業93年、麺専業の食品メーカーで、約1,300名の従業員を抱え、11の工場で生産しています。年間約8億食を販売しており、売上高は389億7,300万円、営業利益は33億5,300万円です。事業は家庭用と業務用があり、家庭用が62パーセント、業務用が38パーセントを占めています。

業務用冷凍麺市場では20パーセントのシェアで1位、家庭用チルド麺では10パーセントのシェアで2位です。特に「流水麺」は、夏に麺を茹でる煩わしさに応えるかたちで開発されたもので、現在は柱商品となっています。

製品開発力に加え、衛生管理や提案型営業が当社の強みです。直販ネットワークを活かした販売スタイルや、生産供給力の強化が競争優位性を保っています。

事業戦略

事業戦略として、業務用冷凍麺はインバウンド需要を含め拡大傾向にあり、今後も生産キャパシティの増強を目指します。一方、家庭用チルド麺市場は縮小傾向ですが、西日本エリアでは寡占化が進み、シェア拡大の可能性があります。

また、「流水麺」を通年商品化し、販売の平準化を図る予定です。その他、家庭用冷凍や海外冷凍事業にも成長の余地があり、特に業務用冷凍麺と同じ製造工程を活用し、2026年には前橋工場に新たな工場を増設予定です。

今回のスピンオフIPOは、親会社メルコホールディングスからの独立によるもので、経営責任の明確化や資金調達の自由度向上、ブランドの明確化が目的です。これにより、迅速な戦略遂行と持続的成長を加速させることができると考えています。

最後に、シマダヤは2031年に創業100周年を迎えます。これに向けて、品質とブランドをさらに向上させ、ステークホルダーや消費者に愛される企業を目指してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。