サマリー

中川祥太氏:代表取締役の中川です。よろしくお願いします。それでは2024年8月期第3四半期の決算説明を進めます。

サマリーです。売上高は33億1,000万円、前年同期比プラス2億円、6.6パーセントの成長となりました。営業利益はマイナス5,600万円(前年同期がマイナス1,900万円)で着地しました。

国内事業は堅調に推移していったものの、海外事業はなかなか厳しい状況が続いており、そちらの影響が出たという内容になっています。

スライド中央に記載のあるとおり、第3四半期にて広告アロケーション検証を実施したため、顧客の獲得においての拡大の兆しが強く出てきている状況です。よって翌期および中長期での成長を最優先事項として、先行投資を決定して動いています。その結果、今期の業績予想は下方修正となっています。詳細については後ほど触れます。

3つ目のトピックスとして、M&Aによる子会社取得および生成AIを活用した合弁会社設立も進めています。こちらも後ほどご説明します。

業績ハイライト

業績ハイライトについてです。売上高は33億1,000万円で着地しました。営業利益はマイナス5,600万円、稼働社数は1,180社、ARPUは31万2,000円で推移しています。

スライド下段に記載のとおり、売上高についてはARPUの上昇がまだ続いているため、創業来過去最高額を現在も更新し続けている状況です。利益に関しては、広告投下額を徐々に増額しているため、営業赤字が拡大しています。

業績概要

業績概要はスライドに記載のとおりです。

業績概要

こちらのスライドも単純比較となっています。

セグメント別業績概要(WaaS事業)

セグメント別業績概要をお伝えします。まずWaaS事業です。ARPUの上昇によって売上が増加している状況です。特に、単価が高い経理・労務などの専門領域サービスの販売が順調です。大型顧客獲得も進んでおり、ARPUが着々と上昇していく傾向です。

セグメント利益は、期初計画に基づいて、利益創出に向けた採用活動の抑制などがあり、現在は予定どおりの利益率が上昇しており、達成できています。

セグメント別業績概要(その他事業)

セグメント別業績概要(その他事業)です。こちらは、国内サービスの特に派遣・紹介に関しては堅調に推移しているものの、海外は苦戦しています。

売上高は、リモート人材の派遣・紹介が堅調に推移しているものの、海外事業は特に顧客獲得に苦戦しており、なかなか伸び悩んでいる状況です。

セグメント利益についても、国内事業は特に問題なく推移していますが、海外事業は、ドバイ支店の閉鎖やドイツ支店でのリストラクチャリングの実施を予定しています。このようなことで立て直しを鋭意図っていければという現状です。

営業利益増加要因

全体の総括となりますが、内容はスライドに記載のとおりです。ARPUの上昇により収益増、広告費用の増加により販管費増で着地しました。

KPIの状況

各種KPIの状況です。特筆すべきところは、解約率は着々と改善しており、改善トレンドが続きより良くなっていくという見通しです。

ARPUの上昇も力強く続いているため、MRRの拡大により起因できるように、他のKPIも伸ばしていける状況を作れたらというのが現状です。

KPIの状況

KPIのLTV/CAC(ユニットエコノミクス)です。スライドには分解した内容を記載しています。左側のLTV/CACのグラフについては、一時期良化しすぎたというか、踏み込めない状況があったものの、直近では適正水準まで押し込める状況が続いています。

加えてLTVが伸び続けているため、CACの許容範囲が非常に大きくなっています。そこでより効率的に、さらにより多くの広告費、顧客獲得広告費用を投下できるよう調整を続けながら進めていく状況です。

貸借対照表

B/Sの状況です。自己資本比率は53パーセントと高水準のため、我々としてはまだまだ挑戦していける状況にあると考えています。

2024年8月期通期業績予想

2024年8月期通期業績予想についてご説明します。来期および中長期成長を最優先事項として、先行投資を実施しています。

そのため、今期は営業赤字での着地を見込んでいます。スライドに概要を4点記載していますが、端的にお伝えすると、顧客を獲得するための拡大余地が非常に強く確認できている状況で、来期に向けた先行投資として、第4四半期に広告費の投下および営業体制の強化などが必要のため、先行投資の実施を考えています。

同時に苦戦しているセグメントは海外事業のため、リストラクチャリングを実施して、この費用をすでに織り込んでいます。

したがって、全体のバランスとしての今期業績に関しては、営業赤字を見込むという流れです。

2024年8月期通期個別業績予想の修正(2024年6月27日開示)

スライドは実際に発表している数字です。

2024年6月27日開示業績予想修正の背景

よくご質問いただく内容を記載しています。

2024年6月27日開示業績予想修正の背景

こちらのスライドも同様に、よくご質問いただく内容を記載しています。

2024年8月期通期連結業績予想

第4四半期よりグラムス社と連結予定です。その数字を見込んだ内容をスライドに記載しています。

スライドの右下にあるとおり、開発組織運営をフルリモートで行っている開発会社のため、そのようなところの強化を非常に強く期待して、我々としても今後も重要なケイパビリティとして、セグメントを拡大していければと考えています。

3Q+直近トピックス一覧

トピックスです。全体像としては、スライドに記載のとおりです。

トピックス①(従業員持株会の設立)

トピックスの1点目です。従業員持株会の設立を行いました。我々は従業員全員リモートワークしており、従業員たちは非常に高い信頼を置いて長く働きたいというマインドを持っていると考えています。

福利厚生や会社の長期的な成長に、同じ船に乗った状態でよりコミットメントできるような仕組みを作れたことは、非常に大きなことと考えています。株主のみなさま、従業員、クライアントのみなさまの全員にとって非常に良い施策になっていくと考えています。

トピックス②(キャスター×コクヨ BPOサービス販売開始)

2点目です。コクヨ社との提携を発表しましたが、オンライン型ビジネスコンシェルジュサービス「オンラインコンシェルジュ」を販売開始しています。

コクヨグループのお客さまにご紹介を進めていくということをすでに開始しています。ここからどこまで拡大できるか、コクヨ社と一緒に進められればと考えています。

トピックス③(マネーフォワードと資本業務提携契約を締結)

3点目です。マネーフォワード社との資本業務提携に関しての進捗です。6月より実際に業務の代行などを開始しています。各種の領域とさらに我々が当初想定していなかったような領域に関してもご支援させていただいているため、こちらも拡大していきたいと考えています。

トピックス④(株式会社MetaMojiと建設業向けBPOサービス提供開始)

4点目です。こちらは新しいトピックスで、MetaMoji社と我々において、建設業向け「eYACHO BPOサービス」を開始します。

建設業界向けBPaaSとしてサービスを提供するという新しい特殊な取り組みで、建設業界からも非常にさまざまなかたちでお問い合わせを受けています。今までリモートワーク化されていなかった領域に関して、積極的にリモートワークを進めることができる切り口と認識し、取り組みを進めたいと考えています。

トピックス⑤(株式取得による連結子会社化)

5点目です。グラムス社を連結子会社化します。グラムス社は、AI技術、特に開発機能が中心の会社のため、スライドに記載のようなサービス強化、機能強化を図っていければと考えています。

トピックス⑥(合弁事業に関する合弁契約締結)

6点目です。オルツ社との合弁会社の設立に向けて、合弁契約書を締結しています。設立は9月1日を予定しているため、設立自体はまだ完了していないものの、しっかりとたてつけられるように9月に向けて進めています。

オルツ社は、人工知能に関してすでにLLMといわれるものを展開しているため、そちらを中心に業務拡大を考えています。一般汎用AIと呼ばれているものももちろん基準として、まずはアノテーションの業務領域において、BPOのニーズが非常に強く存在しているため、このようなところを中心に業務拡大できればと考えています。アップデートなどが進みましたら、発表させていただく予定です。

トピックス⑦(業績連動型有償ストック・オプションの発行)

7点目です。中長期的な成長に関するインセンティブ強化として、有償ストック・オプションを発行しました。今回は従業員、特に中間管理職以上の方々が対象で、我々の現状に対して、もっと大きな成長や拡大をするために、現在のメンバーがより強い力となることを期待しての発行となっています。

質疑応答:オルツ社との合弁について

「AIクローンにはソフトが省人化として大事だと思いますが、オルツ社との合弁に筆頭株主のマネーフォワード社は参加しないのでしょうか?」というご質問です。

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