アジェンダ

秋元洋平(以下、秋元):みなさま、こんにちは。これより「みんなの説明会×ログミーFinance」共催ウェビナー「オンライン決算説明会の成功事例」を始めさせていただきます。

新型コロナウイルスの影響により多くの決算説明会が中止となる中、みなさまの企業ではどのようにご対応されていますでしょうか? オンライン化に踏み切れない企業や、オンライン化したものの、課題が残る企業が多くいらっしゃると思います。後ほどデータでもお示ししますが、機関投資家はオンライン説明会を強く求めているため、上場企業サイドでも対応策を検討する必要があります。

本日は、最初に決算説明会のオンライン化に関する最新動向をご紹介させていただき、その後、実際にオンライン決算説明会を開催した上場企業のIR担当者2名にご登壇いただき、より具体的なお話を聞いていきます。

〜QAタイムの参加方法〜

秋元:また、事例紹介とQAタイムを交互に進めていきますので、随時「Zoom」のQAボタンからご質問を投稿してください。

ファシリテーター

秋元:あらためまして、私は秋元と申します。簡単に自己紹介をさせていただきます。2016年にログミー株式会社に入社して、翌年に決算説明会の書き起こしメディア「ログミーFinance」を立ち上げました。

現在は、同メディアと金融・IR関連サービスとのアライアンスを進める他にも、個人投資家やIR担当者向けのイベントを企画・運営しています。今日は少しでもみなさまのお役に立てればと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

【1】決算説明会のオンライン化に関する最新動向

秋元:それでは、決算説明会のオンライン化に関する最新動向へ移りましょう。最初に、株式会社みんせつの中村さまからご説明いただきたいと思います。中村さま、自己紹介からよろしくお願いします。

【1】スピーカー

中村悠氏(以下、中村):「みんせつ」の中村と申します。私は、決算説明会の情報収集と、それを投資家さまにお伝えする部分を担当しています。そちらに関係して、説明会の形式などの動向を集計したり、投資家さまとよくヒアリングをさせていただいています。

【1】決算説明会形式について

中村:今回は決算説明会形式について、「みんせつ」のデータベースをもとに集計しましたので、1月から3月期の傾向について、みなさまにお伝えします。

まず、2021年1月から3月期の決算説明会動向について、ご説明させていただきます。

【1】2020年1−3月と2021年1−3月の比較

中村:1月から3月期の決算説明会開催企業における形式比率についてご覧ください。スライドの右側のグラフが2021年のもので、リアル会場が15パーセント、テレカン・電話会議が22パーセント、LIVE配信が53パーセント、ハイブリッド開催が3パーセント、動画配信のみが7パーセントとなっています。

こちらは、弊社サイト「みんなの説明会」にIRのご担当者がご登録くださった説明会情報をもとに、3,000社以上が集まった2月前半時点の集計となります。

前回のセミナーで10月から12月期の形式の割合を集計した際は、LIVE配信の比率が39パーセントでしたので、1月から3月期のLIVE配信の比率は、そのときよりも10ポイント以上増加しました。主に、リアル会場およびテレカン・電話会議からLIVE配信に比率が移ったかたちとなります。

決算説明会形式について四半期ごとの集計を始めてから、今回初めてLIVE配信が過半数を上回りました。昨年も、新型コロナウイルスの影響を受け始めていた時期ではありましたが、今年との違いを考察すると、昨年はリアル会場からの形式移行の手段はテレカン・電話会議が主流だったものが、今年はリアル会場からLIVE配信が採用される傾向にあると言えます。

なお、例年1月から3月期は決算説明会を開催しない企業が多く、平均して1,000社内程度となっています。こちらの資料では、今年の開催企業数は657社となっていますが、本日時点で「みんせつ」データベースより確認できる1月から3月期決算説明会開催企業数は、973社となっています。

緊急事態宣言が発出されてはいるものの、開催企業数が例年どおりの件数を維持していることから、新型コロナウイルスの問題も1年を経たことで、IRのみなさまが対策を講じられている結果かと思います。

【1】 2021年1−3月:時価総額帯別

中村:次に、2021年1月から3月期の時価総額帯別、決算説明会比率について確認していきたいと思います。スライド上段の左側から100億円未満、100億円以上、下段の左側から1,000億円以上、3,000億円以上、1兆円以上の企業グラフとなっています。上段のグラフから、1,000億円未満の企業はリアル会場形式が多く、テレカン・電話会議の比率が少ないことがおわかりいただけると思います。下段のグラフにある1,000億円以上の企業は、リアル会場がほぼなく、テレカンの比率がLIVE配信と同等となっています。全体として共通しているのは、LIVE配信が過半数を占めているというところでしょう。

【1】投資家が希望する説明会形式

中村:LIVE配信が増える傾向について、こちらは前回のセミナーでもお見せしたスライドとなりますが、投資家さまに対し「今後、どのような説明会形式を希望されますか?」とアンケートをとったところ、LIVE配信希望者が過半数以上という結果となりました。この結果とも合致している方向であることから、IRのみなさまが投資家さまの声を拾い、対応できているということだと思います。

【1】2020年4−6月説明会形式

中村:これらを踏まえて、4月から6月の本決算時期はどういった形式になっていくか知りたいところですが、現時点で傾向を知るのはなかなか難しいと感じています。ですので、ご参考までに昨年、2020年4月から6月の形式比率について確認していきます。

こちらでは、昨年は動画のみで対応していた企業が、今年はどのような対応に変更するかがポイントとなります。本決算を動画のみ(アーカイブ配信)で行った昨年から、今年はどのように対応するのでしょうか? リアル会場開催に戻る、LIVE配信に移行する、ハイブリッド開催に移行するといったことが考えられます。「みんせつ」には、5月開催用に会場を押さえている企業のお話も多く入ってきています。「できることなら本決算はリアル会場で」とお考えの企業も多いかもしれません。

【1】投資家の声

中村:一方、この週末に投資家さまに対し「緊急事態宣言明けの勤務体制」について個別で伺ったところ、「まだ何も決まっていないが、4月から6月にコロナ前のような勤務体制に戻ることはない」というご返事を全員からいただきました。

また、決算説明会の形式について多く上がったご意見として、「開催するのならどんな形式でも対応しようと思うが、リアル開催であれば同日に数社回れるとよい。移動時間が必要ない働き方に慣れてしまったので、1社のために移動するのは正直、時間が惜しく感じる」このようなものもありました。

投資家さまは基本的に企業の判断を尊重し、ご対応いただけそうです。ただ現時点では、投資家側では3月以降の接触型イベントへの参加についても会社方針が決まっていないため、リアル会場開催をお考えの企業は、3月に入ってから参加が想定される投資家さまに状況を伺うことをお勧めします。

最後になりますが、説明会開催が多様化しているため、特に事前申込みや当日詳細のお知らせなどについて、投資家さまによるメールの見落としが多発しています。投資家さまは、多い方では1日に1,000通近いメールを受信されるため、確認するメールについては、事前にメールアドレスをメーラーで設定している方がほとんどです。そのため、本来設定していないアドレスで送られるメールについては見落としてしまい、決算説明会に参加できないことがあるようです。

「みんなの説明会」サイトは、投資家・証券会社アナリストのユーザーご登録が4,200名以上となり、サイトから3,000社以上の決算説明会開催有無などの情報を確認できます。「みんなの説明会」サイトからの説明会参加申込みは、ワンクリックで登録が完了し、詳細情報が管理画面から一覧で確認できます。

投資家さまのメールの見逃し防止のためにも、IRのみなさまは、ぜひ「みんせつ」の無料説明会参加申込機能をご活用ください。また「みんせつ」は説明会情報掲載だけでなく、投資家・企業間の「1on1アレンジメントサービス」を行っているため、投資家さまは「みんせつ」からのメールを確認します。

説明会を通じて、新しい投資家さまにリーチしたい企業さまには、「みんせつ」ユーザーの投資家さまに説明会情報のご案内が行える有料サービス「説明会集客サービス」もありますので、新しい投資家さまにリーチするためにも、ぜひツールとしてご利用いただけたらと思います。私からは以上です。

秋元:ありがとうございます。私どもも決算説明会のオンライン化を支援しているのですが、これまでは昔からお付き合いのあるIR支援会社で集客してもらっていたのを、これを機に「みんせつ」さまに変更したところ、違うリストなのかわかりませんが、集客にきちんと反映されたというお声をけっこう聞きます。

ですので、そのような集客にお困りの場合には、一度「みんせつ」のサービスを聞いてみるのも1つかと思いますので、ご参考までにお伝えします。

【2】決算説明会のオンライン化事例

秋元:続きまして、「決算説明会のオンライン化事例①」へ移ります。

【2】スピーカー

秋元:スピーカーをご紹介します。ライフネット生命保険株式会社 経営企画部マネージャーの関谷さまです。まず簡単に自己紹介をお願いします。

関谷誠氏(以下、関谷):みなさま、こんにちは。ライフネット生命でIRを担当している関谷と申します。本日はよろしくお願いします。

ライフネット生命は2008年に開業した生命保険会社で、死亡保険や医療保険、がん保険など、いわば命や病気に関わる保険商品を、インターネットを通じて提供しています。

インターネットを活用して提供することで、人件費や店舗の費用などの経費を抑えて、その分お客さまへお手頃な保険料で提供するということを心掛けています。

みなさまもお持ちのスマートフォンから、保険料の見積りや保険のお申し込みを24時間いつでも行うことができ、仕事や育児などで毎日が忙しい方々でも、ご自身のご都合のよい時に保険を検討できるという点も特徴です。

当社は2012年に上場して、現在、東証マザーズに属しています。IRの体制としては、経営企画部の中にIRチームが所属しており、私ともう1名の2名体制で日々IR活動を行っています。本日はよろしくお願いします。

【2】Q.決算説明会のオンライン化を決意した「タイミング」や「きっかけ」は?

秋元:それでは、さっそく進めていきたいと思います。最初は、「決算説明会のオンライン化を決意したタイミングやきっかけを教えてください」というご質問です。

【2】決算説明会の開催形式

関谷:当社は従来、第1四半期と第3四半期をテレカンで行い、第2四半期と第4四半期(通期)をリアルでの対面型説明会として実施していました。しかし、昨年の新型コロナウイルスの影響により会場での説明会ができなくなったことが、直接的にオンライン説明会を検討するきっかけとなりました。

特に大事な通期の決算説明会は5月にありますので、そこを迎えるまでに非対面型の説明会を毎回工夫して行っていこうとIRチーム内で決めました。その中で、今回、第3四半期の2月に初めてオンライン開催を実施することになりました。

【2】Q.Zoomと比較検討したツールは?

秋元:今回「Zoom」で行ったとのことですが、その他のツールと比較、検討はされましたか? また「Zoom」のメリット・デメリットを感じられた点があったら教えていただけますか?

関谷:当社において、日々の社内のコミュニケーションツールは「Google Meet」を使っていたため、「Google Meet」でウェビナーが行えないかという可能性も探りました。

ただ、みなさまもご存知のとおり、「Google Meet」はウェビナーという面では機能的に十分ではないというところもあり、その他のツールを探す中で「Zoom」と出会うことになりました。

一方で、「Zoom」はウェビナーとしての機能がとても充実しているので、当社が実現したいオンライン説明会を比較的かなえやすいツールであるという一方、機能が充実しているがゆえに、機能の理解や把握、使い勝手に不安があり、そのようなところを今回ログミーさんにサポートいただき準備を進めました。

仮に自分たちだけで準備を行っていたとしたら、決算説明会当日までうまくいっていただろうかと今では感じます。おそらく「Zoom」の機能を把握するための情報収集にだいぶ時間が掛かってしまっただろうと感じており、ログミーさんにサポートいただき本当に感謝しています。

【2】Q. 開催形式は?またその際使用した機材は?

秋元:次の質問は開催形式についてです。会場とのハイブリッドであったり、もしくは、プラスして使用された機材がありましたら教えてください。

関谷:開催形式については、オンラインのみで行いました。電話会議のオンライン版ということを意識して、質疑応答については「Zoom」に搭載されている「挙手機能」を使用しました。また、「テキスト機能」でチャットでの質問を受け付けて、音声とテキストの両方から質疑応答を承る形式でオンライン開催をしました。

【2】使用機材について

関谷:使用機材については、今回のオンライン開催にあたり、新たな備品は一切購入していません。スライドに記載していますが、普段の電話会議で使用していた外付けのマイクスピーカーを、今回の「Zoom」での決算説明会でも使用しました。

秋元:特別、何か導入しなければいけないことはなかったのですね?

関谷:おっしゃるとおり、導入せずとも実現できました。

秋元:ちなみに、これまでの第1四半期、第3四半期はテレカンで行っていて、そして今回、「Zoom」を使ったライブ配信に変えられたと思いますが、費用の部分について、お話しできる範囲で結構ですが、どれほど変わりましたか?

関谷:後ほどお話ししようと思っていましたが、費用面はかなり抑えられました。 電話会議は、みなさまもお使いになっていれば、数十万円単位でいろいろな費用がかかってくることがおわかりだと思います。

ただ、今回の「Zoom」の説明会に関しては、もともと使っている「Zoom」のベース機能に、アドオンで「ウェビナー機能」の料金を月単位でオンすればよいというものでしたので、本当に月々数千円のアドオンで済んでいます。それ以外では、別途費用がかかったという認識はありませんので、費用面はだいぶ違うと思います。

秋元:ここも非常に大きなメリットですね。

関谷:そのとおりです。実は、ライフネット生命のIRチームもIR予算が潤沢にはないので、毎年「何を優先してIRを行うべきか」をチーム内で議論します。その中で優先順位が高いほうに予算を優先して充てていくことから、結果的に、優先順位が低いけどやりたいこと、というものは予算面の兼ね合いで実施できなくなってしまいます。

決算説明会の費用が浮けば、その分IR活動の幅が広がるので、そのようなメリットもあるかなと思っています。

【2】Q. 機関投資家と開催方法について相談した?

秋元:次は「開催前に機関投資家と相談はされましたか?」という質問です。

関谷:次のスライドにも記載いただいていますが、実は投資家やアナリストのみなさまにも事前にヒアリングをしました。

【2】投資家やアナリストからのご意見

関谷:結論からお伝えすると、意見が分かれていました。スライドの上段に記載しているご意見は「ライフネット生命はオンライン生保なので、企業姿勢として、オンラインツールを使って説明会を行うとよいのでは」というものです。

一方で、青色で囲っている部分ですが、投資家さまによっては「セキュリティの事情で『Zoom』が使えない」という方がいらっしゃいました。そのような方からすると「テレカンのほうがありがたい」といったご意見などもありました。

あとは、一部の企業のオンライン説明会に参加した際、「音声のタイムラグがだいぶあった」といったことも投資家さまからはありました。当社でオンライン開催するにあたり、そのようなことも懸念事項といいますか、不安材料として思うところではありました。

秋元:実際どうなったかというのは、また後ほど聞かせてください。

【2】Q. 準備に携わった人数/役割分担は?

秋元:次に、準備に携わった人数や役割分担をお聞かせください。

【2】事前準備の体制

関谷:事前の準備の体制については、スライドのとおりです。今回はIR担当が2名、そして広報1名の計3名で運営しました。

事前準備における主な役割としては、事前の社内調整です。「『Zoom』で行ってよいか?」といった調整や、「Zoom」での集客面において担当者を1名配置しました。

「Zoom」の機能として、「Zoom」のツール上でアンケートが取れる機能がありましたので、そのアンケート設計の面で、もう1名のIR担当者に準備をしてもらいました。

最後に、広報担当者にも今回協力してもらい、「Zoom」上での告知ページの作成や、「Zoom」のビデオウェビナー機能についてリードして把握・理解してもらい、この3名でなんとか実施できました。

【2】Q. 機関投資家の集客で工夫したことはあった?

秋元:次は「機関投資家の集客で工夫したことはありますか?」という質問です。

関谷:投資家さまによっては、会社のセキュリティ事情で「Zoom」が利用できない方がいることを事前に把握していたので、メールでご案内する際に「電話でも参加できますよ」と補足してご案内をしました。

実際に当日は、電話からも一定数ご参加いただきましたので、電話で参加できるとご案内することもやはり大事だと感じます。

もう1つは、これもご参加のみなさまはご存じだと思いますが、メールでご案内する時は複数回ご案内することの重要性を今回あらためて実感しました。

といいますのも、1回目のご案内でも一定数の事前エントリーがありましたが、2回目のメールのご案内の時も一定数追加でのエントリーがありました。「1回送るだけでは足りないんだな」とあらためて痛感した次第です。

秋元:ちなみに、2回目のメールは説明会のどれくらい前に送られたのですか?

関谷:2回目は、2週間くらい前に送っています。

秋元:先日、投資家さまにお話をお聞きしたら、「参加する説明会はギリギリまで迷っているケースがある」と言っていた方がいらっしゃいました。決算発表のトピックスなどで決める方もいらっしゃるため、ギリギリのリマインドも効果的かもしれないです。

関谷:そう思います。

【2】Q. オンライン開催における不安を、どのように解消した?

秋元:「オンライン開催における不安を、どのように解消したのか?」という質問について、通信環境や運営面での慣れなど、そのあたりはどのようにされましたか?

関谷:まずは通信環境について、開催するにあたり少し不安がありました。普段は社内のWi-Fiを使って仕事をしているのですが、今回は会社の有線LANをパソコンにつなげて回線の安定性を確保しました。その結果、当日は回線が安定して実施できたと思っています。

2つ目の運営面についても、今回は初めてということもあり、事前のリハーサルを2回実施しました。1回目は運営の事務局メンバーで開催し、このタイミングではログミーさんにも入っていただき、特に「Zoom」の操作面の不安を払拭しました。

2回目のリハーサルについては、当社の場合は社長がプレゼンを行うのですが、登壇者も含めて事前リハーサルを行い、プレゼンにおける操作の不具合がないか、あとは、質疑応答時の操作における事前の課題解決を行いました。

秋元:実際、2回リハーサルを行えば不安はほぼ解消されましたか?

関谷:そうですね。2回行うことにより、メンバーの気持ちに安心感が醸成されました。特に1回目の運営メンバーの事前リハーサルは、やるのとやらないのでは大きく違っただろうと思います。

【2】Q. 決算説明会当日の運営人数と役割分担は?

秋元:当日の話に移ります。当日の運営の人数と役割はどのようにされていましたか?

関谷:次のスライドでも記載されていると思いますが、合計3名で運営しました。

【2】当日の運営について

関谷:1人が「Zoom」の操作を主担当で行いました。「Zoom」では、質疑応答の時に話している人間の顔を大きく映し出すスポットライト機能の設定ができるのですが、その機能をさばくということで1名専属で付けました。2人目は司会進行で、私が司会を行いました。

もう1名については、質疑応答中にテキストで質問が寄せられますが、どの質問に回答するか、といった質問をさばく人間として専属で付けました。このような役割分担で、3名体制で行いました。

秋元:これはもう過不足なく、問題はなかったでしょうか?

関谷:そうですね。3名いれば十分回すことができると思います。むしろ1名減らして2名体制で行う場合にはどうしていくべきか、を考えていかなければいけないと思っています。

【2】Q. トラブルはあった?

秋元:「トラブルはありましたか?」という質問です。

関谷:当日のトラブルは基本的にありませんでした。おかげさまでスムーズに滞りなく終えることができたと思います。

【2】Q. やってみて良かったこと/悪かったことは?

秋元:まとめに入らせていただきます。やってみてよかったこと、悪かったこと、あとは、次回どういったかたちで開催を予定されているのか教えてください。

関谷:やってみてよかったこととして、1つ気にしていたのが音質です。通常テレカンで行っている時の音質と、「Zoom」ウェビナーの声の音質の違いが不安ではありましたが、実際は本当にクリアな音質で質疑応答まで行えました。電話でご参加いただいた投資家さまの音声での質問もしっかり受け取ることができましたし、そこへ対してきちんと回答できたと思っています。そこは1つ安心したところです。

2つ目は繰り返しになりますが、説明会に掛かるコストが大幅に縮減できたところが非常に大きかったです。ですので、今後を考えていく上でも、このあたりのコスト面は切っても切り離せないところだと思っています。

悪かったことといいますか、課題と感じていることは質疑応答です。先ほどお伝えしたスポットライト機能で、回答している登壇者の顔を映すというところがかなり大変だったため、次回以降はどのようにしようかと考えているところです。

それ以外には、「Zoom」ビデオウェビナーを使われた方はおわかりだと思いますが、電話で参加いただく場合、参加者の名前が出ずに電話番号が管理画面に表示される仕組みになっているため、こちらからは誰が参加しているかがわかりません。これは「Zoom」の機能上仕方のないことかもしれませんが、このあたりも少し苦労したところではありました。

【2】課題点

関谷:その他はスライドで記載されているとおりです。いくつか細いところでの課題はありましたが、これはどちらかと言うと、「Zoom」ビデオウェビナーを開催して慣れていけば解決できる部分のような気がしていますので、大きな課題とは思っていません。

【2】Q. 次回も同じ形式で開催する?

秋元:そうすると、次回以降も積極的に検討されますか?

関谷:そうですね。当社は5月が通期決算となりまして、次回はその決算となります。とても大事な決算になりますので、最終的には社内で議論して最終決定していく予定です。ですので現時点では何とも言えないところではありますが、ただ1つ言えることとしては、決算説明会の開催方法は、当社側、事業会社側の都合も当然ありますが、基本的には、ご参加いただく投資家さまやアナリストさま側のご意向になるべく沿うべきものかなと思っています。

そのようなこともありまして、今回の「Zoom」の説明会終了後に、ご参加いただいた投資家さま、アナリストさまからアンケートを取得して、今後どういった開催方法がよいか聞いたところ、「次回以降もオンライン開催してほしい」という声が最も多い結果となりました。そのような声をいただきましたので、このアンケート結果も参考にして、次回以降の決算説明会の開催を、チーム、そして社内で議論していきたいと思っています。

【2】会場からの質問:決算説明会のリアル開催の可能性について

秋元:続きまして、会場からの質疑応答に移りたいと思います。みなさま、QA欄からテキストでご投稿いただければこちらで代弁します。

さっそくまいりましょう。関谷さまにお聞きしたいのですが、「当社は2020年12月に上場し、今月初めての決算説明会をライブで実施したのですが、今後リアル開催は実施の必要があるか、ご意見を伺いたい」というご質問です。

関谷:リアル開催の可能性は、全く否定していません。ですので、今後もリアルの開催を毎回考えながら最終的に決定していく予定です。

1つ、当社にとって大事な切り口としているところは、昨年7月に海外公募増資を行ったことにより、海外の株主さまや投資家さまとの面談数が増えていることです。ですので、海外の投資家さまのことも、より考えていかなければいけないと思っています。

そういった場合、リアル開催となると、どうしてもそのあたりが引っ掛かってくるところでもあり、仮にリアル開催するにしてもオンラインで同時に配信するとか、そのようなことも考えなければと思います。

一方で、電話やオンラインというのは、エリアを選ばず説明会にご参加いただけるツールですので、そのような意味では実施しやすいと思います。

【2】会場からの質問:動画での配信について

秋元:「ライブ配信したものは、動画としても配信しているのでしょうか?」というご質問です。

関谷:今回はIRサイトでの動画での配信は行っていないため、当日の議事録、また質疑応答の内容を後日IRサイトで開示するに留めています。

秋元:今後、そこは随時見直ししていきますか?

関谷:そこも考えなければと思っています。過去、会場での説明会の動画はIRサイトで開示して、テレカンの内容も音声ファイルでアップしていました。

【2】会場からの質問:投資家サイドから見た影響について

秋元:「コスト減になったのはよくわかりましたが、実際の投資を受ける側面でのプラスの影響はありましたか?」というご質問です。投資を受ける側面から見て、投資家さまからのフィードバックはありましたか?

関谷:フィードバックとしてオンライン開催に関しては、おおむねよい評価をいただけたと思います。またテキストでの質問について、投資家さまによっては名前を出して質問したくない方もいらっしゃる中で、テキストは匿名で質問ができるため、気軽に質問できることが1つ大事なポイントだと思います。そのあたりも投資家さまからすると、よいことかなと思います。

秋元:このようなことから、参加者は増えたりしましたか?

関谷:参加者については私が知る限り、直近数年間の中で、今回の第3四半期のオンライン開催が最も当日の参加者が多かったという結果になりました。

そのような意味では、おそらく投資家さまからすると、「Zoom」での説明会参加はそれほど大きなハードルではなかった気もしています。

【2】会場からの質問:ライブ配信の時間配分について

秋元:最後のご質問は、「ライブ配信の時間配分は、どのようにされましたか?」というところで、主にプレゼンと質疑応答の時間配分について、実開催に比べて質問数の増減はいかがでしたか?

関谷:これに限らずですが、プレゼンをおおよそ20分、その後の質疑応答を40分、合計で1時間くらいの尺を考えて運営しています。今回もプレゼンはおおよそ20分で終わり、その後、質疑応答に入りました。まずは音声での質問を受け付けて、その後にテキストでの質問と進んでいきました。

今回に限って言いますと、テキスト経由での質問が若干少なかった印象がありましたので、このあたりは次回以降の改善箇所と認識しています。一方で、音声の質問についてはテレカン開催時と同様の数をいただけたと思っています。

【3】決算説明会のオンライン化事例

秋元:続きまして、決算説明会のオンライン化事例②へ移ります。スピーカーをご紹介しま す。株式会社Macbee Planet、IR担当の前橋さまです。初めに、簡単に自己紹介をお願いします。

【3】スピーカー

前橋匠氏(以下、前橋):株式会社Macbee Planet、IR担当の前橋匠でございます。IRの仕事自体は上場してからですので、キャリアはまだ1年ほどになります。会社は2015年に設立して、データを活用した分析、マーケティング分析サービスの提供を行っています。

簡単に言いますと、Webマーケティングを成果報酬型で提供しています。肝となるのが、LTVという顧客生涯価値です。要は、愛用者になりそうな人を集客するということと、集客したお客さまのLTVをさらに伸ばしていく、そのようなプロダクトを活用して業績を伸ばしている、企業貢献をしている会社になります。

まだまだ新興の企業で、IRとして右も左もようやくわかってきたくらいですが、日々一生懸命活動しています。

【3】Q. 決算説明会のオンライン化を決意した「タイミング」や「きっかけ」は?

秋元:それでは、さっそくご質問に移ります。まず、決算説明会のオンライン化を決意した「タイミング」や「きっかけ」を教えてください。上場されてから決算説明会を行われるのは、今回が初めてでしょうか?

【3】決算説明会の開催形式

前橋:説明会は初めてです。実は、2020年3月はコロナ禍での上場ということもあり、ロードショー以降、リアル開催、説明会、ミーティングも、リアルで行った経験がありません。ですので、きっかけと言いますか、オンラインしか選択肢がないと思っていたくらいです。

通期と第1四半期の説明会の状況を少し補足します。3月に上場したのですが、通期は6月ですので「どうしようかな」と思い、やはり少し怖かったので、アーカイブの配信だけにしました。

また、第1四半期時点では社内で新型コロナウイルスの発生があったため、動画撮影もやめてまったく何もしませんでした。そこから、第2四半期の説明会をライブ配信で行ったということになります。

秋元:スライドにあるように、普段の1on1もすべて「Zoom」をご利用されているのでしょうか?

前橋:おっしゃるとおりです。社内で使い始めたのが「Zoom」だったこともあり、基本的に「Zoom」を使用しています。

【3】ほぼ100%の投資家がWeb会議/電話会議を選択

秋元:次は、「みんせつの取材設定で会社のオフィス(対面)も入れているが、ほぼ100パーセントの投資家さまがWeb会議・電話会議を選択」されたということで、こちらについてお聞かせください。

前橋:秋口は、当社としても来ていただいてよかったのですが、投資家側がオンラインに慣れており、オンラインのほうがよいと選択される方の割合がほぼ100パーセントでした。おそらく対面より楽なのだと思います。

【3】Q. Zoomと比較検討したツールは?

秋元:「『Zoom』と比較検討されたツールは?」ということで、こちらの質問について、おそらく普段から「Zoom」を使い慣れているため、あまり比較されなかったとは思いますが、いかがでしょうか?

【3】「Zoom一択」

前橋:おっしゃっていただいたように「Zoom」一択でした。理由はいくつかあるのですが、日頃慣れていること、また新しいツールを探し出すときりがなく、あまり手間をかけたくなかったということがあります。

先ほどご紹介がありましたが、「Zoom」は費用がそれほどかからないツールです。短期的に、月ごとに契約するかたちであれば数千円で利用できますし、年間契約にしても5万円くらいで収まることから、「Zoom」を選択しました。

【3】Q. 開催形式は?またその際使用した機材は?

秋元:次は、開催形式とその際使用した機材を教えてください。

【3】使用機材について

前橋:当社のWeb会議では、eMeet社のスピーカーフォンを使用しております。カメラについては、スピーカーが使用しているパソコンのカメラが使えたため、特別に用意するものはありませんでした。

秋元:みなさま、ここを気にされていて、特別な機材を新規に購入しなければいけないとか、「カメラはよいものを買わなきゃいけないの?」といったご質問がかなり多いのですが、実際に行ってみるとさほど変わりませんよね?

前橋:変わらないです。今も自宅からの参加ですが、同じスピーカーを使っています。おそらくクリアに聞こえていると思っているので、問題ないかと思います。

【3】Q. 機関投資家と開催方法について相談した?

秋元:次は「投資家と開催方法について相談はしましたか?」という質問です。

【3】A. 相談はしていません

前橋:先ほどの話を聞いて、「そもそも相談するものだ」と初めて思ったくらいですので、まったく相談をせずにオンライン開催に踏み切りました。

【3】Q. 準備に携わった人数と役割分担は?

秋元:次の質問は、「準備に関わった人数と役割分担」を教えてください。

【3】A. 1名で準備

前橋:IR担当は基本的に1人しかいないため、私1人で対応していました。スライドに記載していますが、資料や原稿は私1人で作成し、説明会の設定や運営の準備は、ログミーさんにいろいろと教えていただきながら私が行いました。

集客に関しても「みんせつ」さまの集客サービスを使い、自社で所有しているリストにメールを送付したところまで、準備はほぼ1人で行っています。

秋元:「本当に1人でできるの?」と疑問に思う方が多いと思うのですが、正直、1人で大変でしたか?

前橋:設定が不安ではありました。ウェビナーの経験がなかったので、「Zoom」をどう設定すればよいかわからなかったのですが、そこはログミーさんが準備を手伝ってくれて、工数もそれほどかかりませんでした。あとは台本といいますか、司会者の進行のトークや、どこでスライドを設定するかということまで用意してくれたので、準備の工数はまったくかからなかったと言っていいほどです。

【3】Q. 機関投資家の集客で工夫したことはあった?

秋元:次のご質問は集客の部分についてです。今回が初めてということもあって、何か工夫された部分や、施策を打ったものはありましたか?

【3】メール送信について

前橋:1つは、「みんせつ」さまからそのタイミングで提案のメールが来まして、集客のサービスと自社で接触があった投資家さまにメールを送信しただけなのですが、結果的には50名くらいのエントリーがあり、当日は40名ほどご参加いただけたと思います。

数字はスライドに記載のように、「みんせつ」さま側から約500名にメールを送っていただき、そのうち30名ほどの参加申込みがありました。自社保有のリストからは160名くらいにメールを送り、24名ほどの参加があったというかたちになっています。

秋元:「みんせつ」さまが送信した500名のリストは、貴社に興味を持つであろう投資家群をセグメントしてもらい、そこに対して送ってもらったのですか?

前橋:おっしゃるとおりです。実際どちらに送信したかの開示があったわけではないのですが、当社に合いそうな投資家さまを選んでいただいたと思っています。

秋元:かなりの数が「みんせつ」さま経由で集まったのですね?

前橋:そうですね。最近になって「その後どうしますか?」と提案いただき、数字を出してもらったのですが、思いのほか、半分以上の方が「みんせつ」さま経由で来ていたことがわかりました。これからも継続して活用したいと思っています。

【3】Q. 不安点をどのように解消した?

秋元:次のご質問は、不安点についてです。通信環境や運営面など、このあたりはどのように解消されましたか?

前橋:先ほどとも重複しますが、通信面では日頃スモールミーティングや1on1も行っているためさほど不安はなく、運営の設定については、ログミーさんにいろいろ教えてもらって準備したので、こちらもあまり不安はありませんでした。

【3】ログミーが提供している台本

秋元:ご覧のスライドに記載されているのが、私どもでご提供している台本です。

【3】Q. 決算説明会当日の運営人数と役割分担は?

秋元:次は、「説明会当日の運営の人数と役割を聞かせてください」というご質問です。

【3】A. 3名で参加

前橋:スライドに記載のとおり、合計3名で参加しています。当日、説明会の機材面の準備や司会は、私が1人で行っています。説明会では、スピーカーで代表の小嶋が説明しながら自身のパソコンでスライドを送っています。

質疑応答はCFOの千葉と小嶋で対応していたのですが、私が質問をさばくと言いますか、整理をした後に選んで読み上げて、回答していただいていました。後日のアンケート集計も私が行っていますので、3名で十分に回せたかと思います。

秋元:こちらは最少人数だと思いますが、慣れてしまえばそれほど苦ではない印象ですか?

前橋:特に慌てることもなく、ミスもなかったと思っているので、3名いれば十分という感覚はあります。

【3】Q. Zoomのどのような機能を使った?

秋元:次は、「『Zoom』のどのような機能を使った?」ということで、具体的に「この機能が便利だったよ」といったものがありましたら教えてください。

【3】便利だった機能

前橋:スライドにあるとおり、事前に、前日と1週間くらい前にリマインドメールを送信する設定はしました。

また、説明会の注意事項を周知するためにチャット機能を使ったりもしました。当日のQAは、まさにこのセミナーでも活用されていると思いますが、QAチャットルームのようなものを活用して、質問をいただきました。

ちなみに、音声での質問は受け付けませんでした。音声とチャットとあると運営面で大変だと思い、チャットに絞って受け付けました。また、質問に「いいね」のような賛成票を押せる機能があるので使ってみましたが、質問が非常に多かったということもなく、全部答えることができたため、あまり使わなかったところではあります。

その他では、レコーディングをして、後日アーカイブ配信をしています。

【3】外部アンケートツール

前橋:あとはアンケートです。アンケートはログミーさんから紹介いただいた「Questant(クエスタント)」という外部ツールを使いました。質問内容についても、「こんなことを聞いたらよいのでは?」という提案をいただいて、それをそのまま使用してアンケートを作りました。

結果的には、約40名の参加者に対して、そこにアクセスした方が24名、回答してくれた方が15名でした。初めてなのでこの数字が高いのか低いのかはわかりませんが、このような結果となっています。

秋元:アンケートはなかなか難しいと思います。私どもも支援させていただいていますが、回答率はオンライン説明会の課題だと感じています。

前橋:また、このようなアンケートではあまり厳しい声もないため、だいたいが「よかった」のほうに寄る傾向があります。

【3】Q. トラブルはあった?

秋元:次は「トラブルは何かありましたか?」という質問です。

前橋:トラブルはありませんでした。無事、ミスなく終わることができたと思っています。

【3】Q. 次回も同じ形式で開催する?

秋元:次回も同じ形式で開催されますか?

前橋:3月12日に第3四半期の説明会を行うのですが、同じように「Zoom」で予定しています。

【3】Q. 改善点はある?

秋元:最後に、今後の改善点がありましたらお聞かせください。

【3】集客面

前橋:集客面で、まだまだできることはあったと思っています。アナリストの方にあまりリーチできていなかったり、証券会社ともいろいろお付き合いがあるので、動員の面でもう少し協力してもらえると思います。

また、これまで「Zoom」でミーティングに参加いただいた中で、アドレスを聞いていないといいますか、わからない投資家さまもいたので、そこは確認をしてあらためてメールを送ることができると、より集客しやすくなると思ったりはしています。

秋元:オンライン上でのそのような情報の取得は、すごく難しいと思います。私どもは昨年からSansanのグループ会社になり、こちらにある「Eight」も行っていますが、なかなか進まないです。

前橋:そうですよね。証券会社に聞けば教えてくれるケースもあるようなので、しっかり確認したいと思います。

【3】会場からの質問:ウェビナーの費用について

秋元:それでは会場からも質問が来ておりますので、そちらに移りたいと思います。「ウェビナーの準備についてログミー社へお支払いした費用を教えてください」といった質問です。これはピックアップしたかった質問ですので、回答をお願いします。

前橋:準備費用というのは、特段、費用は掛かっていませんよね?

秋元:そのとおりです。

前橋:説明会開催のパッケージのようなものがあって、その中に含まれていると思います。

秋元:私からご説明させていただくと、ここは本当に「0」円です。そして、何か有償のプラン・サービスを使わないと支援しないということでもありません。ですので、本当にオンライン化だけをしたいということであれば、無料で使えるとご理解いただければと思います。

【3】会場からの質問:通信トラブルついて

秋元:次は「通信トラブルに備えて実施したことがありましたら教えてください。」というご質問です。

前橋:当社の場合は有線LANがないので、ルーターに一番近い部屋で行うようにしました。

【3】会場からの質問:個人投資家向けの説明会の開催について

秋元:「機関投資家向けだけでなく、個人投資家向けのIR活動にもオンライン開催を検討しているのですが、今後、個人投資家向けの説明会のオンライン開催を検討されていますか? 」という質問です。

前橋:10月くらいから個人投資家向けの説明会を積極的に行うようにしています。リアルであったり、リアルプラスオンライン、またはオンラインだけのものを行っています。実はちょうど来月、ログミーさんでオンライン説明会を予定しています。

行ってみて感じるところは、リアル開催では会場に50人から100人ほどしか集められないのですが、年末にオンラインで行ったときは約700名集まったことが2回くらいありました。ですので、オンラインのほうが断然効率がよいという感触があるので、オンライン中心で行っていくと思います。

【3】会場からの質問:ライブ配信より電話会議のほうがよいという声について

秋元:次は「『Zoom』などのライブ配信は、通信状態の不安定さやセキュリティ面の不安があるので、電話会議のほうがよいという投資家さまの声はありますか?」という質問です。

前橋:まれに「『Zoom』が使えない」という投資家さまは1on1で見かけますが、説明会でそのような声は受けませんでした。今後は、そのような可能性も考えたほうがよいかもしれません。

【3】会場からの質問:電話での参加について

秋元:最後の質問は、電話で「Zoom」に入られた方についてですが、電話では受付していませんでしたか?

前橋:定かではありませんが、電話も参加できるようになっているとは思います。

秋元:質問に対して、事前・事後で何か対応されていましたか?

前橋:質問がある方については、「みんせつ」上に1on1の時間を設定しているため、そこで質問してもらうように、最後に案内しました。

秋元:他にご質問もいただいているのですが、時間の関係もありますので、こちらで終了とさせていただきます。ありがとうございました。

前橋:ありがとうございました。

秋元:以上でオンライン決算説明会の成功事例を終了します。ご視聴いただき誠にありがとうございました。

今回ご登壇いただいた株式会社みんせつでは、決算イベントを通じて企業のIR部門とセルサイド、バイサイドとの対話を促進するIRプラットフォームを運営しています。無料で会員登録が可能ですのでぜひご活用ください。

ログミーFinance Zoom導入無料支援

秋元:ログミーでは、昨年から100社ほど決算説明会のオンライン化を無料でご支援させていただいています。

先ほどIR担当者からお話があったように、運営のためにはさまざまなノウハウが必要です。こちらの支援をご希望の方は、アンケートの「『Zoom』無料導入支援を希望する」にチェックをいただければと思います。

ログミーFinanceのYouTubeチャンネル

秋元:最後に、「ログミーFinance公式YouTubeチャンネル」のご案内になります。こちらは本日のようなIR担当者向けのセミナーであったり、個人投資家向けのIRセミナーをどんどんアップしているチャンネルです。ぜひ、ご登録いただいてご活用いただければと思います。

また、みなさまが行われている決算説明会動画のデータをご提供いただければ、こちらに無料でアップすることも可能です。

投資家さまに多くご覧いただく機会になりますので、ご希望の方はこちらもアンケートにチェックいただければと思います。よろしくお願いします。

今後もIR担当者向けのセミナーは実施する予定ですので、またご覧いただければと思います。本日はお忙しい中ご視聴いただき、誠にありがとうございました。