連結業績(対前期比較)

遠藤隆氏:それでは、第2四半期の決算概要、および通期見通しについて、説明させていただきます。お手元の資料を見ながら、説明を聞いていただければと思います。

まず、連結の業績ですけれども、ここに書かれているとおり、増減額を見ますと、軒並み減少ということに見えるんですが、実際は昨年の第2Q実績、脚注に書いてありますように、川越物流センターの売却という、かなり大規模な物流施設を売却していまして。

ここにあるように売上高が75億7,000万円、営業利益で36億6,100万円が前期の数字に乗っかっております。その特殊要因を除くと、実質的には増収増益という決算になっております。

売上高でいきますと、約28億円増加しておりまして。昨年、新設いたしました事業所が本格稼働したということもありまして、売上高は大きく伸ばしております。

それから、利益の方は引き算していただくとわかりますけれども、約6,000万円弱ということで、実際には本格稼働した事業所の増益の貢献等、それから、赤字の子会社が黒字化したとか、プラスの要因もあったんですけれども。

その反面、既存の 悪化したところがいくつか出たとか、あるいは新規の事業所の立ち上げ。

昨今は、やはりなかなか人を集めるのにお金がかかる、あるいは単価がアップするということで、新規事業所の立ち上げ、あるいは新規業務を行う上でのコストが先行して出ていった。

主に人件費、あるいは傭車、そういったところですけれども。そういったかたちでの減益の要因もあって、トータルで見ると、だいたい6,000万円弱の増益にとどまったという結果です。

連結業績(対計画比較)

上期の予想と実績の差も見ていただくとわかるとおり、営業利益のところが若干マイナス。あとはクリアしているという実績でございました。

セグメント別業績(対前期比較)

もう少し詳しく見ていただきたいということで、セグメント別の業績の数字になりますけれども、ここにありますように、物流のところは売上高、だいたい26億円増加しております。

ここは主要3社、ロジコム、それからフレック、ゼンツウはじめ、その他、国内のグループ会社すべて増収をしております。ロジコムは、だいたいこの26億円のうち、13億円くらい。フレックが2億円、ゼンツウで4億円ぐらい売上を増やしております。

営業利益のところにいきますと、1,100万円ということなんですが、この内訳としては、先ほどちょっと説明しましたように、ロジコム自体は既存の事業所で、ちょっと赤字が出ているところがいくつかありますと。

2つほど大きな赤字を抱えているところが出てきたということで。ただそれを打ち消して、昨年新設した事業所の利益貢献があって、ロジコムはかなり、前期の第2Qに比べると増益をしているんですが。

フレックが、昨年同じ時期は燃料価格の下落であるとか、あるいはその値上げの効果ということで、かなり増益をしていたんですけれども、そういったその効果が一巡して、若干、赤字を抱える事業所の採算の改善に、ちょっと時間を要しておりまして。

フレックが今年については、ちょっと減益をしていると。それからゼンツウについても、先ほど申したように、新規の事業所の立ち上げであるとか、新しい業務をする上で、かなり人繰り、それから車も含めて、コストが先行しておりまして、上期については減益と。

ただ、下期についてはこういった新規の事業所の収益貢献も出てくるということで、ゼンツウは、下期はプラスに転じてくると思います。

そういったプラス要因、マイナス要因が折り重なって、結果として営業利益は、物流部門については、1,100万円にとどまったという状況でございます。

それ以外の子会社については、先ほどもちょっと触れましたけれども、これまで赤字だった子会社が黒字化していると。

日本レコードセンター、CDなんかを扱っている子会社ですけれども、こちらも昨年のSMAPなんかの爆発的なヒット等もあって、売上を伸ばしているんですが。

星光堂事業というかたちで、新たに加わった星光堂の事業のリストラ、収益改善というのも非常に進んでおりまして、かなり黒字化のめどが立ってきている状況です。

それから、グローバルネットワークという会社もありますが、こちらも通関を主体にしている会社なんですが、ここも構造改革を実践して、黒字化が定着してきていると。

こういった、これまで赤字だった会社の黒字化による増益分というのも、かなり今回寄与してまして、そういう意味ではプラス要因、マイナス要因織り交ぜながら、なんとか増益を確保したという状況だと思います。

不動産事業業績(対前期比較)

不動産事業を見ていただくと、こちらもほとんど前期との違いは川越物流センターの売却の差でございます。

賃貸事業が、若干売上が下がっておりますけれども、これは単純に一時的にテナントの入れ替えで空室期間があったということで、若干低下しておりますけれども、基本的は、状況としては変わっていないというところです。

その他事業業績(対前期比較)

それで、17年度の第2Q、開発事業は0ということになっておりますが、これも先日プレスリリースをさせていただきましたが、7月に埼玉県の吉川にある物流倉庫と売却をしておりまして、金額的には20億円弱の売却額でした。

利益も14億円強出ておりますので、これが第3Qの数字に加わってくることになります。それから、次のスライドお願いします。

これはその他のセグメントなんですけれども、基本的には太陽光発電。これは千葉の芝山の太陽光発電、および我々の倉庫の屋根に太陽光発電のパネルを作っておりまして、そこの事業と。

それから、マーケティング。これはマーケティングパートナーズという子会社がありまして、いろいろECの販売と絡んで、いろんな展開をしている。あるいは、SBSスタッフという人材派遣の子会社もありまして。

こういった事業すべて、増収増益というかたちで推移しております。

セグメント別業績(参考)

これは、毎回ご説明している参考資料ということなんですが。

連結消去とか、あるいは我々ホールディング形式を取っておりますので、ホールディングスのコストを経営管理料というかたちで徴収しております。

そういった調整をする以前の物流のところの、生の物流の利益率がどんなものなのかというのを、参考までに出しておりまして。

物流のところ見ていただくと、だいたい2.5とか2.6とかこういった水準は、そんなに高くはありませんけれども、確保されているということでございます。

物流・営業利益の前期比増減要因

これは、物流部門の営業利益の増減の要因、コストの方から光を当てた図なんですけれども。

ちょっと見にくいですけれども、売上の拡大による増益部分が22.2あって。その大半が人件費と傭車費、あるいはそのリース減価償却等に使われて、結局1,000万円程度の増益になったということで。

やはりこの辺に昨今の人手不足、あるいはそういった状況も若干反映されているということだと思います。

連結貸借対照表の推移

次が連結の貸借対照表の推移ということで、あまり大きな変更はありませんけれども、固定負債のところがプラス23ということで、今年度の長期資金の借入を、やや先行して借入を実施しておりまして。

4分の3くらい、年度資金のうち、もうすでに借入がしております。その部分のプラスが流動資産、固定資産に流れていると。

固定資産は車両であるとか、デジタコであるとか、そういう車載器の通常の設備投資をスケジュールに従ってやっておるということと、流動資産の増加というのは、基本的には現金、預金が若干増えたかたちになっております。

それから、純資産も9億円ということで、354億円というかたちで、若干増えたということで、自己資本比率もコンマ2パーセントではありますけれども、上昇しているという現状でございます。

財務基盤の動向

これは、ネットDEレシオということで、2014年、15年、ちょっと2近くまで上昇しましたけれども、そのまま改善して、今1.4切るくらいというところになっております。

連結キャッシュ・フローの概要

次に、連結キャッシュ・フローの概要ということで、これも通常のかたち、営業キャッシュ・フローがあって、財務も若干資金がたまっているということで、投資も上半期の投資を予定どおりこなしていると。

本年は、下期に投資は比重がありまして。後ほど社長からも説明があると思いますが、大阪の南港に新たな物流施設の建設も予定していまして。

そういったことで資金は、いずれきちんと出ていくとは思っております。

連結業績予想

連結業績予想。一応売上高1,500億円、営業利益62億円ということで。この62の中には、当然、先ほど触れました吉川の売却であるとか、それ以外の不動産の売却も見込んでおります。

また当社、下期変調というか、下期の方がどうしても物量が動きますので、売上、利益ともに出るということで、当初2月に発表しました今年度の予想は、そのまま継続というかたちで考えたいと思います。

セグメント別業績予想

これも参考までに、セグメント別の業績予想ということで、調整額が入りますけれども、物流、不動産、その他ということで、こういった数字を見込んでおります。

余剰金の配当について

期末の配当も、今年と同じ17円ということで、現在のところでは考えております。以上、今年度の四半期決算の概況について、あるいは通期の見通しについて、ご説明させていただきました。