連結損益計算書(四半期)
森田仁基氏:2018年3月期の第1クォーターでございますが、売上高が482億円。営業利益が202億円。当期純利益が137億円という着地となりました。
こちら、2017年3月期の第1クォーターと比較しまして、ほぼほぼ同水準での着地となっております。
セグメント調整後EBITDA
続きまして、セグメント調整後のEBITDAでございますが、エンターテインメント事業につきましては、売上高が449億円。セグメント利益が210億円。
こちらにつきましては、2017年3月期の第1クォーターと比較いたしまして、売上でちょっと増。そして、利益が若干の減というところですが、ほぼほぼ同水準での着地になっております。
そして、メディアプラットフォーム事業でございますが、こちらは利益が非常よい着地となっておりまして、売上高が32億円。セグメント売上高が8億円となっております。
こちらの主な要因でございますが、2つございまして、1つはミューズコー。先般、ミューズコー社の株式を譲渡することによって、弊社の連結から外れておりますが、赤字の事業でございましたので、外れたことによる利益増が1点。
それからもう1点は、フンザ社が提供しておりますチケットキャンプ。こちらの事業が非常に伸びておりまして、利益貢献をいたしましたという2点が、この高い利益水準の着地となった要因となっております。
売上高(四半期推移)
続きまして、売上高の四半期推移でございます。見ていただくとおり、弊社、売上の多くを「モンスラーストライク」というエンターテインメント事業が占めているわけでございますが、第3クォーター、第4クォーターというのは、比較的季節要因というか、イベントの多い時期となっておりますので、いつも売上高が高くなる傾向がございます。
第1クォーター、ほぼほぼ普通の水準に戻っていくという流れになっていますので、グラフを見ていただけると、非常に大きく売上利益を落としているように見えますが、我々といたしましては元の水準に戻ったというところで、とくに心配はしておりません。
売上原価(四半期推移)
続きまして、売上原価の四半期推移でございます。
こちらは主な特記事項といたしましては、後ほどご説明を差し上げますが、この当第1四半期中に新しいゲームタイトルであります「ファイトリーグ」をリリースいたしましたので、開発費をおおよそ10億円程度計上しております。
販管費(四半期推移)
販管費の四半期推移でございます。以上、簡単ではございますが、財務状況のご報告となっております。
FY2018 エンターテインメント事業戦略
続きまして、事業状況のご報告をさせていただきます。
まず最初に、おさらいになりますが、前回の決算発表の際に2018年3月期につきましては、エンターテインメントにおきまして、かなり多くの投資をしていくということをご報告させていただきました。
その投資内容につきましては、大きくはこちらの2点。1つは、『モンスターストライク』になります。ゲーム内外の事業領域の拡大に投資をいたしますと。
もう1つは、『モンスターストライク』以外のゲーム、これは事業の柱を作るべく、新規タイトルの創出に投資をしていくというご報告をさせていただきましたので、今回はこちらの内容に沿ったかたちで、詳細をちょっとご報告させていただければと思います。
ユーザー還元施策
まず、ユーザー還元施策でございます。こちら当第1四半期内に2つの施策を実施しております。
1つは「モンストミリオンくじ」という施策になりまして、こちらは4月に実施をいたしました。
そして、6月には「リアル版 超・獣神祭」というかたちで一風変わった、こちらは子、丑、寅、卯、辰、巳、干支の動物たちをよーいどんでスタートさせて、参加者のみなさんに1着、2着を当てていただくという一風変わったコンテンツです。
こちらを実施いたしまして、さらにこれをネット配信いたしております。このユーザー還元施策の目的を改めてご説明差し上げますと、やはり『モンスターストライク』、今はかなり多くのお客様にダウンロードいただいております。
非常に高いアクティブを維持しているわけでございますが、やはりかなりダウンロード数多くなってきますと、ノンアクティブなユーザー様も多く存在しておりますと。
昔はこういったお客様に対して、もちろん新規獲得という意味も含めてですが、主にテレビCMを使って、モンスターストライクの訴求をしてきたわけでございますが、『モンスト』ももう4年目に突入しておりますので、なかなか普段どおりのそういったメディア露出だと、お客様が振り向いてくれなくなっていますと。
そこで、我々こういったユーザー還元施策を行うことによって、新規獲得とかはもちろんなんですけれども、昔『モンスト』を遊んでいただいたお客様にも、『モンスターストライク』を再度アピールしていくことを試みております。
結果といたしましては、まだまだ、もちろんいろいろやることはあるんですけれども、非常に、数字的にはいい結果が得られておりまして。
やはり、メディア、テレビメディア等を使った広告よりも、こういった施策をやることで、高いアクティブ率を維持することができていると思っておりますので、第2クォーター、第3クォーター以降も、こういった施策を、手を変え品を変え、お客様に提供していきたいと思っております。
アニメ・動画コンテンツ
そして、アニメ・動画コンテンツでございますけれども、こちらの方は、まず、週に1回配信をしております通常のモンストアニメ、こちらの方の累計再生回数が2億回を突破しております。
そして、今クォーター中に2つのスピンオフタイトルの配信も行いました。
1つは、『センリツのルシファー』というタイトルになりまして、もう1つが『モンソニ』というタイトルになります。
こちら、モンストのキャラクターがバンドを組んだり、アイドルを目指したりする、一風変わったストーリーの作品なんですけれども、こういった新しい作品を作ることによって、キャラクターに命を吹き込んでいくという作業を我々としては行っております。
結果といたしましても、当然アニメが放送された時に、ゲーム内にもこういったキャラクターを登場させて、お客様に使っていただく、また、遊んでいただく、特殊なイベントを遊んでいただくということをやっておりまして、こちらの方も非常に今クォーターいい成果が表れております。
マーチャンダイジング
そして、マーチャンダイジング展開でございます。
5月26日に渋谷に『XFLAG STORE SHIBUYA』という『XFLAG STORE』をオープンいたしております。
こちらのストア、主にはモンストのグッズが購入できるストアなんですけれども、地下のスペースがカフェスペースになっておりまして、ユーザーのみなさまがお茶やコーヒーなんかを飲みながら、また、軽食・ご飯食べながら、ゲームを遊んでいただけるようなスペースになっております。
また、この地下のスペースは同時にイベントスペースにもなっておりまして、こういったところでモンストないしは先ほどご説明したファイトリーグなんかのイベントを行うことで、有効に活用をしていきたいと思っております。
出だしといたしましては、非常に多くのお客様にご来店いただいておりまして、平日なんかも、もうすでに予約でいっぱいとなっておりますので、しっかりとこういった展開も力を入れてやっていきたいと思っております。
また、都内だけでなく、全国のお客様がモンストのグッズを買えるように、『XFLAG STORE』のオンラインストアを、6月26日にもオープンしておりますので、引き続き、こちらのマーチャンダイジング展開は力を入れていきたいと思っております。
新規タイトル
そして、モンスト以外投資領域になりますが、6月22日に新しいゲームタイトルであります『ファイトリーグ』というものをリリースさせていただきました。
こちら、ゲームとしましては、非常におもしろいと我々も思っておりまして、実際、毎日遊んでいただいているお客様、ユーザー様もかなりいらっしゃいます。
ただ、我々としましては、まだまだ改善の余地があると思っておりまして、やはりUI・UX周り、画面の表示周りであったり、また、ゲームを続けていただくモチベーションや、それからルール作りなんかも今、改善をしております。
改善は、秋を目途にしっかりとやり切っていこうと思っておりまして、その改善が終わったのち、数字を見ながら、プロモーションなんかもしっかりやっていきたいと思っておりますので、こちらの方も、随時進捗あり次第、今後報告させていただければと思っております。
以上、エンターテインメント事業のご報告となります。
メディアプラットフォーム事業状況
続きまして、メディアプラットフォーム事業のご報告です。
メディアプラットフォーム事業でございますが、こちらの方もかねてよりのご説明と同じなんですけれども、ライフタイムが長く安定したビジネスを展開していく戦略でやっております。
こちら、売上の比率を見ていただけるとわかるんですけれども、現在メディアプラットフォーム事業をけん引しているのがチケットキャンプということで、こちら非常に堅調に推移をしております。
また、SNSのmixiであったり、Find Job!、もうかなり長いサービスになりますが、こちらの方も安定した売上を計上しております。
そして、今クォーターから前まで、その他としてひとまとめにしていたんですけれども、新規事業として、サロンアプリである『minimo』であったり、家族アルバムの『みてね』、それから『ノハナ』といったところ。
一番上の濃いグレーのグラフですかね、表記しておりますが、こちらの方の売上も、非常に今立ち始めているという状況になっております。
とくに、本当に2018年3月期につきましては、これらの新規サービスの売上も、積極的に伸ばしていきたいと思っておりますので、今後につきましてはしっかりと数値の方を上げていきたいと思っている所存です。
以上、簡単ではございますが、2018年3月期第1クォーターのご報告とさせていただきます。
まだまだ、新規事業や新しい施策なんかはいっぱい仕込んでいるんですけれども、やはり第1クォーターということで、通期に向けての仕込み時期となっております。
今後第2クォーター、第3クォーター、そして第4クォーターと、それらの施策が具体的になった段階で、しっかりとみなさまにはご報告させていただきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。