2017年3月期決算(連結)実績

假屋園洋一氏:まず17年3月期の振り返りになります。スポーツクラブ、ホテル、不動産事業と3事業の既存店につきまして(スライドに)入れてあります。

スポーツクラブ事業は3月末で71店舗あります。そのうちの64店舗が既存店になりますけれども、その既存店の年間の平均会員数の伸び率が前期比4.4パーセントになっています。

単価はほぼ横ばいですので、既存店は売上も4.4パーセント増という状況です。既存店64店舗の経常利益率は34パーセントです。

ビジネスモデルでは、35パーセントという目標になっていますので、既存店全体でも35パーセントに近づいてきているという状況です。

また既存店の会員数の伸びは、2012年3月期から6年連続増という推移になっています。

ホテル事業は3月末で12店舗営業していて、うち9店舗が既存店になります。年間の稼働率は87.4パーセントで、16年3月期は90パーセントの稼働率でした。稼働率のほうは若干落ちていますが、相変わらず高い稼働率が現在も足元まで継続しているという状況です。

ホテル事業の既存店9店舗の経常利益率は42.7パーセントになっています。相変わらず高い収益力を維持して、17年3月期も推移しているという状況です。

不動産事業は3月末で54棟・2,165部屋で入居率は97.4パーセントです。空室率が2.5パーセントですので、限りなく満室に近い状態で推移しています。

売上高は213億5,000万円、前年対比で21億2,500万プラス、前期比111パーセントになっています。

経常利益は前期53億8,000万円から、60億1,500万という数字になっています。経常利益率も28.2パーセントで、利益率も前期に対して若干上昇しています。

続きまして5ページです。こちらは毎年入れているのですが、17年3月期ぞれぞれの利益率の推移と販管費率の推移になります。

販管費率が10.1パーセントと若干上昇しています。こちら要因は、当社の場合は開発です。お店がオープンするまでにかかった費用を全部販管費で計上しています。

これは工事が始まったら最初から家賃が発生しますし、そういったものをその都度費用で落としています。

そちらが開業諸経費ということで、開業店舗数が大幅に増えて参りますので、その開業諸経費が前期から発生しているということです。

オープンするまでに1店舗あたり約4,000万円かかり、そういったものが前期から発生しています。今期はスポーツクラブ10店舗、ホテル5店舗で合わせて15店舗の開業を予定していますので、その費用が前期から発生しています。

オープンしてから発生する費用は限りなく原価で計上しておりますので、そういった開業諸経費等々が販管費が大きく伸びる主な要因になっています。

2018年3月期(連結)計画

続きまして7ページ、今期の計画になります。セグメント毎の売上の内訳と営業利益の内訳を記載しています。

当社の場合は、18年3月期の計画は既存店は横ばい、スポーツクラブであれば既存店66店舗はほぼ横ばいで計画しています。

それに17年3月期に開業したお店と18年3月に開業する予定のお店の数字を足した数字を今期の計画として出していますので、そちらはスポーツクラブ事業もホテル事業も不動産事業も賃貸マンションも、基本は前期の実績をそのままスライドさせて、前期対比に対応してお店の数字を出しているという見方ですので、横ばいの既存店経営計画になっています。

売上は238億円の計画で24億4,900万円プラス、前期比11.5パーセントプラスという計画の組み方をしています。

経常利益は65億円で4億7,400万プラス、前期比7.9パーセントプラスという計画です。経常利益率をご覧いただくとわかるのですが、利益率は落とした計画になっています。

これは例えばスポーツクラブですと前期は5店舗、今期は10店舗で、開業諸経費が倍かかることになりますので、利益率は落ちる計画にしています。

ただし、スポーツクラブ事業もホテル事業も毎年そうなのですが、既存店は横ばいで、会員数を増やすための施策のコストは入れてあります。

ですので、そのコストが良い結果に結びつけば、既存店分がプラスになるということで、また上振れ要因になる可能性も含んでいる数字になっています。

ですので、経常利益率は27.3パーセントに落として計画していますが、既存店の状況によっては変わってくるだろうと見ています。

売上高の推移(実績・計画)

8ページはJASDAQに上場してから現在に至るまでのセグメント毎の推移です。

経常利益・経常利益率推移

9ページは、JASDAQ上場から現在に至るまでの経常利益と経常利益率の推移です。

会員年齢構成 他社比較

10ページ、A社がセントラルスポーツさん、B社がルネサンスさん、C社がカーブスさんです。各社さんとも決算説明会をやっていらっしゃいますので、本年齢構成の数字は説明資料から引っ張ってきています。カーブスさんは決算期が8月ですので、昨年8月時点での年齢構成を入れています。

当社の60歳以上の年齢構成比を見ていただくと、他社さんよりも若干60歳以上の比率が少なくて、どちらかというと、若い世代の比率がほかの会社さんより高いことが見て取れるかと思います。

カーブスさんの場合は中高年の女性をターゲットにされてますので、当然そういった年齢構成になっているという状況だと思います。

上場競合他社 経常利益推移 実績・計画

各社さん、利益もかなり右肩上がりで推移しているということで、単価を見るとセントラルさんもルネサンスさんも現在堅調に推移している株価形成になっていますので、ある程度業績が反映されている状況だと思います。

2018年3月期計画(経常利益率)

12ページが経常利益率の推移です。ここは当社と他の会社さんとでは、出店の仕方であったり、オペレーションであったり、プログラムの開発の仕方であったり、いろんな違いがありますので、そういった1個1個の違いが利益率につながっているとご理解いただければと思います。

東祥の株価推移

2013年に東証2部に上場して、14年に東証1部指定になりましたので、毎年業績連動して、株価も形成できているのかなと思っています。これも一重にみなさまのご評価の結果だと思います。今後も前年の株価を下回らない業績が出せるように、一生懸命頑張っていきたいと思います。

配当政策

配当政策では、8期連続増配を計画しています。配当性向は10パーセント台前半で、厳しいご指摘を受ける場合もありますが、 今期もスポーツクラブは10店舗、ホテルは5店舗、賃貸マンションが約300室という開発を計画しています。

年間約80億円ぐらいの設備投資金額の計画にしており、それが毎年続いていくと思いますので、当面は設備投資に資金を使わせていただきたいと思います。毎年右肩上がりの配当ができるように、一生懸命頑張っていきたいと考えております。簡単ではありますけれども、私からは以上です。