決算サマリー(対前年)
穴吹淳一氏:みなさんこんにちは。横河電機経済本部を担当しております穴吹でございます。よろしくお願いいたします。私の方からFY16決算概要とFY17業績見通しについて概略をご説明申し上げます。
まず決算サマリー、対前年度でございます。受注3,907億、売上高3,914億、営業利益316億、当期純利益258億となっております。受注が去年からマイナス304億、売上高223億、営業利益については80億のマイナスとなっております。
国内につきましては受注売上増収基調でございましたが、海外につきまして主に円高の影響も受け減収となっております。為替の影響が表の右側にございますように、受注で267億、売上高で265億、営業利益で67億の影響を受けております。
さらにKBC等買収の影響で受注では82億のプラス、売上高で103億のプラス、営業利益で38億のマイナス影響がでております。
決算サマリー(対予想)
次4ページ決算サマリーの対予想でございます。ここまでの予想は11月1日に業績予想をお出しさせていただいたものとの比較になりますが、受注につきましては3億円のマイナスということでほぼ業績予想のとおり着地をしております。
売上高につきましてはマイナス36億、少しショートいたしました。営業利益についてはマイナス4億円ということで、ほぼ見通しどおりの結果となっております。純利益につきましては258億、プラスの38億で予想を超過達成をしております。
四半期別 経営成績
次に5ページ目が四半期別の経営成績ですが、FY14からFY16、3年間のクォーターごとに並べております。一番右側が今回終わりました第4クォーターの受注、売上、営業利益のバーになりますが、当初予定した通り第4クォーターについては、受注が堅調に推移しましたので、高い受注高となっております。
売上高につきましても前年度上回る第4クォーターの3ヶ月の実績となっております。
営業利益分析(対前年同期比)
次に6ページが営業分析でございます。対前年同期、前年の396億から316億、今回80億の減益となったわけですが、その内容につきまして階段グラフで示しております。
右側から見ますと、為替の影響で67億、KBC等買収の影響で38億の影響がマイナス側で出ておりますので、421億と借入をしております。
421億との差を見ていきますと、まず左側からマイナス26億円、こちらは為替の影響、それから買収の影響を除いた減収による荒利減ということなります。
オーガニックで見た場合の粗利の減はマイナスの26億、それから次のボックスがプラスの40億となっておりますが、荒利率の改善、こちらで40億改善をしております。主にはエンジニアリングのコストダウンを中心にしたコストダウンの成果がここに現われております。
厳しい競争環境下にありますけれども、着実にコストダウンによって粗利を積み上げることができたと考えております。さらに販管費減でプラスの11億の増益効果となっております。
営業外・特別損益
次に7ページが営業外・特別損益となります。今回営業会外損益につきましては、ほぼ例年通りでそれほど大きなトピックス事項はございません。
特別損益のところですけれども今年度の特別利益につきましては、投資有価証券の売却益、関係会社株式の売却益、それから段階取得に関する差益等の特別利益項目がありましたので、前年度より多く特別損益のプラス側に触れる要因となっております。
なお、法人税等の実効税率につきましては前年度並みの25.3パーセント。法人税の額としましては97億円、純利益につきましては258億円で着地をしております。
セグメント別 受注・売上・営業利益(対前年同期比)
次に8ページ、セグメント別の受注・売上・営業利益でございます。制御事業に関しましては日本市場が底堅く推移したこと、それから海外市場が円高の影響に加えまして、お客様の投資意欲の減退等ございまして減収減益となっております。
計測セグメント、グラフの黄色の部分ですけれども、計測セグメントにつきましては為替の影響、売上高が以上に、営業利益のところがマイナス15億ということで減益となっておりますが、為替の影響と、一部特定のジョブにおきまして、進捗の遅れがございまして、棚卸の評価損を一部立てたところでございますので、そういった一過性の損失を含めまして減益となっております。
航機その他セグメント、緑色のところですけれども、こちらの方もこれまで継続的にご説明しているとおり、造船不況の影響を受けまして、不振になっておりまして減収減益の大きな要因となっております。
セグメント別 受注残推移
次に9ページ、セグメント別の受注残の推移です。FY12~FY16まで5年間並べておりますが、右側のバーを見ていただきますと、2,408億の受注残と今年度末、FY16の年度末となっております。昨年度からプラスの103億、全体としては増加をしております。
この中身につきましては、下から薄い水色のところが国内の制御、中ほどの大きいゾーンが海外の制御になりますが、この海外の制御の中にはKBCの88億が含まれておりますので、オーガニックで見た場合にはほぼ全体としては受注残は微増ということになります。
結果的に海外につきましては、オーガニックで見ますと受注残がほぼ横ばい、国内の制御が受注残を少し伸ばしているというような形になっております。
(参考)セグメント別 受注残推移 *FY16 4Q期末為替レート換算
10ページにつきましては、為替のレートを排除したものになりますので、ご参考にしていただければと思います。
国内外売上高
11ページが国内海外の売上高の比率でございます。国内が堅調の中海外が為替監査の影響も受けて減少しておりますので、全体としては海外売上高比率は今回67.3パーセントと前年度から2ポイントほど下がっております。
貸借対照表
次に12ページ、貸借対照表でございます。今回はやはりKBC社買収に伴いまして資産それから負債がそれぞれ大きく増加をしております。それ以外につきましては特にそれほど大きな増減の項目は出ておりません。自己資本比率につきましては58.2パーセントとほぼ前年度と横ばいとなっております。
キャッシュ・フロー
次に13ページ、キャッシュフローでございます。キャッシュフローの方は順調に営業キャッシュフローを積み上げております。中経の中でも3年間で営業キャッシュフロー1,000億という目標を掲げておりますが、順調に推移しているものと考えております。
一方、投資キャッシュフローの方がFY16大きく膨らんでおりますがこれが主にKBC取得費用266億円を含んだものとなっております。
業績予想 (前年比)
次に14ページあけていただきますと、業績予想でございます。FY17の業績予想を前年比と比較をして表としてまとめております。受注4,000億ちょうど、売上高4,000億ちょうど、営業益が360億ということで、それぞれ前年からプラス93億、プラス86億、プラス44億の増収増益計画といたします。
RSにつきましては0.9ポイント増加の9.0パーセント、純利益につきましては270億、EPS101.04円と目標を設定しております。なお為替レートにつきましては110円を前提としております。
FY17営業利益増減要因
15ページ、このFY17の360億の営業利益に至る前年度の比較の階段グラフでございます。左から売上増に伴う粗利でプラスの15億、荒利率の改善こちらも引き続きコストダウンを推し進めプラスの12億、販管費につきましてはプラスの8億の増益効果、為替につきましては今回はあまり大きく前年度の実績とずれておりませんがプラスの9億のインパクトと考えております。
セグメント別 受注・売上・営業利益(予想)
16ページがセグメント別でございます。制御事業につきましては全社の動きとほぼ同じような動きで増収増益の数字となっております。計測事業セグメントにつきましては、受注売上はほぼ前年度レベルですけれども、利益につきましては増益の計画をしております。
航機・その他事業セグメントにつきましても、引き続き公開ビジネスの市況の関係から減収を余儀なくされるという見通しとしておりますが利益についてはなんとかリカバリーしていきたいというふうに考えております。
研究開発費・減価償却費・設備投資
17ページは研究開発費、減価償却、設備投資等になります。特段大きな変化はございませんが、FY16の実績にございます減価償却費180億につきましてはM&Aの償却が開始しました影響がこの数字の中に含まれております。
配当金
18ページ配当金でございます。FY16、終わりました期につきましては当初からの予定通り年間25円配当とさせていただこうと思っております。期末配当につきましては半分の12.5円を今回の株主総会にご提案申し上げる予定でございます。
一方、来年度FY17年度につきましては5円増配の30円、中間15円、期末15円の配当とし、連結配当性向は目標としております30パーセントとほぼ同じレベルというふうに29.7パーセントさせていただく予定としております。
財務戦略・資本政策
最後に19ページ、財務戦略・資本政策等は中経を発表した時にご説明した資料になりますが、方針に変更なく営業キャッシュフローをしっかりと稼ぎ出したうえでまずファーストプライオリティーとして投資に戦略的にあてながら財務基盤の盤石化と株主関連の充実を同時にはかっていきたいというふうに考えております。
私からのご説明は以上でございます。