2017年3月期決算説明会

堀内康隆氏:ブックオフコーポレーションの堀内でございます。日ごろたいへんお世話になっております。

まず冒頭、前期業績ですけども、前々期に引き続きまして、2期連続の最終赤字になりましたこと、または業績見通しにつきまして、1月に下方修正を出した以降、大きな振れ幅をもって着地しましたこと。この場を借りまして、深くお詫び申し上げます。

4月に代表を引き継ぎまして、ちょうど1ヶ月になります。2015年の5月に弊社中期の事業計画を掲げ、その中でブックオフを変革していくということを掲げまして、この2年間戦ってまいりました。

いろいろな施策の取り組みを実践してまいりましたが、結果としては業績として非常に厳しい結果となったと認識をしております。私も取締役会の中で、取締役として中期事業計画を掲げて進めてまいりました経営陣の一員として、非常に大きい責任を感じております。

本日は足元が非常に厳しい状況ではあるんですけれども、まず、立て直しのために何に取り組むかというところにつきまして、前期の業績セグメントごとの状況を振り返りながら、この場でご説明をさせていただきます。

【決算概要】連結業績

はじめに前期2017年3月期の決算の概要でございます。

決算の概要ですが、売上高は連結で813億。営業利益は1億1,600万。経常利益は5億8,800万。純利益につきましては、マイナスの11億5,900万ということでございまして、営業黒字化はいたしましたが、最終損益につきましては11億5,900万の赤字となりました。

こちらは繰延税金資産の取り崩しの要素もそうですけど、期末の段階で経常損失をはじめ、年間トータルで7.5億円の特別損失を出したというところが大きな要素となっております。

【決算概要】セグメント別損益

セグメントごとの業績ですが、リユース店舗事業、ブックオフオンライン事業につきましては、増収増益というかたちで終了しております。

ハグオール事業は増収規模の拡大は進んでまいりましたが、仕入れ、売上ともに当初見立ててた水準に達せなかったことを鑑みまして、期末日時点で現在保有している在庫の評価の見直しを行った結果、増収ではありましたが、営業利益は6億8,000万のマイナスというかたちの減益になっております。

【決算概要】営業利益前年差分析

営業利益につきまして、具体的に前年差での分析がこちらの内容となります。営業黒字化の主因となりましたのは、リユース店舗事業が大きく営業利益を伸ばしたというところでございます。

ただ、内容といたしましては、既存店の売上総利益の金額が大きく減少する中で、前期10月以降で店舗のパート・アルバイトスタッフの労働時間の調整を中心に、積極的にコストのコントロールを進めた結果として、販売管理費が大きく削減されたことの結果により、増益になったという内容となっております。

また、1月の時点で公表させていただいていた内容としては、連結の営業利益がマイナスの4億でご説明をしておりました。

こちらは前期下期からコスト削減の方は順調に推移していたものの、販売促進施策を上回っていても、なかなか10月から12月のあいだ売上が伸びてこなかったというところもございまして。

1月以降も非常に厳しい内容だろうということで、見積もってマイナスの4億でお出しさせていただきましたが、その方4月以降店舗を中心に、1月にウルトラセールがございまして、それ以降の販売促進が功を奏しまして、売上総利益が大きく上振れしたこと。

また、10月から取り組んでおりました、コスト削減施策がさらに踏み込んだところまで進みまして、販売管理費が予想を上回る削減幅になったというところです。

ブックオフオンラインが売上総利益ともに予想を上回る推移であったこと。ゴールにつきましては当初予想では売切りを進めていくというところでございましたが、販売の状況を鑑みまして、期末日の時点で大きく在庫の評価減をかけた増減の要素に伴いまして、結果としては営業黒字という着地となっております。

冒頭申し上げましたが、このような振れ幅になってしまったことというのは、経営として非常に反省すべくところと認識しております。

連結業績全体としては当初のとおりでございますが、このあとセグメントごとに前期の振り返りをさせていただきます。

【リユース店舗事業 】業績概要

リユース店舗事業も増収増益といった結果となっております。売上高がプラスの25億。営業利益がプラスの9億という結果となりました。その背景でございますが、主としてはコストコントロールであると冒頭申し上げたとおりでございます。

こちらのチャートにお示ししているとおり、人件費は売上に対する比率をおさえるというコントロールを行いまして、前年と比べまして売上対比がマイナス3パーセントポイント減少。

また、広告・販促・消耗品といった販売管理費につきまして、前年と比べまして大きくおさえたというところが影響いたしまして、増益の要素となっております。

【リユース店舗事業 】収益性の改善状況①

年間を通じるとこのような結果でございますが、上期下期で分解をいたしますと、こちらお示ししているとおりでございます。上期につきましては前年と比べまして大きく減益。

利益水準と申しましては、ほぼゼロでございました。10月に入りまして、販売促進の施策。コスト削減の施策を積極的に推進した結果、お示ししているとおり、下期対比でいきますと前年並の水準のところまで収益を回復してきているというところが現状でございます。

売上高は年間を通じて最終的には100.2パーセントという水準となりました。前年は100パーセントを超える水準で推移をしておりまして、全前年は100パーセントを超える水準でしたが、前期はソフトや本といった商材が軒並みダウントレンドが出てきている中で、新しい商材を取り組むことでなんとか100パーセントを維持したというところでございます。

【リユース店舗事業 】既存店売上総利益の減少要因

しかしながら、売上総利益という着眼点で申し上げますと、書籍・アパレル・ソフトといったものが、比較的粗利率が高い商材、高単価の商材で、売上を埋めていったというところがございます。

変革の中で、お店で稼ぎ出す売上というところに関しましては、なんとか維持できたものの、売上総利益という観点で申し上げますと、ウォーターフォールチャートでお示ししたとおり、約13億減少したというところが益でございます。

このように新しい商材の取り組みというのは、方針に掲げたとおり進めてまいりましたが、その進捗についてあわせてご説明をさせていただきます。

【リユース店舗事業 】新商材(家電・携帯電話)の状況

まず新しい商材。家電・携帯電話の進捗でございます。

前年は売上高42億というのを計画して進めてまいりました。実績としては若干及ばずではございましたが、概ね計画とおりという推移でございます。売上の構成比については7パーセント水準まで持っていきたいということを説明会で申し上げておりましたが、結果としては6.2パーセントの水準と、まだ道半ばではございますが、伸ばしていってるというところが今の状況でございます。

一方ビジネスの環境も少し変わってきておりまして、携帯電話につきましてはキャリア各社が、下取りというサービスを積極的に行う結果、我々中古リユースビジネスの方に流れてくる商品の物量が少なくなってきているという市場の変化がございます。

その中で我々としては、未来を切り開く、未来を引き続き成長していくために業界団体を立ち上げまして、当局とのセッションを含めて中古携帯電話のさらなる成長に向けて手を打っているという状況でございます。

【リユース店舗事業】ネット販売(ヤフオク!出品)の状況

もう1つの変革、商圏の変革の状況でございます。全店舗に100億円の出費のツールを導入したというのが2年前の状況でした。その導入状況に伴いましてネットに出品するアイテム数というのが着実に増えております。

去年1年間、こちらのグラフにお示ししておりますが、安定して200万点のアイテムがネット上にさらされていて、取引がされています。

店舗の売上に占めるネット販売の構成比が5パーセント水準というところでございますが、こちらは平均した数字でございまして、お店ごとに見ていきますと、10パーセントを超える売上をネットで行っているという店舗もかなりの数増えてきているという状況でございます。

着実にお店の変革は進んできているというところが、前期の振りかえでございます。

【リユース店舗事業】新規出店情報

新規の出店に関しましては、計画とおり実施させていただきました。また向こうの単独店からブックオフプラス、アパレル複合へのリパッケージというところも予定とおり進めております。

中でもトピックスといたしましては、昨年チャレンジいたしましたマレーシアへの進出でございます。11月にマレーシアのクアラルンプール郊外にワンシティーという場所に出店をさせていただきました。

【リユース店舗事業】マレーシア進出

残念ながら国内で売りきれないものを中心にマレーシアの方に出荷をいたしまして、マレーシアの中にブックオフスーパーバザーを作るイメージで店舗を展開しております。

名称を「Jalan Jalan Japan(ジャランジャランジャパン)」というかたちで日本で使われた良質なものをご提供しますということで、大変多くの品ぞろえをそろえた結果、マレーシアのみなさんにも非常に好評でございまして、現在のところ計画を上回る売上で推移しているということでございます。

【ブックオフオンライン事業】業績概要

続きまして、ブックオフオンラインの事業でございます。ブックオフオンラインの事業に関しましては冒頭申し上げました増収増益という結果となりました。

中期事業計画の中で、掲げておりましたのは最大限の品ぞろえを目指します。物流センターを拡張しますという中で行っておりましたが、効率性等を鑑みた中で店舗との在庫連携というところのチューニングを行ったのが前期でございます。

【ブックオフオンライン事業】売上高・仕入高推移

こちらの棒グラフの方でお客様から買い取った商品と店舗からの出荷商品という色分けをさせていただいておりますが、ブックオンライは商品が仕入、入稿が増えれば増えるほど売上が増えていくという軌道の中で、前期下期に関しましては店舗からの出荷を控えるというところの方針転換を行った中でも、順調な売上を伸ばす結果を生み出しております。

【ブックオフオンライン事業】実施施策の効果について

具体的なアクションとしては、2016年の1月に当社グループで取得しました、ルームサービスのブックログが持っています、レビューをブックオフオンラインのサイトと連携したり、各種販売のキャンペーンであったり。

また、LINE@を活用した顧客の総客といったことを着実に実行していきまして、こちらお示しているとおり、会員数が増え、サイトの訪問数が増えているというところが現状でございます。

【ブックオフオンライン事業】仕入コストの推移

しかしながら、コスト面で見ていきますと、変化もございまして、店舗からの出荷を控える方針変更を行った以降、商品を確保するためのコストが増えてるというのが実情でございます。

このコストをいかにコントロールしながら仕入れを確保、維持、向上していくかというところが今後のポイントになるというふうに認識しております。

【ハグオール事業】業績概要

最後にハグオールでございます。ハグオールは冒頭申し上げましたとおり、在庫の評価の見直しを行ったこともありまして大きく減益の結果となりました。こちらが、直近4ヶ年の推移でございます。

創業したのが2013年の4月でございまして、4期目で黒字化を目指すという事業計画で進めておりました。

こちらでお示ししているチャートのとおり赤字の幅は年々縮小しているという傾向でございますが、この前期末のタイミングで在庫の評価を見直したことによる期間損益の減少というところが減益の背景でございます。

【ハグオール事業】規模拡大による収益化の状況

仕入売上の状況をかいつまんでお話をさせていただきます。

ハグオールの事業としては仕入れを拡大して売上を伸ばしていこうという事業プランでございましたが、前期につきましては在庫のバランスであったり、販売効率を考えたときにキャッシュのバランスといったところを考量した結果、絞るところを絞るというかたちで仕入をコントロールしてまいりました。

【ハグオール事業】仕入高の状況

具体的には業者様からの仕入、BtoB仕入をぐっと絞ると同時に、伸ばしどころでもある百貨店、訪問買取のところについて百貨店の開設は着実に進めているものの積極的に販促で広げていくということというよりも着実にローコストでとっていくというかたちで運営してまいりました。

【ハグオール事業】売上高の状況

その結果、売上自体は伸びているところはあるんですけれども、売上の伸びの源泉は仕入れというところございまして、仕入を抑制した結果、売上の伸び幅が限定的になったというところでございます。

【ハグオール事業】在庫の状況

前期の大きなポイントといたしましては、前期10月に大型の物流センターに入居いたしまして、そこのサイズに合わせた仕入れ量、在庫を持ち合わせて事業を拡大していこうということで進めてまいりましたが、在庫の増加に伴って売上が増えたものの、とくに低価格帯の商品につきまして、販売状況が芳しくなくそこの部分が評価に関しまして下期の見直しを行った結果、在庫金額に関しましては前期末の記載になっております。

以上、かいつまんではございますが、前期の決算の振りかえ日と各セグメントの状況となっております。

このように前期もいろいろチャレンジをしましたが、残念ながら最終赤字という結果になったというのが事実でございまして、この事実認識を新たに持ちながら、また市場の環境の変化もふまえてどう戦っていくかというところの方針を考えております。

本日につきましては、まず今年度どういうふうに収益を立て直すのかというところを中心にお話をさせていただきます。

それにあたりまして改めて現状認識といたしまして私がどういうふうに見ているのかというところをご説明させていただきます。

【現状認識】事業環境(市場)

まず市場環境ですけれどもこの1、2年の中でリユースの市場も大きく変化いたしました。従前よりご説明しているとおり、リユース中古の市場は利用される方が年々増えているという中で年率4、5パーセントの増加率で市場が拡大しているという状況は変わりございません。

【現状認識】事業環境(競合)

こちらにお示ししているのは、最近リサイクル通信の方で掲載された記事からの抜粋でございますが、こちらの中でリユース市場が伸びているけれども、伸びを牽引しているのはCtoCのマーケットです。

CtoCのマーケットに関しましては横ばいというようなことも書かれるような状況、ということで順風満帆というよりは、市場の環境に変化が発生しているというふうに認識をしております。

また、少し長い目線でここ4、5年のターンで見ますと、こちらで示しているのがリユースのマーケットで事業を行っているプレーヤーの整理でございます。

従来から行っております、我々のような店舗で売ったり買ったりする事業者に加えまして、店舗設置して買取はするけれども販売はネット上で行いますというプレーヤーであったり。

こちらにネット型と称しておりますが、店舗は構えず物流センターを構えてネットで申し込みを受けて買取をしネットで売っていく、または直接消費者同士をつなぐC toCのマーケットといったプレーヤーが、市場が伸びてる中でたくさん参入している中で競争が激化してるということを認識しております。

【現状認識】事業環境(収益の推移)

市場が伸びてる中で、たくさん参入してきている中で、競争が激化しているということを認識しております。競争環境が変わる中で当社はなんとか、売上前年比100パーセントというところではございましたが、リースショップを運営している各社が前期9月以降、非常に売上の状況が苦戦しておりまして、

おそらく前期初めて売上前年比が100パーセントを割るというところの結果も含めまして、競争環境が大きく変化しているというところを認識しております。

その中で私たちブックオフグループの状況ですけれども、前後の事業のところの収益が、4年前と比べまして減少の傾向にある。こちらはいろんなトライアル、策を打ってまいりましたが、結果として減退してしまった。

【現状認識】事業環境

リユースの事業は、かなり広がりがある事業ではございますが、そこも事業の立ち上げといったところに、時間が掛かっておりそこが収益が圧迫しているというのが、現在の実情でございます。環境が変化する中で、伸ばしていくということよりも、いかにその中で勝ち残っていくのか。

というところがポイントになってくると考えておりまして、その勝ち残りの戦略を立てる前に、まず自分たちの足元の収益力をいかに、ベースを上げていくのかというところが、直近の課題というふうに考えております。それを実現するために具体的に、今年度注力する課題ですけれども、こちらにかけては2つの課題でございます。

2018年3月期 注力する課題

1つがハグオールの事業を抜本的に改革して、収益化を果たすこと。2つ目がリユース店舗事業の収益力を、いかに高めていくかというところに関して、着実に取り組んでいくことの2つでございます。

まずハグオール事業の抜本的な改革のポイントでございます。

【今年度方針】ハグオール事業の抜本的改革①

ハグオールの事業はもともと、店舗というのを開設せずに、お客様からたくさんのものを買取りをして、それをあらゆる手段で次のお客様に届けようという、発想の元に行ったビジネスです。その中で多様な買取チャネルをチャレンジをして、どれが効率的か、どれが刺さるのか。

【今年度方針】ハグオール事業の抜本的改革②

伸びたコストというのが、大型物流センターのコストでございます。このコストの負担が非常に大きくなり、なかなか短期で収益改善をしていくのが難しくなってきているところを、これから抜本的に変えることで早期の収益化を図ってまいります。

【今年度方針】ハグオール事業の抜本的改革③

具体的にはお示ししている3つの軸で進めてまいります。

まず初めに買取チャネルの絞り込みです。いろんなチャレンジを重ねて、買取を伸ばしてきましたが、拡大の方向性からしっかりと狙いを絞って、効率的に行っていくという方向に舵を切ります。

【今年度方針】ハグオール事業の抜本的改革④

具体的にはお示ししているとおり、訪問買取、コンシェルジュ買取。百貨店内での窓口にフォーカスを置きます。

この数年の取り組みの中で、ハグオールが果たしたいちばん大きな役割は、富裕層が買取リユースのビジネスで、ご利用されるというところの価値でございます。

三越の日本橋の本店に店舗を開設させていただいて、その店舗を通じて、今までブックオフを使われなかったお客様に売ったり、モノを売るということに関して、価値を提供したということ。

またそれが他の百貨店に広がったり、百貨店で開設しているサービスであるからこそ、訪問買取の申し込みが増える。

他社にはできないサービスを切り開いていくという認識をしております。ここは現在規模が広がっており、比較的収益性も高く、在庫の効率も良く、潜在性も高いと認識しておりますので、ここにフォーカスを置いて早期の収益化を図ってまいります。

【今年度方針】ハグオール事業の抜本的改革⑤

当然、事業のフォーカスをするということは、固定費を大きく圧縮するということなります。具体的には6,000坪の物流センターを約半分に縮小してまいります。

半分という面積の中で、規模を拡大しながらいかに効率的に運営するかというところをチャレンジすることで、富裕層向けの買取サービスで収益化を図るということを実施してまいります。

あわせまして、今まで買い取った商品の中で、なかなか販売が進んでいない在庫がございます。

【今年度方針】ハグオール事業の抜本的改革⑥

東京古着という催事の販売を昨年から実施してまいりましたが、こちらにつきまして、引き続き1店舗当たりの販売力を強化していくということは当然ながら行ってまいりますが、それに加えまして、チェーンの店舗網を活用しながら、その在庫を早期に販売していくことを、チャレンジしてまいります。

結果として在庫の保管コストの圧縮であったり、それの結果として、先ほどの在庫スペースの圧縮といったところを、早期に実現してまいります。

その3本の柱で、ハグオールをなんとしても今期収益化をすることで、次の未来に向けて、事業拡大をしていくという足がかりにしたいと考えております。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化①

もう1つの柱。リユース店舗事業の収益力の回復でございます。

まず問題意識ですけれども、こちらは書籍の販売の推移でございます。右側が新品の書籍。左側が我々ブックオフチェーンで店舗、ネット合計でどうだったかという結果でございます。

新品書籍の方は雑誌を抜いた書籍が対象となっております。新品書籍の市場は5年前を100とすると、92が販売の状況でございます。直近で申し上げますと、前年につきましては前年比99.3パーセントと、おおむね前年並でとどまりました。

一方、我々ブックオフチェーンの売上はどうだったかと申し上げますと、100に対して88の水準まで落ち込み、直近では前年比が96.2パーセントです。

ダウントレンドには変わりないですが、新品の販売傾向よりも下に潜っている現在のトレンドは我々の中にその理由、課題があると認識をしております。

その中で直近の売上のトレンドとしては、なんとか100パーセントを維持してるものの、書籍の売上に関しては95パーセントトレンドというのが、先ほど申し上げたとおりでございます。

一方で新しい商材が進んでいって、売上に関しましては100パーセントを維持しておりまして、お客さまにとって店舗を利用する価値というのは、変化をしておりますし、価値が高まってきている認識はしてります。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化②

ただ前期の振り返りでも申し上げましたとおり、売上総利益率の水準といたしましては、減少傾向にあるというところ。

また、他の小売各社もそうですが、年々人件費単価は上昇の傾向にございます。お店を運営するコスト、販売管理費の比率は上昇する傾向の中で、いかに効率的に収益の高いお店作りをしていくかがポイントであると。

同時に直近、いろいろな施策を実施するに当たりまして、投資であったりコストを重ねてまいりました。こういったところに手を入れていくことで、収益力を維持向上させていくところが、まずもって取り組むべき課題と認識しております。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化③

全体を合計したり平均するとこういうトレンドではあるんですけれども、次のスライドでお示ししているのが、今回2店舗事例を申しさせていただきました。厳しい厳しいと言われている地方のロードサイドの中小規模の店舗の中でも、単発ではなく4年間連続して売上利益を押し上げている店舗があります。

左は、北海道にあります北海道札幌宮の沢店。右側は福岡にあります大牟田船津店です。特徴としてはこの2店舗のたたかい方が違うというところがポイントでございます。

左側の宮の沢店は本、ソフトの売上を伸ばしながら、トレーディングカード、ホビーを上乗せして売上を伸ばし、利益を伸ばしていると。右側、大牟田船津店は本、ソフトの売上に関しては正直伸び悩んでいる。

直近でいくと減少傾向にあるところを、家電・携帯電話という商材を大きく伸ばすことで売上・利益を確保している。

なにを申し上げたいかというと、リユースビジネスの特徴は、チェーンビジネスでありながら、1店舗1店舗が地域にとって違うサービスを展開していく、地域ごとにお店を変化させていくことで収益力を高めることができるというところです。

直近2年間は変わっていこう、変革をしていこうということで施策を導入してまいりました。

結果として、商材の変革、商圏の変革は進んでおります。

売上構成比も新しい商材で2割を占めるようになりました。

また、商圏の変革で平均値としては5パーセントと申し上げましたが、お店によっては最大で2割の売上をネットで稼ぐお店もございます。

こういった道具がそろう中で、じゃあ自分たちのお店が次どのような道筋にいって、どう勝ちにいくんだ、お客様にどういう価値を提供するんだといったところを考える時間が、直近なかなか持てなかったというところがあると思っています。

そこは経営として、施策を積極的に入れる、急速にとにかく変革をしようというキーワードのなかで、そこの時間が取れなかった、なかなかそこにお金を投じられなかったというところは反省としてございます。

武器がそろってまいりましたので、ここから先、お店をどうつくっていくのか、っていったところ、各地域・各店舗で出ていくということで、収益力の向上を努めていき、実現していきたいと考えています。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化④

今年度は具体的にこの3つの柱を掲げて収益力の向上を努めてまいります。

既存店にフォーカスを置くということもございまして、新規出店・投資を抑制していく、その中で既存店を磨きこんでいく、ただ、磨きこんでもなかなか難しい店舗に関しましては、改めて戦略的に閉店をしていく。

この3つの柱で考えております。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化⑤

出店につきましては、前期大型複合店6店舗出店しておりましたが、3店舗に抑えて1つ1つの出店の磨きこみと既存店への注力というのを果たしてまいります。

また、既存店については投資額が小さくて将来が見込める、我々は総合買取窓口というものを推進していきたいと考えておりますが、向こうの店舗でなんでも買える世界をつくる足掛かりを、種を播いていくということを進めてまいります。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化⑥

既存店の磨きこみにつきましては、組織の変更からスタートしてまいります。

こちらのチャートでお示ししているとおり、今まで店舗パッケージごとに課題が違いましたので、その課題を解決するべく中小型店型の事業の部門と大型店の事業の部門というかたちで分けておりましたら、地域のお客様にどういうサービスであるべきかということの方針に転換いたしまして、全国を5つの営業部に割りまして、各営業部が主体的にお店をつくっていくというかたちにしてまいります。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化⑦

具体的には、お店1つ1つの店舗の運営の在り方、マネジメントという部分を中心に、お店の在り方をどういう方にいくのかというのを定めた上で、各店舗に必要な商材の知識、一律ではないと思います。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化⑧

お店が注力すべきポイントにあわせて、商材の知識を商材の担当のチームから全国のノウハウを入れていくという形をとっていくことで、各地域での収益を押し上げていくということを取り組んでまいります。

一例ではございますが、在庫の在り方というところも変わってくると思います。

仕入れがもっと増やせる店はもっと増やしていって、販売核の店舗に輸送していく。

また、地域に子どもが多いところにはおもちゃを、そうでないところに関しては家電をといったかたちで、BOOKOFFの中小型のお店の在り方も先ほど事例で申し上げたとおり、全てが同じことをするのではなくて、地域のお客様にどういうサービスを提供するのかというところを改めて見つめ直しながら、変化を持たせてまいります。

狙うところとしては、店舗での臨時生産性をいかに戻していくかというところです。

変化を持たせることで、お客様に来店いただき、売上・粗利を伸ばしていくというところもそうですが、運営力を上げていくということは、それにかける労働時間をうまくコントロールをしていくということでございます。

商材の熟練度が上がっていって、人件費のコントロールが進み、臨時生産性を高めていく、各営業部長にお願いしているのはこのポイントでございます。

【今年度方針】リユース店舗事業の収益力強化⑨

とはいっても、厳しいお店は出てくると思います。すでに撤退の可能性のある候補に関してはリストアップをしております。

先ほど申し上げました取り組みを推進することで、お店の数を減らさずに済むのであればそうしていきたいと思いますが、やむを得ない場合も考えております。

そこは早期に判断をしながら、撤退の店舗を考えていくということを進めてまいります。

2018年3月期 業績見通し・配当見通し

これらを含めまして、今年度の業績見通しにつきましてお話をさせていただきます。

今年度の業績見通しにつきましては、売上高820億、営業利益5億、経常利益9億5,000万、純利益につきましては1億を想定しております。

配当につきましては、1株あたり10円据え置きということで考えております。

見通しの前提につきましては、お手元の資料に記載されているとおりでございますので、こちらご参考にご覧いただければと思います。

2018年3月期 業績見通しの前提

店舗の事業におきましては、引き続き変革は進めていくものの、4月の本・ソフトウェアの売上の調子はなかなか上がってこないところも含めまして、売上の前年比、既存店につきましては97パーセントという前提で書かせていただいております。

中期事業計画について

最後になりますが、本日決算発表と合わせまして、中期の事業計画につきまして、残念ながら取り下げをさせていただきました。

2015年に掲げまして、営業利益40億を達成したいという思いの中で進めてまいりましたが、直近2期の状況、また競争環境の変化の中で、改めて状況をしっかりと見据えながら改めるということが適切と判断しております。

ただ、リユースビジネスをやっている中で、ここに掲げておりますグループの総合力を生かした仕入れの最大化ということであったり、店舗とインターネットを通じていかに販売効率を高めていくのかという事業方針に関しましては、揺るがないものと思っております。

ただ、戦い方は変わってくると思っておりますので、そこの戦い方をいかに進めるかというところについて、改めて新体制の中で練った上でみなさまにお示ししたいというふうに考えております。

当面の業績目標

当面の業績目標ですけれども、今年度の業績見通し5億というところをお示ししておりますが、先ほど申し上げましたハグオール事業の改革、またリユース店舗事業のてこ入れをすることで、営業利益15億の水準を安定的に獲得していくというところはまずもって目指せるのではないかというふうに考えております。

着実に前に進めていく、収益をしっかり整えた上で、未来に向けて戦略を練っていく、そのようなかたちで中長期の目線でも着実に成長気流に戻していくという会社にしていきたいと考えております。

本日はまず、今年度どうするのかというところの短期的な目線であるんですけれども、きちっと考えを持って進めてまいりたいと考えておりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。