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【9月権利確定】追加利上げ観測で再評価、累進配当を掲げる地銀4選
9月に利上げ観測、権利確定月と重なった銀行株をどう見るか
9月に入り、日銀の追加利上げ観測が一段と強まっています。植田総裁は日本時間9月2日、G20財務相・中央銀行総裁会議の終了後に開かれた片山財務相との共同記者会見で、追加利上げについて「(9月17~18日)次回会合を含め、毎回の決定会合においてしっかり議論したい」と述べています。日銀が重視する基調的な物価上昇率についても、目標の2パーセントにかなり近づいているとの認識を示しています。報道では、現在の1パーセント程度から1.25パーセント程度へ引き上げる案が軸とされています。
米国側の動きも見えています。米財務省は9月1日、ベッセント財務長官が8月30日に植田総裁と会談したと発表。ベッセント氏は円が大幅に過小評価されているとして、これに対処するために日本が断固とした市場・金融政策上の措置を講じることを強く支持すると表明し、円安が日本国内のインフレ圧力を高める要因になっていると指摘しています。
市場の織り込みはすでに進んでいます。OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場では、9月会合での利上げ確率がほぼ100パーセントまで織り込まれており、約1カ月前の2倍超の水準です。長期金利は一時30年ぶりに3パーセント台をつけました。
こうした環境で改めて注目されているのが銀行株です。
一般的に金利が上昇すると、銀行は貸出金利を引き上げやすくなり、貸出金と預金の金利差である「利ざや」の改善が期待できます。もちろん、預金金利の上昇や保有債券の価格下落といったマイナス要因もあるため、「利上げ=銀行株の上昇」とあまりに単純化して捉えすぎるのには注意が必要です。
とはいえ、長い「超」低金利時代から金融環境が変化していることは、銀行の収益構造を考えるうえでやはり非常に重要です。さらに、ちょうど9月は3月期決算企業にとって中間配当の権利確定が集中する月です。
そこで今回は参考として、「銀行株」かつ「累進配当」を掲げる銘柄の一部を紹介します。このほかにも条件を満たす銘柄は多くあるため、ぜひ調べてみてください。
新潟県を主要営業基盤とする第四北越銀行を傘下に持つ金融グループです。株主還元では1株当たり配当金を原則として累進的とし、配当性向40パーセント程度を掲げています。2027年3月期は中間40円、期末40円の年間80円を予定しています。
なお、同社は2026年3月26日、群馬銀行(8334)との株式交換による経営統合の最終合意を発表しました。効力発生日は2027年4月1日で、存続会社となる同社は商号を「群馬新潟フィナンシャルグループ」へ変更する計画です。群馬銀行は2027年3月30日付で上場廃止となる予定で、群馬銀行の普通株式1株に対して同社株式1.125株が割り当てられます。
単純合算した連結総資産は21兆円を超え、地銀グループで全国4位規模となる見込みです。第四北越銀行と群馬銀行は合併せず、両行の商号や本店所在地は変更されません。
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株式会社第四北越フィナンシャルグループ - ログミーファイナンス
山口フィナンシャルグループ(8418)、2029年度までに配当性向50%程度へ、年間96円を予定
山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を傘下に持つ金融持ち株会社です。中期経営計画では、1株当たり配当金を維持・増加させる累進配当を基本とし、配当性向を2029年度までに50パーセント程度へ引き上げる方針を示しています。
なお、2027年3月期は中間48円、期末48円の年間96円の配当を予定しています。
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株式会社山口フィナンシャルグループ - ログミーファイナンス
山陰合同銀行(8381)、利益成長を通じた累進配当、年間68円を予定
島根県・鳥取県を中心に展開する地方銀行です。株主還元方針では配当性向40パーセントとし、「利益成長を通じた累進的な配当」を明記しています。
2027年3月期は中間34円、期末34円の年間68円の配当を予定しています。
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横浜フィナンシャルグループ(7186)、配当性向40%程度を目安、年間47円を予定
横浜銀行や東日本銀行などを中核とする金融グループです。神奈川県・東京都を中心に厚い顧客基盤を持っています。
2027年3月期も累進的な配当を基本とし、配当性向40パーセント程度を目安とする方針であり、配当は中間23円、期末24円の年間47円を予定しています。
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権利付最終日は9月28日、配当株は焦らず長期目線で
なお、2026年9月末を基準日とする銘柄の権利付最終日は9月28日です。
ただし、「配当だけをもらおう」という考え方であれば、権利付最終日の直前に無理して慌てて買う必要はありません。権利落ち日(今回で言えば9月29日)には理論上、配当分だけ株価が下がる要因となるため、短期目線で配当取りだけを狙う場合、必ず得をするわけではないからです。
むしろ累進配当株の魅力は、1回分の配当を取りに行くことより、長期的な利益成長とともに配当の継続的な増加を期待できる点にあります。
地銀株は再編の思惑などもあって、ここ数年で大きく水準を切り上げた銘柄も多くあります。権利確定日にこだわりすぎず、相場全体の調整や材料出尽くしで生じる押し目を待ちながら、少しずつ集めていく視点も持っておきたいところです。
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。
※記事内容、企業情報は2026年09月03日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。


