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夏枯れ相場で方向感が定まらない今、高配当株とインカムゲインに改めて注目

2026年夏の決算発表シーズンがようやくピークを通過しました。この時期は、長いようであっという間だと毎回思ってしまいます。決算発表自体のピークが終わっても市場関係者が忙しいのはまだまだ続いているのですが、3月期決算企業の4月から6月期業績をざっくり総括すると、業績予想を上方修正する動きも増えるなど、総じて良好な内容だったといえるでしょう。特に、決算発表ピーク前は半導体や人工知能(AI)関連の主力銘柄に資金が集中していましたが、好決算を発表した企業が幅広く買われたことで、資金がいったん分散するきっかけにもなりました。一方、足元では再びAI・半導体関連株が相場を大きく動かす場面もみられ、方向感が短期間で変わりやすい相場が続いています。

こうした局面で改めて確認しておきたいのが高配当株です。株価の値上がりだけでなく、保有中に配当収入、いわゆるインカムゲインを期待できるため、ポートフォリオの一部に組み入れる選択肢として投資家にも昔から根強い人気があります。過去に累進配当・連続増配の銘柄に関するコラムも執筆しています。今回は参考として、テーマ「高配当」に属する銘柄の一部を紹介します。事業内容を広く取り、8月20日時点で予想配当利回りが4パーセント超の銘柄に注目してみましたが、当然このほかにも関連銘柄が多くあるため、ぜひ調べてみてください。

鉄建建設(1815)、鉄道工事に強み、予想配当利回り5.30%で4期連続増配見込む

1.鉄建建設(1815)

鉄建建設(1815)は、鉄道工事に強みを持つゼネコンです。第1四半期は減収・営業減益となりましたが、前年同期に大型工事の完成引渡しがあった反動を考慮すると、健闘しています。株主還元方針は、2026年度からDOE4パーセント以上を目安とする方針へ変更し、業績変動の影響を受けにくい安定的な配当を目指しています。2027年3月期に年間230円(株式分割前換算、分割後は年間115円)の配当を予定し、4期連続の増配となる見通しです。


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AOKIホールディングス(8214)、「AOKI」や「ORIHICA」、「快活CLUB」などを展開、予想配当利回り5.21%

2.AOKIホールディングス(8214)

AOKIホールディングス(8214)は、「AOKI」「ORIHICA」などのファッション事業に加え、「快活CLUB」や「FiT24」などのエンターテイメント事業、ブライダル事業を展開しています。主力のファッション事業が低調で、2027年3月期第1四半期は苦戦スタートになりましたが、予想配当利回りは5パーセントを超えており、配当面でも注目されます。2027年3月期は年間90円の配当を予定しています。


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極東開発工業(7226)、1Q営業利益は38.2%増、予想配当利回り5.12%

3.極東開発工業(7226)

極東開発工業(7226)は、ダンプトラックやごみ収集車、タンクローリなどの特装車を主力とするメーカーです。2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比15.6パーセント増、営業利益が38.2パーセント増と好調なスタートとなりました。年間配当は120円を予定しています。また、中期経営計画ではDOE(株主資本配当率)4パーセント以上を掲げており、安定的な株主還元を重視する姿勢もポイントです。


▼極東開発工業(7226)の企業情報はこちら▼ 極東開発工業株式会社 - ログミーファイナンス

品川リフラ(5351)、DOE4%以上で累進配当に移行、予想配当利回り4.63%

4.品川リフラ(5351)

品川リフラ(5351)は、鉄鋼業などで使用される耐火物を手掛ける大手メーカーです。2027年3月期第1四半期は営業減益となったものの、売上高は前年同期比21.8パーセント増となりました。主力の耐火物セクター、特に国内は、国内粗鋼生産の縮小など厳しい事業環境が続いていますが、ここまでM&Aに力を入れてきたこともあり、グループシナジーの本格的な発揮に注目です。2027年3月期からはDOE4パーセント以上を基準とする累進配当に変更し、年間配当は前期比5円増の95円を予定しています。


▼品川リフラ(5351)の企業情報はこちら▼ 品川リフラ株式会社 - ログミーファイナンス

高配当株は利回りだけで選ばない 配当性向・業績・配当方針の3点を確認

高配当株で注意したいのは、「配当利回りが高い=買い時」とは限らないことです。配当額が変わらなければ、株価が下落するほど計算上の配当利回りは高くなります。仮に利回りだけを見て買った場合、業績悪化によって売られている局面にある銘柄ならば、購入時点からのさらなる株価下落のリスクのほか、最悪の場合は業績悪化に伴う減配につながる場合も当然あります。

一方で、業績や配当方針に大きな変化がないにもかかわらず、市場全体の下落などに巻き込まれて株価が下がったような場面は、高配当株を検討する好機になり得ます。こうした「押し目」に気づくためにも、気になる高配当銘柄はあらかじめリスト化し、決算や配当方針、日々の値動きを継続して確認しておきたいところです。

(※2026年8月20日執筆)

執筆:RAKAN RICERCA株式会社
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。


※記事内容、企業情報は2026年8月20日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。

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