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GMOペパボ株式会社3633

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2026年12月期 第1四半期 決算発表サマリー

佐藤健太郎氏:代表取締役社長の佐藤です。本日はお忙しい中、説明会にご参加いただき、ありがとうございます。GMOペパボ2026年12月期第1四半期の決算説明会を開始します。

本日のハイライトです。第1四半期のトピックとして、AIエージェントを前提とした機能や新サービスを複数提供開始しました。

具体的には、「カラーミーショップ AIコネクター」や「ムームードメイン」の「リモートMCPサーバー」といった機能の提供に加え、4月には、AIとの対話だけで簡単にホームページを作成できる「ロリポップ! AIサイトエージェント」、話題のAIエージェントを手軽かつ安全な環境で利用できる「ロリポップ! AIエージェントクラウド」など、AI時代を見据えた新サービスを展開しています。

業績面では、金融支援事業の連結除外による影響を除くと、売上高・営業利益ともに前年同期を上回り、増収増益となりました。昨年から引き続き、ドメインおよびレンタルサーバー(ホスティング)事業をはじめとするストック型ビジネスが堅調に推移しています。

AGENDA

本日のアジェンダです。はじめに第1四半期の決算概況について、次に2026年12月期の今後の方針についてご説明します。会社概要やサービスの説明は、資料後半の補足資料をご覧ください。

2026年12月期 第1四半期 連結業績(金融支援事業の連結除外の影響を除く)

2026年12月期第1四半期の決算概況です。

金融支援事業の連結除外の影響を除いた売上高は前年同期比100.1パーセントの26億1,400万円、営業利益は前年同期比103.2パーセントの2億5,500万円となっています。

投資運用益の計上により、経常利益は前年同期比120.9パーセントの2億6,800万円となりました。売上高・営業利益ともに前年同期を上回り、着実な成長が続いています。

連結業績推移(四半期ごと)

四半期ごとの売上高および営業利益の推移です。金融支援事業の連結除外の影響を除くと、売上高・営業利益ともに前年同期比で増収増益となっており、実力値としての収益力は安定しています。

売上高 (ストック型ビジネス)

成長を牽引するストック型ビジネスの状況についてです。

ストック型ビジネスの売上高は前年同期比105.9パーセントと、順調に成長しています。

フロー型ビジネスの伸び悩みや高単価プランの契約比率が上昇しており、ストック売上高比率は79.4パーセントとなりました。安定的なストック収益の基盤が一層強固になっています。

営業利益の増減分析

営業利益の増減分析です。前年の営業利益3億3,500万円に対し、金融支援事業の連結除外の影響が最も大きく、8,700万円の減少となりました。

売上高が増加し、人件費が減少したことがプラス要因となり、プロモーション費用が増加した分を吸収しています。

2026年12月期 第1四半期 決算セグメント別業績

セグメント別の業績です。全体として、主力であるドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業が堅調に推移し、増収増益となりました。

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業

続いて、セグメント別の詳細について説明します。まず、ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業におけるサービス構成です。

既存のサーバー・ドメインのビジネスを核に、ゲーム用サーバー「ロリポップ! for Gamers」や固定IP付きVPN「ロリポップ! 固定IPアクセス」に加え、「ムームードメイン」関連オプションとして「Google Workspace」導入支援や「ムームーサーバー」など、高単価な法人向けの新サービスを展開しています。

さらに第1四半期より、AIエージェント時代を見据えたAI関連サービスの提供を開始しました。これらのサービスが複合的に事業成長を牽引しています。

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業の業績推移についてです。

売上高は前年同期比104.6パーセントの15億9,200万円、営業利益は前年同期比106.9パーセントの5億400万円となりました。

内訳を見ると、「ロリポップ!」「ムームードメイン」の両方で新サービスが業績を牽引し、増収となりました。

「ロリポップ!」の営業利益は、AIエージェントを前提とした新プロダクトへの開発投資を進めている影響により、前年同期比で減少しています。

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業 新サービス 売上高、KPI推移

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業における新サービスの売上高とKPI推移です。

「ロリポップ! 固定IPアクセス」や「ムームードメイン」に関連するオプションの売上高が増加し、新サービス全体の売上高は前年同期比282.6パーセントと成長しました。

また、新サービスの累計提供数は2万8,955件となり、前年同期末比407.9パーセントに達しています。新サービスは着実に市場に浸透し、成長の勢いが加速していることを示しています。

EC支援事業

続いて、EC支援事業です。売上高は前年同期比98.0パーセントの7億700万円、営業利益は前年同期比95.7パーセントの1億9,500万円となりました。

EC構築サービスである「カラーミーショップ」では、利益率の高い上位プランの契約比率が上昇したことで、売上高・営業利益ともに増収増益となりました。一方、「SUZURI」は流通額の伸びが鈍化し、減収減益となりました。

EC支援事業 KPI推移(カラーミーショップ)

「カラーミーショップ」のKPI推移です。

2026年第1四半期の流通額は前年同期比122.9パーセントの612億円となり、特定店舗における流通額が好調に推移しています。

1店舗あたりの四半期流通額は増加傾向を継続し、有料店舗の顧客単価も前年から増加基調を維持しています。上位プランへの移行の促進と、流通額のさらなる拡大を目指していきます。

ハンドメイド事業

ハンドメイド事業「minne」の売上高は前年同期比80.9パーセントの2億9,400万円、営業利益は前年同期比51.9パーセントの2,500万円となりました。

サイト内のクリック課金型広告や月額プランは伸長していますが、流通額の減少に伴う手数料売上の減少が影響しています。また、人財の最適化によるコスト削減を行っているものの、売上高の減少が利益に影響を及ぼしています。

サービスのターゲットを人からAIへシフト

ここからは、2026年12月期における今後の方針について説明します。

当社は、今後訪れるであろうAIエージェント時代に向けて、サービスのターゲットを人からAIへシフトし、AIに選ばれる企業を目指します。

近い将来、ユーザーのみなさまの職場やプライベートにおいても、AIエージェントが自律的に動くことが当たり前になる日が来ると確信しています。

これまでは、ユーザーのみなさまが利用したいサービスを一つひとつ選んで契約する世界でした。しかしこれからは、AIエージェントが最適なサービスを自動的に選択し、ユーザーのみなさまに提供する世の中になっていきます。

その変化の中で私たちが目指すのは、AIエージェントが優先的に選択するインフラを提供すること、つまり、AIに選ばれる企業になることです。すべての人がAIを使いこなす未来を見据え、他社に先駆けたサービスを展開し、AI時代のデファクトスタンダードを目指します。

AI活用による効率化と人財最適化

AI活用による効率化と人財の最適化についてです。

GMOインターネットグループでは、従業員を「パートナー」と呼んでいます。連結パートナー数は、昨年4月の371人から現在は346人へと減少しました。

ただし、これはAI活用による業務効率化を徹底して進めた結果であり、新卒採用以外の新規採用を抑制しているためです。パートナー一人ひとりの生産性は、格段に向上しています。

一方でドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業に所属するパートナー数は、78人から97人へと増加しています。AIを活用した新サービスへの投資強化に伴い、当事業のパートナー比率も全体の28パーセントに拡大しています。

AI活用で全体の生産性を高めながら、成長領域への投資を集中させる方針のもと、人財の最適化を進めています。

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業 新サービス

ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業における新サービスの全体像です。

これまで展開してきた「ロリポップ! for Gamers」や「ロリポップ! 固定IPアクセス」「ムームードメイン」関連オプションが急成長を遂げ、累計提供数は2万8,000件を超えました。

これらの成長を踏まえ、今後はAI時代に対応した新サービスの展開や、既存サービスの新機能追加を進めていきます。

3月末には「ムームードメイン」の「リモートMCPサーバー」を、4月には「ロリポップ! AIサイトエージェント」「ロリポップ! AIエージェントクラウド」の提供を開始しました。

既存の高成長サービスに加え、AI時代を見据えた新たな収益源の柱を構築していきます。

新サービス ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業①AIサイトエージェント

新サービスの1つ目は、「ロリポップ! AIサイトエージェント」です。こちらは、デザインやエンジニアリングの専門知識がなくても、誰でも簡単にWebサイトを立ち上げ、公開できるサービスです。

従来はサーバーとドメインを個別に契約し、デザインを選び、公開するという、複数のステップが必要でした。

「ロリポップ! AIサイトエージェント」ではAIとチャットするだけで、デザイン提案からサーバー・ドメイン契約、サイト公開までを完結できます。料金は月額2,200円で、従来のサーバー契約プランより高単価ですが、顧客単価の上昇と新規契約の獲得を両立できるサービスです。

Webサイトを作りたいのですが手順がわからないWeb初心者の方々にも利用していただけるため、サービスの利用機会はさらに拡大します。

新サービス ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業②AIエージェントクラウド

続いて、「ロリポップ! AIエージェントクラウド」です。

こちらは4月22日に提供を開始した、AIエージェントを手軽かつ安全に運用するためのクラウド環境サービスです。「OpenClaw」や「Hermes Agent」といった高度なAIエージェントを、専門知識がなくてもセキュアな環境で利用できます。

ターゲットは幅広く、社内のセキュリティ制限でAIが使いにくい方や、趣味でAIエージェントを利用したい方など、多様なニーズに対応しています。

月額1,200円の月額課金モデルで、安定したストック収益の拡大を目指します。AIエージェントの普及に伴い利用者の増加が期待されるため、この市場でのポジションをいち早く確立したいと考えています。

機能提供 ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業:リモートMCPサーバー

既存サービスにおいても、AIエージェントへの対応を進めています。「ムームードメイン」では、3月に国内初となるリモートMCPサーバー機能の提供を開始しました。

これにより、AIエージェントが「ムームードメイン」のAPIに自律的にアクセスすることが可能となり、AIエージェント内でドメインの取得・管理が完結できるようになります。

また、AIエージェントがタスクを実行する際の環境を整えることで、「ムームードメイン」の利用機会を拡大させる狙いです。

機能提供 EC支援事業(カラーミーショップ):AIコネクター(リモートMCPサーバー)

EC支援事業においても、AIを前提とした機能追加を進めています。

「カラーミーショップ」では、リモートMCPサーバーを活用した「カラーミーショップ AIコネクター」の提供を開始しました。ターゲットは、AIエージェントを活用してEC店舗の運営を効率化したいショップオーナーのみなさまです。

在庫管理、商品登録、デザイン編集といった日々の定型業務について、ユーザーが契約するAIエージェントがMCPを経由してショップの情報を取得し、自動化や効率化を支援します。

ショップオーナーがAIを活用して本業に集中できる環境を整えることで、流通額の底上げや上位プランへの移行促進を図っていきます。

AIエージェント前提のサービスへ

冒頭でもお伝えしましたが、当社ではAIが当たり前になる時代を見据え、従来の「人向けサービス」の枠を超えて、AIに選ばれるインフラの構築を進めています。

これまで当社は、「もっとおもしろくできる」を経営理念に掲げ、インターネットやブログが普及した際にはサーバーやドメインを提供し、スマートフォンの普及に合わせてフロー型ビジネスを展開してきたほか、ライブ配信の流行に合わせたサービス展開も進めてきました。

新サービス「ロリポップ! AIサイトエージェント」と「ロリポップ! AIエージェントクラウド」は、AIが普及する未来を見据えたサービス提供の第一歩です。

引き続き、ストック型ビジネスの成長とAIエージェント前提の新サービスの展開を通じて、さらなる事業成長を目指していきます。

用語の説明

参考資料として、本説明会内で使用した主な用語の説明もご用意しています。ぜひご覧ください。以上で、本日のご説明を終わります。ありがとうございました。

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