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HENNGE株式会社4475

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2026年9月期第2四半期決算説明

天野治夫氏(以下、天野):みなさま、こんにちは。HENNGE株式会社取締役副社長の天野です。当社グループの決算説明動画をご視聴いただき、ありがとうございます。

本日は、まずCFOの小林から2026年9月期第2四半期の業績と通期業績見通しに対する進捗などについてご説明した後に、私から成長戦略についてお話しします。

その後、プロダクト戦略を担当する執行役員の今泉より、HENNGE Oneの製品戦略等についてお話しします。どうぞよろしくお願いします。

連結業績サマリー(対前年同期比、6か月累計比較)

小林遼氏(以下、小林):CFOの小林です。それでは、2026年9月期第2四半期の連結業績についてご説明します。

連結業績のサマリーは、スライドのとおりです。当四半期は、2025年11月7日に開示した通期業績予想に対して順調に進捗しています。

売上高の推移

連結売上高の四半期ごとの推移は、スライドのとおりです。HENNGE One事業の売上高はすべてリカーリングの性質の売上高であり、四半期ごとに増加する傾向にあります。

売上高(対前年同期比、6か月累計比較)

連結売上高の対前年同期比は、スライドのとおりです。

売上総利益の推移

売上総利益および売上総利益率の四半期ごとの推移は、スライドのとおりです。

売上総利益(対前年同期比、6か月累計比較)

売上総利益および売上総利益率の対前年同期比は、スライドのとおりです。主にARPUの向上により、売上総利益率は上昇し、引き続き高い水準を維持しています。

営業費用の構造(対前四半期比)

営業費用の内訳の対前四半期比は、スライドのとおりです。

営業費用の構造(対前年同期比、6か月累計比較)

営業費用の内訳の対前年同期比は、スライドのとおりです。期初方針に基づき、将来の事業拡大を見据え、人員の拡充や積極的な広告宣伝活動を実施しました。

売上高と営業費用の推移

売上高と営業費用の四半期での推移は、スライドのとおりです。

従業員の推移

従業員数の過年度からの推移は、スライドのとおりです。営業職の採用は厳しい状況が続いていますが、引き続き「売る力」を高めるための組織作りと採用活動を進めていきます。

キャッシュ・フローの推移(対前年同期比、6か月累計比較)

キャッシュ・フローの推移は、スライドのとおりです。

事業トピックス

事業の進捗についてご説明します。事業トピックスは、スライドのとおりです。

主なマーケティングおよびブランディング活動

当四半期も期初方針に基づき、55件以上のイベントに出展するなど、積極的に活動しました。

新サービス「HENNGE Endpoint & Managed Security」

2026年3月に新サービス「HENNGE Endpoint & Managed Security」の提供を開始しました。

端末自体の保護に加え、24時間365日のフルマネージド型のMDR(管理型の検知・対応)を組み合わせることで、外部からの攻撃等に対する監視・対応体制を提供します。さらに、脆弱性診断機能を統合することで、エンドポイントだけでなく外部に公開されているIT機器も含めた包括的な対策を提供します。

HENNGE One KPIのハイライト(対前期末比、6か月進捗)

KPIの進捗状況についてご説明します。前期末からのHENNGE Oneの各KPIの進捗は、スライドのとおりです。

HENNGE One KPI(対前年同期末比)

HENNGE OneのKPIの対前年同期末比は、スライドのとおりです。

HENNGE One平均月次解約率の推移

平均月次解約率は、スライドのとおりです。引き続き、低い水準を維持していると考えています。なお、理論上の平均契約年数は25年以上です。

HENNGE One契約企業数と契約ユーザ数の推移

契約企業数と契約ユーザ数の四半期ごとの推移は、スライドのとおりです。

当四半期は、比較的大きめの企業からの契約をいくつか獲得したことに加え、引き続き販売パートナーとの連携を強化したことで、中小規模の企業との契約も安定的に獲得できています。契約ユーザ数も、新規獲得によりしっかりと伸長しました。

HENNGE One ARRとARPUの推移

ARRおよびARPUの四半期ごとの推移は、スライドのとおりです。当四半期は比較的大きめの企業から単機能プランが選択されましたが、引き続き、新規・既存顧客を問わず最上位プランであるHENNGE One Proが選択されたことが、ARPUの伸長に寄与しています。

なお、ARR全体に占めるHENNGE One Proの割合は、当四半期末時点で約20パーセントです。

2026年9月期の方針

2026年9月期の通期業績見通しに対する進捗についてご説明します。2026年9月期は、スライドのとおり、ARR200億円の達成に向け、営業体制や新規顧客獲得のさらなる強化に加え、サービスの付加価値向上のための活動に注力しています。

連結業績見通し(通期)

連結業績見通しは、2025年11月7日に発表した通期業績予想から変更はなく、スライドのとおりです。

売上高の推移

事業別の売上高の過年度からの推移および通期見通しに対する当四半期の進捗は、スライドのとおりです。当四半期も順調に進捗しています。

営業費用(原価+販管費)の推移

広告宣伝費および広告宣伝費を除いた営業費用の過年度からの推移と、通期見通しに対する当四半期の進捗状況は、スライドのとおりです。

私たちは期初方針に基づき、さまざまな活動を進めています。中長期的な成長の源泉となる人員体制の強化、ならびに強いHENNGEブランドの確立に向けて費用を投下しています。

具体的には、人員増強、採用関連活動、そしてHENNGEの認知度やブランド力向上に資する活動への投資に重点を置いています。

当社のビジネスモデル上、直近の採用不振が短期的な業績に影響を与える可能性は軽微であると考えています。しかしながら、中長期的な成長を見据えると、会社の求める人材を継続的に採用し続けることが不可欠です。

さらに、既存事業のさらなる推進、新規市場の開拓、M&Aなどによる付加価値の拡大を実現するには、HENNGEブランドの強化が重要であると痛感しています。

採用による体制強化やコーポレートブランディングの浸透は、いずれもすぐに効果が出るものではなく、累積的に効果を発揮するものだと考えています。

そのため、新サービスの提供を開始するなど、さらなる付加価値の創出に加え、私たちのことをより知っていただくため、さまざまな活動に投資しています。

経営理念

天野:当社の成長戦略についてご説明します。HENNGEの経営理念は「テクノロジーの解放」です。

私たちはテクノロジーが大好きで、テクノロジーが世の中をよくすると強く信じています。この力をできるだけたくさんのお客さまに届けることによって、世の中を少しでもよい方向に動かしたいというのが私たちの想いです。

HENNGEは、創業以来25年以上にわたり「テクノロジーの解放」を理念として掲げ、さまざまな分野や方法でテクノロジーを解放してきました。

その結果、SaaSはテクノロジー解放のための最もフェアで洗練された効率的な手段であるとの考えに至っています。このため、当社自身もSaaSを提供していますし、SaaS活用を通じたお客さまの変革を応援していきたいと考えています。

LTV最大化

このようなテクノロジーの解放を通して、私たちがお客さまに提供しているテクノロジーの総量、私たちの理念の実現の証左となるのが、LTV(ライフタイムバリュー)、すなわち私たちが保有している契約の総価値です。

私たちの成長戦略は、LTVの最大化を目指すことです。LTVの最大化、つまり将来にわたって得られる累計売上総利益額の最大化を追求することで、さらなる事業成長のための投資を増額しても、安定的に利益を増やすことができるモデルをより堅固なものにしていきたいと考えています。

現在、平均契約年数と売上総利益率はすでに高い水準にあります。そのため、LTVの最大化を達成するには、ARRの最大化が必要となります。私たちは、投資対効果の高い活動を積極的に行い、ARRを積み増すことに注力します。

また、ARRは契約企業数、平均ユーザ数、ARPUの3つの要素に分解できます。現在、私たちはこのうち契約企業数とARPUの向上に注力し、ARRの成長を目指しています。

HENNGE One - 成長戦略の進捗

HENNGE Oneにおける3つのKPIの推移は、スライドのとおりです。HENNGE Oneを主力とする当社グループのビジネスは、基本的にサブスクリプションモデルです。当期中に獲得した契約は、解約されない限り積み上がり、翌期以降の売上基盤となります。

スライドのとおり、HENNGE OneのARRは順調かつ安定的に積み上がってきています。

付加価値創出サイクル

私たちは、2026年9月期を付加価値創出サイクルの新たな起点、すなわちARR200億円達成に向けた重要な準備期間と位置付けています。

あらためて、私たちの成長の根幹をなす付加価値創出サイクルについてご説明します。

このサイクルは、新規顧客を獲得する体制を強化すること、サービスの付加価値を高めること、そしてその価値を確実にお客さまに伝え届けることという、3つのステップで構成されています。私たちは、数年周期で行うサイクルをこれまで反復し続けてきました。

このサイクルを進化させ、2029年9月期でのARR200億円達成に向けて確かな歩みを進めていきます。さらに、その先もサイクルを回し続けることで、強固な成長基盤を確立し、私たちの理念である「テクノロジーの解放」の総量をさらに拡大していきます。

新規事業開発等

スライドに示されているとおり、私たちは拡大する市場と顧客ニーズに応えるため、これまで数多くのサービスを提供してきました。

2026年3月には「HENNGE Endpoint & Managed Security」をリリースしましたが、その他にも複数の新サービスを順次提供していく予定であることを発表しました。

詳細は後段で今泉からご説明しますが、これらは私たちが掲げる「テクノロジーの解放」の実現に向けて思い描くさまざまな要素の1つであるゼロトラストに関連するサービスです。

ひとつ前の「付加価値創出サイクル」のスライドでお伝えした、付加価値の向上というステップにおいて、具体的な進捗をみなさまにお見せできているのではないかと思っています。

中期目標とその先の成長イメージ

私たちは、今後も既存事業の推進を軸に据えつつ、日本以外の地域拡大やM&Aを含めた新たな付加価値の創出にも取り組み、さまざまなチャレンジを積み重ねていきます。

こうした取り組みを通じて付加価値創出サイクルを進化させ続けることで、私たちが目指す将来像の達成確度を高めていきます。

あらためてお伝えすると、今期は次なる付加価値創出サイクルの始まりであり、さらなる成長に向けた準備期間です。 直近の営業利益の水準にこだわりすぎることなく、ARRの最大化に向けた将来への投資を積極的に行うことで、安定的に利益を増やすことができるビジネスモデルを、より堅固なものにしていきたいと考えています。

今後も持続的な成長ができる強固なビジネスモデルを築いていきますので、ぜひ中長期的な視点で温かく見守り、引き続き応援していただければ幸いです。

以上、当社の2026年9月期第2四半期の決算についてご説明しました。続きまして、プロダクト戦略を担当する執行役員の今泉より、HENNGE Oneの製品戦略等についてご説明します。

HENNGEの想い:テクノロジーの解放

今泉健氏(以下、今泉):プロダクト戦略を担当する執行役員の今泉です。私から、4月16日に公表しましたHENNGE Oneの新サービスと、その提供背景についてお話しします。

昨今、AIをはじめとする技術革新が急速に進んでいます。これらの技術は、企業の行動を大きく変容させる可能性を秘めていると考えています。

しかし現実には、多くの企業は、技術革新がもたらす恩恵を享受する以前に、その技術革新が引き起こす障壁に直面しており、容易にその恩恵を受けることができない現状があります。私たちは、その障壁を取り除き、企業が技術の恩恵を享受できる世界の実現を目指しています。

さまざまな技術が登場するたびに、未知への恐怖が生まれるものです。創業以来、私たちHENNGEの役割は、常にみなさまが未知への恐怖を乗り越え、新しい可能性へと安全に渡り切るための「橋」を架けることです。

HENNGEは、単にセキュリティ機能を提供する会社ではありません。複雑化し続けるテクノロジーを整理し、誰もが安心、安全、そして便利に使いこなせるようにするテクノロジーの解放装置であり続けたいと考えています。

サイバー攻撃の深刻化

創業以来、私たちはLinux、Eメール、クラウド・SaaSなど、さまざまな技術が誕生する過程で、それぞれの障壁を解放し続けてきました。

昨今の急激な時代の変化に伴い、サイバーセキュリティ対策は企業にとって必要不可欠なものとなっています。特に、AIをはじめとする技術革新は本来、私たちの成長を加速させる可能性を秘めたものであるはずです。

しかしながら、現実にはこれらの技術革新が攻撃手法の高度化を招き、企業の成長を阻む深刻な脅威となっています。この脅威は、もはや一部の大企業だけの問題ではありません。

現代のサイバー攻撃は、企業規模を問わず無差別に襲いかかってきます。「中小企業だから大丈夫」という論理は、もはや通用しなくなりました。現在では、あらゆる企業にとって、本質的なセキュリティ対策は「あれば望ましいもの」ではなく、「事業継続のために避けられない絶対条件」となっています。

HENNGEが描くセキュリティ

そこで、私たちが実現したいのは「ゼロトラストの民主化」です。今やセキュリティの代名詞となったゼロトラストですが、これを完璧に実装できている企業は、まだ多くないと考えています。

言葉が浸透しても実態が伴わないのは、その圧倒的な複雑性が原因だと私たちは考えています。

概念としては、「何も信頼しない、すべてを検証する」というシンプルなものですが、実際に実装するとなると、多くのカテゴリの製品を調達し、それらを連携させ、運用し続けなくてはなりません。

守るためのコストと手間が事業のスピードを奪うという本末転倒な状況こそが、導入を一部の大企業や先進的な企業に限定させている高い壁です。私たちは、この状況を変えたいと考えています。

必要なセキュリティを、HENNGE Oneを使っていれば誰もが手軽に享受できる世界を実現したいと思っています。

新サービスについて

この度、「HENNGE Mesh Network」「HENNGE Password Manager」「HENNGE Domain Protection」を新たに発表しました。

これらの新サービスが、2026年3月に提供を開始した「HENNGE Endpoint & Managed Security」を含め、既存のHENNGE Oneの機能群に加わることで、ゼロトラストの核心となる基盤が揃うと考えています。

私たちはこの製品群を通じて、これまでゼロトラストに手が届かなかった企業にも、本質的なセキュリティを届けていきます。

3つの新サービスについてご説明します。

「HENNGE Mesh Network」は、アクセス制御を場所ではなく誰かに基づいて行い、従来型VPNの脆弱性を解消して安全なリモートアクセスを実現する、次世代ネットワークサービスです。

攻撃の対象となりやすいVPNを攻撃者から隠蔽すると同時に、必要なリソースのみに安全に接続できる環境を、複雑な設定や構築を行うことなく提供します。

「HENNGE Password Manager」は、シングルサインオンに対応していないシステムや、共有IDの認証情報を安全に一元管理するサービスです。

誰がいつ共有パスワードを使用したのかというログを可視化し、サーバー側に鍵を保持しない高度な暗号化技術を用いて、情報漏洩リスクを最小化します。

「HENNGE Domain Protection」は、自社ドメインを悪用したなりすましメールを防ぎ、企業のブランド価値を保護するサービスです。DMARC導入を可視化・簡素化し、DMARCといったメール認証基準への準拠を容易にします。

これらのサービスは、2026年10月以降の提供開始を予定しています。

HENNGE Oneの強み

私たちは、「Identity Edition」「DLP Edition」「Cybersecurity Edition」という3つの領域で、お客さまのセキュリティを支えています。

今日ご紹介した製品は、このポートフォリオの中に位置付けられています。

「HENNGE Mesh Network」と「HENNGE Password Manager」は、「Identity Edition」として、アクセスに関する課題を解決します。

「HENNGE Domain Protection」は、「DLP Edition」として、メール起点の脅威に対応します。

「HENNGE Endpoint & Managed Security」は、「Cybersecurity Edition」として、端末を守ります。

それぞれがバラバラに存在するのではなく、HENNGE Oneという1つの傘の下に集約されています。これが私たちの強みであり、お客さまの複数のセキュリティ課題に対応できると確信しています。

HENNGE Oneの広がり

こうした機能拡充を通じて、私たちが目指すのは、スライドの図に示されたような「境界のない包括的な守り」への進化です。

かつてのHENNGE Oneはクラウドへの入口を守る存在でしたが、これからは入口である「ID」、そこへアクセスする「デバイス」、そしてそれらをつなぐ「ネットワーク」という、ゼロトラストに不可欠な3つの要素すべてを包み込む存在へと定義を広げます。

私たちが領域を広げるのは、単なる多機能化を目指しているからではありません。バラバラの技術を組み合わせる複雑性からお客さまを解放し、HENNGE Oneという1つの円の中で、お客さまが安全・安心、そして便利にテクノロジーを使いこなせる基盤になりたいと考えているからです。

この広がりは、単にゼロトラストの枠にとどまりません。私たちの本質は、新しい技術導入の障壁を取り除くことにあります。現在はセキュリティを中心としていますが、その対象は今後さらに広がっていくでしょう。

この価値の広がりこそが、トレンドに左右されず、HENNGEが長期的に成長を続けるための強固な土台になると信じています。

「テクノロジーの恩恵を、多くの企業の手が届くものにするインフラストラクチャー」へ。私たちは歩みを進めていきます。

付加価値創出サイクル

ここまでお伝えした内容は、サービスの付加価値を高め、その価値を確実にお客さまへ伝え届けるという、付加価値創出サイクルの重要なステップそのものです。私たちは、これからも付加価値を創出し続け、テクノロジーの解放に取り組んでいきます。

本日はお忙しい中、当社の決算説明動画をご視聴いただき、誠にありがとうございました。

司会者:それでは質疑応答に移ります。当社では、本日の決算に関連して事前にご質問いただくことが多いと想定した事項について、当社IRサイトでQ&Aを開示しています。

また、決算説明動画のなかでも触れたとおり、4月16日にHENNGE Oneのさらなる付加価値創出に向けた取り組みの一環として、「HENNGE Mesh Network」「HENNGE Password Manager」「HENNGE Domain Protection」の3つの新サービスを提供開始する旨のプレスリリースを発表しました。さらに本日、剰余金の配当に関する適時開示を行っています。併せてご参照ください。

質疑応答:採用方針とカスタマー・サクセス人員の増加について

質問者:数字上、営業のポジションではそれほど採用が進んでいない一方で、カスタマー・サクセスでは採用が進んでおり、全体の構成比としても17パーセントを超えていることから、過去の水準と比べて高い水準になっていると感じています。

年間45名の純増を目標としている中で、営業の採用が少ない分を、カスタマー・サクセスの採用増で目標をカバーしようとしているのでしょうか? それとも、ARR200億円を目指すにはカスタマー・サクセスの絶対数がまだ不十分であり、長期的視点で増強しているということでしょうか? 人員増強の方針の背景にある考え方を教えてください。

小林:カスタマー・サクセスについて、ARR200億円、さらにARR1,000億円を目指す上で重要なポストであると考えています。

そのため、営業人員のプライオリティが高いのは確かですが、カスタマー・サクセスの人員についても、積極的に採用を進める方針です。

第2四半期については、限られた社内リソースを最大限活用するため、社内の組織体制の変更を行いました。一部のメンバーがカスタマー・サクセスへ異動しており、結果として人員増加に影響しています。

このため、単に営業人員が採用できないから、カスタマー・サクセスを重点的に採用しているというわけではないことをご理解いただければと思います。

質問者:2026年9月期末の最終的な人員構成として、仮に営業人員の採用が引き続き困難な場合、年間45名の純増目標のうち例えば営業が10名未満となり、それ以外の人員をカスタマー・サクセスや他部門で補填するという可能性もあるのでしょうか?

小林:可能性もなくはありませんが、私たちは、営業人員をしっかり採用できないと、生産性向上にはつながらないと考えています。

そのため、万が一営業人員の採用がまったく進まないという状況になった場合には、カスタマー・サクセスで補填するというよりも、カスタマー・サクセスの採用数自体について見直しを検討することはあるかもしれません。

質問者:最適な人員の比率について、例えば、営業人員は全体で35パーセント程度、カスタマー・サクセスは15パーセントから16パーセントといった、理想的な比率のようなものがあるのでしょうか?

小林:最適な比率という考え方よりも、営業人員をしっかり採用できれば、売上高に確実に反映されてくると思っているため、まずはそこを最優先に採用していきたいと考えています。

その上で、カスタマー・サクセスについては、人員の増強を進めることで、ご契約後のお客さまをしっかりとサポートしていくための体制を整えることが基本だと考えています。

質疑応答:解約率が低い要因について

質問者:SaaSへの脅威論が取沙汰されていますが、過去水準と比べて解約率が低い状態が続いています。この背景について、セキュリティ商材において、お客さま自身が自前で対応するのはリスクがあると考えている方が多いのではないかと捉えています。

解約率が低い状況について、どのようなお客さまが多いことがこの結果につながっているとお考えですか?

小林:いわゆるAIによる脅威についてはさまざまな意見を目にしますが、私たちのソリューションはミッションクリティカルなものであり、容易に置き換えられるものではないと、前回の決算説明会でもお伝えしてきました。

この状況は変わらず、私たちのセールスのパイプラインを見ても減速する様子はなく、むしろセキュリティ対策が必要だと考えている企業が増加していると感じています。

また、決算説明動画内での今泉の説明にもありましたが、攻撃対象がどんどん拡大しており、大企業だけでなく中小企業も狙われています。その結果、一部の企業だけが対策を講じればよいという状況ではなくなり、企業規模や業種を問わず全企業がセキュリティ対策を行う必要がある状況になっています。

AIの出現自体によって、このトレンドが変化する様子は見られないと私たちは考えています。

今泉:小林からお伝えしたとおり、むしろAIによってセキュリティリスクや対策の必要性は高まっていると考えています。

そのため、私たちは「HENNGE Endpoint & Managed Security」などのサイバーセキュリティ対策を目的とした新サービスを積極的に展開しています。

質疑応答:ユーザ分布の変化について

質問者:中小企業も攻撃の対象になるという点は、おっしゃるとおりだと思います。決算説明資料の56ページに2025年9月期の契約ユーザ規模別分布を公表されていますが、これに関連して、300名未満のお客さまにおける動きが活発化しているなど、そのような変化は見られているのでしょうか?

小林:私たちのメインターゲット層は従業員数300名から5,000名の企業で、このレンジ内でのニーズが最も強いと考えています。一方で、300名未満の企業についても、特に100名以上の企業でニーズが増加していると、結果から見えているところです。

ただし、私たちのターゲット層が変わることはなく、引き続き300名から5,000名の企業を主軸としながら、それより規模が小さい企業や大きい企業にも対応できる状況になってきたと考えています。

質疑応答:ARRに占めるHENNGE One Proの割合について

質問者:ARRに占めるHENNGE One Proの割合が約20パーセントと、前四半期比でプラス2ポイントほど上がっていると思います。御社の計画と比較して想定内という評価なのか、それとも非常に良い結果と捉えているのか、この20パーセントに対する評価はいかがでしょうか?

小林:評価としては、とても良い結果だと思っています。正直なところ、20パーセントに到達するタイミングがこれほど早く来るとは予想していませんでした。そのため、私たちが提供した新しいサービスの価値がお客さまにしっかり受け入れられているという、うれしい結果だと感じています。

質疑応答:ユーザコミュニティ「chameleon」の効果と期待について

質問者:非常に低い解約率を維持できているとのことですが、先ほどカスタマー・サクセスにも力を入れているというお話がありました。ユーザコミュニティの「chameleon(カメレオン)」を刷新したことも影響を与えているのではないかと思っています。刷新を含め、「chameleon」の効果や期待することについておうかがいできればと思います。

今泉:もともと、「chameleon」というユーザコミュニティは、コロナ禍に開設して5年以上運用しています。本当に多くのお客さまにご参加いただいて、お客さま同士のコミュニケーションが発生する場になってきています。

さらにより良い場所にするため、2026年4月にコミュニティを刷新しました。この数年、ユーザコミュニティに力を入れてきたことによって、私たちからお客さまへの一方通行だけではなく、お客さま同士のコミュニケーションが頻繁に発生する場を作れたことも影響しているのではないかと感じています。

質疑応答:新サービス「HENNGE Endpoint & Managed Security」のARR寄与時期と将来計画について

質問者:2026年3月に提供開始された新サービス「HENNGE Endpoint & Managed Security」について、ARRにいつ頃から寄与してくるのか、今後の販売計画などについて教えてください。

小林:この3月に提供を開始したばかりではありますが、現時点ですでに導入実績が出始めています。想定よりも早い動きだと感じており、滑り出しが順調と言えるかどうかはまだ判断が難しいものの、一定の反響があり、手応えを感じています。

これがいつ頃スケールするかはまだわからない状況ですが、現時点の反響を見る限りでは、期待できるものではないかと思っています。

質問者:次回第3四半期の決算で、もう売上がかなりついてくるところまで見えそうですか?

小林:そこまでいけると非常にうれしいのですが、現在、私たちのARRが全体で120億円弱であるため、その規模に対して大きな影響を与える状況にまではならないのではないかと考えています。

質疑応答:第2四半期の売上高・営業利益の想定と、ARPU上昇要因について

司会者:「第2四半期決算の売上高・営業利益は、想定に対してどうだったのでしょうか? また、売上総利益率の改善はARPU上昇によるとありましたが、HENNGE One Proへのシフトが中心でしょうか? 他にARPUを引き上げた要因はあるでしょうか?」というご質問です。

小林:第2四半期の決算について、売上高や営業利益はおおむね私たちの想定どおりに推移したと考えています。広告宣伝活動など、計画対比で前後しているものはありますが、それも微々たるものと認識しています。

売上総利益率に関しては、HENNGE One Proの貢献が大きいと考えています。それ以外では、2024年4月からの価格改定の影響が継続しており、その貢献もあるのではないかと見ています。

質疑応答:HENNGE One Proの構成比率について

司会者:「2025年9月期末のHENNGE One Proの構成比率と、2026年9月期末のご計画を教えてください」というご質問です。

小林:2025年9月期末のHENNGE One Proの構成比は、17パーセント程度でした。2026年9月期末時点の計画は開示していませんが、現時点で約20パーセントであり、想定よりも早いペースで進んでいるということをご認識いただければと思います。

質疑応答:2026年9月期末の契約企業数・平均ユーザ数・ARPUの展望について

司会者:「2026年9月期末の契約企業数、平均ユーザ数、ARPUのご計画を教えていただけますか? また、ARRについて、CAGRでプラス20パーセントを実現する場合、契約企業数、平均ユーザ数、ARPUのそれぞれの寄与度はどれくらいとお考えでしょうか?」というご質問です。

小林:具体的な数字はお伝えできませんが、2026年9月期については契約企業数の増加を中心に進めていくことがコンセプトだと思っています。契約企業数をメインで伸ばし、それに加えてARPUについては足元の実績を見ると少しずつ伸びているため、その貢献も若干織り込めると考えています。

平均ユーザ数に関しては、減少傾向が続いており、このトレンドは簡単には変わらないと考えています。そのため、平均ユーザ数が減少する中で契約企業数を大きく伸ばし、ARPUで一部を補完するというイメージを持っていただければと思います。

質疑応答:最新の生成AIモデルとゼロトラストの取り組みについて

司会者:「最新の生成AIモデルに対する御社の立ち位置を教えていただけますか? また、ゼロトラストにおける御社の優位性、技術的な特徴はどのようなものがあるでしょうか?」というご質問です。

今泉:最新の生成AIモデルのみならず、生成AI全般がサイバーセキュリティの領域において、攻撃者側に有利に働く側面があると思います。

そのため、私たちとしてもお客さまがお客さま自身をしっかりと守れるような状況を整えることが、引き続き求められると考えています。

ゼロトラストという言葉自体は非常に浸透してきたと感じていますが、真にゼロトラストを実現しようとすると、複数のベンダーから製品を購入し、それらを連携させる必要が生じます。

私たちは、2026年4月に発表した新サービスによって、ゼロトラストの核となるID、デバイス、ネットワークという基盤がある程度揃ってくると感じています。これらを1つのベンダーがワンストップでお客さまに提供できるということは、私たちの大きな強みだと考えています。今後も、こうした強みをお客さまにしっかりと伝え届けるところまでやっていきたいと考えています。

質疑応答:新サービスの販売方法について

司会者:「新サービスの販売方法について、HENNGE One Proに上乗せするオプション的な形になるのでしょうか?」というご質問です。

小林:新サービスはまだ販売を開始していない段階ですが、販売方法については、お客さまの反応等を見ながら、最適な戦略を検討しています。

天野氏からのご挨拶

天野:みなさま、ご参加いただきありがとうございました。また、多くのご質問をいただき、ありがとうございます。

本日ご説明したHENNGEの付加価値創出サイクルを、引き続き全社一丸となってしっかり回していきたいと考えています。ぜひご注目、応援いただければと思います。ありがとうございました。

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