省エネ義務化で高単価商材に商機、累進配当で毎期7円増配の住宅関連株
国内の注目銘柄を紹介する新連載「ログミーFinanceの#銘柄発掘」がスタート! ビジネスモデルやファンダメンタルズの分析を通じて、中長期で保有できる優良銘柄の見極め方が身につく実践的シリーズです。今回は木材市場国内最大手のナイス社を取り上げます。
木材市場国内最大手、川上から川下まで一貫した事業展開
ナイス(8089)は木材・建材・住宅設備の卸売と戸建て・免震または強耐震マンション分譲が主力事業です。また木材市場運営業者として国内最大手であり、森林も多数保有します。商流は原木調達・プレカット・建材・住宅設備の流通から分譲まで一気通貫。自社グループ内での在庫回転の改善と高付加価値商材の比率向上が利益率の押し上げにつながりやすい構造です。
2025年4月の省エネ義務化が追い風、高単価商材の販売機会拡大へ
成長ドライバーの1つが、2025年4月からの新築住宅における省エネ基準適合の義務化です。これにより断熱窓や高効率給湯器など外皮・設備の高性能化が広がり、高単価なサッシや住宅設備の販売機会が継続的に生まれると見込まれます。2024年10月には中京圏でサッシ・エクステリアの販売・施工を手がけるセレックスホールディングスを子会社化し、商材ラインアップと施工力を強化しました。1棟当たりの納材シェア拡大と、部位別施工の受注機会取り込みを図っています。
累進配当で毎期7円増配、2030年に配当100円・売上3,000億円目指す
中期経営計画「Road to 2030」では、30年3月期に売上3,000億円(26年3月期予想2,600億円)、営業利益75億円(同48億円)を掲げます。同期間中は累進配当を採用し、毎期7円の増配により30年3月期に100円の配当を計画します。その他、株主優待として持株数に応じQUOカードを年2回贈呈しています。
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※当日は投資家向けに注目テーマの解説や質疑応答などを予定しています。
執筆者プロフィール
執筆:西田哲郎ライター・コンテンツディレクター。投資歴15年。『神の手』の某社で大きな損失を出したことをきっかけにイナゴを卒業、ビジネスモデルとファンダメンタルズ重視の手法に切り替える。業界紙やスタートアップを経てフリーで投資情報メディアやM&A情報サイトの立ち上げに関わり、現在は主に週刊誌で投資や経済関連の記事を執筆。
※記事内容、企業情報は2025年11月10日時点の情報です。
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