SANKYO、2Qはパチンコ機販売台数の伸長により増収増益 通期業績予想に対し順調に進捗
連結業績ハイライト

井上卓氏:常務執行役員の井上です。本日はどうぞよろしくお願いします。私から2026年3月期第2四半期決算概要についてご説明します。
まずは業績ハイライトです。2026年3月期第2四半期の業績は、主にパチンコ機販売台数の伸長により、前年同期比で増収増益となりました。上期業績は、通期計画の達成に向けて順調に進捗しています。
セグメント別決算サマリー

セグメント別に総括します。まずパチンコ市場においては、「ラッキートリガー3.0プラス(以下、LT3.0プラス)」搭載機種の登場によりスマパチの普及が進展し、好調に稼働している機種が市場の活性化に明るい兆しをもたらしています。
一方、パチスロ市場では堅調さを維持する中で、「ボーナストリガー」機の登場により、機種のバラエティがさらに充実しています。
当社では、パチンコ機関連事業において人気アニメ作品との新規タイアップ機や、「LT3.0プラス」搭載機種を業界第1弾で投入するなど、充実したラインナップを展開し、順調に販売台数を増やすことができました。
また、パチスロ機関連事業では、当社初の「ボーナストリガー」機を含む新規2タイトルを販売したほか、長期稼働中の2タイトルについて増産対応を行いました。
第2四半期決算サマリー

実績サマリーについては、スライドのとおりです。
2026年3月期業績予想に対する進捗

通期計画に対する第2四半期までの進捗状況についてご説明します。まず、売上および利益面では、パチンコ機関連事業において新規タイアップ機を中心に販売し、販売台数、販売単価ともに堅調に推移したことから、通期業績予想に対して順調な進捗を示しています。
また、パチンコ機の販売台数は、豊富なタイトル数と充実したラインナップにより、通期計画に対して高い進捗率を記録しています。
下期には新規4タイトルに加え、複数のリユース機の投入を予定しています。計画どおり販売できれば通期計画の達成は十分可能であり、さらなる上積みも期待できると考えています。
一方、パチスロ機の販売台数については、上期までに新規2タイトルを販売し、稼働が好調な2タイトルの増産を実施しました。ただし、下期に販売タイトルが集中しているため、現時点で通期計画に対する進捗率は低い水準にとどまっています。
下期には新規5タイトルの投入を予定しており、計画達成に向けて取り組んでいきます。しかし現在はパチスロ機の型式試験適合率が低い状況が続いており、今後の当社の販売計画にも影響を及ぼす可能性があると認識しています。
売上高の増減要因

連結売上高の増減要因の内訳については、スライドのとおりです。
営業利益の増減要因/販管費構成

連結営業利益については、主にパチンコ機関連事業の売上総利益が増加したことにより、前年同期比で伸長しました。
一方で、販管費は25億7,500万円増加しています。主な要因として、ビスティブランドのパチンコ機の販売が好調に推移し、販売手数料が13億7,300万円増加したことに加え、パチンコ機・パチスロ機のラインナップ充実やクオリティ向上を継続して推進していることから、研究開発費が18億8,800万円増加したことが挙げられます。
B/Sサマリー

連結貸借対照表です。資産合計が380億2,600万円と大幅に減少していますが、これは現在実施中の自己株式取得が大きく影響しています。
パチンコ機関連事業

事業の概況です。パチンコ機関連事業の売上高増減要因として、SANKYOおよびBistyブランドの数量増加の効果に加え、セールスミックスの影響でSANKYOブランドの販売単価が上昇したことが挙げられます。
パチンコ機関連事業≪ラインナップ≫

パチンコ機の販売タイトルについてです。第2四半期までの新規タイトル数は5タイトルとなっています。第3四半期以降は、現時点で未公表の1タイトルを含め、計4タイトルの販売を予定しています。
下期においても、主力タイトルや新たなゲーム性を搭載したスマパチを積極的に投入し、販売台数を積み上げていきます。
パチスロ機関連事業

パチスロ機関連事業の売上高増減要因です。SANKYOブランドの販売数量が減少した影響が大きく、前年同期比で減収となっています。
パチスロ機関連事業≪ラインナップ≫

パチスロ機の販売タイトルです。第2四半期までに新規2タイトルの販売を行い、好調な稼働実績を誇る2タイトルの増産にも対応しています。
第3四半期以降については、すでに新規2タイトルを公表していますが、パチスロ機の型式試験の適合状況次第では、今後の販売スケジュールに影響が生じる可能性があります。
パチンコ市場

髙橋博史氏(以下、髙橋):代表取締役副社長執行役員の髙橋です。ここからは、私より業界環境や当社の取り組みについてご説明します。
まず、パチンコ市場の現況についてです。上期の総販売台数は約43万台となりました。「LT3.0プラス」搭載機種の登場によりスマパチの普及が進展し、ヒット機種も誕生しています。
一方で、市場をさらに活性化させるためには、継続的なヒット機種の登場が不可欠であると認識しています。
パチスロ市場

続いてパチスロ市場の現況についてです。上期の総販売台数は約35万台となりました。新たなジャンルである「ボーナストリガー」機の登場により、機種バラエティが一段と充実しています。これにより市場の堅調な動きがさらに強固なものになることが期待されています。
一方で、型式試験適合率が依然として低い水準で推移しており、今後の新規タイトル投入数に影響を及ぼす可能性がある点には注意が必要です。
当社のパチンコ・パチスロ市場における取り組み

このような環境のもと、当社のパチンコ・パチスロ市場における取り組みについて、上期には人気アニメ作品「東京喰種」や「ブルーロック」との新規タイアップ機を投入しました。特に「e東京喰種」は、市場全体の稼働を牽引するヒット機種となっています。
また、新たなゲーム性である「LT3.0プラス」や「ボーナストリガー」を搭載した機種も投入し、パーラーの需要を喚起することができました。
下期においては、パチンコでは主力タイトルの導入に加え、引き続き「LT3.0プラス」搭載機種を積極的に展開していきます。
またパチスロでは、前作が大ヒットした「Lパチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ2」の投入を予定しており、市場のさらなる活性化を目指していきます。
パチンコ「エヴァンゲリオン」シリーズ最新作(第17弾)を2年ぶりにリリース

12月に導入を予定している当社グループの主力タイトル『エヴァンゲリオン』シリーズの最新作をご紹介します。本作は、パチンコ『エヴァンゲリオン』シリーズ20周年を記念した特別な作品です。
高品質な映像やインパクトのある筐体など、さまざまな面で進化を遂げており、これまでにない魅力を体感していただける内容となっています。ぜひご期待ください。
「KUGITAMA」プロジェクト進捗状況

8月に始動した「KUGITAMA」プロジェクトの進捗についてご報告します。10月30日より、デジタル施策第1弾として、シミュレータゲームをリリースしました。このゲームは、パチンコファンはもちろん、未経験者や休眠層の方々にも手軽に楽しんでいただけるもので、パチンコ本来の魅力を体感できる内容となっています。
また今後のデジタル施策として、シミュレータゲームのラインナップの充実に加え、当社やパチンコ業界の歴史や文化を学べるデジタル博物館の展開も予定しています。引き続き、「KUGITAMA」プロジェクトの動向にご注目ください。
株主還元について

最後に、株主還元についてご説明します。中間配当は1株当たり45円と決定しており、期末配当予想も45円を予定しています。これにより、年間配当は90円となる見込みです。
また、現在実施している自社株買いの進捗状況について、10月31日時点で取得金額は523億9,400万円、進捗率は87.3パーセントとなっています。
私からのご説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。
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