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株式会社ファブリカホールディングス4193

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当社の企業概要

谷口政人氏:株式会社ファブリカホールディングス代表の谷口政人です。2026年3月期第2四半期の決算についてご説明します。

まず、当社の概要をご説明します。当社は「デジタルの力で新たな価値を創造し、あらゆる組織と人々に貢献する」というミッションのもと、インターネットサービスを中心として、企業向けにサービスを提供しています。

当社グループは、ファブリカホールディングスを親会社に、メディア4u、ファブリカコミュニケーションズ、Sparkle AI、オートレックスの4社を連結子会社として構成されています。

2025年9月末時点のグループ全体の従業員数は224名となっています。

アジェンダ

本日のアジェンダとなります。

2026年3月期 上期 決算ハイライト

それでは、2026年3月期第2四半期の決算ハイライトについてご説明します。

2026年3月期上期連結業績は、売上高は50億400万円、EBITDAは7億1,400万円、営業利益は5億9,800万円となりました。

売上高は前年同期比12.8パーセント増、EBITDAは13.4パーセント増と、いずれも二桁成長を達成しています。また、営業利益・経常利益も順調に推移し、通期計画に対する進捗率は売上高51.3パーセント、営業利益59.8パーセントと、高い進捗となりました。

2026年3月期 第2四半期 決算ハイライト

第2四半期単体でも、売上高は25億2,500万円で前年同期比10.7パーセント増、EBITDAは3億7,500万円で前年同期比13.3パーセント増と、継続して好調です。

なお、前年同期は投資有価証券売却益という一過性の利益があり、一見すると減益となっていますが、本業の収益は堅調に推移しています。後ほど詳しく説明します。

2026年3月期 第2四半期 業績サマリー

次に、第2四半期の実績についてご説明します。

第2四半期の売上高は25億2,500万円、上期累計では50億400万円となりました。営業利益は3億700万円、上期累計で5億9,800万円と、計画を大きく上回るペースで進捗しています。

2026年3月期 第2四半期純利益の減益要因について

当期純利益は前年同期比で減益となっているため、補足します。これは前年同期に、一過性の投資有価証券売却益5,600万円を計上していたためです。これを除くと、前年同期比6.6パーセント増となり、実質的には増益基調を維持しています。

2026年3月期 第2四半期 業績サマリー(セグメント別)

こちらはセグメント別の業績です。

ビジネスコミュニケーション事業は上期売上31億2,400万円と前年同期比13.7パーセント増、オートサービス事業も上期売上10億2,500万円と前年同期比16.9パーセント増で好調に推移しました。

一方で、オートモーティブプラットフォーム事業は一部の広告領域でAI Overviewの影響を受け、前期比で減益となっています。

通期計画進捗率

通期計画に対する進捗率は、売上高51.3パーセント、営業利益59.8パーセント、経常利益60.8パーセント、当期純利益64.2パーセントと、いずれも高水準です。

売上高推移(四半期)

四半期売上高は過去最高を更新し、前年同期比2億4,400万円増、前四半期比4,700万円増となりました。安定的な成長が継続しています。

営業利益推移(四半期)

四半期営業利益も前年同期比・前四半期比ともにプラスで着地しています。営業利益率も改善傾向で、収益力の底堅さを確認できる結果となりました。

売上高・営業利益推移(通期)

こちらのスライドでは、通期の売上高および営業利益の推移を示しています。いずれも過去実績を上回る進捗で、計画達成に向けて順調に推移しています。

財政状態

続いて、財政状態についてご説明します。

第1四半期末と比較して、現預金、投資その他の資産が増加しています。自己資本比率も高水準を維持しており、健全な財務基盤のもとで成長投資を継続しています。

セグメント概要

ここからは、セグメント別の業績とKPIの推移についてご説明します。

当社は4つの事業セグメントを展開しています。

ビジネスコミュニケーション事業、オートモーティブプラットフォーム事業、AI事業、オートサービス事業の順に、業績についてご説明します。

ビジネスコミュニケーション事業 売上高推移(四半期)

まずは、ビジネスコミュニケーション事業についてご説明します。四半期売上高は15億5,500万円と、前年同期比11.1パーセント増で二桁成長を継続しています。不正アクセス対策需要を確実に取り込み、安定的な成長が続いています。

ビジネスコミュニケーション事業 営業利益推移(四半期)

営業利益は4億5,500万円と、こちらも過去最高を更新しました。営業利益率も高水準で推移しており、収益性の高さが際立つ結果となっています。

ビジネスコミュニケーション事業 主なKPIの推移(四半期)

SMS関連サービスの累計契約社数は、2025年9月末時点で6,818社となりました。前年同期比991社増、前四半期比236社増と引き続き拡大しています。広告宣伝費の売上比率も低減し、効率的な経営を継続しています。

ビジネスコミュニケーション事業 売上高・営業利益推移(通期)

当セグメントの通期計画に対する上期の進捗率は、売上高50.8パーセント、営業利益58.5パーセントと、計画を上回るペースです。

オートモーティブプラットフォーム事業 売上高推移(四半期)

続いて、オートモーティブプラットフォーム事業についてご説明します。

第1四半期に子会社化したオートレックス社のPL連結が第2四半期から開始され、売上高は4億3,300万円と過去最高を更新しました。

オートモーティブプラットフォーム事業 営業利益推移(四半期)

次に営業利益についてご説明します。営業利益は4,800万円と、前年同期比で減益となりました。

カーソリューション事業は堅調ですが、WEBマーケティング・メディア部門がAI Overviewの影響を受けたことが要因です。

現在は、AI Overviewの影響を踏まえた生成AI最適化やコンテンツ改善、流入経路の多様化を進めており、下期に向けて段階的な回復を図っていきます。

オートモーティブプラットフォーム事業 カーソリューション 販管費および人件費推移(四半期)

こちらのスライドには、販管費および人件費の推移を示しています。

プロダクト開発や人材投資を継続しており、販管費は増加しています。また、オートレックス社連結により費用も増加しています。

オートモーティブプラットフォーム事業 主なKPIの推移(四半期)

カーソリューションサービスアカウント数は2025年9月末時点で4,765件と、増加傾向を維持しています。レベニューチャーンレートも0.6パーセントとなり、低水準で安定しています。

オートモーティブプラットフォーム事業 売上高・営業利益推移(通期)

通期売上計画は過去最高を見込んでいますが、上期進捗率は売上高46.8パーセント、営業利益42.6パーセントと、計画を若干下回る状況となっています。下期の改善施策により巻き返しを図っていきます。

AI事業 売上高推移・営業利益推移(四半期)

次に、AI事業についてご説明します。

AI事業 売上高・営業利益推移(通期)

AI事業の通期計画に対する売上高の上期進捗率は71パーセントと高水準です。AI領域の投資は継続しつつ、事業化のスピードを加速していきます。

AI事業 ビジネスアップデート

「onBridge(オン・ブリッジ)」は、AIエージェントが電話を受ける・かけるための土台となる通信基盤です。企業ごとに専用番号を発番でき、本人確認や問い合わせ受付など、これまでオペレーターが対応していた業務をAIだけで処理できる環境を提供します。現在、初期のカスタマーにおいて導入が進行しています。

加えて、音声AIサービスをノーコードで開発できるプラットフォーム「onVoice(オン・ボイス)」の開発を、今期中のリリースを目処に進めています。質問と回答の流れを画面上で組み立てるだけで、自社の業務フローに合った音声AIを簡単に作ることができます。

当社は、この2つのサービスを組み合わせることで、コールセンター業務など電話をかけたり受けたりする業務の自動化を、あらゆる企業が手軽にできるようになる時代を実現していきます。

オートサービス事業 売上高推移・営業利益推移(四半期)

最後に、オートサービス事業についてご説明します。

売上高は5億3,500万円と過去最高を更新しました。営業利益も計画どおりの水準で推移しています。

オートサービス事業 売上高・営業利益推移(通期)

通期計画に対する売上高の上期進捗率は57.8パーセント、営業利益は38.3パーセントとなりました。引き続き、堅調な事業運営を進めていきます。

オートモーティブプラットフォーム事業 ビジネスアップデート

続いて、ビジネスアップデートについてご説明します。

オートモーティブプラットフォーム事業では、クラウド車検整備請求システム「Quicar」をリリースしました。業務効率化に直結する機能を備え、今後も機能拡充や既存サービスとの連携を進めていきます。

株主還元

最後に、株主還元についてご説明します。

期初方針どおり、2025年9月30日を基準日として1株あたり19円の中間配当を決定しました。年間配当は38円を予定しており、これにより5期連続の増配となる見込みです。

株主優待

当社では、配当に加えて株主優待も継続しています。200株以上の株主さまを対象に、保有期間に応じて年間最大24,000円相当の優待を提供し、株主還元を一層強化していきます。

以上で、2026年3月期第2四半期の決算説明を終了します。

谷口氏のご挨拶

当社グループは、社会課題の解決と企業価値向上の両立を目指し、持続的な事業成長と中長期的な投資をバランスよく進めていきます。株主・投資家のみなさまには、引き続き温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご清聴、誠にありがとうございました。

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