logmi Finance
logmi Finance
リンテック株式会社7966

東証プライム

その他製品

2026年3月期第2四半期決算説明

服部真氏(以下、服部):おはようございます。リンテック代表取締役社長の服部真です。本日はお忙しい中、当社決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

当社は11月7日に2026年3月期第2四半期累計の連結業績の発表を行いました。その概要について、私からご説明申し上げます。

2026年3月期第2四半期 連結業績の概要①

2026年3月期上期の連結業績については、売上高は前年同期比37億2,400万円減、2.4パーセントダウンの1,547億5,200万円、営業利益は9億1,900万円減、6.7パーセントダウンの127億6,700万円、経常利益は17億7,900万円減、12.5パーセントダウンの124億8,700万円、親会社株主に帰属する中間純利益は18億8,600万円減、17.4パーセントダウンの89億2,800万円となりました。

2026年3月期第2四半期 連結業績の概要②

次に、リンテック単体と連結子会社の業績について説明します。

売上高については、単体が前年同期比37億3,100万円増、4.4パーセントアップの893億4,100万円、連結子会社が50億400万円減、5.0パーセントダウンの959億8,600万円となりました。

なお、上期の海外売上高は、前年同期の1,022億9,700万円に対して為替影響もあり967億6,600万円と55億3,000万円減少し、海外売上高比率は64.6パーセントから62.5パーセントとなりました。

営業利益については、単体が前年同期比7億3,600万円増、11.0パーセントアップの74億1,900万円、連結子会社が20億300万円減、27.7パーセントダウンの52億3,400万円となりました。

2026年3月期第2四半期 連結業績の概要③ 営業利益増減要因

続いて、単体と連結子会社の業績の概要については、売上高は、後ほど、各事業部門の概況でご説明することとして、営業利益の増減要因についてご説明します。

単体では、増益要因としてアドバンストマテリアルズ事業部門の販売数量が増加した効果で17億円、電子・光学セグメントでの価格改定で7億円、半導体関連粘着テープの販売増加による売上構成変化で9億円の効果がありました。

一方、減益要因としてパルプを含む原材料価格や動燃費さらに物流コストの上昇で9億円、固定費については洋紙生産設備の固定資産減損影響が5億円ありましたが、人件費および試験研究費などの増加影響により16億円増加しました。

連結子会社では、人件費増加影響があったほか、マックタック・アメリカで販売数量増加や販売価格改定効果はありましたが、売上構成の悪化や原材料価格の上昇をカバーするに至らず大幅な減益となり、さらにマディコ、VDIも販売数量減少の影響を受けました。また、アドバンストマテリアルズ事業部門の海外子会社において、HBM製造用装置の販売台数減少や移転価格税制対応のための単体への利益シフトによる減益影響がありました。

なお、円高による為替影響は売上高でマイナス36億円、営業利益でマイナス8億円ありました。

2026年3月期第2四半期 印刷材・産業工材関連の概要①

次に、上期の業績についてセグメント別に説明します。

印刷材・産業工材関連については、印刷情報材事業部門の売上高は、前年同期比22億1,700万円減、3.0パーセントダウンの713億2,400万円、産業工材事業部門は、前年同期比3億5,200万円減、1.9パーセントダウンの185億4,100万円となりました。

このセグメントの売上高は、前年同期比25億6,900万円減、2.8パーセントダウンの898億6,500百万円、営業利益は米国での売上高減少や国内および米国で調達コストの上昇や人件費などを含む固定費増加影響により18億8,400万円減、53.0パーセントダウンの16億7,300万円となりました。

2026年3月期第2四半期 印刷材・産業工材関連の概要②

引き続き、当セグメントの事業部門別売上高の概要を説明します。

印刷情報材事業部門については、シール・ラベル用粘着製品は、国内では医薬および物流用は前年同期並みに推移しましたが、食品関連やアイキャッチ用並びに飲料キャンペーン用などは低調に推移しました。

海外ではマックタック・アメリカで売上構成変化を販売数量でカバーしたことにより、ドルベースでは前年同期並みであったものの、為替影響により前年同期の448億7,600万円から428億9,500万円と約20億円の減少となりました。また、中国およびアセアン地域においても低調に推移しました。

なお、印刷情報材事業部門の海外売上高比率は71.3パーセントでした。

産業工材事業部門については、国内では防犯用・日射調整用ウインドーフィルムが増加したほか、自動車用粘着製品も堅調に推移しました。海外では米国マディコで防犯用ウインドーフィルムの需要が低迷したほか、アセアン地域で自動車用粘着製品が減少しました。

なお、産業工材事業部門の海外売上高比率は52.2パーセントでした。

2026年3月期第2四半期 電子・光学関連の概要①

次に、電子・光学関連について説明します。

アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は、前年同期比10億1,900万円増、2.4パーセントアップの426億7,500万円、オプティカル材事業部門は、22億1,900万円減、34.2パーセントダウンの42億7,100万円となりました。

このセグメントの売上高は、前年同期比12億円減、2.5パーセントダウンの469億4,600万円、営業利益は増産体制強化のために導入した新設備の減価償却費や人件費などの固定費は増加しましたが、半導体・電子部品関連製品の販売数量の増加により9億7,000万円増、10.2パーセントアップの104億5,600万円となりました。

2026年3月期第2四半期 電子・光学関連の概要②

引き続き、当セグメントの事業部門別売上高の概要を説明します。

アドバンストマテリアルズ事業部門については、半導体関連粘着テープは生成AI関連の需要増加などにより好調に推移しましたが、半導体関連装置についてはHBM製造用の受注が一巡したことにより減少しました。積層セラミックコンデンサ関連テープはデータセンターやスマートフォン向けなどのハイエンド用の需要増加により堅調に推移しました。

なお、アドバンストマテリアルズ事業部門の海外売上高比率は73.4パーセントとなりました。

オプティカル材事業部門については、OLEDディスプレイ用粘着テープは堅調であったものの、韓国・台湾子会社の閉鎖の影響もあり売上高は減少しました。

2026年3月期第2四半期 洋紙・加工材関連の概要①

次に、洋紙・加工材関連について説明します。

洋紙事業部門の売上高は、前年同期比2億2,600万円減、3.0パーセントダウンの73億5,700万円、加工材事業部門は、2億7,100万円増、2.6パーセントアップの105億8,200万円となりました。

このセグメントの売上高は、前年同期比4,500万円増、0.3パーセントアップの179億4,000万円、営業利益は加工材事業部門で増販効果があったものの人件費などの固定費増加をカバーするに至らず2,200万円減、3.7パーセントダウンの5億9,200万円となりました。

なお、洋紙事業の構造改革は必要不可欠と認識しており、熊谷工場で稼働中の抄紙機1台を2026年3月をもって停機することを決定しました。今後も需要動向を見極めながら、洋紙事業の収益改善に向けた生産体制の最適化に取り組んでいきます。

2026年3月期第2四半期 洋紙・加工材関連の概要②

引き続き、当セグメントの事業部門別売上高の概要を説明します。

洋紙事業部門については、工業用特殊紙は堅調に推移したものの、主力のカラー封筒用紙や耐油耐水紙は需要減少により低調に推移しました。

加工材事業部門については、合成皮革用工程紙は減少したものの、一般粘着製品用剥離紙、炭素繊維複合材料用工程紙、光学関連製品用剥離フィルムが需要増加により好調に推移しました。

なお、加工材事業部門の海外売上高比率は35.3パーセントとなりました。

2026年3月期通期 連結業績の見通し

続いて、2026年3月期通期の連結業績予想について説明します。

2026年3月期上期の業績については、マックタック・アメリカが当初予想を下回る結果となりましたが、アドバンストマテリアルズ事業部門が堅調に推移したことから、概ね計画どおりに推移しました。

下期についても、マックタック・アメリカおよびマディコで当初計画を下回る見通しですが、半導体関連粘着テープおよび半導体関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープが上期を上回ると見ています。

このような状況を勘案し、2026年3月期の通期連結業績予想については、2025年5月8日に公表した売上高3,170億円、営業利益240億円、経常利益240億円、親会社株主に帰属する当期純利益180億円を変更していません。

2026年3月期 配当予想

続いて、配当金について説明します。

当期の中間配当金は、当初予想どおり1株当たり55円を実施することとしました。期末配当金は、当初予想の1株当たり55円を変更していません。

服部氏からのご挨拶

最後になりますが、今年度は2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LSV 2030」の中間点であり、中期経営計画「LSV 2030-Stage 2」の2年目となります。

今後も、長期ビジョンの重点テーマである「社会的課題の解決」「イノベーションによる企業体質の強靭化」「持続的成長に向けた新製品・新事業の創出」に向けて全従業員が一丸となって積極果敢にチャレンジしていくことで、企業価値向上を目指していく所存ですので、みなさまには引き続きご指導、ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上をもちまして、私からのご説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答:半導体関連粘着テープの進捗状況について

質問者:半導体関連粘着テープ

ここから先は会員登録(無料)
お読みいただけます

本サービスにおける利用規約プライバシーポリシーに同意します

会員登録がお済みの方はログインしてください

facebookxhatenaBookmark