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フリービット株式会社3843

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2026年4月期第1四半期決算説明

清水高氏:フリービット株式会社取締役副社長CFOの清水です。2026年4月期第1四半期の決算について、私からご報告します。

2021年から2030年にかけての10ヵ年計画

我々フリービットグループは、2021年から2030年にかけて10ヵ年の計画を立てて進めています。今期2026年4月期は、『SiLK VISION 2027』の計画に含まれる中間の年にあたります。

SiLK VISION 2027 信用の所在地

『SiLK VISION 2027』では「信用の所在地」をキーワードに、web3の社会実装企業を目指し、現在事業を進めている状況です。

Agenda

本日のアジェンダは、スライドに記載の3つです。

2026年4月期 第1四半期 連結業績サマリー

第1四半期の連結業績についてご報告します。実績として、売上高は151億7,700万円、営業利益は16億8,700万円、経常利益は16億5,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は10億6,200万円となりました。また、1株当たりの四半期純利益は48円78銭となっています。

ご覧いただいておわかりのとおり、第1四半期は、各指標とも2桁成長の増減率を示すことができました。

2026年4月期 第1四半期 トピックス

トピックスについて概要をご説明します。売上高について、我々は3つのセグメントすべてにおいて前年を上回る数値を達成しました。まず、5Gインフラ支援事業では、特にモバイルサービスの提供数拡大が大きく寄与しています。

次に、5G生活様式支援事業では、株式会社ギガプライズ(以下、ギガプライズ)を中心とした「5G Homestyle」の集合住宅向けISPサービスの提供戸数が順調に増加しています。さらに、このセグメントでは、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)に対するweb3開発関連の初期売上も第1四半期に計上しています。

また、企業・クリエイター5G DX支援事業についても堅調に推移しています。特に株式会社フルスピードのグループによるEC関連事業の販売数増加や、アフィリエイトサービスにおける国内およびグローバルでの進展が数字として大きく寄与しています。

これらの売上高の増加に合わせ、5Gインフラ支援事業や5G生活様式支援事業における利益増の結果として営業利益が伸長しました。また、経常利益の伸長に加え、ギガプライズを100パーセント子会社化(議決権)したことに伴い、非支配株主に帰属する純利益が減少したため、最終的に親会社株主に帰属する四半期純利益も大きく伸長しました。

以上を踏まえ、前年同期比で売上高は14.2パーセント増、営業利益は15.3パーセント増、経常利益は13.7パーセント増、親会社株主に帰属する四半期純利益は30.6パーセント増という結果となりました。

『SiLK VISION 2027』の中で、売上高のCAGRとして7パーセントから10パーセント、営業利益のCAGRとして13パーセントという指標を掲げていますが、現在、その指標を上回る数字で進捗しており、また、業績予想に対しても順調に推移している状況です。

前年同期比差異分析 売上高

前年同期比の差異分析についてです。売上高については、主に5G生活様式支援事業と企業・クリエイター5G DX支援事業が大きく牽引し、すべてのセグメントにおいてプラスで推移しています。これらを踏まえ、前年同期比14.2パーセント増の151億7,700万円となりました。

前年同期比差異分析 営業利益

営業利益については、企業・クリエイター5G DX支援事業では売上高の伸長を第1目標に掲げているため、セグメント利益は減少していますが、5Gインフラ支援事業や5G生活様式支援事業の利益が大きく牽引し、前年同期比15.3パーセント増の16億8,700万円となりました。

「新たな成長ドライバー」への投資

『SiLK VISION 2027』では、新たな成長ドライバーへの投資も積極的に行う方針です。「StandAlone」プラットフォームや「5G Healthstyle」の領域など、web3基盤技術の「Portfolia」をベースに、web3関連プロジェクトへの投資を実施しています。第1四半期における成長ドライバーへの投資合計額は、1億1,000万円となりました。

前年同期比差異分析 経常利益

経常利益です。営業利益が堅調に推移した結果、前年同期比13.7パーセント増の16億5,000万円で着地しました。

前年同期比差異分析 親会社株主に帰属する四半期純利益

親会社株主に帰属する四半期純利益についてです。ギガプライズを100パーセント子会社化(議決権)したことで、非支配株主に帰属する純利益が減少しました。その結果、経常利益までの増加と合わせ、前年同期比30.6パーセント増の10億6,200万円で着地しています。

収益構造推移

新たに「収益構造推移」というスライドを追加しました。視覚的にもご確認いただけるとおり、順調に売上高の増加を達成しています。また、グループ一体の運営体制を推進していることもあり、結果として販管費の効率化が図れていると認識しています。その結果、営業利益も着実に伸びています。

連結業績サマリ BS比較

バランスシートの比較です。業績が堅調に推移した結果、利益剰余金が増加しました。また、第1四半期には配当金の支払いに加え、ギガプライズのTOBの非応募株主に対する資金拠出を行ったため、現預金は減少しています。その結果、自己資本比率は18.1パーセントの増加となりました。

セグメント別構成

セグメント別の業績についてです。セグメント別の構成は、スライドのとおりです。

【業績進捗】5Gインフラ支援事業

5Gインフラ支援事業の業績進捗です。

5Gインフラ支援事業 業績進捗

5Gインフラ支援事業においては、B2B2BおよびB2B2Cに関連する固定網サービスは利用減が続いています。また、前期の下半期以降、人材強化を中心とした共通費が増加しています。

しかし、B2B2BおよびB2B2Cに関連するモバイルサービスについては非常に力強く利用増が進んでおり、前年同期比53.3パーセントの利益増の4億9,800万円で着地しています。

5Gインフラ支援事業 ストック収益推移

今期から「ストック収益推移」のスライドを追加しています。ご覧いただいてもおわかりのとおり、収益基盤については堅調に積み立てられている状況です。やはりB2B2BおよびB2B2Cに関連するモバイルサービスについては営業体制も踏まえて、堅調に推移することができていると考えています。

5Gインフラ支援事業 業績進捗

モバイルサービスの部分については、通信事業者向けのサービスである「freebit MVNO Pack」における「データ+SNS+音声」というパッケージでの販売が、継続して売上高に貢献しています。

また、法人向けの直販サービス「freebit Business」を展開しています。「どこでもIP」という固定IPアドレスを使ったサービスについても、順調に顧客数が増えています。

2025年1月にサービスインした「freebit mobile Biz」(通称「フリーモ」)についても、スタートについては非常に堅調なかたちで推移しています。

【業績進捗】5G生活様式支援事業

5G生活様式支援事業の業績進捗です。

5G生活様式支援事業 業績進捗

DTIを中心とした個人向け固定網サービスは利用減となっており、またweb3関連プロジェクトへの投資についても費用の拠出を行っています。ただ一方で、「5G Homestyle」については順調に推移しており、前年同期比19.3パーセントの利益増となる9億1,700万円で着地しています。

5G生活様式支援事業:5G Homestyle サービス提供戸数

「5G Homestyle」の重要指標である提供戸数については、累計137.7万戸と、順調に積み上がってきています。

5G生活様式支援事業:5G Homestyle ストック収益推移

ストック収益の推移についても、提供戸数の伸びと歩調を合わせるかたちで順調に増加しています。継続的に成長する収益基盤がしっかり確立できていると認識しています。

【業績進捗】企業・クリエイター5G DX支援事業

企業・クリエイター5G DX支援事業の業績進捗です。

企業・クリエイター5G DX支援事業 業績進捗

現在、売上の拡大を第1目標に事業進捗を行い、アフィリエイト事業やEC関連事業を中心に拡大している状況です。先行投資も発生していますが、通期での増収増益に向けて進捗しています。

企業・クリエイター5G DX支援事業 トピックス

トピックスである「StandAlone」についてです。ファンコミュニティ形成の拡大を目指し、アプリの登録会員数を順調に増加させることができています。

四半期業績累計推移

連結業績の進捗です。これまでご説明したとおり、2026年4月期第1四半期の売上高および営業利益については、通期業績予想に対して堅調に推移しています。

連結業績進捗

売上高は25.3パーセントの進捗率、営業利益は27.7パーセントの進捗率となっており、非常に堅調な推移だと思っています。第2四半期以降も想定どおりに進捗する見通しです。

セグメント別業績進捗

セグメントごとについても、すべて堅調に推移しています。第2四半期以降も期待できる数字だと考えています。

『SiLK VISION 2027』売上高/営業利益目標

我々は『SiLK VISION 2027』で売上高630億円から700億円、営業利益80億円という目標を掲げています。既存事業の成長に合わせて想定される新たな成長ドライバーを加味して、売上高CAGRで7パーセントから10パーセント、営業利益CAGRで13パーセントという指標を目標に、現在、事業活動を進めています。

ソフトバンクとの資本業務提携

その1つの成長ドライバーになってくる要素として、2025年1月31日に発表したソフトバンクとの資本業務提携があります。

ソフトバンクとの資本業務提携の目的

この資本業務提携では、大きく4つのカテゴリーで、事業構築や売上高および営業利益の伸長につなげていきたいと思っています。

特にスライドの1番上に記載している、web3関連の技術については、すでに第1四半期においてweb3開発関連の初期売上を計上できており、順調なスタートが切れていると考えています。それ以外の項目についても、目下、先方としっかりと事業進捗に向けて活動を行っている状況です。

価値創造委員会

フリービットグループ内においても、ギガプライズとの間で価値創造委員会を設け、各種活動を行っています。

特に、2026年4月期については事業構造の抜本的な改革を企図し、グループ一体での経営体制、共同調達体制、共同セールス体制、共同技術/サービス開発体制を中心に構造改革を行い、『SiLK VISION 2027』最終年度につなげていきたいと考えています。

Portfoliaによるweb3型Platformers Makerへの転換

2025年7月23日に発表させていただいた「Portfolia」についてです。こちらを通じて、web3型Platformers Makerへの転換についても積極的に進めていきたいと考えています。

Portfoliaの社会実装例

特にグループ内では、社会実装例について各社がいろいろなプロジェクトを進捗させており、徐々に形になりつつあると考えています。

web3型Platformers Makerとして多様なソリューションを展開

当然ながらグループ内だけではなく、提携先も含めていろいろなソリューションを提示していくことによって、みなさまの生活に対して大きく浸透していけるよう、事業進捗を進めていきたいと考えています。

One freebit

2026年4月期のテーマとして「One freebit」を掲げています。フリービットグループ一体となった運営体制を通じ、合わせて数字の達成も図っていきたいと考えています。

以上で、2026年4月期第1四半期の決算説明を終了します。ありがとうございました。

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