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ANYCOLOR株式会社5032

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2026年4月期 第2四半期決算

田角陸氏(以下、田角):みなさま、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。ANYCOLOR株式会社代表取締役CEOの田角です。それでは、2026年4月期第2四半期の業績について、取締役CFOの釣井よりご報告します。

釣井慎也氏(以下、釣井):2026年4月期第2四半期の決算ハイライトについてご説明します。第2四半期の業績について、売上高と営業利益は、それぞれスライドに記載のとおりの結果となり、当初の見通しレンジのやや下寄りでの着地となりました。

ビジネス領域別にご説明します。ライブストリーミング領域については、引き続きメンバーシップを中心とした収益構造により安定的に推移しています。またYouTubeの再生時間に関しては、第2四半期にストリーマー系のイベントを中心としたライブ配信が盛り上がりを見せたこともあり、順調に推移しました。

コマース領域については、第2四半期期間中の9月に「にじさんじオフィシャルストア」の5周年を記念したキャンペーンを実施しました。また、このキャンペーン以外にも、ライブイベントに関連したグッズや音楽CDの販売などを行い、売上を伸ばしました。

一方、第2四半期の見通しを開示した時点との比較では、スライドに記載した「ROF-MAO UCHU PARTY! -4thAnniv-」「If We Were ~Kanae, Lauren & Rou ver.~」の2施策を中心に、いくつかの施策について第2四半期での計上を予定していました。しかし商品の生産スケジュールや、店舗での販売とオンライン販売の販売開始時期を調整するなどの都合により、計上が第3四半期にずれ込むこととなりました。

その影響もあり、コマース領域では、当初示していた見通しの下限寄りでの着地となっています。

イベント領域では、第2四半期中に「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin' in the Rainbow!」を3公演実施しました。こちらを中心に想定を上回る反響があったため、見通し対比で上限を上回るかたちで着地しました。

プロモーション領域では、案件実施数および平均案件単価ともに、前年同期や前四半期と比較して堅調に推移し、概ね順調な動きとなり、見通しの上限寄りで着地しました。

通期業績に向けた進捗

通期業績に対する第2四半期までの進捗についてです。売上高・営業利益において9月に開示した業績予想から上方修正を行いました。

進捗状況としては、売上高・営業利益ともに修正後の計画に対して概ね50パーセント前後となっています。

売上高および営業利益推移(四半期)

四半期ごとの売上高および営業利益の推移はスライドのとおりです。

コスト内訳推移(四半期)

コストの内訳の推移です。まず直接変動費率は43.9パーセントで着地し、概ね直近の水準と遜色ない水準で推移しています。

第1四半期に引き続き、イベント領域では開催方法の工夫やコスト管理などを通じて、原価率の改善を着実に進めています。また、その他の領域においても、直接変動費率の安定的な推移が続いています。

その他原価・販管費は人件費を中心としたコスト項目であり、期初計画に基づく人員採用の継続などにより、計画の範囲内で着地しました。

VTuber数およびANYCOLOR IDの推移

VTuber数およびANYCOLOR ID数の推移です。VTuber数では、第2四半期に「にじさんじ」から8名が新規デビューし、1名が卒業しました。また、「NIJISANJI EN」から2名が卒業しています。

ANYCOLOR ID数についても安定的な推移を続けています。

従業員数の推移

従業員数の推移についてです。各領域でまんべんなく採用活動を行い、現在は600名弱の従業員数となっています。

第2四半期の主要施策(ライブストリーミング・イベント)

第2四半期における主要施策を領域別にご紹介します。ライブストリーミング領域では、3Dお披露目配信やゲーム大会、番組形式のコンテンツなど、さまざまな取り組みを行いました。

イベント領域では「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin' in the Rainbow!」の公演を中心に、複数の公演を実施しています。

第2四半期の主要施策(コマース・プロモーション)

コマース領域では、先ほどご説明した「にじさんじオフィシャルストア」5周年キャンペーンに関連したグッズ販売や、定番の人気ユニットによる施策など、複数の施策を実施しました。

プロモーション領域においても、第1四半期に引き続き、いわゆるIPコラボ形式の案件が順調に増加しています。

FY26/4に実施した新規デビューとオーディション

上半期の取り組みについてご紹介します。まず、新規デビューについてです。先ほど触れたとおり、第2四半期には計8名がデビューしました。8月には「今宵、××と夢を見る。(略称「よいゆめ」)」という4名のガールズバンドユニットが、9月には「すぷれあ」という4名の男子高校生アイドルグループがデビューしています。

また、デビューに先立つオーディションについて、今年7月に「VTA(バーチャル・タレント・アカデミー)」のオーディションを開催し、11月から12月にかけては「NIJISANJI EN」のオーディションも開催しています。

魅力的なコンテンツの拡充(1)

コンテンツについては、直近では「VTuber」をモチーフとした、マスコット系のグッズ展開を積極的に進めています。

スライドには、5周年の際に販売した「にじたうん」をはじめ、いくつかのグッズをご紹介しています。このように「VTuber」の見た目とは異なるマスコット系の商材もファンの方々に非常に親しんでいただいており、新しいファン層の拡大にも寄与しています。

魅力的なコンテンツの拡充(2)

11月に公表したとおり、タカラトミーさまとの共同施策として、「にじさんじ」のカードゲームの発売を決定しました。発売はタカラトミーさまから2027年新春に予定されており、当社はこの販売に伴うロイヤリティ収入を、プロモーション領域にて計上する予定です。

この件に関する続報やその他の情報は、2026年春に公開予定です。

FY26/4 上半期 VTuberあたり収益の状況

上半期のVTuberあたり収益の状況についてご説明します。この上半期を振り返ると、VTAを通じたデビュー戦略やユニット展開を本格化させた2023年4月期以降にデビューした新しい世代のVTuberが占める割合が大きくなり、この成長が著しいと考えています。

スライド右側のVTuber当たり収益貢献に関しては、直近までの状況とほとんど変わらない構成比率となっています。

2026年4月期 第3四半期業績見通し

第3四半期の業績見通しおよび通期業績の予想についてご説明します。第3四半期の業績見通しとしては、売上高を135億円から148億5,000万円、営業利益を54億8,000万円から62億5,000万円と予想しています。

スライド右側には、コマース領域、プロモーション領域、イベント領域における現時点で公表済みの施策が、それぞれ掲載されています。

コマース領域については、第2四半期までに実施した施策の発送ずれや、積み上げた受注により、第2四半期と比較して大幅な数字の伸びを予想しています。

またイベント領域に関しては、実施予定のイベント一覧をスライド右側に掲載しています。第2四半期と比較して、イベント数が増加する四半期となる見通しです。

2026年4月期 業績予想および配当予想の修正

第1四半期から第2四半期までの実績、そして第3四半期以降の業績の見込みを勘案し、今期の業績予想を見直した結果、売上高・営業利益とも当初の見通しより上方修正することになりました。修正した業績予想はスライドに記載のとおりです。

またそれに伴い、当初70円と開示していた通期配当予想について、期末の配当予想を40円に修正したことにより75円へと見直しています。

質疑応答:グッズ販売の遅延および売上計上への影響について

釣井:「今回発生した商品生産や店舗販売のスケジュールの調整は、どのような背景で起こったのでしょうか? 一過性なのか、今後も生じ得るものなのか教えてください。また、期ズレで第3四半期に計上となる売上の規模感も、可能であれば教

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