決算のポイント
牧野一久氏:はい。みなさま、おはようございます。ジェイテクトの牧野でございます。日頃は、いつもみなさまから叱咤激励と、いろんな厳しいご意見と、あたたかいご意見をいただいており、今日もいろんなご意見をいただけると楽しみにしております。
私から2021年3月期第3四半期の決算の概要を、もうみなさま、すでに見ていただいているかもわかりませんけれど、もう一度、私から棒読みのようになってしまうかもわかりませんけれど、ちょっと我慢してお聞きいただければと思います。
それでは、資料をお願いいたします。決算のポイントということで、当第3四半期、10月から12月ですね。これは、さらなる販売回復となりました。具体的な数字は後でお見せしたいと思います。いわゆる原価改善や固定費削減、もういわゆる、言ってみれば「ねばならない」状態でありますので、それらがある程度実ってきて、黒字を積み上げてきたということでございます。
第3四半期累計としては体質改善の取り組みの成果が出てきましたが、やはり第1四半期に大幅にへこんだ分が、累計ではまだまだということで、赤字でございます。
次のところでございますが、今回、業績予想を上方修正をしましたが、第3四半期累計の業績、これがちょっと上振れております。これは、他の自動車OEMさんも部品メーカーさんも同様だと思います。
1月から3月の需要の状況です。我々は4月以降、原価改善だとか固定費削減、これらを鋭意行ってきたところで、1月から3月は確実に刈り取りといいますか、成果が出てくると。これを入れまして、上方修正をしたという次第でございます。
その結果、事業利益は黒字ということですが、やはり、まだまだこの黒字を積み上げている事業利益も黒字がまだまだ小さいということと、私どもはいわゆる地域によってデコボコ感がありまして、やはり税金の負担が、いわゆる利益について欧州などでマイナスできなくて、中国等で大きく税金を大きくというか普通に払っているんですけれど、その分が残って、当期利益がちょっと歪んだかたちで赤字になっているという状況でございます。
基本的には、もっともっと事業利益、オペレーションの利益を積み上げなければということだと思います。
配当金は業績予想を上方修正しましたが、まだ結果的に当期利益が赤字ということでございますので、大変申し訳ございませんが、上期の期末配当8円と同じ額で予定させていただきたいと思います。
1-1)実績-連結損益
これが数字でございます。これはもう、みなさま見ていただいたとおりだと思います。上に書いてございますが、やはり第1四半期の減収が非常に大きかったということで、累計でいきますと、やはり中国を除く地域ではまだまだ減収ということでございます。
「売上減の影響で大幅赤字も」と書いてございますが、やはり第2四半期以降は若干上向いておりますので、ここに書いてございますように7月から9月は黒字、第3四半期でもさらに黒字を積み上げ、累計の赤字幅を縮小しているというのが、第3四半期の決算の状況でございます。
1-2)実績-業績推移
これはクォータリーに並べた数字でございます。第1四半期、4月から6月を底に堅調にと書いてあります。当たり前な状況でございますが、第3四半期、10月から12月は、前年比で見ても若干の増収となっております。
利益につきましても、体質改善の成果が若干出てきたかなということで、前期の第3四半期から大幅に利益を増、いわゆる増益というかたちになっております。その結果、利益率も、ここ最近の中では非常に高い位置、4.6パーセントまできているということでございます。
1-3)実績-所在地別業績 (2Q:7-9月 → 3Q:10-12月)
これはわかりやすいかたちです。第2四半期、第3四半期と、第1四半期を並べると、先ほど言いましたように第1四半期は非常に大きく凹んでおります。
これを見ていただいても、いわゆる第3四半期では販売はほぼ、先ほど申し上げました前年並みへ回復ということで、前回みなさまにご説明した時も、アジア、これがちょっと心配だなということだったんですけれど、第3四半期にきましたら、順調に回復しているというのが、ここで見えております。
ということは、ここ第2四半期、第3四半期のちょっと変化点ということで、まだまだ予断は許しませんが、やっぱりアジアのところ、ここの見方がちょっと安心という感じが出てきています。
利益についても、欧州は今構造改革をスタートということで、まだまだでございますが、それ以外のところは黒字を積み上げ、欧州でも足元でやれるところのスタートしておりますので、赤字幅もちょっと縮小しているということでございます。
1-4)実績-事業別業績(2Q:7-9月 → 3Q:10-12月)
これは、事業別の業績推移です。完成車メーカー、特に日系OEMのメーカーの回復に伴って販売が回復基調です。これも、第2四半期、第3四半期で並べております。
第3四半期にきまして、ようやく軸受事業が黒字化ということで、みなさまからいろいろご心配、ご懸念を言われておりましたが、黒字化に達したと。
これは達しただけで、本来さらにここから上積みが当たり前の状況なものですから、ここで止まることなく利益を確保していく、いわゆる原価改善を含めた体質改善をしていくということでございます。他の事業部でも、同様に利益を積み増してきているという状況でございます。
1-5)実績-事業利益増減分析
事業利益の増減益分析です。ここにありますように、原価改善もやっております。いわゆる、我々のそれぞれ不採算のプロジェクトだとか、いわゆる不採算の製品含めて、いろんな改善を行っております。
ですが、やっぱりこの中で費用減と、いわゆる労務費、研究開発費等々については、どちらかというと、我々のちょっと行き過ぎた固定費を適正化します。それと、聖域なきということで全部見直すという中で、若干コロナの追い風を受けて、ワンタイム的な項目もございます。
ですので、それらがリバウンドしてこないようにというのを今、第4四半期以降、来期に向けて仕掛けていくということでございます。ということで、労務費が非常に大きく費用削減・適正化の中で出ております。なんとか赤字幅を縮小しているという状況をここに書いてございます。
2-1)予想-連結損益
それでは、次は通期の業績予想ということで、ページを送っていただきたいと思います。これが、先ほど申し上げました業績予想の数字でございます。事業利益は黒字を確保しておりますが、先ほど言いましたように、当期利益は依然として赤字と。
これちょっと問題でして、先ほど言いました地域によって歪んでいるところで、税金のいわゆるプラス・マイナス。ここに構造改革費用、これが第4四半期でまだ入口でございますが、いわゆるその他として欧州で出ております。
いずれにしましても、80億円の事業利益では、やはり我々の基盤としては脆弱だという内容でございます。
2-2)予想-業績推移
今つくっている予想の第4四半期を切り出すと、こういう数字になります。若干、売上が低いんじゃないかなとみなさん思われるかもわかりませんが、我々はここにさまざまに考えられるリスク要因等も入れてはおります。利益も同様でございます。
2-3)予想-事業利益増減分析
これが通期での増減益分析ということで、結果80億円という内容で、依然、費用のところは第3四半期までの取り組みをしっかりと継続させていくこと。原価改善についても、さらなるプロジェクトの採算性だとか、そういうところをしっかりと行い、原価改善として成果が出てくるということでございます。
2-4)予想-所在地別業績
これが所在地別ということでございます。これは累計になるものですから、前年に比べてまだまだということでございますが、それぞれ第2四半期以降、利益改善を積み上げた結果でございます。これは、ちょっと参考程度によろしくお願いいたします。
2-5)予想-事業別業績
次のところ、これも事業別の内容でございます。これも累計で第1四半期を入れてしまうと、ちょっと見にくいかなという感じもします。
あとは参考資料としてつけております。説明は以上でございます。