本日のハイライト
中村史朗氏(以下、中村):中村史朗と申します。初めてお目にかかることと存じますが、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
今日わたくしからは大きく2つお話ししたいと思います。
わたくしは現在、ぱどの会長の立場でありますが、代表取締役になるということで、決算概要を説明させていただきたいと思います。
また、同時にメディア関連事業の統括責任者という立場として、メディア関連事業の一体的運営の大きな方向観について、お話をさせていただきたいと思います。
本日ハイライト、概要としましては増収増益です。とくに営業利益については赤字から大きく黒字反転したということでございます。
また、メディア関連事業を推進する現在5社、ぱど、サンケイリビング新聞社、日本文芸社、エス・ワイ・エス、北斗印刷、これらを一体的に運営し、事業的/機能的シナジーを追求していきます。
では、どうやってこれらを一体的に運営するのかについてです。
フリーペーパー事業を事業構造の中心に位置付け、それらの本質的な強みをテコとした新たな事業も積極的に展開していくということ、そして、5社というグループにとらわれずにシナジーを追求するという趣旨で、積極的M&A、あるいは外部企業さまとのアライアンス等を通じて、非連続な成長を遂げていきたいと考えてございます。
業績ハイライト
それでは中身についてご説明したいと思います。
業績については(スライド)左側が売上、右側が営業利益でございます。
申し上げましたとおり、売上・営業利益について増収増益というかたちになってございます。
(参考)ターゲット別媒体の売上増加
とくに売上増加の要因としまして、ターゲット別媒体の売上増が寄与したかたちです。
左側が富裕層向けの「AFFLUENT」、右側が「まみたん」という幼稚園向けのフリーペーパーでございます。
(参考)コスト削減の実現
またコストは、(スライド)左側が原価、右側が販管費でございますが、適正化を図った結果として、コスト削減が進んでいるといったものでございます。
連結損益計算書(要約)
結果、売上高71億9,800万円、営業利益は2億3,400万円と、前期対比で5億4,500万円の良化ということになってございます。
連結貸借対照表(要約)
貸借対照表です。
詳細は割愛させていただきますが、固定負債、とくに有利子負債をおもにカットしたということで、2億2,000万円圧縮して、財務体質の強化に努めてございます。
連結キャッシュフロー計算書(要約)
また、キャッシュフロー、とくに営業活動によるキャッシュフローが大きく良化していることが(スライド記載の)この表からおわかりいただけると思います。
業績推移と2019年3月期計画
19年3月期の計画でございます。
中長期的成長に向けて戦略投資を実施し、今後の土台構築を実現していくという趣旨で、売上高3億200万円、営業利益は6,600万円上乗せする計画を立ててございます。
要約としてはこのようになります。
メディア関連事業5社の統括責任者
ぱどを含めたメディア関連事業の今後です。
大きな方向性について、この場でいったん共有させていただきたいと存じます。
(2018年)3月29日付のRIZAPグループのリリース群を一部拝借してございます。
お伝えしたいことは青字で書いてあるところでございます。
単にメディア関連事業統括責任者ということだけではなくて、各社5社の代表にこの4月から6月にかけて就任する予定としております。
各社に長として入っていき、責任をもって一体運営を推進していくということをご理解いただければと存じます。
メディア関連事業5社の位置付け
(2018年3月)29日付のリリースの一部を持ってきたものでございます。
メディア関連事業は、RIZAP経済圏を支える顧客・マーケティング基盤ということです。もちろん、ぱど社も含めて独立事業を営む企業群でございますが、RIZAPグループの中において(スライド記載の)このように位置付けて、経済圏を支える顧客・マーケティング基盤というかたちで事業を推進していきたいと思っております。
メディア関連事業の全体図
ではどういう方向で考えているのか。考える方向性について触れたいと思います。
メディア関連事業の中心にフリーペーパー事業を位置付け、その本質的な強みをテコに、新たな事業展開を積極的に推進していきます。
フリーペーパー事業は、正直申し上げてこのままの延長で戦うことは難しいと認識してございますが、大きく強みが3つあろうかなと思っております。
1つ目は、ぱど社、そしてサンケイリビング新聞社、単純合算でフリーペーパーを1,700万部発行している事業でございまして、この圧倒的な発行部数による読者へのリーチということを活用できないかという点がございます。
2つ目には、全国2.6万人の独自の配布ネットワーク、ぱどんなさん、サンケイリビングレディさんという配布員が全国に2.6万人ほどいらっしゃいます。
この配布ネットワーク、あるいは配布ユニットを活用したりができないかという点です。
もう1つは独自のコンテンツ開発力という線があろうかと考えておりまして、この3つの強みを活かした事業展開を今後考え、推進していきたいと思っております。
「強み1:読者へのリーチ」を活用した事業展開
1つ目の読者へのリーチです。
いったんは(RIZAP)グループ内クライアントと位置付けでありますが、「VIVANA」、「LIPTY」、「どろあわわ」、マルコさんの「体形補正下着」等々がございます。
一方で、我々ぱど社およびサンケイリビング新聞社の抱える女性向けのマーケティング基盤というのがございます。
このかけ算として、これまでの紙面広告や一部サンプリング、各種イベント等からもう一段踏み込んで、新ブランドの共同開発、新商品の共同開発、メディアバイイング等、各社クライアントのマーケティングの問題解決、気づきをするような関わり方を今後一層していきたいと考えてございます。
こちらはこれまでしてきた紙面におけるタイアップでございます。
繰り返しになりますが、一歩踏み込んだ問題解決ということを進めていきたいと考えてございます。
「強み2:配布ネットワーク」を活用した事業展開
2つ目、配布ネットワークです。
2.6万人のネットワークが全国にございます。もちろん一層の効率化を図ることで配布効率を高めるということ、今の働き方革命という社会的な潮流を背景に、隙間時間を有効活用した副業領域での開発ということもあるのではないかと思います。
そして全国にこのような社会インフラを保有しておりますので、昨今の地方創生に貢献していく方法があろうかなということで掲げてございます。
「強み3:コンテンツ開発力」を活用した事業展開
強みの3つ目のコンテンツ開発力です。
マンガ関連は、日本文芸社のマンガを中心としたコンテンツを開発しております。
またノウハウ関連、あるいはスポーツ関連、地域関連、とくに行政との繋がりを全国でやっておりまして、これらをいかにマネタイズするかということでワンコンテンツ・マルチユース推進を行います。ただ単に紙で戦うということではなくて、イベント等のリアルな動きとも連動させたマネタイズの方法があるのではないかと思います。
各会員ネットワークの活性化は、例えばこれまでにないコンテンツを紙面に掲載する、あるいは会員の方に推し進めていくということで、会員の方の活性化をもう一段深く図れないかと考えています。
そして、健康寿命の延伸等、各地域の特色を踏まえた地方創生へ貢献するといった方向があると考えてございます。
経営効率化・経営資源の再配分
最後に、これら強みに関した事業展開を実現するために、既存事業の効率化や経営資源の再配分を踏み込んで実施していきたいと考えています。効率化としてはフリーペーパー等のさらなる適正化、印刷から配布までのサプライチェーンの最適化、あるいは管理業務の一部を集約化していくようなことがあろうと思います。
そして経営リソースを再配分して優先順位を明確化し、ささきほど掲げた方向性を、より具現化できるような趣旨で経営資源を再配分するといったことを考えています。
以上でございます。どうもありがとうございました。