第3四半期決算 総括

長尾正彦氏(以下、長尾):それでは、私のほうから決算、ご説明させていただきます。まずはページ2をご覧いただければと思います。

今回の第3四半期の決算の総括でございますが、売上高は為替影響もあって減少しましたけども、各利益は第3四半期としては、一応過去最高ということになっております。

四輪の世界販売につきましては、インド、欧州での増加がございましたので、過去最高となっております。二輪のほうは減少ということになってございます。

下にございます、通期の業績予想につきましては、いろいろ為替が動いたりしていますけど、見通しがたいへん不透明というところもございますので、今回の私たちの判断としましては、台数ともに、通期予想では据え置いて様子を見る、というかたちにさせていただいております。

(連結)売上高の状況

具体的な売上高、利益の数値はご覧のとおりでございます。ページ4のところで少し詳細をご説明したいと思いますが、この合計覧のところの連結売上高の合計を見ていただきたいと思います。

国内、売上高減少してございます。それから為替変動のマイナス影響により、2,525億円。欄外に書いてございますけど、これによりまして連結売上高は前年同期比に比べて1,036億円の減となる2兆2,520億円の経常となっております。

(連結)営業利益増減要因

営業利益の増減のところ、ページ5をご覧いただきたいと思います。

こちらのほうは為替影響マイナス726億円でございましたけども、逆にプラス要因としましては、売上構成変化等ということで、899億円。

インド、あるいは欧州での販売増。あるいはミックス改善がございましたので、トータルとしましては、プラスマイナスあわせてプラス212億円ということになってございます。

(連結)為替レート

為替レートは6ページ目のとおりでございまして、全般的に円高に振れたところでございます。

トータル726億円の営業利益への為替影響となりましたが、当社特有の事情でございますけど、インドルピーのところが287億円の減と、一番大きく出ているところでございます。

(連結)設備投資、減価償却費、研究開発費、及び有利子負債残高

それから7ページ目、設備投資、減価償却費、 研究開発費、有利子負債残高は表のとおりでございます。

(連結)キャッシュ・フロー

その下の8ページ目、キャッシュ・フローにつきましては、キャッシュ残高ちょうど4,501億円というのが期首残高でございましたけれども、昨年自己株式取得ということでその後減少いたしましたけど、そのあと営業活動のキャッシュ・フロー、あるいは転換社債の2,000億円の発行。前期末に比べて1,265億円増加いたしまして、5,766億円というところまで戻ってきております。

今後、インド等への投資がまだ増えますので、こういったところに資金をしっかり活用していきたいなと思っております。

(連結)事業別業績【売上高・営業利益】

9ページ目でございます。事業別にこれを分解した内容でございます。

一番左の四輪につきましては、トータルで四輪車事業の売上高は2兆591億円と、前年同期に比べて716億円ほど減少いたしております。営業利益につきましては、為替影響ございましたけれども、インド・欧州での販売増がございましたので、利益のほうは増益ということになってございます。

その次の二輪のところでございますが、こちらのほうは297億円減少の1,432億円でございますが、営業利益のほうは、営業損失の101億円が36億円というところまで赤字縮小ができてきております。

特機等事業は、ご覧のとおりの数字でございます。

(連結)所在地別業績【売上高・営業利益】

10ページ目は、これを所在別に見た数字でございます。

日本のほうは、国内売上高は減少いたしましたけれども、日本を経由する三国間取引が増えておりますので、トータルしますと1兆3,254億円ということで、前年同期並みということになってございます。

営業利益のほうも、為替の影響ありましたが、登録車の販売増等々によるミックス改善もございましたので、営業利益としては613億円ということで、15億円増加となっております。

その右の欧州は、コンパクトSUVのビターラ、あるいはバレーノ、イグニスといったところの新車の販売が貢献しておりまして、4,083億円。20億円の増加ということでございました。

営業利益も42億円増加ということになってございます。

その右のアジアにつきましては、四輪車の販売がインドで増加いたしました反面、インドネシア・パキスタン等で減少いたしました。あるいは為替影響もございましたので、1兆839億円。471億円の減少ということになってございます。

営業利益は、為替影響ございましたけれども、これもインドなどでの増益が効きまして、915億円。前年同期比92億円の増加ということになってございます。

その他地域は、北米での二輪車の売上減少などによって減収になっておりますが、営業利益のほうは、アメリカ・中南米での損益が改善いたしまして、ご覧のような数字になってございます。

(連結)連結子会社、持分法適用関連会社、従業員

11ページ目は、子会社等の、あるいは従業員の数の推移でございます。ご覧のとおりでございます。

(連結)通期業績予想

12ページ目、通期の業績予想でございますが、先ほど話しましたように、為替前提を若干見直しましたけれども、あるいは増減要因を一部修正いたしましたが、業績予想自体は据え置きとさせていただいております。

(連結)通期業績予想(為替レート前提)

若干見直した為替は、13ページに書いてあるとおりでございます。

四輪車 生産台数実績

それから14ページ目以降は、台数関係でございます。

とくに四輪車の生産台数につきましては、トータルで221万2,000台ということでございました。ほぼ同じぐらいの水準でございます。

グジャラート工場稼働開始

15ページ目のところは、そのなかでグジャラートの工場の稼働開始を先般も発表させていただきましたけれども、順調にバレーノの量産を開始をしているところでございますことをあわせて報告させていただきたいと思います。

四輪車 販売台数実績

四輪車の販売のほうでございますが、16ページ目でございます。

こちらもインド・欧州での増加がございまして、212万4,000台ということで、わずかでございますけど、0.1パーセント増加して、一応数字としては過去最高ということになってございます。

欧州四輪車の販売状況

17ページは、欧州四輪車でございますが。

これもビターラ、バレーノの販売増が効いてきておりますが、右のところにそれぞれミックス改善がわかるような、販売価格帯の数字も載せておりまして、こういったところが上乗せ効果が出てるということでございます。

四輪地域別販売(日本)

18ページ目は、四輪の日本のところでございます。

ここは、軽自動車のほうは減少しておりますが、逆に登録車のほうが約4割弱増ということでございまして、久々に大幅に伸ばすことができました。一応登録車につきましては、暦年ベースでは10万台を超えて達成をいたしているところでございます。

新型スウィフト・ワゴンR発売

今後いろいろ、軽自動車含めて、弾みをつけていかなくちゃいかんと思っておりますが、19ページ目に、これも先般ご存じのとおり、「スイフト」1月、「ワゴンR」2月から新発売というところで、ここの新型車を核に、今度は3月の期末商戦等々ございますので、ここを盛り上げていきたいなと思っています。

四輪車地域別販売(インド)

20ページ目は、インドのところでございます。

高額紙幣の影響が心配されたところではございますけれども、逆に新車の需要、バレーノやビターラ ブレッツァのようなものの需要が旺盛でございまして、お陰さまで影響はそんなに出ないかたちにきております。

加えまして、1月から日本でも比較的好評をいただいておりますイグニス、これをマルチのNEXAの販売網で販売を開始したところもあわせて報告させていただきます。

四輪車地域別販売(アセアン)

21ページ目はアセアンでございますが、こちらのほうは、インドネシアがまだ販売減でございまして効いておりますが、逆にタイが少し回復しているとか、フィリピンが景気がよくなってきたというところは、数字にも現れてきているところでございますが、アセアン全体で見るとまだまだ巻き返しがいるところでございます。

二輪車 生産・販売実績

次に、二輪車でございますが、これは22ページのところでございます。

全体的に数字はへこんでおりますけれども、一番右の下にありますインドのところは、これは新型のスクーターのアクセスというのが販売が好調でございまして、ちょっと明るい話も若干はあるというところだけ補足させていただきます。

生産・販売台数(通期予想)

最後、23ページ目でございますが、生産販売台数の通期予想のほうもとりあえずは据え置くというかたちにさせていただいているところでございます。

決算の関係のところの説明は以上でございます。