2027年3月期第1四半期決算説明
セブン銀行、国内および米国事業が好調で増収増益 経常収益は1Qとして過去最高、通期業績予想を修正
2027年3月期第1四半期決算のポイント

清水健氏(以下、清水):セブン銀行常務執行役員企画部長の清水です。お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。まずは私から、資料に沿って決算内容についてご説明します。
2027年3月期第1四半期決算のポイントです。業績概況に記載のとおり、セブン銀行単体と米国の事業が牽引し、連結・単体ともに増収増益となりました。当初計画では減益を予想していましたが、早い段階で増益に転じています。
四半期ベースでの増益は、連結・単体ともに2023年度の第1四半期以来ということで、非常にポジティブな結果であると受け止めています。
国内ATM事業、国内リテール事業、海外事業については、スライドに記載のとおりです。これから事業別に詳しくご説明します。
損益状況【連結】

まず、連結の数字です。経常収益は568億円、経常利益は108億円、四半期純利益は65億円となりました。隣に記載した前年同期実績に比べ、経常収益は約35億円、経常利益は約42億円上回っています。
また、今回は国内ATM事業においてATMの減価償却期間を見直しており、その影響は10億円程度です。経常収益は前年同期比プラス35億円、経常利益は前年同期比プラス42億円となっており、減価償却期間の見直しの影響を除いても、第1四半期は増収増益の結果となりました。
業績推移【連結】

これまでの連結業績推移です。経常収益は、第1四半期として過去最高を記録しました。経常利益は108億円となり、過去最高である2019年度第1四半期の111億円には及びませんでしたが、ほぼ同水準の経常利益を達成することができました。
損益状況【セブン銀行単体】

セブン銀行単体の業績です。経常収益は372億円、経常利益は94億円、四半期純利益は64億円となりました。経常収益は前年を約20億円、経常利益は約29億円上回っています。
この後ご説明しますが、要因の1つは件数が比較的好調であり、計画を上回っていることです。もちろん前年比でも上回っていますが、計画を上回っている点が特筆すべき事項です。
また、単価は計画に対して若干弱いものの、比較的安定した動きとなっています。さらに単体では、費用をある程度削減できている点も大きな要因です。
費用については、先ほど申し上げた減価償却期間の変更による削減が10億円程度ありました。加えて、「セブン銀行後払いサービス」の貸倒率が改善したことで引当金の繰入が減少しているほか、業務委託費や電信電話費など、細かな部分でも減少が見られます。
ただし、これらの減少が恒常的に進められるものなのか、あるいは期ズレに該当するのかについては、現時点では判断が難しい部分もあります。今後、中間期までの状況を見て、あらためて判断していきたいと考えています。
主要計数 ATM利用件数の推移

ここからは、事業別の詳細をご説明します。まずは国内ATM事業についてです。
ATMの平均利用件数は110.5件、第1四半期総利用件数は2億8,600万件となりました。総利用件数は前年から800万件増加し、平均利用件数も前年を1.2件上回っています。
スライド左下の注6に記載されていますが、第1四半期のATM受入手数料単価は106円40銭でした。
利用件数については、先ほども少し触れましたが、第1四半期に計画していた数値を上回りました。単価は計画値に対してやや弱い結果となりましたが、落ち着いた水準で推移していると認識しています。
主要計数 ATM期末台数の推移

ATMの台数についてご説明します。ATM期末台数は2万8,614台と、前年に比べて532台増加しました。この数年の傾向や計画とも合致しており、主に「セブン-イレブン」外が前年同期比348台増の5,439台、「セブン‐イレブン」内は前年同期比184台増の2万3,175台となっています。
スライドに記載はありませんが、金融機関の代替ATMは6月末時点で41社・512台となり、3月末から2社増加し、台数としても4台増えている状況です。台数全体としては今期末時点で2万9,404台を予定しており、ほぼ計画どおりに進んでいます。
国内事業(ATM)トピックス

6月1日から、「ファミリーマート」へのATM設置が始まりました。スライド左側に示されているとおり、6月末時点で21台、7月末時点で37台の設置が完了しています。
4年間で1万6,000台を設置する計画に対し、「このペースで大丈夫なのか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、我々の計画では、当初は状況を見ながら比較的少ない数で設置を進め、年が明けてから本格的に設置を進める予定です。したがって、この設置台数は計画どおりであり、遅れているわけではありません。前回の決算説明時にもお伝えしましたが、今年度は400台から500台程度の設置を目指しています。
現在の設置店舗については、スライド左側に代表的な店舗を記載しています。ぜひ実際にご覧いただき、ご利用いただければと思います。
主要計数 口座数と預金残高の推移(個人)

国内リテール事業についてです。口座数は350万2,000口座と、前年に比べて6万5,000口座増加しました。預金残高は6,429億円と、前年に比べて317億円増加しています。
スライドに記載されているのは個人預金の残高ですが、法人預金を合わせた場合、第1四半期の預金残高は約9,150億円となります。
口座数については、年間目標として未利用口座の整理を着実に進めることで、ほぼ横ばいの350万口座を計画しています。現時点では計画どおりに推移しており、口座数・預金残高ともに順調に推移しています。
主要計数 個人向けローンサービス

個人向けローンサービスについてです。6月末の残高は831億円と、前年に比べて171億円増加しました。今年度末には900億円を目指しており、計画どおり進んでいる状況です。
ローン残高のある口座は、先ほど述べた350万口座のうち約26万口座です。831億円を26万口座で割ると、1口座あたり約32万円となります。これまでと同様、1口座あたり約30万円の残高で気軽にご利用いただけるローンとして、みなさまに広くご利用いただいている状況に変わりはありません。
主要計数 セブン銀行後払いサービス

「セブン銀行後払いサービス」についてです。取扱件数は約161万件、取扱高は276億円となり、スライド右側のグラフをご覧いただくとおわかりのとおり、順調に伸びている状況です。
取扱件数は若干計画を下回っていますが、取扱高は計画を上回っています。取扱件数も、当初計画が非常に意欲的なものであったために下回っているとはいえ、高いレベルで推移しています。このサービスはここ数年の傾向と同様に、今後も伸びが期待できると考えています。
セブン・カードサービス KPI

「セブン・カードサービス」のKPIについてご説明します。クレジットカード会員数は305万人で、昨年度の第1四半期と比べて7万人ほど減少しました。
ショッピング取扱高および金融商品残高もマイナスとなっていますが、8月末に新しいクレジットカードを発行する予定です。なお、第1四半期は新規の申込数および発行数について抑えた計画としていたため、この数字はほぼ計画どおりとなっています。
年度末に向けて、クレジットカードの有効会員数については若干の純増を計画しています。第1四半期は減少していますが、計画どおりに推移しています。
電子マネー会員数については、スライドに記載されている会員数がカードの発行枚数であり、こちらは増加傾向にあります。一方で稼働会員数については、新しい決済手段の影響を受けて減少している状況です。
第1四半期の電子マネー取扱高は3,432億円となり、前年同期比で400億円ほど減少しています。こちらは引き続き、弱いトレンドが続いています。
国内事業(リテール)トピックス

国内リテール事業のトピックスです。まず、「ATM時間外手数料無料キャンペーン」を6月から実施しています。
この施策では、新規口座を開設していただいたお客さまを対象に、10万円を入金し月末までキープすることを一定の条件として、手数料無料となるキャンペーンを行っています。
具体的な実数のご説明は控えますが、このキャンペーンにより、新規口座の開設が予定どおり、ある程度促進できているのではないかと考えています。
スライド中央に記載している「夏の定期預金キャンペーン」については、定期預金1年ものを新規にご預入れいただいた方を対象に、年1.2パーセントの特別金利を適用するキャンペーンを開始しています。キャンペーン期間は6月下旬からです。
預金の獲得競争が厳しさを増す中、安定したかたちで定期預金を集めたいという意図で実施しており、現在のところは計画どおりに預金が集まっています。
また、右側には先ほどご説明した「nanacoクレジットカード」について記載しています。「nanacoクレジットカード」は8月下旬に発行する予定ですが、開始日が正式に決まり次第、あらためてリリースを行う予定です。おそらく、計画どおり8月下旬には発行可能だと思われます。
詳細なご説明は省略しますが、スライドに記載されている「nanacoリワードプログラム」については、新たな特典を付与することで、新しいカードの普及を一気に進めていきたいと考えています。
ATM総利用件数の推移

海外事業についてです。海外4か国のATM総利用件数は全体で1億3,290万件と、前年に比べて140万件の減少となりました。
スライド右側のグラフをご覧いただくと、濃い緑がフィリピンを示しており、5,800万件から5,700万件へとわずかに減少しています。
また、薄い緑はインドネシアを示しており、3,980万件から3,210万件へと700万件強の減少となっています。一方、灰色は米国を示しており、3,590万件から4,160万件へと600万件弱の増加を記録しています。
全体としては、140万件の減少です。海外事業においては、低調な地域と比較的順調に進んでいる地域との間で、かなりの差が生じていると実感しています。
海外事業 米国

米国市場は良い方向に進んでいます。1月から3月までの第1四半期において、平均利用件数は46.1件、ATM台数は1万845台でした。その後台数は増加し、6月末には1万1,651台となりました。
「Speedway」と「Stripes」も順調に設置が進み、3月末時点では両者を合わせて約2,500台の設置となっていましたが、6月末には約3,400台弱まで増加しました。
経常収益および経常利益は、スライドに記載のとおりです。順調に業績を拡大し、増収増益となっています。
平均利用件数は若干減少しているように見えますが、これは「Speedway」や「Stripes」のATMが「セブン-イレブン」のATMに比べて平均利用件数が少ない傾向にあるためです。これらの設置が進むことで平均利用件数が多少下がっていますが、全体の業績は好調です。
海外事業 インドネシア

インドネシアについてです。平均利用件数は39.9件、ATM台数は3月末時点で9,100台、6月末も台数は変わらず9,100台となっています。現在、経常収益は16億6,000万円、経常利益は3,000万円と、平均利用件数は減少していますが、黒字を確保している状況です。
インドネシア最大の民間銀行であるBank Central Asia(BCA)との直接接続や、国営ネットワークを運営するPT Jalin Pembayaran Nusantaraからの運営受託スキームなど、新しい試みを模索しているところです。
これらがうまく立ち上がれば、改善のきっかけをつかめると考えていますが、新しい取り組みのスタートには時間がかかっている状況です。そのため、現在のような数字となっています。
なお、新しい取り組みの準備はすでに完了しており、これがどのタイミングで開始されるかが課題です。それによって、改善の波に乗れるかどうかが決まると考えています。
海外事業 フィリピン

フィリピンにおける状況についてです。平均利用件数は164.2件、ATM台数は3月末時点で4,104台、6月末時点で4,186台です。
平均利用件数については、これまでに何度か「継続的に下がってきています」とお話ししてきましたが、スライドの折れ線グラフをご覧いただいてもわかるように、平均利用件数はほぼ下げ止まったと認識しています。
第3四半期および第4四半期には新しい取り組みがいくつか始まる予定であり、平均利用件数をはじめとするフィリピンの数値はここを底にして、回復が進むと考えています。
海外事業 マレーシア

最後に、マレーシアについてです。平均利用件数は212.3件、ATM台数は126台です。今期は400台を追加設置する予定で、期末には500台まで増やす計画です。
平均利用件数が224.7件から212.3件と減少している点について、「大丈夫ですか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今期は400台の設置を計画しており、スライドのとおり6月末時点で163台と、大幅に新規設置を増やしています。
新規設置されたATMは、認知が広まるまでの間は平均利用件数が低い傾向にあります。そのため、全体の平均がやや減少していますが、引き続き200件台は維持しています。
また、当社ではきちんと採算性を確認しながら台数を増やしているため、業績への懸念はありません。
2027年3月期 業績予想修正

業績予想の修正についてです。当初の予想では、連結経常収益が2,355億円、連結経常利益が295億円、当期純利益が170億円と発表していました。
今回の修正では、連結経常収益は変更せず、連結経常費用・連結経常利益・当期純利益を見直します。具体的には、連結経常費用を40億円減額し、それによって連結経常利益が40億円増加し、当期純利益は30億円増加する見込みです。
また、スライドの下部にも記載のとおり、ATMの耐用年数を5年から7年に変更したことにより、第1四半期に約10億7,000万円のプラス効果が反映されています。年間では約40億円のプラス効果となり、こちらを織り込んだ業績修正を行いました。
先ほどは「件数が計画を上回っています」「費用がコントロールできています」とお話ししましたが、これが第1四半期だけでなく、第2四半期まで含めてどの程度恒常的に数字として反映されるのか、あらためて見極めたいと考えています。
そのため、このタイミングでは減価償却の期間を変更したことのみを織り込んだ修正となっています。
2027年3月期 業績予想修正

セブン銀行単体も同様です。経常収益は変えずに経常費用を40億円削減し、経常利益を40億円増加させました。純利益も30億円増加させ、新たな予想は経常収益が1,490億円、経常利益が290億円、純利益が200億円となっています。私からのご説明は、以上です。
質疑応答:ATM受入手数料単価引き上げについて
質問者:来年度以降に想定されている、ATM受入手数料単価の引
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