2027年3月期第1四半期決算説明
H.U.グループHD、1Qは全段階で増益を達成し好スタート 欧米市場を中心としたNEUROの伸長が成長を牽引
2027年3月期 第1四半期決算説明
石川剛生氏(以下、石川):みなさま、こんにちは。代表執行役社長兼グループCEOの石川です。本日はお忙しい中、多くのみなさまにご参加いただき、誠にありがとうございます。
はじめに、この度の令和8年熊本地震において被害を受けられたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。また、みなさまの安全と、1日も早い復旧を願っています。
当社では発災後、社内で災害対策本部を設置し、情報収集と迅速な事業継続への対応を進めてきました。滅菌事業および検査事業では、お客さまである医療機関において一部被害が確認されましたが、現時点で当社グループの事業活動および業績に重大な影響は確認されていません。
また、被災された方々に対する支援および被災地の復興に貢献するため、熊本県に義援金を拠出することを決定しました。引き続き、現地の状況を注視しつつ、適宜、追加の支援を検討していきます。
当第1四半期の決算は、5月に発表した「H.U.2030 2.0」を公表後、最初の四半期決算となります。先日ご説明したとおり、当社は疾患別戦略に基づき、オンコロジーやNEUROを軸にフォーカスし、グループの成長を目指します。
事業セグメント別では、IVD事業がグローバル成長を加速するとともに、LTS事業とHS事業は国内の医療インフラとして安定稼働し、安定的に利益を生み出す強い事業を目指します。今回の資料は、そのストーリーに沿った説明の枠組みとなっています。
業績については、執行役の長谷川よりご説明します。よろしくお願いします。
エグゼクティブ・サマリー(連結)

長谷川正氏(以下、長谷川):執行役、財務・経営管理担当の長谷川です。私より2026年度第1四半期の決算についてご説明します。まずは、連結のエグゼクティブ・サマリーです。
前年同期比で増収となり、利益はすべての段階で増益となりました。期初の年度計画に対しては、それぞれ25パーセントに近い進捗率であり、純利益は31.5パーセントの進捗率を達成しています。
第1四半期としては、好スタートを切ることができたと考えています。今後は通期の計画達成に向けて、事業環境を注視しながら各種施策に取り組んでいきます。
セグメント別:サマリー

セグメント別のサマリーです。
IVD事業では、NEUROが欧米市場で成長を継続し、前年同期比85パーセントの成長を達成しました。また、CDMOは、前年同期比20パーセントの成長となりました。国内では、「ルミパルス」のベース事業は横ばいで推移した一方、COVID関連は減少しています。
LTS事業では、ゲノム関連検査が堅調に成長し、価格の適正化や固定費削減施策の効果が表れたことで、増収増益を達成しました。なお、昨年度発生したあきる野関連の一過性費用が消失したことも、増益要素の1つとなっています。
HS事業では、滅菌および手術関連事業が価格の適正化などにより増収となりましたが、ケアレックス社の連結除外の影響で、セグメント全体としては減収減益となりました。
セグメント別:対前年差異分析(売上高、営業利益)

売上高と営業利益の対前年差異をウォーターフォールで示しています。
売上高では、NEUROを中心としたIVD事業の増収がHS事業のケアレックス社連結除外の影響で一部相殺されましたが、全体としては増収となっています。
営業利益では、IVD事業におけるNEUROとCDMOの増収による増益がありました。一方、国内での「ルミパルス」の機器設置やCDMOの受託開発に伴う先行費用が発生し、さらにCOVIDや旧来製品の売上減少が影響し、増益が相殺されました。LTS事業は、販売価格の適正化や固定費削減施策の進捗により増益となりました。
疾患別:サマリー

疾患別戦略における進捗についてです。
成長領域であるオンコロジーは、ゲノム関連検査やIVDのCDMO事業の成長を背景に、売上高が13億円増加し、約6パーセントの成長となりました。同じく成長領域であるNEUROは、「pTau217」血液試薬の成長により14億円の増加、約61パーセントの成長を達成しました。
成長領域であるこれら2つの分野がグループ全体の成長を牽引し、全体に占める構成割合も増加しています。今後も疾患別戦略の進捗状況を報告していきますが、引き続きNEUROおよびオンコロジーが成長を牽引すると考えています。
連結経常利益および四半期純利益(対前期比)

経常利益および純利益についてです。経常利益は、営業利益の増益に伴い増加しました。昨年度は持分法による投資損失や為替差損が影響し赤字となっていたため、増益幅が大きくなっています。
純利益については、一部で固定資産の売却益もありますが、主に経常利益の増益が要因で増益となっています。
連結貸借対照表

BSです。資産では、あきる野関連のシステムや機器の減価償却が進み、固定資産が減少しています。一方で、純資産は配当金の支払いや自社株買いが進んだことにより減少しています。
現預金・有利子負債と固定資産の推移

現預金、有利子負債、固定資産の推移を示しています。
スライド左側は現預金と有利子負債の推移を示しており、2026年3月末と比較すると、配当金の支払いや自社株買いにより現預金が減少しました。しかし、引き続き一定のレバレッジを効かせた健全なレベルを維持しています。
右側は、固定資産の推移です。有形資産・無形資産ともに減価償却が進み、固定資産総額は減少傾向にあります。
キャッシュフローの推移(過去3年間)

キャッシュフローに関する内容です。営業キャッシュフローは、事業の成長に伴い増加しています。
投資キャッシュフローは、中期経営計画のキャピタルアロケーションでご説明したとおり、設備投資を厳選しているため抑制傾向にあります。その結果、フリーキャッシュフローは増加しています。
IVDセグメント

ここからは、セグメントごとの説明に移ります。こちらのスライドは、IVD事業に関する内容です。
まず、NEUROは欧米における血液試薬が力強く成長しており、今後も堅調な成長が見込まれます。CDMOでは、中国市場に徐々に改善の兆しが見え始めています。
今後の事業環境変化を見守る必要はありますが、NEUROとCDMOがIVD事業の成長を牽引しており、合わせて前年より34パーセントの成長を記録しています。引き続き、これらの事業が成長の中心になると考えています。
一方、国内の「ルミパルス」は前期比でベースが微減収し、COVIDにおいても減収と厳しい状況が続いています。
利益面では、NEUROとCDMOの増収による増益があったものの、「ルミパルス」の機器設置およびCDMO受託開発に伴う先行費用が発生し、コストが増加したことで増益幅は限定的となりました。
IVDセグメント:NEUROビジネスの進捗

NEUROに関する詳細です。米国や欧州市場において、血液試薬を中心とした安定的な成長が続いています。欧州でのCE-Mark取得も背景に、今後も成長が見込まれます。
また、直近のイベントとして、7月にロンドンで「AAIC2026」が開催されました。今回の学会では、「pTau217」の重要性が広く認知されたと考えています。
当社では今後、ベルギーに加え、日本における試薬の増産準備を進めており、現行の10倍以上の需要に対応可能なキャパシティを確保していきます。また、アルツハイマー病以外も含めた新規項目の開発および販売も進めています。
IVDセグメント:CDMOビジネスの進捗

こちらのスライドでは、CDMOについて詳述しています。既存のCDMOは、中国市場の回復およびグローバル市場の成長に伴い、完成品の出荷および原料供給が回復しています。
新規のCDMO案件では、グローバル市場に加え、中国およびインド市場向けに原料や中間製品の出荷が拡大しています。特にビタミンD試薬原料は、昨年度1年間に「ルミパルス」試薬に使用された原料の約10倍の出荷量を今年度上期に見込んでおり、本格化しています。
昨年度に買収したPlasma Services Group(PSG)は、想定どおりに成長しており、既存パートナーへの紹介を進めるとともに、新規取引に向けた準備も進めています。CDMO事業全体としては、総じて良好な進捗を見せています。
LTSセグメント

LTS事業についてです。全体として、ゲノム関連の伸長と価格適正化が進捗しています。院内に関しては微減収ですが、政策的な一部撤退を行っており、こちらは想定の範囲内の進捗です。以上の結果、院内の限界利益率は改善しています。
これらを踏まえ、利益では、価格適正化に加えて、固定費削減施策と昨年度のあきる野関連費用の消失もあり、全体として増益を達成しました。
LTSセグメント:ゲノム関連ビジネスの進捗

ゲノム関連検査の進捗です。この領域は、堅調に成長を続けています。
まず、昨年度中に新規受託を開始した「ヘムサイト」や「OncoGuide」の項目は、順調に売上が発現し始めており、今後もさらなる受託増を目指します。既存の項目群に関しては、「オンコタイプDX乳がん再発スコア」などが主に伸長しています。
また、当社グループと静岡がんセンターが共同で開発した「ふじのくにHOPEオンコパネル」も、製造販売承認を取得しました。こちらは国内で唯一、日本人のがん症例データを活用して検査レポートを報告する検査システムです。保険適用後は、SRLが全国の医療機関から受託を進めていきます。
HSセグメント

最後に、HS事業についてです。
滅菌・手術関連は、価格の適正化などによって、院内役務を中心に増収となりました。訪問看護は利用者が増加し、増収となっています。なお、ケアレックス社の連結除外により、セグメント全体では減収減益となりました。
以上、2026年度第1四半期業績についてご説明しました。
質疑応答:第1四半期の業績進捗と計画対比について
質問者:第1四半期を振り返った全体感について質問です。一見すると、計画どおりIVD事業もLTS事業も進捗しているように理解していますが、御社の社
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