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株式会社バリューゴルフ3931

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2026年1月期決算説明

水口通夫氏:代表取締役社長の水口です。当社はゴルフ事業を中心として、トラベル事業、その他の事業のセグメントからなるグループ企業となっています。まずは全体像からお話しします。

業績ハイライト

2026年1月期の売上高は44億2,600万円、営業利益は5,300万円となり、売上高は堅調に推移しました。当社グループの中核事業である「1人予約ランド」、また、新たな経営リソースであるSES事業・DX推進事業が順調に推移しています。

一方、営業利益はいくつかの要因から減益となっています。こちらは後ほど詳しくご説明します。

2026年1月期では新規事業として、不動産事業を開始しました。ゴルフ場の遊休地を有効活用した企画提案を行い、ゴルフ場経営の安定化につながるサービスを提供することでゴルフ業界の活性化を目指します。

また、AI活用研究所ではAIを活用した独自サービスの開発を進めており、2027年1月期にはこれらを市場へ投入できる見込みです。

2026年1月期 実績

2026年1月期の実績です。売上高は、44億2,600万円、営業利益5,300万円、経常利益3,900万円、親会社株式に帰属する当期純損失が1,900万円となりました。

売上高については堅調な成長を実現しましたが、不動産事業の収益が2027年1月期に延期されたことやAI開発への先行投資、広告宣伝等の積極的な投資を実施したことにより利益が圧迫されるかたちとなりました。

また、投資有価証券にかかる減損損失4,700万円を計上したことにより、業績予想を下回る結果となりました。

2027年1月期 業績予想

続いて、2027年1月期の業績予想です。売上高は50億円、営業利益2億2,000万円を見込んでいます。延期となった不動産事業の収益や先行投資を行ってきた新規事業が本格化します。

また、今後の事業拡大を見据えて本社を移転します。グループ会社の拠点を集約することにより情報共有や意思決定の迅速化、社員同士のコミュニケーションが活発化し組織力の強化を図ります。

通期連結売上高

通期連結売上高の推移です。ゴルフ事業において「1人予約ランド」をはじめとしたASPサービスが堅調に推移しました。ゴルフ用品販売においては円安による影響はあったものの、売上高は回復傾向にあります。

トラベル事業においてもM&Aによる新規リソースの獲得やインバウンド需要の向上、主力商品のゴルフツアーも好調に推移し、全セグメントで売上高が増加となりました。

通期連結営業利益

通期連結営業利益です。AI関連サービスの開発への投資や「1人予約ランド」の15周年記念キャンペーン等をはじめとした広告宣伝を積極的に行ったこと、ジーパーズ新橋店の移転等により費用が増加しました。

また、不動産事業で見込んでいた収益が2027年1月期へ延期になったことが重なり、利益水準を押し下げるかたちとなりました。

ゴルフ事業売上高

続いて、セグメントごとの状況です。ゴルフ事業の売上高については、「1人予約ランド」の着実な成長に加え、ゴルフ用品販売における販売チャネル拡充等の施策により、売上高は堅調に推移しました。

今後は、さらなる成長を加速するべく、「リピ増くんDX」やAIを活用した新サービスの営業活動を強化していきます。

ゴルフ事業セグメント利益

ゴルフ事業の利益については、利益率の高い「1人予約ランド」に営業リソースを集中的に投下し、全国を網羅的に活動することで安定的な利益を獲得しました。

一方でゴルフ用品販売においては、商品仕入における単価の高騰やモール手数料等の販売コスト増により利益が圧迫されました。

また、AIを活用した新サービスや「リピ増くんDX」の開発、ジーパーズ新橋店の移転等の投資活動を行った結果、セグメント利益については前期と同水準での着地となりました。

トラベル事業売上高

次にトラベル事業の売上高についてです。株式会社エスプリ・ゴルフに人的リソースを追加し、武器である海外名門コースとのリレーションを活用した同社オリジナルのハイエンド旅行商品の売上高が大幅に伸長しました。

毎年好評のマスターズ観戦ツアーやセントアンドリュース・オールドコースでプレーができるツアーを催行していますが、当年分は完売、加えて翌年以降の申込も多数いただいています。

株式会社産経旅行では訪日外客数の増加に伴い、インバウンドツアー専用Webサイトの開設を行い、売上高の確保に成功しました。

トラベル事業セグメント利益

大阪・関西万博の開催や円安基調の継続等の影響により、2025年の訪日外客数は史上初めて4,200万人を突破し、過去最高を大幅に更新しました。観光需要は極めて高い水準で成長しており、当社グループのインバウンドツアーの取り扱いも増加したため、トラベル事業のセグメント利益は堅調に伸長しました。

その他の事業売上高

次にその他の事業の売上高についてです。その他の事業は広告メディア制作事業を行う株式会社スクラムと、AI技術によるDX推進を得意とする株式会社ノアにより構成されています。

広告メディア制作事業は、当社グループの創業事業です。そのため大手クライアントと強固なリレーションを築いており、安定的な売上を確保しています。また、株式会社ノアが得意とするAI開発やDX推進は需要が高止まりしており、当面の間は成長基調が継続するものと期待しています。

その他の事業セグメント利益

その他の事業のセグメント利益については、大幅な増加となりました。株式会社ノアの取り扱うAIおよびIT関連の技術は当社の各事業との親和性が高く、グループ内のAI開発・業務効率化に大きく寄与しています。

広告メディア制作事業においては、制作を請け負う主要媒体がWebへの完全移行を進めたことにより当期の利益は減少したものの、新規クライアントの開拓により早期の回復を見込んでいます。

グループ戦略

ここから2027年1月期の取り組みについてご説明します。第2創業期を迎えた今、当社グループは持続的な成長を確実なものとするため、戦略的なパラダイムシフトを推進していきます。「確実な収益」と「無限の可能性」の両輪で企業価値の最大化へと突き進みます。

また、当社は今後の事業拡大およびグループシナジーの最大化を見据え、2026年夏に本社を千代田区神田神保町へ移転することを計画しています。

本計画は単なるオフィス環境の刷新ではなく、当社の最大の資産である「人」への戦略的投資です。都心へのアクセスを活かした採用力の強化、そしてグループ各社が集結することによるコミュニケーションの強化を通じて、次なる成長フェーズへの歩みを加速させていきます。

ゴルフ事業① 1人予約ランド

まず、ゴルフ事業においては、15周年を迎えた「1人予約ランド」でさらなる施策を進めていきます。

プレー代金の高止まりや猛暑・降雪等の影響によりゴルフ場利用者数はやや減少していますが、「1人予約ランド」では会員数が前期比8.0パーセント、総予約件数は前期比8.9パーセント増加しています。

これは、ゴルフ場予約全体に占める1人予約の割合が増加傾向にあることを示しています。「1人予約ランド」はプレー日時やゴルフ場、交通手段等を自分の都合で決められる利便性がゴルファーに浸透していることで、今後もより一層の伸長を期待できます。

ゴルフ事業② リピ増くんDX

当社はゴルフ場へ「送客」する企業ではなく、ゴルフ場の立場で「集客」を支援することでともに成長する企業でありたいと考えています。その観点から、ゴルフ場向けに運営支援サービス「リピ増くん」および「リピ増くんDX」を提供しています。

現在はチェックイン・アウト、事前決済、年会費の徴収業務などゴルフ場運営においてかゆいところに手が届く唯一のサービスを目指し、「リピ増くんDX」に新機能を追加し続けています。これによりゴルフ場経営のオペレーション負荷を軽減し、サービスレベルを落とすことなく運営の省力化を実現していきます。

ゴルフ事業③ ゴルフ用品販売(ジーパーズ)

ゴルフ用品販売においては、継続的な売上成長を実現しました。販売チャネルの戦略的な拡充等の結果です。

一方で仕入価格の上昇、物流費・決済手数料等の高騰が利益を圧迫しています。利益率を向上し、持続的な高収益体質を構築するために、「プライベートブランド商品の拡充」と「AIを活用したインテリジェント・ソーシング」の戦略を断行していきます。

ゴルフ事業④ 新規事業

ゴルフ事業では新規事業として独自開発のAIソリューションの展開を予定しています。現在、「ゴルフ場向け需要予測サービス」や「スイング解析サービス」などの開発が進行しています。また、新たな顧客体験を創出するため、複数の有力企業との共同プロジェクトを推進しています。

トラベル事業① (株)産経旅行

トラベル事業においては、株式会社産経旅行で訪日外国人客の消費需要を、新たな収益の柱として取り込んでいきます。日本ならではの高付加価値な体験や、アジア圏を中心とした富裕層からの人気の高いレジャー・スポーツへの需要拡大を的確に捉えアプローチしていきます。

トラベル事業② (株)エスプリ・ゴルフ

株式会社エスプリ・ゴルフでは、マスターズ観戦ツアーへの経営上の依存度が高まってきたため、収益体制を見直し、事業ポートフォリオの転換による収益基盤の安定化を図ります。大型の募集旅行は維持しつつ、「多様なニーズに応える、独自性の高いプレミアムな旅行体験」の多角的な提供を進めていきます。

その他事業 不動産事業

不動産事業は、2027年1月期に本格的な収益化ステージへ移行します。前期に積極的に取り込んだ三重県伊勢市における「蓄電池施設開設」のプロジェクトでは、複雑な許認可申請や電力網との系統連系といった一連の高度なノウハウを、自社アセットとして手に入れることができました。

これらを今後のゴルフ場の経営課題解決に向けたサービスへ投入していきます。

その他事業 AI活用研究所

AI活用研究所では、ゴルフ市場における革新的なマーケティングアプローチの研究を行っています。すでに「リピ増くんDX」にてAI活用のテストを行っており、今後はゴルフ用品販売にも展開する予定です。

また、ソフトウェア開発においてはAI駆動開発を推進しており、開発スピードの大幅な向上、コスト削減、品質向上の効果創出を目指しています。

業績予想 4つの重要施策(成長戦略)

2027年1月期の業績予想です。売上高は50億円、営業利益2億2,000万円、経常利益は1億9,000万円、親会社株式に帰属する当期純利益は1億1,000万円を見込んでいます。

「不動産事業の本格的な収益化」「AI活用サービスの市場投入」「戦略的な本社移転の実行」「戦略的M&Aによる事業領域拡大」の4つを軸に成長力を加速していきます。

今後のバリューゴルフグループにぜひ、ご期待いただければと思います。本日はありがとうございました。

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