「フィジカルAI」や「ロボット」関連としてのテーマ性も FA関連銘柄4選
FAは事業継続の前提条件へ 自動化需要が拡大
FAとは、「Factory Automation」のことで、ざっくり「生産工程の自動化」と理解しておけば良いでしょう。日本がトップランナーであることは間違いありませんが、先進各国の共通課題と言ってもよいのが少子高齢化です。これによって構造的な人手不足に陥っています。
一方、品質要求の高度化は業界を問わず年々上がっていきます。こうした大きな背景が製造現場における自動化・省人化の進展を後押ししています。昨今の生成AIの急速な進化も、こうした流れには追い風です。つまり、FAはもはやひと昔前の「コスト削減の手段」という枠組みではなく、「事業継続のための前提条件」へと変化しています。
特に高付加価値分野では、FA導入が競争力の差として表れやすくなっています。また、地政学リスクへの対応や強靭なサプライチェーン構築の必要性を背景に、グローバルで生産拠点の高度化が進んでいます。高精度・高信頼性を強みとする日本のFA技術は、こうした流れの中で需要を取り込みやすい立場にあります。そこで今回は、テーマ「FA」に属する銘柄の一部を紹介します。
1.鈴木 (6785)
1933年、精密部品用プレス金型の製造を基幹事業として創業。「金型製造」「部品製造」「生産システム製造」の3つを核としています。FA周りでは、超精密加工技術や多分野で培ったメカトロニクス技術、システムノウハウを融合し、様々な製造工程での生産システム自動化需要に対応しています。▼鈴木(6785)の最新記事を読む▼ 鈴木、営業利益は前期比+27.4%の増益で着地 スマートフォン関連部品や自動車電装部品が堅調に推移

2.萩原電気ホールディングス(7467)
エレクトロニクス業界の技術商社と自社を表現していますが、開発・製造するメーカー機能も持っているユニークな企業です。主力事業ではありませんが、設備投資需要を取り込んだFAソリューション領域がソリューション事業の成長をけん引しています。▼萩原電気HD(7467)の最新記事を読む▼ 萩原電気HD、佐鳥電機との経営統合によるソリューション拡充や市場領域拡大でグループ全体の企業価値向上を目指す

3.シチズン時計(7762)
時計メーカーとして世界的にも高い知名度を誇っている企業ですね。100%子会社のシチズンマシナリーが中心となり、工場のFA化に役立つロボットシステム「FAフレンドリー」や最新のICT技術を活かしたソリューションサービス「アルカプリソリューション」などを通じて、顧客課題を解決しています。▼シチズン時計(7762)の最新記事を読む▼ 【QAあり】シチズン時計、主力の時計事業が大幅増益を達成 通期業績予想を上方修正

4.オプテックスグループ(6914)
中核会社は主に警備保障会社が住宅・ビル・重要施設等の警備に使用する、防犯用センサ及び自動ドア用センサを開発・生産・販売しています。もともとSS事業(センシングソリューション)の一本足状態でしたが、IA事業(インダストリアルオートメーション)との2本柱にまで成長し、安定感が増しました。▼オプテックスグループ(6914)の最新記事を読む▼ 【QAあり】オプテックスG、SS事業の欧米向け防犯センサー、車両検知センサー等の販売が好調 中間・期末配当の増配を予定

フィジカルAIやロボットとも重なる FAテーマの広がり
FA関連の銘柄は、中国関連銘柄と重複している場合もあり、高市首相の発言に絡んでの一連の騒動の中で、株価が調整する場面もありました。ただ、中国外務省の劉局長が安心して事業活動してほしいという意向を日系メーカーに伝えたとの報道が11月末にはあり、その後は復調しています。株価的には中長期で見ても、冒頭のようなテーマ背景もあり、比較的堅調な銘柄が多い印象です。特に業績好調な銘柄や足元で急速に注目度が高まった「フィジカルAI」ないし「ロボット」関連のテーマ性もあるような銘柄にいたっては、上場来高値や年初来高値付近での推移となっている場合もあります。押し目狙いでチェックしてみても良いかもしれません。(※2025年12月23日執筆)
執筆:RAKAN RICERCA株式会社
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。
※記事内容、企業情報は2025年12月23日時点の情報です。
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