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大石産業株式会社3943

東証スタンダード

パルプ・紙

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山口博章氏:こんにちは。大石産業株式会社代表取締役社長の山口博章です。決算説明動画をご視聴いただき、誠にありがとうございます。

本日のご説明内容は、目次のとおりです。会社概要をご説明した後、決算についてご報告します。

会社概要

まずは会社概要です。当社は北九州市に本社を置く包装資材の総合メーカーで、2025年4月1日に創業100周年を迎えました。消費者の生活や物流に欠かせない製品を提供しています。

スライド右下のQRコードから、当社の会社紹介動画をご覧いただけます。歴史や工場の様子も紹介していますので、ぜひご視聴ください。

沿革

沿革と業績の推移をご説明します。当社は1925年に八幡の地で麻袋や藁工品等の販売から事業を開始し、その後、事業領域を着実に拡大して現在に至っています。業績については、原材料やエネルギー価格の変動影響により利益の増減はあるものの、一度も赤字になったことはありません。

事業拠点

事業拠点についてです。北は北海道、南は熊本まで展開しており、海外ではマレーシアに拠点を展開しています。

事業内容

事業内容です。スライド右側に示しているパルプモウルド、段ボール、成型を含む緩衝機能材事業と、左側に示しているフィルム、重包装袋を含む包装機能材事業を展開しています。

売上構成は、緩衝機能材事業が47パーセント、包装機能材事業が51パーセントと、おおよそ半分ずつの割合となっています。

製品紹介

製品紹介です。まず、スライド上段に示している緩衝機能材事業についてご説明します。パルプモウルドは古紙を原料とした成型品で、保護性や通気性に優れており、青果物用、鶏卵用、工業品用など幅広い用途に対応しています。

特に鶏卵や青果物の物流においては、当社の強みであるパルプモウルドと段ボールのセット販売を展開しています。

段ボール単体としては、工業用や農畜産用ケースなど、幅広い用途に対応しています。成型には、保護性に優れたいちご容器の「ゆりかーご」や、スーパーでよく見かける食品トレーがあります。

次に、スライド下段に示している包装機能材事業についてです。フィルムには、衛生材料用、食品用、電子材料用等があります。また、バイオマス樹脂やリサイクル樹脂を使用した環境配慮型フィルムや機能性フィルムの開発にも取り組んでいます。

重包装袋は、合成樹脂、業務用小麦粉、化学薬品などを包装する大型の産業用紙袋です。

事業ハイライト(一目でわかる当社)

事業ハイライトです。当社の主力事業であるパルプモウルドは、国内シェアナンバーワンです。食品トレー用ポリスチレンフィルムも国内トップシェアを誇っています。

連結決算サマリー

2026年3月期第2四半期(中間期)の決算報告です。まず、連結決算サマリーについてご説明します。第2四半期は前期比で増収増益となりました。一方、中間純利益については、前期に受取損害保険金を特別利益として計上していた影響で減益となりました。

第2四半期(中間期)連結決算概要

ここから、第2四半期の連結決算概要について詳しくご説明します。売上高は115億3,800万円で前期比9,800万円の増加、営業利益は4億300万円で前期比1,600万円の増加、経常利益は5億1,500万円で前期比4,500万円の増加となりました。

増収増益の要因としては、海外重包装袋製品およびフィルム製品の販売数量が減少したものの、パルプモウルド製品、国内重包装袋製品および段ボール製品の販売数量増に加え、販売価格の見直し効果が挙げられます。

一方で、親会社株主に帰属する中間純利益は2億9,200万円となり、前期比で1億5,200万円の減少となりました。

営業利益と経常利益は増益となっている一方で、親会社株主に帰属する中間純利益が減益となっている理由は、先ほどお伝えしたとおり、前期に特別利益として計上した受取損害保険金1億6,600万円が今期はないことが要因です。

連結業績推移

連結業績推移です。4ヶ年分の業績を示しています。売上高は価格修正や新規拡販の影響等もあり、増加傾向にあります。利益については、昨今の事業運営コストの増加により減益が続いていましたが、価格改定の効果もあり、今期はやや改善しました。

営業利益の変動要因分析

営業利益の変動要因分析です。営業利益は前期比で1,600万円の増加となりました。プラス要因としては、販売単価の上昇および製造原価の低減が挙げられます。製造原価の低減については、製造人件費や減価償却費は増加したものの、変動費の減少によるものです。

一方で、マイナス要因としては、人件費や広告宣伝費など販管費の増加が影響しています。

セグメント別 決算概要

セグメント別の決算概要です。緩衝機能材事業は増収増益となりましたが、包装機能材事業は減収減益となりました。次項より詳しくご説明します。

セグメント概況 緩衝機能材事業

緩衝機能材事業の概況についてご説明します。緩衝機能材事業は、パルプモウルド部門および段ボール部門における販売数量の増加と販売価格の修正効果により、増収増益となりました。

増収の要因については、パルプモウルド部門において、鶏卵用トレーの需要回復や持ち帰りドリンク用トレーの堅調な推移、さらにトマトやりんごを中心とした青果物トレーの販売数量増加に加え、販売価格の修正が寄与しています。

段ボール部門では、工業分野および農業分野のいずれにおいても販売が増加したことに加え、販売価格の修正により増収となりました。

セグメント概況 包装機能材事業

包装機能材事業の概況についてご説明します。包装機能材事業の売上高は、フィルム部門および海外重包装袋部門における販売数量減の影響が大きく、減収となりました。利益は、減収および減価償却費の増加により減益となりました。

減収の要因として、フィルム部門では物価高による節約志向の影響を受け、食品容器向けポリスチレンフィルムの販売数量が減少したこと、自動車向けキャストフィルムの販売数量が前期より減少したこと、さらに原料市況の下落に伴う販売単価の低下が挙げられます。

一方、重包装袋部門においては、国内と海外で状況が異なります。国内では、合成樹脂向けを中心に販売数量が伸びたことに加え、販売価格の修正効果もあり、増収となりました。

海外では、食品向けは増販となったものの、合成樹脂向けや化学薬品向け等の需要が減少し、減収となりました。

連結貸借対照表

連結貸借対照表です。ご参照ください。

連結キャッシュ・フロー

連結キャッシュ・フローです。ご参照ください。

設備投資額・減価償却費

設備投資額と減価償却費の4ヶ年分の推移です。中期経営計画に則り、段階的に成長投資ならびに設備更新を行っています。今期については、上期終了時点で約10億円の投資を行っています。

連結業績予想

2026年3月期の業績予想です。連結業績予想は、売上高は増収、利益は前年並みと予測しています。

売上高は242億3,200万円で、前期比プラス7億4,600万円、プラス3.2パーセントを見込んでいます。海外事業において販売減がある一方で、各事業の価格修正や成長事業であるパルプモウルド事業・フィルム事業を中心に、新製品の開発を進めることで増収を見込んでいます。

営業利益は9億100万円で、前期比マイナス300万円、マイナス0.4パーセント、経常利益は11億3,400万円で、前期比プラス300万円、プラス0.3パーセントと、前期とほぼ同じレベルの利益を見込んでいます。

増収効果はあるものの、将来に備えた積極的な設備投資の実施に伴う減価償却費の増加や、人員増強・人財育成・処遇改善による人的資本投資の増加により、前年並みとなる見込みです。

通期業績見通し

通期業績の進捗についてです。通期業績予想に対する進捗率は、売上高が47.6パーセント、経常利益が45.4パーセントと、当初計画どおりに推移しており、期初の予想から変更はありません。

株主還元

株主還元についてです。配当方針は、DOE2.0パーセント以上を目安としています。中間配当は、計画どおり1株当たり26円となりました。期末も計画どおり1株当たり26円の配当を予定しており、年間配当は52円となる見込みです。

サステナビリティへの取り組み

APPENDIXとして、サステナビリティへの取り組みを掲載していますので少しご紹介します。サステナビリティ基本方針に基づき、ESGの観点からマテリアリティを特定し、テーマごとに取り組みを推進しています。

最近の取り組みとしては、9月に福岡県北九州市で開催された子ども向けお仕事体験イベントに、パルプモウルド移動式リサイクル工場「アルエコ」を出展しました。実際の製造工程の見学や体験を通じて、リサイクルの仕組みや環境配慮の大切さを伝える機会となり、地域と次世代への教育的な価値提供につながりました。

その他の取り組みやKPIの進捗状況は、当社ホームページでご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

質疑応答(要旨)①:中間純利益の減益要因について

Q:2026年3月期第2四半期の中間純利益は2億9,200万円と、前年同期比マイナス34.2パーセントの減益となっています。この減益は、一過性要因によるものか、販管費や償却費などの構

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