2025年12月期第1四半期決算説明
重松路威氏:ニューラルグループ株式会社代表取締役社長の重松です。第8期、2025年12月期第1四半期決算説明にご参加いただきありがとうございます。今回は上場後4年という節目の年になっています。
これまで行ってきた事業の改革とサービス構築、AIの事業化は一定の成果が出てきたという手応えを感じています。今回は総括を行いつつ、今後の成長戦略についてご説明します。
Q1決算のハイライトと、事業戦略のアップデート
第1四半期決算の総括です。2024年度の背景からご説明します。2024年度は、3期ぶりの営業黒字の決算を発表しました。特に第4四半期は、単独四半期として創業以来最高の10億円近い売上に加え、営業利益は1億円を超え、11.8パーセントの営業利益率を実現しました。今後の事業の成長に加え、収益化としても結果を出すことができました。
スライドにも記載しているとおり、今期は「成長戦略は次のステージへ」と掲げ、事業をしっかり収益化していき、来期以降の大幅な飛躍に向けて事業基盤を構築することが重要です。成長戦略を次のステージに上げる、重要な1年になると考えています。
本日は、当社の事業の中身を解像度高く、投資家のみなさまにご説明していくことに注力していきます。何を行っている会社なのか、どのような技術をどのような使命を持って社会的な活動に使っているのかをご説明します。今後も、継続的に四半期ごとに決算発表を追っていただける投資家をさらに獲得していきたいと考えています。
スライドに、持続性の高い「コアサービス」と記載しています。本決算から事業をコアサービス領域とイノベーション領域に分けて表示し、継続的に中身をより見せていきたいと思っています。コアサービス領域は、売上の8割程度を占めるところまで成長してきました。こちらについては、後ほど詳細にご説明します。
2025年度はこれまで構築してきた技術を使って、通期営業利益1億6,000万円の達成と、4期ぶりの純利益創出を目指しています。こちらに向けて、第1四半期が順調にスタートしたと考えています。
事業の中身をイノベーション領域とコアサービス領域に分けて開示していきますが、全体としては当社の今年の予算は、昨年との比較で3.8パーセント成長と低い成長率で発表しています。決して低い成長を想定しているわけではなく、コアサービス領域という成長領域において、積極的に資本投下していくことによって、成長の基盤を引き続き強く継続していきます。
言語モデルの開発等が世界で活発化している中、イノベーション領域ではどちらの領域に関して技術開発をしていくのか、選択と集中を行っていきます。成熟した技術は技術開発を止めて、すでに構築した技術を運用フェーズにもたらしていきます。
コアサービス領域の中で収益化を進めることによって、選択的な研究開発活動をよりメリハリを持って進めていきたいと考えています。そのような中で、全体としては3.8パーセントの成長を力強く推進していきたいと考えています。
第1四半期決算のハイライトです。売上高は8億2,500万円で、前年同期比5.7パーセント増でした。約8割を占めるコアサービス領域については、前年同期比11.9パーセントの成長でした。今後も、引き続き加速していきたいと考えています。
連結での営業損失は900万円となりました。今期は、通期で営業利益を出す予算を創出していますが、こちらは非常に順調に進んだと考えています。第1四半期から当初予算を上回って損益分岐水準に到達し、より前倒しした収益化を実現できると考えています。
イノベーション領域では、先週IRニュースで発表した自社LLM開発を進めており、320億パラメーター水準で作っています。加えて、こちらを活用したAIエージェントの開発とサービスの提供を進めていきたいと思っています。ただ技術開発をするのではなく、どんどん使っていただくことを重視した上で開発し、サービスの提供を開始しました。
ニューラルグループについて
2025年度は「新しいステージへ」ということで、新しい投資家や株主のみなさまに積極的に事業をご紹介したいと思っています。ミッションは「AIで心躍る未来を」です。AI技術を使って、心躍る新しい未来を実現していくという想いを込めています。
創業は2018年で、今期で8期目になります。東京、大阪、札幌など、全国に幅広く拠点を持ち、約250名の社員で事業を運営しています。
経営陣の紹介 – AI技術の社会実装を主導するエキスパートチーム
経営陣の紹介です。さまざまなバックグラウンドを持った経営陣が、新しいAI技術の産業化を支えています。学術領域やコンサルティング会社、事業会社、研究者、官公庁出身など出身はそれぞれで、幅広く多様な人材を集めています。
東京大学大学院の松尾教授に顧問を務めていただき、世界最先端レベルの技術を産業化していくという使命を持ち、事業を推進しています。
当社の強み
当社の強みです。上場以降最大の強みであったのがエッジAI領域です。こちらは、引き続き事業の主力サービスと技術になります。エッジAIにおいては、手のひらに乗るような小型コンピューター上で、AIプログラムが処理することができるよう、非常に軽く、高性能なAI技術を作ることが求められます。
このようなものを重点領域として取り組んできました。昨年の後半からはエッジAIの技術に加えて、言語モデルやAI Agentも積極的に開発しています。他の強みは、スライド下部に掲載しています。
このような技術力を強みとしている会社は、国内外にたくさんありますが、当社の最大の強みは3つだと考えています。
1つ目は、行政や自治体と連携して、AIを実証実験ではなく、さまざまな事業において実際の活動に活かしている点です。
2つ目は、実現、運用、提供するために、全国で10拠点を超える販売拠点などの運用拠点を持所有している点です。幅広い全国ネットワークを活用しながら、全国規模でサービスを提供しています。
3つ目は、現在当社のサービスを使っていただいている企業が全国で1万2,000社を超えている点です。
このように、全国でさまざまな生活シーンにおいてAI技術が活用されることが、当社の目指している姿であり、強みです。
2020年8月の上場時の事業モデル
成長戦略の進化です。2020年に、当時の東証マザーズに上場しました。当時のビジネスモデルは、エッジAIを核とした新技術の活用や事業開発でした。こちらは、大企業を中心に当社のAI技術をライセンスとして提供するビジネスモデルです。
例えば、顔認証技術や人認証技術、車の交通解析技術などのサービスを活用していただき、フィードバックをいただきます。「解析技術がこのように上がると使いやすい」「街における活用シーンで、このように使いたい」「マーケティング活動に使うために、ユーザー属性の詳細が欲しい」などのフィードバックを受けてきました。こちらが収益の中心でした。
創業以来取り組んできた理由としては、スライド右側に記載したようなループが商品開発に活きると思っていたからです。大企業からのピンポイントなフィードバックをどんどん構築し、経験を蓄積していくと、データがたくさん集まります。
そして、AIライセンスとして提供しているAIのアルゴリズム自体が賢くなっていき、精度が上がり、コストが下がっていきます。それによって小型化し、運用のしやすさが高まっていきました。
そのように賢くなったAIを作りながら、大企業への提供を行ってきました。こちらは、現在も継続しています。加えて、通信会社やデベロッパーなどのそれぞれの事業特性に依存せず、より広範囲な社会ニーズにAI技術を使っていく社会研究を独自で行ってきました。
このように、汎用的な社会ニーズの研究も同時に行っていました。大企業から言われたことに対応するだけではなく、独自で研究したものもどんどん新しい技術開発にフィードバックしていきました。
そちらをまた大企業に提供して、フィードバックをもらうといった好循環を繰り返すことによって、顧客に価値を提供しながら自社サービスを開発していくことが、IPO時点での事業モデルでした。
上場から4年を経て事業モデルは進化、次のステージへ
2025年は、イノベーションの継続に加えて、コアサービスのスケール化も始まり、進化してきています。こちらが、現在の当社の最大の強みだと考えています。
スライド左側に掲載しているイノベーションの継続は、引き続きAI技術の研究を大企業と共に、あるいは大企業が持っている事業基盤や顧客基盤を活用しながら進めていくことは、これまでと変わりません。
変わっていくのは研究内容です。以前はエッジAI自体の研究でしたが、現時点はLLMいわゆる言語モデル、生成AI、AI Agent活用の研究に取り組んでいます。世界のAI技術の進歩に伴い、当社の研究内容もどんどん進化し飛躍しているところです。
安全な言語モデルとAI Agentを重点的に研究し大企業に提供しながら、今まさに産業界で話題になっているAI Agentの実際の汎用ニーズを探っていきます。情報セキュリティに社会の関心が集まっています。言語モデルとAI Agentに関しての汎用ニーズを重点的に研究するのがイノベーションの継続という領域です。
スライド右側に掲載しているコアサービスのスケール化は、当社主導でAIサービスを社会に提供するものです。映像や音声、アニメのキャラクターや人物の生成など、すでに成熟したAI技術はたくさんあります。
マーケティング目的でのAI技術はすでに社会で成熟していますが、当社としては自社の高度なAIのライブラリを持っています。約250名の技術者や営業体制で成り立っている、当社のセールス網を使い、これまで構築してきた代理店販売も活用しながら、独自にスケール化しています。
昨年までの決算でもお伝えしましたが、当社事業の魅力の1つが高い収益性です。現在は、5割5分近い原価収益率となっています。売上が上がった時に販売管理費が追従しない、つまり利益が大きく伸びるところが強みです。
自社で販売をしていく時に、たくさん費用をかけなければ利益が出ない、売上が上がらないというわけではないビジネスモデルがあります。そのような中において、スケールにフィットした収益モデル、収益性を持っていることが強みです。
データ価値の向上も強みの1つです。イノベーション領域から出てきたLLMやAI Agentの技術は成熟が速いことが特徴です。成熟したタイミングで、どんどん既存サービスに入れ込んでいきます。
例えば、当社が提供している屋外の大規模ディスプレイを使って、AIによる人流解析等を行い、広告をフィードバックしていくサービス等を持っています。そのようなものの中に、街中の交通データを言語モデルを使ってAI Agentで自動的に解析し、表示する内容を変更することもできます。
このようなダイナミックなマーケティング活動をほぼ自動的に行うために、AI Agentは欠かせないと考えています。イノベーション技術と当社がすでに持っているコアサービスを密接に連携し、事業を拡大していくところが、2025年における事業モデルです。
当社の2つの活動領域 – イノベーション領域とコアサービス領域を両輪として事業を推進
今後は、決算短信や決算発表資料において、継続的に2つの領域に分けて売上を開示していきます。イノベーション領域はAIアルゴリズムの研究で、AI Agentや言語モデルの先端技術領域の研究活動を推し進めていきます。
研究をする時には、大企業からライセンス料をいただきながら、利用を推進していきます。顧客数をいたずらに増やす必要はありません。スライドには最大100と記載していますが、あまり重要なKPIではないと考えています。
コアサービス領域はAIの社会活用と記載していますが、成熟したAI技術を販売していきます。こちらの顧客数は1万社を超えており、全国的な規模で幅広く展開していくサービスです。
汎用ニーズを捉えたコアサービスの提供が進む
2024年度の事業売上をイノベーション領域とコアサービス領域に分けています。売上の約8割をすでにコアサービス領域が占める状態になっています。今後も、引き続き伸ばしていくところです。
2025年度における事業領域別の成長戦略の骨子
過去3年分に今年の予想を含めた過去4年分の事業領域別売上推移です。2022年度においては、コアサービスの領域がまだそこまで多くありませんでした。
イノベーション領域でもある程度収益を稼ぎながら、コアサービス領域への販売投資活動を行っていましたが、この4年間で大幅に成長してきています。2022年度から2025年度予想への年率成長率は約20パーセントです。
既存サービスの売上拡大、コアサービスの領域への新サービス投入、M&Aを通じたコアサービス領域内への適合企業の積極的な迎え入れなどにより、引き続き伸ばしていきます。伸ばす方法を柔軟に幅広く取ることにより、2026年以降の3年に向けてコアサービス領域を伸ばしていくことが、我々の中期的な戦略と考えています。
イノベーション領域においては、必要な技術が生まれたタイミングで活動します。そうではない場合においては、我々の人的リソースをコアサービス領域に配置していくことが重要だと考えています。今後減らしていこうというわけでは決してありませんが、ここを連続的に伸ばしていくことが必ずしも重要ではないと考えています。量よりは質だと考えています。
各領域における対象技術のマッピング
イノベーション領域やコアサービス領域には、どのような技術が活用されているのかという技術視点でのサマリーです。
イノベーション領域では、先ほど申し上げた320億パラメーターレベルのLLM研究に加えて、AI Agentや画像生成のコンディショニングの技術、ダイナミックプライシング最適化のAI、小売店が中心になる最適化の在庫自動発注などの技術を先端領域で研究しながら提供しています。
コアサービス領域では、エッジAIはもちろん画像解析、音声認識、文章生成、画像レコメンド、人物・アニメ生成などが技術としてかなり成熟してきました。産業応用でまったく問題ないレベルになっています。こうしたものを使いながら、スタートアップらしい急速かつ持続的な成長領域にしたいと考えています。
NEURAL LLMのアップデート
イノベーション領域を深掘りします。言語モデルについてご説明します。2023年6月に、約30億パラメーター水準の「NEURAL.LLM」を研究開発目的で開発したと発表しました。基本的にすべて純正で、全プログラムを我々が社内で作りました。
当時においては一番望ましかったのですが、やはりコンピューターパワーがどうしても足りないということもあり、30億パラメーター程度のものしかできませんでした。30億パラメーターから多くて100億パラメーターぐらいの会社がほとんどであった当時の日本においては最先端だったのですが、そこから2年たった2025年には320億パラメーター水準に達しています。
すべてのコーディングを自社で行っているわけではありません。AI業界においても、携帯電話のAndroidのようなオープンソースが非常に強く進んできています。オープンソースの技術はさまざまです。オープンソースのプログラムを上手に活用しながら、当社独自の技術も入れつつチューニングしたり、アンサンブルしたりするなどのノウハウが裏にあります。
このような技術を多数活用することにより、320億パラメーター水準の言語モデルがかなり小型のコンピューターでも動くような水準まで追いついてきたと考えています。今回、それを発表しました。
NEURAL.LLMの実動作画面
スライドが実際の「NEURAL.LLM」の稼働状況です。例えば「AIのビジネストレンドを5つ教えてください」とタイピングすると、例示しているようなポイントを紹介してくれます。
「バランスの取れた夕食の献立を1つ提案してください」とタイピングすれば、例示しているような献立を提案してくれます。数秒の間に例示されるデモをYouTubeで公開しました。このようなものが世の中で当たり前になってきています。
「NEURAL.LLM」に関しては、ChatGPTのように外部のコンピューターにアクセスして処理する必要がありません。プログラムをインストールしていただければ、大企業内の閉じたネットワークの中で使えます。言語モデルにおいても、プログラムをインストールして自社で使うことができる時代になってきたというところがみそです。
なぜ当社がLLM実装に強いのか
なぜ当社がこれをできるのかという点についてご説明します。世界で今、クラウドを中心に行われているChatGPTやGrokのような世界最先端のモデルは、大規模な数兆円レベルの投資を伴うコンピュータールームで推論したり、モデルを作ったりするなど、いわゆる資本競争になってきていますが、当社は一線を画しています。
映像領域においても同様です。映像領域では、小型コンピューターによるエッジコンピューティングを使い、街中の人流映像などの個人情報をコンピューターの中で処理し、その場で映像を捨ててしまうため、個人情報にかなり優しかったわけです。これまで、個人情報の取り扱い、小型化、セキュアネットワークなどのノウハウをエッジAIカメラで構築してきました。
言語モデルの活用において、大企業から日々ご相談を受けている中でよく聞くのは、大企業が持っている人事や財務などの機密情報をChatGPTでそのまま処理してよいのかという、いわゆるデータ処理の問題です。安全セキュリティの面で問題はないのかというところです。
解決する方法は2つあります。1つ目は、送るデータを暗号化してしまう方法です。暗号化している企業はけっこうあり、我々も暗号化しています。
今回発表したのは2つ目の方法で、プログラム自体をお客さまの社内で閉じて使うという方法です。メリットは、完全にプライバシーで保護された言語モデルのAI Agentを活用できる点です。AI Agentを活用するには小型かつ安全性が求められていますが、当社がこれまでエッジAIカメラで行ってきた小型化や個人情報取り扱いというノウハウがダイレクトに生きる領域だと考えています。
実際に使っているのは「NVIDIA Jetson」シリーズです。手のひらに乗るものから、今回はもう一回り大きい「NVIDIA A10」などの類似シリーズまで使っています。この程度の小さいコンピューターで言語モデルを推論できるというところが着目点です。
スタンドアローンなLLMが必要な理由
スライドは、プログラム自体をお客さまの社内で閉じて使うという方法を図解しています。例えば、企業のみなさまがご自身のラップトップを使って処理を行いたいとなった時に「この分析をしてください」「過去のデータを取りまとめて、このような解析を行ってください」などと指示を送ると、「NEURAL.LLM」の実動作画面のスライドで示したチャット画面のようなものが出てきます。
チャット画面の裏側で、スライド右側に記載したような言語モデルや社内の「CONFIDENTIAL」と書いてある守秘データを実際に読み込みながら推論したり、コードを生成したり、実行したりしています。
例えば、周りの天気情報などさまざまなイベント情報等を活用しながらマーケティング分析したいというニーズがあった場合のみ、外のインターネットへのアクセスを行います。そして、スライドの水色で囲ったLANというセキュアな閉域ネットワーク、すなわち閉じた領域のネットワーク中にデータを戻すことにより、閉じた領域内で言語モデルを完結させることができます。
これによって、完全安心なプログラムをそれぞれで持つ時代がくるのではないかと考えています。
当社コアサービスは、民間・行政・公共12,000か所以上で活用されている
コアサービス領域についてご説明します。今、1万2,000拠点以上で我々のサービス、マーケティングサービス、AIサービスなどが使われています。導入業種は多岐にわたります。いわゆる民間性の高い商業施設、物流施設などから公共性の高い市役所、警察のようなところまで、さまざまなネットワークで我々のサービスを使っていただいています。
コアサービス領域は持続的に成長率を継続
コアサービス領域における過去の成長率をまとめています。今後は、昨年対比売上を継続的に開示していきます。
昨年対比で成長率を示す理由をご説明します。一般的な小売企業などでは昨年対比で成長率を示すのがかなり一般的なのですが、マーケティング活動はどうしても1月から3月、10月から12月に向けての季節性を持ちます。人はクリスマスの時期にたくさんお金を使うためです。1月、2月、3月はあまりお金を使いません。
消費動向に密接に関連するという事情があるため、我々としては第1四半期から第4四半期に向けて売上が上がっていきます。これが、過去何年間も継続している成長トレンドです。昨年の同四半期と比較していくと、このように非常にわかりやすい成長のトレンドというものを見ることができると思い、今回から開示しています。
実は、コアサービス領域での成長実績は過去9四半期連続で昨年対比プラス成長です。今後、より成長率を高めていけるようにがんばっていきたいと考えています。
AI企業として類を見ない、全国での販売網を有し、大規模な顧客ネットワークを管理
ご説明を割愛しますが、全国での販売運営基盤です。津々浦々でサービスを提供しています。
多くの官民団体に加盟し、広いネットワークを活かしてAIサービスを提供を推進
そうした中で、参画団体や企業同士が連携している団体などがたくさんあります。このような方々とパートナーシップを結びながら事業を推進しています。
コアサービスの提供余地の広がりは、広範囲に渡る
今後の成長戦略の業種の考え方です。スライドは、上部に業種、左側に我々がどのような領域に対してサービスを提供するかということをまとめています。現時点で、当社は8期目を迎えますが、今の売上37億円というのはまだ始まったばかりです。大幅にこれから拡大していきたいという考えを持っています。
現時点で我々がサービスを提供しているのは、スライドの赤い領域が主になっています。小売業や衣料・食品業、不動産・建設業、公共などのセールスマーケティング活動に、我々のAIを使っていただいているケースが非常に多くなっています。「KizunaNavi」等は小売業や電機・製造業の働き方改革に使っていただくところがメインです。
今後の戦略は、このAI技術をさまざまな領域に活用していくことです。我々として独自に売っていくものもありますし、必要な能力があればM&Aを通じて獲得することも行います。業種を問わず、新しい技術を幅広くかつ急速に展開していくことが重要だと考えています。
2025年12月期第1四半期連結実績 – 対昨年実績
第8期第1四半期の決算を総括します。売上高は8億2,500万円で前年同期比5.7パーセントの成長でした。営業利益は若干マイナスにはなっていますが、予想よりもやや強い数字で着地しました。
2025年12月期第1四半期事業領域別売上高実績 – 対昨年実績
売上高8億2,500万円の内訳です。1億5,000万円がイノベーション領域で、6億7,500万円がコアサービス領域でした。コアサービス領域に関しては、前年同期比11.9パーセントの成長を遂げました。
事業領域別四半期売上高の推移
過去四半期の売上推移です。昨年対比で4,500万円伸びています。
四半期営業利益の推移
営業利益の推移です。昨年は第1四半期に約1億円の営業損失がありましたが、2期連続で大幅に改善しました。第2四半期以降の強い数字の創出に向けて良いスタートを切れたと考えています。
コスト構造/売上対比での売上原価率・販管費率
コスト構造に大きな変化はありません。
私からの総括は以上になります。今後、こうした内容に沿って継続的なIR活動を行っていきます。ご質問等があればぜひ、本会議あるいは私にお寄せいただければと思っています。個人投資家のみなさまにおかれましても、我々のIRサイトよりご質問いただければ、誠実にできる限りご回答したいと思っています。よろしくお願いします。