2025年12月期 第1四半期業績の総括

平良真人氏:本日はお忙しい中、決算説明会の動画配信をご覧いただき、誠にありがとうございます。代表取締役CEOの平良です。2025年12月期第1四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。

まず、第1四半期業績の総括です。前年同期比で増収増益となり、営業利益・純利益とも黒字で推移しました。

売上高は10億7,600万円、前年同四半期比プラス9.6パーセントとなりました。販売管理費の抑制も寄与し、営業利益は200万円となりました。前年同四半期比プラス8,900万円と、大幅に業績が改善しています。

ファンビジネスプラットフォーム事業について、「Fanicon(ファニコン)」のファン数は前年同期比プラス25.5パーセント、アイコン数は前年同期比プラス13.8パーセントと、順調に推移しています。

デジタルマーケティング事業は、大口顧客の一時的な出稿停止の影響で取扱件数は減少したものの、その他案件での収益性改善により、営業損失は前年と同水準で推移しました。

2025年12月期 業績予想に対する進捗について

2025年12月期の業績予想に対する進捗についてご説明します。売上高47億6,000万円の目標に対して、第1四半期の進捗率は22.6パーセントです。過去の第1四半期業績と比較して、堅調な滑り出しとなっています。

“できっこない”に挑み続ける

会社・ビジネス概要についてご説明します。弊社は「“できっこない”に挑み続ける」というビジョンを掲げています。全社員がこのビジョンに共感し、常に「できっこない」と思われるようなことに挑んでいく姿勢で、新しい事業を興してきました。これからも、このビジョンに共感するメンバーとともに、新しい事業を展開していきます。

会社概要

会社概要について、簡単にご説明します。弊社は2014年1月に設立し、現在は原宿にオフィスを構えています。社員数は127名で、2つの事業を中心にビジネスを展開しています。

2つの主力事業

2つの主力事業についてご説明します。BtoCのファンビジネスプラットフォーム事業と、BtoBのデジタルマーケティング事業です。

事業内容

事業内容の詳細をご説明します。ファンビジネスプラットフォーム事業では、「アイコン」と呼ばれるアーティスト、インフルエンサー、俳優、アイドル、スポーツ選手、スポーツチームなど、ファンに支えられている方々をサポートしています。そして、彼らが「Fanicon」というアプリ上で自分のクローズドなファンコミュニティを開設できるプラットフォームを運営しています。

ファンは、月額会費を支払うことでコミュニティに入会することができます。スクラッチ機能、チケットやグッズの購入など、さまざまな機能を通じて、アイコンとのクローズドな空間で、熱量の高いコミュニティを維持することが可能です。

ファンのみなさまから得られる収益をレベニューシェアすることで、弊社のビジネスモデルは成り立っています。

また、デジタルマーケティング事業では、広告主からマージンおよびフィーをいただき、SNSを活用したインフルエンサーマーケティングやデジタルマーケティングのコンサルティングを行っています。こちらは、オンラインマーケティングの広告代理店事業になります。

新時代のファンコミュニティ

ファンビジネスプラットフォーム事業の「Fanicon」について、詳しくご説明します。「Fanicon」は、新時代のファンコミュニティプラットフォームです。双方向のコミュニティで、大好きなアイコンを持続的に支援することができます。

なぜ完全有料制・完全会員制なのか

なぜ完全有料制および完全会員制にしているかというと、理由は大きく3つあります。1つ目はファンの維持です。ファンベースの規模にかかわらず、どのアイコンにも必ず熱狂的なファンが存在します。その熱狂的なファンの熱量を最初から維持できることが、非常に大事なポイントです。

2つ目は、安定した収益基盤の確保です。ファンベースの規模にかかわらず、ファンの方々からの支援によって収益を確保し、自身の活動に還元することで、ファンと一緒に盛り上げていくことができます。

3つ目が最も大事ですが、心理的安全性の確保です。「Fanicon」はクローズドなプラットフォームのため、アイコンは自身を支援してくれる熱心なファンと、安心・安全な空間で密なコミュニケーションを取ることが可能です。つまり、アンチがいない心理的安全性の高い空間となっています。

ご利用中のアイコン一例(一部抜粋)

スライドには、現在「Fanicon」をご利用いただいているアイコンの一例を掲載しています。アイドル、アーティスト、俳優、ミュージシャン、タレント、YouTuber、スポーツチーム、K-POPアイドルなど、非常に幅広いカテゴリーの方々に利用されています。

【デジタルマーケティング事業】インフルエンサーセールス事業・デジタル広告事業

デジタルマーケティング事業についてご説明します。SNS全盛の昨今、企業・ブランドのビジネス成長を実現するためには、必要に応じてSNSマーケティングを実践していかなければいけないと考えています。

弊社のデジタルマーケティング事業は、インフルエンサーセールス事業とデジタル広告事業の2つから成り立っていますが、インフルエンサーセールス事業では企業のマーケティング活動において必須となったインフルエンサーマーケティングの支援を行っています。

【デジタルマーケティング事業】インフルエンサーセールス事業の特徴

インフルエンサーセールス事業の特徴は、インフルエンサーマーケティングを一気通貫で提供できることです。33万件以上のインフルエンサーデータを収録したデータベースを活用し、広告主や広告代理店の課題を解決するために最適なインフルエンサー企画を提案できるのが大きな強みとなっています。

【全社】2025年12月期 第1四半期業績PL

2025年度12月期第1四半期の業績をご説明します。売上高は前年同四半期比でプラス9.6パーセントの10億7,600万円、売上総利益は前年同四半期比でプラス19.2パーセントの4億7,600万円となりました。

販売管理費は前年同四半期比でマイナス2.4パーセントにコントロールし、その結果、当期純利益は400万円と四半期黒字で推移しました。

【全社】四半期売上高・営業利益推移

四半期ごとの売上高・営業利益の推移です。ファンビジネスプラットフォーム事業の売上高が牽引し、全社の売上高は10億7,600万円となりました。営業利益は前年同四半期比でプラス8,900万円の200万円となっています。

【全社】販売管理費・役職員数

販売管理費と役職員数についてご説明します。組織体制の効率化、人員体制の見直しにより、前年同四期比で人件費を中心とした費用減少を実現しています。

【ファンビジネスプラットフォーム事業】四半期売上高・売上総利益率、営業利益

事業別の2025年12月期第1四半期業績のうち、ファンビジネスプラットフォーム事業についてご説明します。ファン数が順調に伸びたことで、売上高は前年同四半期比でプラス18.2パーセントの8億5,100万円となりました。また、販売管理費の抑制により、四半期営業利益は4,100万円となっています。

【ファンビジネスプラットフォーム事業】KPI :アイコン数、ファン数

ファンビジネスプラットフォーム事業の主要KPIであるアイコン数とファン数の推移についてご説明します。アイコン数、ファン数ともに堅調に伸びています。

アイコン数は3,300人で、前年同四半期比プラス13.8パーセント、ファン数は35万9,000人で、前年同四半期比プラス25.5パーセントの伸びとなっています。特に新規アイコンの獲得がファン数の伸びを牽引しています。

【ファンビジネスプラットフォーム事業】KPI:流通総額、ARPU

もう1つの主要KPIである流通総額とARPUについてご説明します。スライド左側のグラフが流通総額を示したものです。流通総額とは、ファンビジネスプラットフォーム事業が消費者に提供する商品やサービスの販売総額を意味します。

流通総額は前年同四半期比プラス19.6パーセントと順調に拡大しており、「Fanicon」は確実に市場において浸透していると見ています。

スライド右側のグラフはARPUを示したもので、参考までに掲載しています。ARPU自体は下降傾向ですが、手数料のみを売上計上しているOEM提供の個別アプリのファン数が増えていることが原因です。個別アプリは今後も増えていくと見込んでいるため、ARPU自体は低下傾向が続くと予想されます。

今後の「Fanicon」の成長を測る指標としては、流通総額がより重要だと考えています。

TOPICS 第1四半期のFanicon開設事例

2025年12月期第1四半期の「Fanicon」開設事例です。RBW JAPAN社との戦略的パートナーシップを締結したことで、KARAのヨンジ氏などK-POPアーティストの開設が進みました。

【デジタルマーケティング事業】四半期売上高・営業利益

事業別の2025年12月期第1四半期業績のうち、デジタルマーケティング事業についてご説明します。以前から多数の継続取引があった大口顧客の広告予算削減により売上高が減少したものの、事業部全体での採算性の改善を目的とした取り組みが功を奏し、営業損失は前年と同水準で推移しました。

売上高は2億2,400万円で、前年同四半期比マイナス14.2パーセント、営業利益はマイナス3,800万円で、前年同四半期比プラス200万円となりました。

【デジタルマーケティング事業】KPI 取扱件数・案件単価

デジタルマーケティング事業の主要KPIである取扱件数と案件単価についてご説明します。取扱件数は前年同期比で減少したものの、案件単価はおおむね前年と同水準で推移しました。

Case Study:ゲーム業界、Metacore Games様

デジタルマーケティング事業のCase Studyとして、ゲーム業界のMetacore Gamesさまの事例をご紹介します。当社は多くのゲームタイトルのお客さまを取り扱っていますが、インフルエンサー企画等、多くの広告主から高い評価を受けています。

ご説明は以上です。ご視聴ありがとうございました。