欧米のアクティブユーザー数 5年連続No.1

神谷栄治氏(以下、神谷):株式会社アイビス代表取締役社長の神谷です。2024年12月期決算についてご説明します。

当社の主力商品である「ibisPaint」は、日本企業発のアプリとして、欧米のアクティブユーザー数5年連続1位、全世界でも5年連続トップ3圏内にランクインしています。

栄枯盛衰が激しい世界のアプリ市場の中で当社がMade in Japanを牽引

2024年のアクティブユーザー数の推移です。スライド左側のグラフが欧米で、5年連続1位を獲得しています。全世界では現在3位となっています。世界中で「ibisPaint」が使われている状況です。

本資料のサマリ

本説明会のサマリです。2024年12月期の実績として、営業利益以下の利益額と利益率がすべて2倍以上に増加し、当期純利益は修正の計画を超えました。モバイルセグメントはサブスク売上と契約数が倍増しました。一方でアプリ広告売上は、一部施策での予期せぬ不具合等が影響し縮小しました。こちらの詳細は後ほどご説明します。

前期からオーガニック成長への転換を目指し、広告宣伝費を減らすとご報告してきましたが、概ね奏功していると実感しています。ソリューションセグメントは、高収益案件の受注に注力しつつも、技術者との案件ミスマッチが顕在化しています。

2025年12月期の計画については、各種利益率を維持しながら、両セグメントともに増収増益を確保していきます。サブスク売上は1.6倍となる見通しです。広告売上は厳しい予想となっています。ソリューションセグメントは、質重視の人材採用へシフトして、売上総利益率を高めていきます。

配当性向は、20パーセントから25パーセントとしています。2025年度の配当は50円を予定しています。事前にご報告していましたが、今年1月末にテクノスピーチを完全子会社化しました。

成長可能性に関する事項として、モバイルセグメント・ソリューションセグメント・AI歌声合成セグメントをすべてグロースさせていきたいと思います。メインとして「ibisPaint」のサブスクリプションを伸ばしていき、2年後には広告売上より課金売上が大きい状態にしていきたいと考えています。

サブスク予備軍200万人に対して、売上イメージの60億円に近づけるように課金推進を強力に進めていきたいと思っています。高機能戦略とプロマーケットの開拓として、1年以内に待望のMac版のリリースを予定しています。ソリューションセグメントは、引き続き安定成長を目指し、AI歌声合成セグメントは中長期的な成長の礎を築きたいと思っています。

全社 FY2024/12 決算ハイライト

2024年12月期の決算です。2023年12月期実績である売上高40億8,000万円に対し、2024年12月は46億2,000万円、前年比17.3パーセント増となりました。前期第2四半期で上方修正した計画に対してマイナス3.5ポイントと未達になりました。

営業利益は2023年12月期の4億3,000万円に対して、2024年12月期は11億5,000万円、前年比168.4パーセント増となり、約2.7倍となっています。営業利益率も10.6パーセントから25.0パーセントと、前年比128.7パーセント増となり、約2.3倍となりました。

「ibisPaint」シリーズサブスク売上は3億3,000万円から6億8,000万円となり、前年比116.7パーセント増の約2.1倍となっています。

全社 FY2024/12 決算業績推移

スライド左側のグラフは全社売上高の推移です。2024年12月期は46億2,500万円です。スライド右側のグラフは各種利益となっており、経常利益は前年比173.4パーセント増と、約2.7倍となっています。当期純利益も前年比190.8パーセント増と、3倍弱増加しています。営業利益率は25パーセントとなっています。

セグメント別 FY2024/12 決算業績推移

スライド左側のグラフは、モバイルセグメントとソリューションセグメントの売上高推移です。モバイルセグメントは前年比6.3パーセント増、ソリューションセグメントは前年比23.5パーセント増となっています。

スライド右側のグラフは、セグメント別の利益推移です。モバイルセグメントは前年比76.7パーセント増、ソリューションセグメントは前年比204.2パーセント増となりました。一昨年のソリューションセグメントは、アクセルを踏むため、採用投資を進めていました。昨年はそれが一段落したため、利益が2年前より増えている状況です。

モバイルセグメント FY2024/12 決算業績推移

モバイルセグメントの売上の内訳です。アプリ広告売上が前年比41.2パーセント減となりました。一番高かった2023年12月期第4四半期の5億9,600万円から3億5,000万円まで下がっています。サブスクリプション売上は前年比94.9パーセント増と、約2倍になっています。

アプリ広告については、一部の予期せぬ不具合等が影響しています。いろいろな要因が考えられますが、不具合があったことも事実です。内容の詳細としては、広告リクエストが余分に送られるという問題がありました。それが原因というのは仮説の1つであり、ほかにも広告市況やモバイルアプリの中の広告市況、またメインの媒体であるGoogleのAIのアルゴリズムが変わったなど、いろいろな要因が考えられ、なかなか確証が取れた原因を出しにくい状況です。

広告の1人当たりの売上単価は、毎年景気や広告市況の波も含めて、上がったり下がったりと波がある状況です。そのため、上場のタイミングの時からお伝えしているとおり、サブスクリプションで安定したかたちに持っていきたいと考えています。

モバイルセグメントの利益です。スライドでオレンジの折れ線グラフで示した売上総利益率が下がってきているのは、開発人員の増員が要因です。

ソリューションセグメント FY2024/12 決算業績推移

ソリューションセグメント売上の内訳です。IT技術者派遣が前年比17.0パーセント増、受託開発が前年比6.6パーセント減となっています。セグメント利益については、2023年度にアクセルを踏むため、採用投資を進めていましたが、それが一段落して2年前よりも高くなっています。売上総利益率も回復している状況です。

全社 FY2024/12 主な費用項目

広告宣伝費の推移です。1年前に、広告宣伝費を半減すると発表したとおり、2024年度は減少してきています。開発人材投資については、ソリューションセグメントにおいて、エンジニア採用の案件ミスマッチがありました。

2023年度にアクセルを思い切り踏んで、そこから案件ミスマッチがおき、採用よりも退職のほうが多いという状況で戻りが発生しています。モバイルセグメントの人員については、順調に増加している状況です。

全社 FY2024/12 営業利益増減分析

スライドは、利益貢献のグラフです。2023年度の営業利益4億3,400万円から、売上高増加が5億3,800万円、広告宣伝費減少が5億7,600万円です。一方で、人件費増加や販売手数料増加等があり、2024年度は11億5,500万円の営業利益となりました。

全社 FY2024/12 事業KPI

事業KPIです。モバイルセグメントのKPIであるDAU(日次アクティブユーザー)については、前年比0.9パーセント増と、ほぼ水平飛行となっています。以前の年から見ても、水平飛行が続いています。MAU(月間アクティブユーザー)についても、概ね水平となっています。

サブスクリプション契約数については、前期比94.4パーセント増と急成長中です。ソリューションセグメントのITエンジニア数は、前期比プラスマイナスゼロとなっており、上がって下がっている状況です。案件ミスマッチ等によって、退職のほうが採用より多い状況になっています。

2024年トピックス

2024年度のトピックスとして「ibisPaint」の新機能についてご紹介します。「ベクターレイヤー機能」がメジャーアップデートでリリースされました。こちらは画質が落ちないため、プロ向けのペイントソフトについている機能です。主にサブスク向けの機能になっており、無料版アプリでお試しできるという機能で、非常に好評でした。

「AI学習妨害機能」は、自分が書いた絵の作風をAIに模倣されて困っているという方がおり、その対策用の機能です。この機能自体もAIを使っています。こちらもサブスク専用の機能ですが、大変好評でサブスクの増加に寄与しています。

FY2025/12計画 ハイライト

今年度の計画です。2024年12月期の売上高46億2,000万円に対し、2025年12月期の計画は売上高49億円で前年比6.1パーセント増としています。営業利益は11億5,000万円に対して12億5,000万円で前年比8.2パーセント増、営業利益率は25.0パーセントに対して25.5パーセントで前年比2.0パーセント増となっています。

「ibisPaint」シリーズサブスクリプション売上は、6億8,000万円に対して11億1,000万円で前年比62.2パーセント増の計画です。

FY2025/12計画 全社業績推移

スライドは、売上高推移と各種利益推移のグラフです。それぞれ一番右の棒グラフが今年度の計画となっています。昨年までのような倍増や3倍増ではなく、グラフに示した程度の利益率を想定しています。

FY2025/12計画 セグメント別業績推移

セグメント別の売上高推移です。モバイルセグメントは前年比7.1パーセント増、ソリューションセグメントは前年比4.7パーセント増となっています。

セグメント利益については、モバイルセグメントは前年比7.8パーセント増、ソリューションセグメントは前年比プラス18.5パーセント増としています。

FY2025/12計画 セグメント区分別売上高

セグメント別の売上の内訳です。モバイルセグメントは、アプリ広告売上が前年比11.8パーセント減となっており、いまだ広告市況等の見通しが立たない状況です。サブスクリプションの売上は前年比62.2パーセント増となります。

ソリューションセグメントは、IT技術者派遣が前年比2.4パーセント減、受託開発が前期比24.7パーセント増と、徐々に受託開発の比率を上げてきています。

FY2025/12計画 セグメント別費用内訳

セグメント別の費用内訳です。モバイルセグメントの広告宣伝費は前年比17.6パーセント減という計画です。エンジニア採用の開発人材投資については、前年比26.9パーセント増と考えています。ソリューションセグメントについては、開発人材投資が前年比4.6パーセント増となります。

FY2025/12計画 事業KPIの推移

事業KPIの計画です。モバイルセグメントのDAUは前年とほぼ変わらず、589万7,000人としています。サブスクリプション契約数は前年比47.4パーセント増の34万2,000件です。ソリューションセグメントのITエンジニア数については、退職の数が採用より多くなると見込んでおり、微減と考えています。

FY2025/12計画 株主還元

株主還元です。配当性向は、前年度より5パーセント上げています。配当金については、前年度の1株当たり40円から、今年度は1株当たり50円と、前年比25パーセント増を計画しています。

MISSION ・ VISION ・ VALUE -1

事業計画及び成長可能性に関する事項についてご説明します。MISSIONとして「モバイル無双で世界中に"ワォ!"を創り続ける」を掲げています。VISIONは「Boost Japanese Tech to the World アイビスは世界でのMade in Japanのプレゼンスを上げていく」として、世界中に知名度があるソフトウェアを作りたいと思っています。

主な沿革と代表略歴

私の略歴です。名古屋市出身で、小学校から中学校、高校、大学と名古屋市で過ごしてきました。1973年生まれの51歳です。

事業概要

事業概要です。モバイル事業です。昨年の売上構成比では56.4パーセントを占めており、「ibisPaint」を主力とした部署になり、高成長事業と考えています。

ソリューション事業は、受託開発とIT技術者派遣の部署となります。昨年の売上構成比では43.6パーセントとなっており、安定成長事業と考えています。

今年1月末にM&Aにより合併したAI歌声合成事業が新たに加わりました。AIで歌を歌ってくれるアプリを開発しており、なかなかおもしろい製品だと思っています。

売上高推移

スライド左側のグラフは、当社の24年間の売上高推移です。緑色がベースとなるソリューション事業、オレンジ色が「ibisPaint」を中心とするモバイル事業の売上です。ここ4年ぐらいでモバイル事業が急増している状況です。

昨年末の売上高46億2,000万円に、新規事業のテクノスピーチや今後のM&Aなども積み上げていきたいと思っています。

モバイルペイントアプリ「ibisPaint」とは【モバイル事業】

「ibisPaint」の特徴についてご説明します。「ibisPaint」は、基本無料で使い放題のアプリです。PC並みの高機能をモバイル上で使えるようにしたいという思いから、開発が始まっています。指だけで非常にきれいな絵を描くユーザーもたくさんいます。2022年には、プロ向けにWindows版もリリースしています。

ibisPaintのAI戦略【モバイル事業部】

AI戦略です。「ibisPaint」のAI機能については、2017年頃から作っています。主なものは、画質を上げる「AI超解像度機能」や「AI背景透過機能」です。昨年には、「AI学習妨害機能」をリリースしました。加えて「AI水彩フィルター機能」など、さまざまなAIを使った技術を実用化させてきています。現在も、AIを使った新機能を研究開発中です。

ibisPaintの特徴【モバイル事業部】

「ibisPaint」の特徴です。基本機能は無料となっています。海外ユーザー数が多く、投稿サイトのコミュニティもあります。Z世代、特に中高生に非常に人気のあるアプリとなっています。

売上構成【モバイル事業部】

ビジネスモデルとしては、アプリ広告、サブスクリプション、売切型アプリというかたちで売上があります。現状は、アプリ広告売上が63.6パーセントとウエートが大きいですが、サブスクリプションの増加に注力しています。このペースで増えていくと、2年以内にはサブスク売上を含むアプリ課金売上がアプリ広告売上を超えると見込んでいます。

収益モデル【モバイル事業部】

現在、フリーミアムモデルという無料版のアクティブユーザーが3,988万人となっており、日本でトップクラスのユーザー数です。その一部のユーザーに売切型アプリを購入していただいており、累計で111万件となっています。3,988万人のうちの一部がサブスクを契約しており、サブスクリプション契約者数は23万2,000人となっています。

ibisPaint各種データ推移【モバイル事業部】

スライド左側は、シリーズ累計ダウンロード数のグラフです。ここ4年ぐらいでダウンロード数が急増しており、現在4億4,000万ダウンロードになります。

スライド右側のグラフの薄い緑はMAUです。こちらは4年ぐらい前から鈍化しており、ここが飽和かと思っています。しかしながら、緩やかに直線的に右肩上がりで少し伸びていることがわかると思います。

薄い緑の折れ線グラフは、売切型アプリ販売数です。右肩下がりになってきていますが、サブスクへの誘導を強化しているため、減少している状況です。濃い緑の折れ線グラフは、サブスク契約数です。時間が経つほど、契約数の伸びが加速していることがわかるかと思います。

Z世代からの高い支持【モバイル事業部】

「ibisPaint」のユーザー属性です。25歳未満が44.6パーセント、女性が73.1パーセントとなっています。25歳未満の直接競合ペイントアプリを含めたユーザーシェアでは、「ibisPaint」が90.5パーセントを占めています。25歳未満という制限を外した全世界ユーザーシェアでは、「ibisPaint」が86.5パーセントとなっています。

Z世代や中高生に数多く使っていただいているため、他のアプリにスイッチすることなく、大人になってからも課金してくれるユーザーも多々いらっしゃいます。

グローバル展開①【モバイル事業】

グローバル展開についてご説明します。海外比率について、累計ダウンロード数は93.7パーセント、売上高では73.9パーセントとなっています。スライド右側に国別の累計ダウンロード数を記載していますが、ご覧のとおり世界中でダウンロードされています。

売上構成と特長【ソリューション事業】

ソリューション事業の売上構成は、IT技術者派遣が73.8パーセント、受託開発が26.2パーセントとなっています。こちらは受託開発の比率を上げるように努力しているところです。

テクノスピーチ会社概要【AI歌声合成事業】

新しいチャレンジとして予告していたM&Aにつきまして、1月末に株式会社テクノスピーチをM&Aしました。テクノスピーチは、名古屋工業大学の大浦氏と徳田氏を中心に設立されました。徳田氏は、AIの音声技術で論文を数多く出されている権威ある方で、紫綬褒章も受章されています。

売上構成と特長【AI歌声合成事業】

テクノスピーチの事業についてご説明します。歌を歌ってくれるアプリ「VoiSona」が主力商品で、売上の41.2パーセントを占めています。受託開発は58.8パーセントという内訳になっています。

受託開発とは、ソフトウェアのシステムを受託で開発するわけではありません。基本的には「このような歌声の音声を作ってほしい」「音声を学習してほしい」というような学習の部分の開発を行います。一部で組込向けの開発もありますが、多くは音声に関連する売上になります。

「ibisPaint」のポジショニング【モバイル事業】

スライドの図は「ibisPaint」のポジショニングを示したものです。横軸はプロのイラストレーター比率で、右側が高く、左側が低くなります。縦軸はアプリの価格で上段が無料、下段が有料となっています。競合のアプリとして「Sアプリ」「Dアプリ」「Aアプリ」「Cアプリ」「Pアプリ」を挙げています。

「ibisPaint」は、図の左上となる「無料でプロのユーザーが少ない」領域でリリースしました。その後、徐々に高機能化し、現在有料のほうを強力に進めています。そのため、だんだん右下の競合の領域に進出していっている状況になります。

成長戦略概要(中長期の売上拡大イメージ)

成長戦略概要です。スライドのグラフは、各事業の売上高拡大イメージを示しています。緑色がソリューション事業です。薄いオレンジ色がモバイル事業の無料広告モデルで、ユーザーを増やすフェーズになります。濃いオレンジ色は課金売上です。

アプリ広告売上については、年によって波はあるものの、今後も水平飛行で進むと見込んでいます。2年以内には、アプリ広告売上よりアプリ課金売上のほうが大きい状況に持っていけると考えています。

新しいチャレンジとして、AI歌声合成事業を積み上げていきたいと思っています。全社売上としては、CAGR10パーセント以上を目指していきます。

成長の展望①【モバイル事業/収益基盤の拡大】

モバイル事業の成長の展望です。サブスク予備軍200万人、売上イメージ60億円として、MAU3,988万人がいます。その中で、サブスク契約者と同じぐらいの月間利用時間があるユーザーをヘビーユーザーと定義し、そのユーザーが635万人となっています。全員は課金しないと思いますので、3分の1以下の200万人の方々に、サブスクに契約してもらえるよう進めていきたいと思っています。

スライドに記載した課金率5パーセントとは、MAUに対する200万人は5パーセントに値するということです。サブスク契約数23万2,000人とは、6億8,000万円の売上であり、0.58パーセントの課金率です。スライド右側の課金率のグラフが示すとおり、課金率は順調に伸ばしている最中です。

右側のグラフ下部の緑色線は、アプリ広告の売上単価です。サブスク売上単価とは14倍ぐらいの差がありますので、収益性も上がるということになります。

成長の展望②【モバイル事業/収益基盤の拡大】

プロマーケットの開拓として、Mac版のリリースがあります。Windows版、Mac版、iPhone版、Android版の全てが揃うことで、ブランド力も上がっていくと思っています。

スライドのグラフは、Windows版の売上推移です。緑色がWindows版の売切版アプリの売上です。昨年サブスクを開始し、オレンジの折れ線グラフが示すように順調に伸びています。一方で、売切版アプリの売上が減っていますが、順調にサブスクを伸ばしていくことで積み上がっていくと考えています。

成長の展望③【モバイル事業/収益基盤の拡大】

「ibisPaint」は、日本のアニメ調の絵を描く人が非常に多いということもあり、日本のオタク文化を世界に発信しているという面もあります。AI歌声合成事業も、オタク文化に寄与すると考えています。

例えば、ヤマハの「VOCALOID」や、クリプトン・フューチャー・メディアの「初音ミク」などは、ニコニコ動画上で作詞する人や作曲する人、絵を描く人、動画を作る人などいろいろな人が集まって作品が出来上がって、そこからメジャーデビューするという文化があります。

このように、アイビスの中で絵を描いたり、動画を作ったり、アニメを作ったりもするということがおもしろいと思っています。AI歌声合成事業の「VoiSona」自体も世界に展開できればと考えています。

成長の展望④【ソリューション事業/売上高の拡大】

ソリューション事業部については、採用の継続とあわせて、M&Aの検討を調査している段階です。

成長の展望⑤【AI歌声合成事業/成長ブースト】

「VoiSona」については、「ibisPaint」で培ったノウハウであるグローバルマーケティングや事業計画力を活かしていきます。現在、アーリーアダプター向けPCソフトウェアが主力になっていますが、日本のオタク文化を世界に届けるクリエイター層に育てていきます。

みなさま「初音ミク」をご存じかと思いますが、やはりキャラクターが有名になります。「VoiSona」用のキャラクターもたくさんありますので、それによって世界中にこの文化を広げていきたいと思っています。

質疑応答:「ibisPaint」の不具合による損失と今後について

司会者:「『ibisPaint』のアプリ広告売上減収の要因となった予期せぬ不具合について、詳しく教えてください。損失的にはどれくらいになったのでしょうか? また、これは今後も起こり得ることなのでしょうか? どのくらいの確率で起こり得るのかも含めて教えてください」というご質問です。

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