2025年3月期第2四半期決算説明
青木達也氏:みなさま、こんにちは。株式会社ハークスレイ代表取締役会長の青木です。2025年3月期第2四半期(中間期)決算についてご説明します。
当中間期は、社会経済活動も正常化が進み、人出不足や物価高を背景に人材確保が強く意識され、雇用や所得環境の改善が見られ、インバウンド需要の回復により景気は緩やかに 回復しつつあります。
一方、猛暑や地震・豪雨等による経済活動の乱れの影響もある中で、為替相場の変動等による物価上昇によりさまざまなコストの上昇は続いており、消費者の節約志向と生活防衛意識が一層強まる中、当社グループは、「豊かな明日を創造する食のインテグレーショングループ」として、本年6月に発表しました「2028年3月期を最終年度とする中期経営計画」に基づき、取り組んできました。
【株式会社ホソヤコーポレーションの株式の取得(子会社化)】
11月13日、株式会社ホソヤコーポレーションの株式を取得し、子会社化することを決議し、株式譲渡契約を締結しました。この株式取得、子会社化は中期経営計画において、食品製造、冷凍食品製造などの事業領域に積極投資し経営基盤の強化を図っていく成長戦略の一環です。
ホソヤコーポレーションは、チルド焼売・餃子・春巻を主力商品に「安健美楽(安全・健康・美味しい・楽しい)」な食品を開発・製造し、全国の食品スーパーマーケットを中心に自社ブランドやプライベートブランドで販売しています。
同社の「贅沢焼売」は、国内チルド焼売市場シェア1位、「贅沢餃子」は首都圏1都3県や関東外郭にてチルド餃子市場シェア1位を誇るなど、商品力を背景に高いリピート率により幅広い世代から支持されています。
惣菜市場は、少子高齢化、女性の社会進出や共働き、単身世帯の増加などライフスタイルの変化を背景に近年拡大しており、また、今後も安定的な成長が見込まれます。
当社としては、今回の株式取得(子会社化)により、安定的な成長が見込まれる惣菜市場において確固たるポジションを確立しつつ、ホソヤコーポレーションと当社グループ会社とのシナジー(製造拠点や販路の相互活用等)によって、双方がさらに多くのお客さまのニーズにお応えできるようになるものと考えています。
業績ハイライト(主要指標)
中間期の決算概要についてご報告します。
当中間期の売上高は前年中間期比0.8パーセント減の211億円、営業利益は同15.3パーセント増の10.2億円、経常利益は同1.0パーセント増の10.7億円、中間純利益は26.5パーセント減の6.1億円となりました。
売上高については、物流・食品加工事業において従来は販売費及び一般管理費で処理していた販売手数料の処理を、当期より売上高のマイナス処理に変更したことにより、前年中間期と比較しますと減収となっていますが、この影響を除くと実質伸び率は前年中間期比1.7パーセント伸長となり、順調に推移しています。中間純利益は、税負担の増加により減益となりました。
2022年中間期からの年平均成長率は、売上高14.9パーセント、営業利益47.4パーセントと稼ぐ力が着実に高まっています。
損益計算書(P/L)前年中間期、期初予想対比
前年中間期との損益の比較増減ですが、営業外収益は、受取配当金、投資有価証券売却益及び受取手数料が減少しました。
営業外費用の増加は、支払利息、支払手数料及び持分法による投資損失の増加によるものです。
特別利益は、受取補償金の増加、特別損失は支払補償金の増加によるものです。
売上高増減要因(対前年中間期)/営業利益増減要因(対前年中間期)
前年中間期売上高実績から当中間期売上高実績の増減要因を、事業セグメント単位に表しています。
売上高については、物流・食品加工事業が2億7,100万円減少していますが、販売手数料処理の影響による減収ですので、この影響を除くと2億5,600万円の増収となります。
営業利益については、店舗アセット&ソリューション事業及び物流・食品加工事業が堅調に推移し、対前年中間期増減率15.3パーセント増の10.2億円となりました。
セグメント別売上
セグメント別売上です。
中食事業は、ほっかほっか亭既存店売上が前年同月比プラスで推移し、対前年中間期増減率0.8パーセント増の83.4億円となりました。
店舗アセット&ソリューション事業は同0.3パーセント増の60.9億円となりました。物流・食品加工事業は、販売手数料処理の影響を除くと3.4パーセント増の78.4億円となります。
売上高合計は、結果211億円となりました。
中食事業は、大阪・関西万博内、大阪ヘルスケアパビリオンへの協賛並びに出展を決定しました。グループの成長の核となったほっかほっか亭の「のり弁当」を、万博仕様にアレンジした商品を販売する予定です。
店舗アセット&ソリューション事業は、不動産販売の売上はありませんでしたが、稼働店舗数の拡大によるストック収入が底堅く安定的に推移しました。
物流・食品加工事業は、人手不足の解決策としてのOEM化が好調で、引き続き惣菜加工の受託が堅調であり、稲葉ピーナツの商品が日経MJの「バイヤー調査」にて首位を獲得し、味のみならずパッケージも高評価をいただきました。
谷貝食品の商品は、地元茨城県筑西市のふるさと納税のお礼品となっています。また、アウトドア向け栄養補給商品として注目されています。
セグメント別営業利益
セグメント別営業利益です。
中食事業は、コスト低減他諸施策を実行し通期計画を達成すべく改善策を実行していきます。
店舗アセット&ソリューション事業は、テナント入れ替え収入もあり、対前年中間期比68.9パーセント増の9.5億円です。物流・食品加工事業はカミッサリーの稼働率向上、コスト低減などにより同76パーセント増の4.7億円となりました。
合計では、同15.3パーセント増の10.2億円と、増益となりました。
2025年3月期業績予想
2025年3月期業績予想は、5月15日発表の予想値と変更はなく、売上高は前年比4.8パーセント増の490億円、営業利益は同0.6パーセント増の24.5億円、経常利益は同10.1パーセント増の28.5億円、純利益は同12.4パーセント増の18億円となります。
売上高・営業利益の四半期積み上げ
売上高・営業利益の四半期積み上げです。ご確認ください。
配当金の推移
配当金の推移です。中間配当は1株当たり配当金13円、期末配当は13円の年間26円、前年より2円増配となっています。
1株当たり当期純利益の伸長に合わせ、前年を下回らない増配を目指していきます。