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河端保志氏:みなさま、こんばんは。株式会社TWOSTONE&Sons代表取締役CEOの河端です。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。さっそくですが、2024年8月期通期決算説明会を始めます。

本日は、スライドに載っている順序でご説明します。本資料は当社ホームページのIRページにアップされていますので、あわせてご確認いただけますと幸いです。

エグゼクティブサマリー① 2024年8月期の注力ポイント

エグゼクティブサマリーについてご説明します。2024年8月期の注力ポイントとその進捗です。2024年8月期は、「積極的な採用投資の継続」「既存事業成長および積極的なM&Aの計画・実施」「ガバナンス強化」の3点を注力ポイントとして掲げていました。

その結果、1点目の「積極的な採用投資の継続」に関しては、スライドに記載のとおり、営業・コンサル人材を6名採用しました。

2025年8月期は、2024年4月に実施した海外募集の調達資金も活用して、より飛躍的な成長実現に向けた組織体制強化を継続していきます。

2点目の「既存事業成長および積極的なM&Aの計画・実施」に関して、エンジニア稼働数は前年同期比で24.6パーセント増となりました。また、エンジニアマッチング事業だけでなく、コンサル・アドバイザリー事業の成長もあったことで、売上・利益ともに大幅増となりました。

加えて、戦略的なM&Aを検討し、進捗させたことで、2024年9月にCarecon社のM&Aも実現しています。

3点目の「ガバナンス強化」に関しては、積極的にM&Aを進めている中、足元でも非常に改善しています。今後も引き続き、M&Aを行ってきた企業に対するPMIを継続し、グループガバナンス強化やグループ間連携強化を図っていきます。

エグゼクティブサマリー② 2024年8月期 通期業績

2024年8月期の通期業績についてです。売上高は142億9,000万円で、前年比42億3,400万円増の着地となりました。こちらは創業以来の最高値更新を継続しています。先ほどお伝えしたとおり、海外募集による資金調達も実行しています。

販管費に関しては、積極的な戦略投資の結果、前年比で12億5,200万円増加しましたが、営業利益は前年を大幅に上回る4億7,400万円で着地しました。

2024年8月期中に下方修正を行ったことで、株主のみなさまにはご心配をおかけしましたが、エンジニアマッチングの組織強化が想定以上に進捗したことや、コンサル・アドバイザリー事業が成長したこともあり、2度の上方修正を行うことができました。その結果、売上高・営業利益ともに期初予想を上回って着地しています。

エグゼクティブサマリー③ 2024年8月期 第4四半期会計期間業績

2024年8月期第4四半期の業績結果です。売上高は、前年比12億8,000万円増の42億800万円となっており、16四半期連続で最高値更新を継続しています。

「Midworks」を中心としたエンジニアマッチング事業の体制強化が想定以上に進捗したことに加え、コンサル・アドバイザリー事業の飛躍的な成長もあり、営業利益は過去最高の3億2,600万円で着地しました。

2025年8月期も、中長期の成長を目標とした攻めの経営を継続し、売上高・営業利益ともに前年比で30パーセント以上の成長を計画しています。既存事業の成長と、戦略的M&Aの実行により、非連続的な成長を目指します。

コンサル・アドバイザリーサービスの成長

2024年8月期第4四半期で飛躍的に成長した、コンサル・アドバイザリーサービスに関してです。

コンサル・アドバイザリーサービスでは、戦略的コンサルティングからM&Aアドバイザリーまで、クオリティの高いサービスを提供しています。その中でも、第4四半期はM&Aアドバイザリー事業が飛躍的に成長し、2回目の上方修正に大きく貢献しました。

2023年から事業を開始したM&Aアドバイザリー事業は、当社グループのアセットを活かした、他社には真似できない競争優位性を持った事業となっています。

例えば、従来のM&A仲介会社では、基本的に売り手と買い手をマッチングさせるのみにとどまります。しかし、当社グループは本来エンジニアリング力やマーケティング力を駆使して、企業の価値向上を実現することを得意とする企業です。

したがって、M&Aによる事業売却を検討している企業に対して、エンジニアリングおよびマーケティングを用いたDX化の支援などを行い、より売り手企業の価値を高めることで、売り手企業・買い手企業双方の満足度の高いM&Aを実現することができます。

これ以外にも、効果的な採用投資の結果、業界経験の長いアドバイザーを獲得できています。これにより、他の仲介会社と比べて高難易度なスキームで対応することも可能となっており、さまざまな面で優位性を発揮できています。

採用について、具体的には経験豊富な幹部人材クラスを2名、アドバイザーを15名採用できており、売上・利益の伸びと組織体制の構築において、かなり早い速度で事業立上げが実現できたと考えています。

代表紹介

ありがたいことに、当社は注目度が高まってきており、今回の説明会にも新しく参加されている方が非常に多くいらっしゃいます。そのため、前回の説明会でも行ったのですが、今回も簡単に当社のご紹介をさせていただければと思います。

まず、私の自己紹介です。私は1989年生まれで、埼玉県出身です。大学院在学中に、スライド右側の共同代表である代表取締役COOの高原と、資本金10万円で創業しました。私が大学院生時代、高原が大学生時代のお話です。

それ以来、私は代表取締役CEOとして会社の先頭に立ち、自ら案件獲得や新規事業の立案・立上げ、企業との提携など、成長をけん引してきました。2020年7月には、東証マザーズ市場への上場を果たしています。

ビジョン

経営ビジョンとして、「BREAK THE RULES」を掲げています。こちらは「不合理な常識を打ち壊す」という意味です。私は、幼少期の頃からインターネットに親しんできたのですが、当時はeコマースなどもある意味「合理的な非常識」とされていました。連日メディアなどでも「インターネットで物を買うのは危ない」「クレジットカード情報が盗まれる」といった声があり、「合理的な非常識」とされていました。

それが今や、eコマースなど使わない方はいないぐらい、その「合理的な非常識」が常識として浸透してきていると思います。こういった「不合理な常識を破壊して、新しい価値を創り出す」ことを非常に重視し、会社としてビジョンに掲げています。

当社のフリーランスエンジニアのマッチングサービスについても、フリーランスでの働き方は、創業当初は非常に新しい形態だったのですが、新しい常識を創り上げることによって、日本全体のキャリアに貢献していきたいと考えています。

会社概要

会社概要です。当社の証券コードは7352となっています。現在の資本金などに関しては、スライドに記載のとおりです。

沿革および業績推移

当社のこれまでの業績推移です。11期連続で増収を達成しており、売上高も140億円を突破しています。今後も高い成長性を維持し、さらに成長していきたいと考えています。

TWOSTONE&Sonsホールディングス体制図

TWOSTONE&Sonsホールディングスの体制図です。エンジニアリングに関するプラットフォームサービスを中心に、マーケティングに関するサービスや、戦略コンサル・M&Aのアドバイザリー事業などを展開しています。

創業時はBranding Engineerという社名でしたが、2023年6月のホールディングス化を機にTWOSTONE&Sonsに名称を変更し、ホールディングス体制へと移行しています。

2024年8月期までに8件、2024年9月に実施したCarecon社のM&Aを含めると、現状9件のM&Aを行ってきています。既存事業の成長に戦略的なM&Aによる非連続的な成長を組み合わせていくことによって、飛躍的な成長を遂げていきたいと考えています。

当社グループを取り巻く環境

ここからは、当社を取り巻く足元の環境について、ご説明します。

昨今の日本では、働き方改革の推進やインフレによる物価高により、大企業にいるような優秀な人材が、正社員からフリーランスへ転身する流れが加速しています。この流れは、今後ますます加速していくと考えています。

これは正社員からフリーランスになることで、「自由に働きたい」「収入を上げたい」「スキルを上げたい」といった、自分の思うキャリアを実現できるからです。優秀な人材がフリーランスへと転身するため、スライドの右側にあるように企業は業績を向上させるために、フリーランス人材の活用が必要不可欠となってきています。

したがって、今後はフリーランスをいかに効果的に活用できるかによって、企業同士のサービス競争力に差が生まれると考えています。フリーランスを効果的に活用できる企業は、サービスの競争力が向上し、競合に対して優位なポジションを構築できるということです。

そして当社の役割は、スライド中央に記載したとおりです。フリーランス市場が活性化する中で、フリーランスとクライアント企業のマッチングだけでなく、フリーランスのキャリアコンサルティングなどを通じてフリーランスの価値向上を図ることができる、マッチングプラットフォームとしての役割を担います。

インフレにより給料が上がっていくように、フリーランスの単価も向上が見込まれます。単価が上がることは、仮にテイクレートが一定であっても、当社の売上・利益の絶対額の向上につながります。さらに、当社が市場で優位性を持った存在になることで、テイクレートを向上させることにもつながります。

これらの結果、フリーランスは、報酬や働き方、習得したいスキルなど、自身のキャリアを自由に選択でき、クライアント企業は優秀なフリーランスを活用することで、サービス競争力の向上が期待できます。

当社としても、収益力向上が従業員の給与アップにもつながり、今まで以上に優秀な人材の採用が増加していきます。これにより、さらなる収益の拡大を見込むことができます。

このようなかたちで、当社を取り巻く環境は、フリーランス、クライアント企業、そして当社とって、それぞれがWin-Winとなる状態となっています。

当社グループのサービスの意義

当社グループのサービスの意義について、ご説明します。フリーランスを活用することが、なぜサービス競争力の強化につながるのかについては、欧米同様に複数企業の経験を得たエンジニアによって、技術革新が生まれるためです。

日本には終身雇用という文化があり、現在も日本の雇用形態と欧米の雇用形態には大きく差があります。現状、欧米では複数企業の経験などから、多様な知見を持つエンジニアが技術革新を推進しています。ジョブ型雇用や実力主義によって、短期雇用とキャリアの多様化が当たり前であり、人材の流動性が高く、企業のサービス競争力が強化されていくような仕組みになっています。

これは、わかりやすく言えば正社員という概念があまりなく、実質フリーランスのような働き方をしている方が多いということです。

一方日本では、終身雇用や年功序列が当たり前であるために、長期雇用によって固定されたキャリアパスになりやすく、社員が囲い込まれることにより技術革新が起きにくい風潮となっています。このため、結果としてサービスの競争力がどんどん低下しています。

日本的雇用を欧米式に変えることは難しいと考えていますが、当社はフリーランスという雇用形態を用いることで、欧米式雇用のエッセンスを日本に導入していくことを進めています。

そうすることで、日本企業にも欧米同様、複数企業の知見を得たフリーランスエンジニアによる技術革新の推進が起き、その結果日本企業のサービス競争力が向上すると考えています。

業界トップクラスであることがもたらす好循環サイクル

当社はフリーランス業界において、トップクラスに位置しています。それによる、好循環サイクルをご説明します。

トップクラスの企業であることは、フリーランスエンジニアやクライアント企業など、市場に存在するあらゆるプレイヤーに対して、高い知名度と影響力を持つことができます。

知名度が向上することによる好循環サイクルの例として、市場からは優秀なフリーランス人材が、クライアント企業からは種類が豊富で単価が高いといったような良質な案件が、それぞれ流入してきます。

これらが相互に作用し、「良質な案件が集まるところに優秀な人材が集まる」「優秀な人材が集まるところに良質な案件が集まる」といったような、好循環サイクルを生み出します。

我々の市場における本質的な価値は、「優秀な人材を保有していること」「経験豊富な、単価の高い、良質な企業案件を保有していること」、そして「それらを効果的にマッチングできること」です。

業界トップクラスであることで、先ほどお話ししたような相互作用・好循環が生じ、自己強化サイクルが形成されることで、さらなる事業成長につながると考えています。

また、業界トップクラスの企業であることは、M&Aにもよい効果をもたらします。例えば同業界企業において、より成長したいと思っている企業があった場合、当社グループにジョインすることで、当社グループの保有する良質案件や優秀な人材の活用が可能になります。

このリソースを用いることが、スピード感を持って成長することにつながるため、当社グループにジョインすることには大きな価値があると言えます。結果として、戦略的なM&Aをより加速させていくことができると考えています。

このように、業界でもトップクラスの企業であり続けることは、当社グループにとって非常に大きな意味を持ちます。今後も業界トップクラスの地位を保ち、さらに競合他社との差を広げることが重要であると考えています。

そのため、今後も目の前の利益を求めるのではなく、中期的な企業成長を目指した積極的な投資を行うことによる既存事業の成長にM&Aを組み合わせることで、非連続的な成長を獲得し、売上規模の拡大を進めていきたいと考えています。

2024年8月期は前期以上の、中長期を見据えた積極的な投資ができたと考えています。その中でもしっかりと増益できたことは、非常によい結果だと思っています。

通期業績概況(期首予算・前年実績との比較)

ここからは、通期および今回の第4四半期の業績についてご説明します。

冒頭のサマリーでもお伝えしたように、売上・各利益ともに、創業以来過去最高値を更新しています。

通期業績概況(売上推移)

売上高は前期比で42億3,400万円増となっています。

財務数値の前年比較

財務数値の前年比較です。第4四半期の売上高は、前年比43.7パーセント成長しており、売上総利益も、前年比72.7パーセントの成長となりました。

第4四半期は、エンジニアマッチング事業の組織強化が想定を上回って進捗したことに加え、コンサル・アドバイザリー事業の飛躍的な成長により、営業利益は前年比1,003パーセント増となりました。

財務数値の前年比較(調整後営業利益)

調整後の営業利益に関しても、初の6億円超えとなっています。通期で営業利益は48.6パーセント増、EBITDAも57.1パーセント増と、大幅に伸長しています。一時的な投資などの影響を加味・除外すると、非常に高い利益を作ることができていると考えています。

四半期ごとの業績推移

今回の結果により、四半期ごとの売上高に関しても、過去最高を更新しています。

今後も増収を続けられるよう、投資し続けていきたいと考えています。

販管費の前年比較

販売費の前年比較です。2024年8月期は、持続的な成長が可能な組織体制構築のための投資を中心に、積極的な戦略投資を実行しました。

2025年8月期も、コンサル人材や幹部人材の採用に加え、営業組織体制強化を継続し、中長期にかけて持続的な成長が可能な組織体制を構築することで、売上・利益のさらなる成長を狙っていきたいと考えています。

販管費の推移(四半期)

販管費の推移です。スライドに記載のとおり、非常に積極的な投資を行っている中でも、利益をしっかり作っていくことができています。

Carecon社 M&Aについて

2024年9月に実施した、Carecon社のM&Aについてご説明します。これまでと同様に、既存のエンジニアマッチング事業を行うグループ企業との顧客層、および技術領域の類似性によるシナジー効果に期待しています。

今回のCarecon社についても、非常によいM&Aができたと考えています。

子会社合併による相乗効果

子会社合併による相乗効果に関してです。TSR社とTSRソリューションズ社の合併に引き続き、Branding Engineer社とDeProp社の合併を行いました。

DeProp社は、金融業界を中心とした大手企業との取引を有していることが強みの企業です。一方でBranding Engineer社は、フリーランスエンジニアデータベースに自信がある企業です。この2社をクロスセルさせることで、稼働数増加と粗利率の向上を見込んでいます。

このように、当社では「M&Aを実施して終わり」ではなく、今回の合併のような選択肢も視野に入れながら、グループ全体の売上・利益を最大化すべく、状況に応じた最適なPMIを実施していく方針です。

四半期のセグメント別・売上高推移

セグメントの業績についてご説明します。まずはセグメント別の売上高推移です。「Midworks」を中心としたエンジニアプラットフォームサービスが、今期も全社売上高をけん引しています。四半期の全社売上高は、前年比で43.7パーセント増となっています。

Midworks(エンジニアマッチング事業)

エンジニアマッチング事業です。既存事業の伸長やM&Aにより、四半期売上高は32億8,600万円と、過去最高を継続しています。

2024年8月期第4四半期の売上高は、前年同期比27.3パーセント増となり、戦略的にコンサル人材の採用投資を進めた結果、事業利益は前年同期比55.2パーセント増となりました。

今後も海外増資で調達した資金をもとに、さらなる組織体制強化に投資することで事業拡大を目指していきたいと考えています。

Midworks(エンジニアマッチング事業)

エンジニア稼働数ならびに登録者数です。連結のエンジニア稼働数・登録者数は、継続して過去最高を更新しています。登録者数に関しても、ついに5万名を突破しました。

2025年8月期も、中長期の成長を見越した組織体制構築を継続していきます。

2025年8月期 注力ポイント

続いて、2025年8月期の方針についてご説明します。2025年8月期に関しては、「幹部採用および人材育成」「既存事業の成長および積極的なM&Aの計画・実施」「グループ間連携およびガバナンス強化」の3点を、注力ポイントとして掲げています。

引き続き、2024年8月期と同様のかたちで強化に取り組んでいこうと考えています。

2025年8月期 連結業績目標

2025年8月期の連結業績目標です。売上、営業利益とも大幅な成長を計画しています。

売上高目標は前期比30.2パーセント増の186億円、営業利益目標は前期比30.6パーセント増の6億2,000万円となっています。こちらは比較的コンサバに設定しています。

これらを達成するべく、既存事業の成長を加速させ、M&Aによる非連続的な成長を加えた飛躍的な成長を目指します。

なお、予算上は不確定要素であるM&Aを見込んでいません。そのため、基本的にM&Aが進捗した場合にはポジティブに捉えていただけたらと思っています。

2025年8月期 連結業績目標

連結業績目標について、具体的にご説明します。2025年8月期の売上高は、前年比43億900万円増の大幅な増収を計画しています。組織体制強化を中心に、中長期の成長を見据えた積極的な成長投資を継続します。

営業利益、純利益についても前年比30パーセント超の増益を計画しており、過去最高利益での着地を見込んでいます。

足元も非常によい状況であり、このまま継続していきたいと考えています。

売上推移と主要KPI

売上高は2025年8月期も、過去最高値継続を計画しています。主要KPIであるエンジニア稼働数は2万名超えを目標とし、エンジニア登録者数も6万名を超える計画となっています。

エンジニアプラットフォームサービス

エンジニアプラットフォームサービスです。これまでに積極的な採用を進めた人材の育成に加え、子会社間での連携をより強化することで、グループ全体での成長を目指します。

例えば、正社員エンジニアの採用が得意なMapleSystems社で、技術力を持った正社員エンジニアを採用し、営業が得意なBranding Engineer社がクライアントへ提案を行うといったように、それぞれのグループ企業が得意とする領域でシナジーを生み出すことで、グループ全体の成長を目指していきたいと考えています。

マーケティングプラットフォームサービス

マーケティングプラットフォームサービスです。売上規模としては割合が少ないものの、こちらも引き続き、広告運用案件を中心にマーケティングコンサルの事業拡充に取り組んでいきます。

成長土台を構築するべく施策を投下した2024年8月期を経て、2025年8月期には、さらに効率的な成長曲線となるよう、事業を進めていきます。

コンサル・アドバイザリーサービス

コンサル・アドバイザリーサービスです。2024年8月期第4四半期より、事業の拡大を背景にコンサルティング事業およびM&Aアドバイザリー事業をセグメント化しています。

引き続き採用などへ積極的な投資を継続し、事業拡大を図っていきます。

当社における新規事業の高い成長率の再現性については、今回のM&Aアドバイザリー事業のように確実に証明できていると考えています。今後についても本体と同様に、さらに高い成長率を維持していきたいと考えています。

M&A戦略

当社グループが実施するM&Aに関してです。当社では、M&Aは飛躍的な成長を遂げるために必要なものであると考えています。これまでに行ったM&Aのように、当社が展開するエンジニアプラットフォームサービスの周辺領域を中心に、積極的なM&Aを実行していきたいと考えています。

M&Aのターゲット戦略

M&Aのターゲット戦略です。ターゲットに関しては、スライドに記載のとおり3つの戦略を考えています。

1つ目は、ターゲットを得意分野に限定することです。当グループの集客力とマッチング力を活用できる企業を中心にM&Aを実行し、事業領域の拡大やリソースの拡大を狙います。

2つ目は、のれん負けしない企業をM&Aすることです。適切にEBITDAの目標を設定し、のれん期間も的確に定めることで、のれん負けしないM&A体制を構築します。スライドの左側の図に示すように、のれん償却後営業利益が赤字となるような企業は検討しません。

3つ目は、これまでの知見を活かした確度の高いPMIです。エンジニア単価の適性判断や、当社クライアントとの親和性、内勤社員の強化など、当グループがこれまでに培ってきた知見を活かしたPMIを実施していきます。

当グループの中長期的な経営ビジョン

これまでの内容を踏まえ、スライドの図に示すとおり、非連続的な成長をしていこうと考えています。以上が、2024年8月期の通期決算説明となります。

資料にはAppendixならびにESGへの取り組みなど、補足情報などを掲載しています。お手すきの時にご覧いただけると幸いです。

質疑応答:M&Aアドバイザリー事業について

「M&Aアドバイザリー事業と既存事業との関連性が今ひとつ理解できません。御社が目指されている世界観との関係もどう考えればよいのでしょうか? 自分たちがM&Aするのではなく、他社のM&Aを支援する意味を詳しくご解説願います」というご質問です。

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