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佐藤彰紀氏:ワンダープラネット2023年8月期第1四半期決算説明会を開始いたします。本日はご多忙の中にもかかわらず、ご参加いただき、誠にありがとうございます。
本説明会は取締役CFOの佐藤より、コーポレートサマリー、2023年8月期第1四半期決算概要、2023年8月期の第2四半期の進捗見込みと通期見通し、成長戦略の注力分野の順にご報告させていただきます。
会社概要
コーポレートサマリーをご説明します。まずは会社概要についてです。当社は名古屋と東京の2つに拠点があり、事業内容はエンターテインメントサービス事業です。私たちはこれを、「運営型のゲームをワールドワイドに展開するサービス業」であると定義づけています。従業員数は、2022年11月末時点で両拠点合わせて194名です。
創業ストーリー
創業ストーリーをご説明します。ゲームメーカーやスタートアップが貴重な街である名古屋で、2012年に私たちは産声をあげました。ゲーム作りは未経験の開発者たちが集い、夢への情熱だけを頼りに、何度も失敗や危機を乗り越えながら、一歩一歩着実に成長してきました。
そのような私たちの社名は、「Worldwide」「Nagoya」「Developer」「Play」「Amazing」「Network」を組み合わせた造語である、「WonderPlanet」です。創業からの想いを初志貫徹すべく、「世界中へ、名古屋から生まれた開発チームが、遊びごころあふれる驚きとワクワクを、広げていく」という想いがこめられています。
ミッション
当社のミッションは、「楽しいね!を、世界中の日常へ。」です。この短い文中に、大きく4つの意味があります。
「楽しい」はゲームエンターテインメントを指し、そこに「ね!」がつくことにより、その楽しさを家族や友達と共有することを意味しています。そして、それらを日本だけではなく「世界中」へグローバル展開し、「日常」つまり365日、毎日楽しく遊んでいただけるものを提供したいという想いがこめられています。
沿革
当社の沿革です。2012年9月に名古屋で創業し、2015年7月に自社開発のオリジナルタイトルとして「クラッシュフィーバー(クラフィ)」をリリースし、日本版のみではなく、繁体字版・英語版の運営も行っています。2018年3月には、自社開発のIPタイトルである「ジャンプチ ヒーローズ(ジャンプチ)」をリリースし、日本版・繁体字版の運営を行っています。
2021年6月に東証マザーズ市場、つまり現在の東証グロース市場へ上場しました。その後、2022年7月に世界同時運営のオリジナルIPタイトルとして「アリスフィクション(アリフィ)」を新規リリースしました。
現在は新規タイトル開発として、コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業を準備中です。また、新規事業領域として参入準備中のブロックチェーンゲームは、2023年8月期中のサービス予定開始について、リリース時期を未定と変更することを本日、2023年1月13日に公表しました。こちらについては、後ほど補足します。
経営陣
当社の経営陣です。代表取締役社長CEOは常川友樹、取締役CPOは鷲見政明、取締役CGOは久手堅憲彦、取締役CFOは私、佐藤彰紀、取締役会長は石川篤です。
そして、社外取締役はスクウェア・エニックスの元代表取締役社長である和田洋一取締役、さらにクロステックベンチャーズの現共同創業者兼ジェネラルパートナーである手嶋取締役です。こちらの7名で、当社の経営に関わる意思決定を行っています。
2023年8月期1Q 決算業績サマリー
2023年8月期第1四半期の決算概要をご説明します。まずは、2023年8月期第1四半期の決算サマリーについてです。売上高は「クラフィ日本版」が好調であったものの、他タイトルは苦戦して推移しました。
営業利益は、赤字幅の大半が運営改善中の「アリフィ」で構成されていました。また、準備中の新規タイトルへの開発投資が予定どおり進捗したことで、営業赤字での着地となりました。
売上高は8億3,200万円で前年同期比プラス24.5パーセント、営業利益はマイナス2億3,700万円で前年同期比赤字拡大、経常利益はマイナス2億4,000万円で前年同期比赤字拡大、純利益はマイナス2億3,800万円で前年同期比赤字拡大となりました。
今第1四半期のトピックは、費用削減に取り組んでいる点です。「アリフィ」は今下期より収益化を目指して、今第1四半期と今第2四半期は費用削減を進行中です。
また、固定費削減を目的に、東京オフィスの移転を2023年5月に予定しています。こちらの業績への寄与は、今第3四半期以降となる予定です。今第1四半期のトピックは、後ほど順に補足します。
「アリフィ」の運営費・広告宣伝費推移
「アリフィ」の運営費・広告宣伝費の推移です。「アリフィ」については、運営体制の最適化を目指し、運営費の総額を削減中であり、今第1四半期の運営費・広告宣伝費は合計で、前第4四半期比マイナス76.0パーセントとなりました。
外注費は、契約期間の関係で費用削減までに数ヶ月間のタイムラグが生じるため、第1四半期で判断した削減効果が出てくるのは、今第2四半期以降となります。なお、今第2四半期の運営費・広告宣伝費の合計は、引き続き費用削減に取り組むことで、今第1四半期比でマイナス約30パーセントとなることを想定しています。
会社全体のコスト内訳の四半期推移
会社全体のコスト内訳の四半期推移です。今第1四半期の費用全体は10億6,900万円と、広告宣伝費を主因に前第4四半期比で大幅に削減しました。
今第2四半期以降は広告宣伝費を除く販管費の削減や、「アリフィ」を含む既存タイトルの運営体制の最適化の効果も出てくる見通しとなっています。そのため、今第2四半期の会社全体のコスト総額の見通しは、今第1四半期比でマイナス約15パーセントとなる見通しです。
2023年8月期 1Q進捗と現取り組み状況
スライドの13ページに、今第1四半期の進捗と現在の取り組み状況を取りまとめました。2023年8月期は、引き続き通期の営業黒字化を目指し、費用削減を中心に改善を進行中です。
売上高は「クラフィ日本版」以外で苦戦しており、今第2四半期以降のリカバリーに努めます。
費用削減は、「アリフィ」は今第1四半期、今第2四半期で費用削減を進行中で、下期からの収益化に努める方針です。また、今第2四半期より「アリフィ」以外の既存タイトルも運営体制の最適化に取り組んでいます。
東京オフィスの移転により、2023年8月期は移転一時費用が発生しますが、2024年8月期以降は、不動産関連費用全体で年マイナス3,000万円以上の経費削減となる見通しです。
その他にも、今第1四半期に随時費用削減の意思決定を行っており、今第2四半期以降にその効果が出る見通しとなっています。
成長分野としては、今後の事業成長につながる新規タイトルの開発として、コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業新規タイトルの新規開発に引き続き注力していきます。
2023年8月期1Q 各タイトル状況
今第1四半期の各タイトルの状況です。「アリフィ」は、2022年の9月から10月にかけて「100万ダウンロードキャンペーン」を実施し、前第4四半期比で減収しましたが、営業赤字は縮小となりました。
「クラフィ」は日本版が2022年9月から「Re:ゼロから始める異世界生活」とのIPコラボ第3弾を実施し、2022年10月には「1,400万ダウンロードキャンペーン」を実施しました。その結果、売上高は好調に推移しましたが、周年イベントを実施した前4四半期比で減収減益となりました。また、海外版は2022年9月に「デート・ア・ライブ」とのIPコラボを実施し、2022年10月に「グローバル版6周年イベント」を実施し、前第4四半期比で減収減益となりました。
「ジャンプチ」は日本版が2022年9月から10月にかけて「4.5周年イベント」を実施し、前第4四半期比で減収減益となりました。繫体字版は、日本版のイベントを随時実施した結果、売上高は好調に推移したものの、減収減益となりました。
また、「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ(このファン)」の繫体字版は、予定どおり2022年11月にサービスを終了しました。
PL
PLを掲載しているため、ご参照いただけたらと思います。
売上高・営業利益の四半期推移
売上高と営業利益の四半期推移を掲載しているため、ご参照いただけたらと思います。
四半期別タイトル利益推移
PLの四半期別タイトル利益推移です。今第1四半期より集計方法を変更し、前第4四半期まで新規タイトルの開発投資等に含めていた「アリフィ」を、既存タイトル利益として集計しています。
また、既存タイトル利益や新規タイトルへの開発投資等から、新たに広告宣伝費を除く販管費を区分して集計しています。このような集計方法の変更は、今第1四半期に意思決定した販管費削減の効果が第2四半期以降に出てくる見通しのため、推移をご説明できるようにすることが目的です。
今第1四半期の既存タイトル利益はマイナス2,200万円と、「アリフィ」の赤字幅を主因に全体でマイナスに転じたものの、前期に引き続き「クラフィ」「ジャンプチ」は利益を確保しながら進捗しています。
なお、広告宣伝費を除く販管費が前第4四半期比で約3,000万円増加した背景には、ブロックチェーンゲーム参入事務費用の計上や、東京オフィスの移転による減価償却等の期間短縮の影響があります。
タイトル利益・新規開発費四半期別推移
タイトル利益・新規開発費の四半期別推移です。今第1四半期の「アリフィ」を除く既存タイトル利益は9,000万円で、前第1四半期比で減収によりマイナス18.2パーセントの減益となりましたが、利益額は底堅く推移しています。引き続き運営体制の適正化を図りながら、利益を確保できるタイトル運営に注力していきます。
従業員数の推移
従業員数の推移です。今第1四半期の従業員数は、前四半期比で5名減少の194名となりました。新規採用を抑制しながらの組織体制の適正化や、外注人員数の削減にも取り組んでいます。
BS
BSです。資産については、社債発行が現預金の増加の要因となった一方で、「アリフィ」の広告宣伝費で未払金の支払いを主因に、合計では減少となりました。
負債・純資産についても、社債の発行で増加した一方、借入金の約定返済、未払金の減少、純損失の計上による利益剰余金の減少を主因に純資産が減少しました。
なお、後発事象として、第三者割当による新株式の発行により、2023年1月に純資産が4億2,700万円増加しました。こちらに関しては、後ほど補足します。
第三者割当の実施
2023年1月5日に、モバイル向けゲームアプリの開発・運営を事業内容とするHappy Elements株式会社を割当先とし、当社普通株式35万株を、1株につき1,222円で新規発行する第三者割当を実施しました。
調達した資金は、新規タイトル開発に係る人件費・外注費に充当します。こちらを今後の収益基盤の1つとなる新規タイトルの創出につなげ、継続的な事業成長の足掛かりとして取り組んでいきます。
第三者割当実施後の株主構成
第三者割当実施後の株主構成です。Happy Elements株式会社は、持ち株比率13.99パーセントで、第2位の大株主となりました。
参考:開発運営費を都度費用計上
会計処理の補足です。当社は会計上、新規開発費用をPLで都度費用計上するため、開発フェーズは費用先行となる傾向があります。
また、先ほどお話ししたように、第三者割当による新株式の発行により、2023年1月に純資産が4億2,700万円増加しています。
2023年8月期2Q 進捗見込み
2023年8月期第2四半期の進捗見込みと、通期見通しについてご説明します。まずは今第2四半期の進捗見込みです。今第1四半期に引き続き「アリフィ」の費用削減に取り組み、プロモーションは投資対効果を見極めながら実施し、営業赤字幅の縮小に努めていきます。
タイトル別では、「アリフィ」は2023年1月から2023年2月にかけて『初音ミク』コラボを実施予定で、今第1四半期比で減収および営業赤字の縮小を想定しています。
「クラフィ」は、日本版は2022年12月から2023年1月にかけて「7.5周年イベント」を実施し、今第1四半期比で増収増益を想定しています。海外版は、オリジナルイベントや日本版イベント等を随時実施予定で、今第1四半期比で増収増益を想定しています。
「ジャンプチ」は、日本版は2022年12月に「2,100万ダウンロードキャンペーン」を実施し、今第1四半期比で概ね同等の水準を想定しています。繁体字版は、オリジナルイベントや日本版イベント等を随時実施予定で、今第1四半期比で概ね同等の水準を想定しています。
ブロックチェーンゲームの共同事業展開(2023年1月13日公表)
2023年1月13日に公表した、ブロックチェーンゲームの共同事業展開の内容変更についてです。2023年8月期中のサービス予定開始について、リリース時期を未定と変更します。また、独自に発行される暗号トークンの割当予定先が子会社から当社へ変更となりました。
この変更理由について、当社シンガポール子会社であるWPBC Pte. Ltd.(以下「WPBC」)は、Game Changer(SGP) Pte. Ltd.(以下「Game Changer社」)と、2022年10月20日に公表した共同事業展開に関する契約(以下「原契約」)を締結して以降、Game Changer社との間でブロックチェーンゲームの開発、サービス開始に向けて準備を進めていましたが、直近の仮想通貨やNFTなどの暗号資産の価格変動やブロックチェーンゲームにおける市場動向を慎重に検討し、Game Changer社と協議した結果、2023年8月期中のサービス予定開始をリリース時期未定とする原契約の内容変更について合意しました。
また、Game Changer社が独自に発行を行う暗号トークンのGame Changer Token($GC)(以下「GCトークン」)については、現状のWPBCの事業準備状況や当社グループ内でのGCトークン管理の効率性を鑑み、その割当先がWPBCから当社へ変更となりました。
2023年8月期 通期業績見通しついて
2023年8月期の通期業績見通しについてです。以前に公表した内容から変更はありませんが、2023年8月期は業績予想値を非開示とする方針です。通期の営業黒字化を目指し、「アリフィ」の通期での業績貢献によって前年度比増収を目指していきます。
2023年8月期 見通し①
2023年8月期の見通しの背景についてご説明します。まずは売上高です。「アリフィ」は、今期は売上の維持と向上に努め、IPコラボを順次実施する予定です。また、今第4四半期の1周年に向け、サービスの順次改善も図り、通期で業績への貢献に努めていきます。
「クラフィ(全地域)」は、KPIの減衰を見込み、一方で2022年5月以降の単独運営による業績への影響も考慮し、売上高は前期比で同等程度を想定しています。
「ジャンプチ(全地域)」は、KPIの減衰を見込み、売上高は前期比減収で想定しています。
「このファン繁体字版」は2022年11月にクローズしたため、売上高は今第1四半期のみです。その他、今期の業績への影響は限定的ですが、受託開発タイトルの売上高を想定しています。
以上の点から、「アリフィ」の通期での業績貢献を主因に、通期で前年度比増収を目指しています。
2023年8月期 見通し②
営業利益です。「アリフィ」は、売上高に対する運営費や広告費の費用削減を図っていますが、今第1四半期、今第2四半期は改善の進行中のため、利益貢献は今下期以降を想定しています。
「クラフィ(全地域)」と「ジャンプチ(全地域)」は、引き続き堅調な利益貢献を想定しています。
「このファン繁体字版」は、直近に営業赤字の推移が続いていましたが、2022年11月のクローズにより、営業赤字の発生は今第1四半期までとなります。
また、コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業新規タイトルへの開発投資を想定しています。
そして、今期の業績への影響は限定的ですが、すでに着手していたブロックチェーンゲーム参入準備費用が今第1四半期に発生しています。
以上のように、今第1四半期と第2四半期は費用削減の進行中で、新規開発投資を行いながらも運営体制の適正化に努め、今下期からの営業黒字転換により通期での営業黒字化を目指していきます。
成長戦略の注力分野と概要
成長戦略の注力分野と概要です。まず既存タイトルについては、継続して利益貢献できるタイトルの創出を目指します。「アリフィ」は今下期からの収益化に努めており、今第2四半期より「アリフィ」以外の既存タイトルも運営体制の最適化に取り組んでいます。
新規タイトルについては、今後の事業成長に繋がる新規タイトルの開発を目指し、コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業新規タイトルの新規開発に注力していきます。
また、財務面では、第三者割当増資の実施により新規開発資金を調達し財務面を手当てしました。手取概算額で4億1,800万円の調達資金を新規タイトル開発に充当し、今後の事業成長の足掛かりとしていきます。
共同事業新規タイトルの概要
コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業新規タイトルについてです。以前にお伝えしている内容から変更はありませんが、世界的ヒットゲームの開発実績を持つパートナーと、長期運営型のスマホゲームの開発を順調に進行しています。
パブリッシャーは当社が担い、当社も開発投資を行って、世界同時運営の新規タイトルを共同で開発します。なお、リリース予定は未定です。
ご説明は以上となります。引き続き、企業価値の向上に努めてまいります。ワンダープラネット株式会社、2023年8月期第1四半期決算説明会を終了いたします。ご清聴ありがとうございました。
質疑応答:「アリフィ」収益化のハードルや増収に転じるのかについて
「今第1四半期も営業赤字幅の大半が『アリフィ』の赤字で構成されているとのことですが、『アリフィ』の大幅赤字はいつまで続くのでしょうか? 下期の収益化のハードルや増収に転じるタイミングがあるのか、また今後もサービスを継続する方針でしょうか?」というご質問です。
「アリフィ」の今第1四半期のトピックとしては、売上高に合わせて運営体制を最適化するため、運営費総額を削減しているところです。その上で、下期より収益化できるよう引き続き努めていきます。
売上高に関しては、今期はまず維持向上に努め、今後、IPコラボを順次実施する予定です。 また、売上高の動向では、第4四半期の1周年が非常に大事になるため、それに向けてサービスの改善も順次図っていきます。第3四半期、第4四半期にはしっかりと改善できると思っています。
一方、コスト面については、今第2四半期は運営費・広告宣伝費の合計が、今第1四半期比マイナス約30パーセントとなる見通しを先ほどご説明しました。 その結果として、今第2四半期は今第1四半期より営業赤字幅を縮小させられるよう努めています。
また、運営費総額の削減は外注費などの契約期間によるタイムラグなどもあるため、今第2四半期以上に、今下期以降に効果が出てくる見通しです。
ですので、売上高の維持向上に努める一方で、今下期以降に運営費総額の削減効果が出ることで、「アリフィ」のサービスを継続しながら今下期より収益化ができるよう、引き続き努めていきます。
質疑応答:売上高のトレンドについて
「今第1四半期の売上高は苦戦したとのことですが、そのトレンドは一過性なのか、それとも継続しているのか、今第2四半期の足元状況を踏まえてお答えください」というご質問です。
今第1四半期の売上高は「クラフィ日本版」が好調も、他タイトルは苦戦して推移しました。今第2四半期は12月から2月となり、季節性としては日本版が年末年始、海外版が今年は1月下旬に旧正月を迎えます。つまり、ゲーム市場における需要の強いタイミングも含まれています。
足元の業績は、進行中の四半期の業績ということで言及は控えますが、今第2四半期の季節性の後押しもあるタイミングとなるため、今第1四半期に好調に推移した「クラフィ日本版」や他の既存タイトルを含めて、季節性に合わせたイベントをしっかりと実施することで、会社全体で売上高のリカバリーができるよう第2四半期も努めていきたいと考えています。
質疑応答:今下期の営業黒字化のハードルや追加施策について
「『アリフィ』以外の費用削減も進めているとのことですが、会社全体が営業黒字化を達成するタイミングはいつ頃でしょうか? 下期での営業黒字化のハードルも高いように思いますが、そのハードルが高い場合、どのような施策を考えていますか?」というご質問です。
今第2四半期より「アリフィ」 だけではなく、他既存タイトルも運営体制の最適化に取り組んでいます。また、東京オフィスの移転により、2023年8月期は移転一時費用が発生しますが、2024年8月以降は不動産関連費用全体で、年3,000万円以上の経費削減となる見通しです。
その他にも、今第1四半期の間で随時費用削減を意思決定しており、今第2四半期以降にその効果が適宜出てくるかと思います。今第2四半期以降は広告宣伝費除く販管費削減や他の既存タイトルの運営体制の最適化による効果も出てくるため、今第2四半期の会社全体のコスト総額は、今第1四半期比でマイナス約15パーセントとなる見通しです。
費用削減は会社全体でもタイムラグがあるため、今第2四半期以上に、今下期以降に効果がより出てくる見通しです。そのため、会社全体と「アリフィ」のトレンド見通しは連動している部分もありますが、今第1四半期、今第2四半期は費用削減の進行に集中し、一方で成長分野の新規開発投資を行いながらも会社全体で運営体制の適正化に努め、今下期からの営業黒字転換を目指します。
今下期からの営業黒字化をハードルと認識されているご意見も伺っております。当社としては実現ができますよう、引き続き努めていきたいと考えています。