2021年4月期第2四半期決算説明会

大谷喜一氏:大谷でございます。本日は大変お忙しい中、また大変コロナで厳しい環境が続いている中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。またウェブで多くの皆さまにもご参加をしていただいておりますことを、改めてまたお礼を申し上げたいと思います。普段ですと当社のミズシマが数字についてご説明を申し上げるんですけれども、今日はこういう状況ですので、すべて私が最後までお話をさせていただきたいと思います。

連結P/L

それでは、まず決算の概要でございます。今期の決算につきましては、前期と比べまして若干売上が少なかったんですけれども、本来でありますと、これも相当伸びていなくてはいけない数字が99.7パーセント、計画上でも99.1パーセント。もうすべての原因っていうのがコロナにあるということは、後ほど説明していく中で皆さんにご理解いただけると思います。

売上はなんとか、新規出店と、それから処方箋の単価が相当上がっており、枚数は相当減ったんですが単価が上がっているということがありますので、売上はなんとか99.7パーセントです。ところが利益のところでございますけれども、半分になったという状況でございます。これは後ほど少し説明を加えたいと思います。

わかりやすく言いますと、処方箋枚数が減少しているんですね。それから小売部門が、リテールのところが10億円の赤字になってますけれども、これはもうお店が、4月、5月っていうのはもう休店をしていまして、全体の売上が4割に満たないような売上になっておりますので、これは大きく決算に影響を与えている、この2つの理由でございます。これについては詳しく後ほどご説明をさせていただきます。

ファーマシー事業(連結)

では、部門ごとでございます。これはファーマシー事業ですね。これ、売上は前期比ですけど98.1パーセント。24億円ですね。期初の段階で薬価も下げられていますし、大変厳しい売上になるということはもうわかってはいたんですが、今回、やっぱりコロナで相当影響を受けたということで、特にこのセグメント利益、18億円マイナスになっています。これも非常にわかりやすくて、処方箋がやはり相当大きく影響を与えているということになります。

そういうことで、店舗数は36パーセント、小さいものはいつものとおりきちっと売却をしたり、この36店舗のうち半分以上は売却をしております。半分が撤退という状況でございます。したがって1店舗あたりの売上が少しずつ上がっていっている状況でございます。

リテール事業(連結)

リテールですが、もうわかりやすいですね、店舗はもうこういう数字があるんだなと思うような数字となり、4月、5月、6月と大変低調でした。特に5月は休業している店舗がたくさんあります。特に百貨店、あるいは駅ビル、ショッピングセンター、これ全部そこに出店しているところは休業でしたので、当然のことながら売上が非常にマイナスになってしまった。

なおかつ、当社は都市型の店舗が多いもんですから、一波が収束し始めてニ波に移る段階で、6月、7月と少し上には伸びていたんですが、それでももう全然100パーセント行くような状況ではなくて大変厳しかった。そういうこともあって、前期は4億円の利益が出てたものが10億円のマイナスになってますから、前期と今期の比較で見ますと14億円マイナスになってしまった。大変大きなマイナスだったということになります。

連結B/S

これは連結のバランスシートです。期初に大きなM&Aとかが出てくるであろうということで、100億円の借り入れをしているんですね。キャッシュはたくさん持っていますけれども、もう少し厚みを増しておこうということで増やしましたけれども、結局使わなかったんですね、全然。そういうこともあって、400億円、ネットキャッシュで前期よりもむしろ若干多くなっているぐらいのキャッシュを今持っています。

キャッシュは500億円を超えていますし、ネットで見ても400億円のキャッシュは持っている。総資産が増えていますので、若干、自己資本比率は下がっていますが、次に思い切った投資ができる態勢に備えているということで、ご理解いただきたいと思います。

資産の部

資産の部で現預金が少し増えています。540億円まで増えているということで、資産合計でいきますと、若干資産が増えていることで自己資本比率が1パーセントほど下がったということでございまして、それ以外はほとんど変わっていません。

負債・純資産の部

これは負債の部でございますけれども、借り入れが増えて、若干長期借り入れが増えたということでございます。経営の体制には全く影響がない、むしろキャッシュを積み上げてきているというふうにご理解をいただければいいと思います。

連結CF

これはいつものとおりキャッシュフローです。前期並みのキャッシュフローを確保し、営業キャッシュフローですね、投資は投資キャッシュフローはもうちょっと増やさなきゃいけないんですが、投資ができておらず、残念ながらもうちょっと投資をどんどん増やしていかなきゃいけないんですが、チャンスを待っているというふうにご理解いただければいいと思います。財務キャッシュフローですね。現金同等物が540億円あるということでございます。

事業価値分析

これは価値分析ですね。もうほぼ前期と変わっていません。同じような数字だというふうにご理解ください。D/Eレシオもほぼ同じという、非常に安定していると言えば安定している、もう少し動いてもいいのではないかと思いますが、こういう状況が続いています。どこかで思い切った投資をしていくということになろうかと思いますけれども、その準備をしているというふうにご理解をいただければと思います。

国内新規感染者数

それでは、前期の決算につきまして少しちょっと細かく分析をいたします。これは8日現在、もうちょっと今増えていますね、8日現在ですからちょっと増えていますが、ここが第一波ですね、ここの段階でこう少し収束した時には、当社は5月1日が新年度になりますので、いけるなっていう判断をした計画を立てました。よもやこの8月の段階で第二波が、真夏ですから、ここで第二波が来るっていうのはちょっと想定をしていませんでした。

実は第三波、今大変な勢いで患者さんが増えているんですが、ここまでになるっていうことは、おそらく医療関係の人もここまでは想定していなかった。1月、2月あたりにもしかすると第二波が来るんではないかっていうイメージだったんですね、5月の段階では。ところが、残念ながらこういう結果になっていて。特に北海道はクラスターが発生していて病院が大変厳しい状況になっていると。そういうこともあってPCR検査を受けたんですね、北海道から来ているため受けたんですが、大変厳しい状況です。

今こういうとこで第三波。果たしてこれが1月、2月、最もやはり感染症が増える時にどういうことになるのかっていうのは全く想定、予測立ちません。しかし、おそらくここから若干ピークアウトしてくるんじゃないかという希望的観測ですね。動きが止まっています、北海道ももう自粛に入っていまして。札幌はクラスター以外はだいぶ落ち着いてきました。市中感染はほとんど収束に向かっているんですね。

ですから人の動きが少しぐっと止まれば、ここは少し収束のほうに向かっていくだろうと僕は思っているんですが。果たして止まるかどうか。人の出は割合減ってないんですよね。ですからどうなるかっていうのはちょっと予断を許しませんけども。こういう状況になっている、したがってわれわれの計画が狂ってしまったということでございます。

連結 対前期比較

これはファーマシー事業で前期比比較25億円のマイナスでした。経常利益で言うと、これも45億円ですから利益が半分以下になってしまいました。ファーマシーで落としていて、そもそももうリテールが大赤字になったということで、このような利益の減少幅になってしまったということになります。

21/4期修正計画(ファーマシー)

ファーマシーの修正計画です。ファーマシー事業は前期比が100パーセントですが、やはり、先ほど言ったように構造が違っています。単価は上がるんだけれども処方箋枚数は下がるので、この処方箋枚数が下がるということは技術料が収入としてはカウントできないんですね。そうすると、単価が上がって薬の比率が上がれば上がるほど利益率は下がっていくということになりますので、結果、売上はなんとか前期比100パーセント行っても、利益はやっぱり13パーセント、14パーセント近く下がってしまいます。利益率も1パーセントということで、前期で比べると下がってしまうということになります。

21/4期修正計画(リテール)

リテールですけれども、これはもうほんとに2割も売上が落ちてしまうわけですから、赤字の幅は広がりますね。しかもアインズ&トルペっていうのは、オープンして2年目にぐっと伸びるんです。3年目も120パーセントとか行くんですよ。これが全く新規オープンも含めて予定どおり行っていないのですが、これはバッファーとして伸び代と考えていただければいいと思いますので、僕はここは積極的に出店していこうと考えています。

21/4期修正計画(連結)

結構撤退を行いましたので、もう物販の撤退はほぼ終わりました。あとはもういい店を出していくということだけです。大きな赤字ではありますけれども、正常化していくとなると、僕は一気に収益が上がってくると思います。全体感では、3,000億円は行くだろうと思いますが、前期で2パーセント、2.5パーセント売上伸びる。利益については、経常利益100億円で純利益が50億円ということで計画を組み直ししております。配当は変わりません。

トップライン

われわれの考え方をちょっとご説明したいと思います。トップラインですね。これはM&Aを含めて下期に28店、今M&Aで10店舗近く計画されているものがありますので、全体として通期で38店舗、リテールは6店舗下期で出店しますから11店舗の通期出店となります。

今、サステナビリティというのは、もう実は2年ぐらい前からかなり目を向けていまして、今日もプレスリリースしていると思いますけれども、非常にここのところについては新しくサステナビリティ推進室を作ってやっていますし、それからこのICTとか、あるいはRPAとかこのへんあたりも相当、人を今配置しているというか採用をしています。

ここすごく実は重要で、ここに相当大きな投資を今始めています。これ企業基盤ですから、ぱっと皆さんの目に収益に直結するように見えないかもしれないのですが、2年経ち、3年経つとこの強さが圧倒的になってくると思います。これで皆さんにはご理解いただける、そこで初めて数字に直結してきますから、わかってもらえるんだろうと思います。

アインズ&トルペの拡大

アインズ&トルペですが、通期で11軒ですね。すごくいいところに出店しているのです。光が丘は一昨日オープンですけれども、順調ですね。何もPRもしていませんし何もしてないんですが、非常に順調に売上行っています。北海道も非常に順調ですね。これ駅直結ですので非常に順調です。

サステナビリティ経営の推進

これはサステナビリティです。これを今行ったからといって明日すぐ利益に直結することはないんですが、投資家の皆さんは非常にやっぱり気にします。私が委員長になります。サステナビリティ経営委員会っていうのがあって、これはもう重要項目全部決まっており、全社で動いています。

もちろん皆さんだとESGのほうに目がいくと思いますけれども、環境問題と、もちろんガバナンスの問題もそうです。こういうものを一つずつ積み上げていって、こういうものを、推進体制というのをしっかり作っていこうということでございますので、今日ホームページにアップしておりますので、もしお時間があったら、そういうのを見ていただければと思います。

ということで、私のほうから、若干時間かかってしまいましたが、説明を終えたいと思います。