2019年12月期第2四半期決算説明会
藪考樹氏(以下、藪):さっそくですが、私からお話を進めさせていただきます。通常ですと、第2四半期の数字の報告から入らせていただいていますが、2019年から半期に一度の決算説明会となったため、第1四半期のことも踏まえてお話を進めていきたいと思っています。
私どもが2018年1月から新たな中期計画に沿って、グループ経営を進めておりますので、冒頭にグループで決めた経営指針に対して全体的な進捗状況をご説明します。その後に各子会社の進捗状況と、グループ全体で経営指針に沿って進めていることについてお話をさせていただきます。
ホールディングス体制 経営指針(2018年1Q時点)
2018年第1四半期に、「ホールディングス体制 経営指針」をスライド右側の3つの新戦略に沿って定めました。
1つ目が、安定的な黒字経営を2018年から3年以内に実現させる。2つ目は、エンタメ領域での業容拡大はM&Aによって行う。3つ目に、グループ子会社の5年以降のIPO。この3つの経営指針をもとに2018年よりスタートしてきております。
経営指針の実現に向けて
「経営指針の実現に向けて」で、2018年に戦略変更と新たな指針を立てた背景には、スライドの赤いところにあるように「スマホゲーム業界のレッドオーシャン化」した業界の背景がもとになっています。我々は競業他社さんもけっこう多いですが、不確実な経営体質を大きく変えていくために、(改善すべき)ポイントが2つあります。
1つは、開発コストの高騰です。ヒットタイトルが生まれづらいスマホゲームの市場で、我々を含む競合他社が悩んでいたポイントです。我々の場合はゲームが主力といいますか、ゲーム単体の寄与でした。
もう1つは、新規ゲームタイトルのヒットに依存した収益構造であったということです。この2つにより不確実になってしまう経営体質を、ホールディングス体制への移行で以下の2つを実現し、脱却することを決めました。
1つ目が、ゲーム事業の安定的な黒字化です。2016年度までは自社開発の部隊もございましたが、それを撤退および運営の見直しによるコストの大改善を行う部分です。アライアンス戦略により開発のリスクヘッジをしたうえでのヒットタイトルの仕込みをすることにより、ゲーム事業の安定的な黒字化を目指します。
2つ目は、グループ全体の安定的な黒字化と成長です。これを実現させるためにM&Aによる業容拡大と収益性の高い子会社を増加させます。これによって、短期的には連結P/Lへの収益寄与と、中長期的なIPOによるキャピタルゲインを狙います。
それ以外に持分法適用会社への投資です。中長期的な先行投資としてエンタメ分野に特化して行うことを決めました。
ホールディングス体制転換の成果
それを踏まえて昨年からの成果を振り返りますと、2018年1月から自社開発の撤退を決めて、その後「キングダム 乱 -天下統一への道-」の配信を開始しました。こちらは、でらゲー社との共同開発により開発をリスクヘッジした体制でリリースされました。
そして、4月にホールディングス体制への移行が行われ、その後「モバサカUFC(モバサカ ULTIMATE FOOTBALL CLUB)」を中国のCapstone社と共同開発でリリースしました。
2019年の第1四半期に既存の自社タイトルである「モバプロ」「モバプロ2 レジェンド」「18(【18】キミト ツナガル パズル)」の運営移管を行うことによって、自社開発の運営タイトルもすべて移管が完了しました。
その後、韓国のneptune社と「ナナカゲ(ナナカゲ ~7つの王国と月影の傭兵団~)」を配信し、開発委託で「劇プロ(劇的采配!プロ野球リバーサル)」の配信を行っております。これがモブキャストゲームスのホールディングス体制の指針に沿った結果となっております。
スライドの下がモブキャストグループです。2月に業容拡大に向けたトムス社の子会社化を行い、その後、2018年は持分法適用会社に投資を2社行いました。1つが、リアル社への資本参加で、第4四半期に2億円の資金調達を終えております。
2018年12月期第3四半期の8月にアランチヲネ社を香川照之さんと共同設立し、その後2億円の資金調達を完了しました。指針に沿った2018年と2019年12月期第2四半期までの成果について、こちらで報告させていただきます。
2019年12月 第2四半期連結決算サマリー
ここから通常どおりの第2四半期の連結決算サマリーとなります。売上高が15億4,000万円で、営業損失が4億4,000万円です。この営業損失の主なコスト増加要因は、2点あります。1つがモブキャストゲームスで、新作2タイトル「劇プロ」「ナナカゲ」のリリースに伴う初期の大型プロモーションを仕掛けました。こちらは一時的なものです。
トムスは、昨年の実績をもとに、来年度以降からIPOを視野に入れた事業拡大もしようと定めまして、その先行投資を行っている最中です。
結果として、売上が15億4,400万円で、営業損失が4億4,500万円となり、経常損失が4億6,900万円、当期純損失が4億6,400万円となっております。前四半期比、前年比についてはスライド右側の表をご確認ください。
2019年12月期 第2四半期決算サマリー -MOBCAST GAMES -
杉野範和氏:モブキャストゲームスの杉野です。よろしくお願いいたします。まず、モブキャストゲームスの第2四半期決算サマリーです。業績ですが、売上は9億4,800万円で営業損失は1億9,500万円、経常損失は2億700万円で当期純損失は2億3,100万円となりました。
前四半期比では、売上は9,000万円の増加で営業利益は1億6,000万円の減少となっております。(売上増の)主な要因として、1ヶ月強ではありますが、5月14日にリリースした「劇プロ」と、5月28日にリリースした「ナナカゲ」の売上が寄与したことによって9,000万円増加しております。
また費用に関しましては、主として、上記2タイトルの初期プロモーション投下等による1億3,000万円で販管費が増加しております。
コスト改善の進捗
モブキャストゲームスの大きなテーマである黒字化に向けて、2018年からコストの改善を進めてきました。そちらの進捗を報告させていただきます。
まず全体感といたしましては、収益構造の改革は順調に進行しております。先ほど代表の藪からもありましたが、2018年に自社単独開発からアライアンス戦略へとシフトしております。
スライドのグラフには2018年の第4四半期から載っていますが、現在に至るまで固定費の減少による損益分岐点の低下がみられ、利益の出やすい体質ができつつあります。
現状、計画しておりますコストの改善につきましては第3四半期以降の下期に予定しておりますが、そちらも現在、順調に進行しておりますので、大きなテーマであるコスト改善は、おおむね順調と報告させていただきます。
新作タイトルの進捗
新作タイトルの進捗です。第2四半期としては「劇プロ」が我々の想定を超える好スタートを切ることができました。その「劇プロ」ですが、5月14日にリリースいたしまして、配信4日で10万ダウンロードとなりました。
現在は40万ダウンロードを超えている状況で、売上だけではなく、ダウンロード数においても想定を超える立ち上がりができたと認識しております。
また、売上はセールスランキングで最高76位を叩き出しているのが現在の状況です。今の売上に甘んじることなく、さらなる成長に向けて、第3四半期に追加機能(の提供)ならびにコンテンツを搭載していく予定です。
もう1つの新規タイトル「ナナカゲ」は5月28日にリリースいたしました。配信翌日にApp Storeの無料1位を獲得したものの、現在はその後のユーザーの定着に課題を抱えております。その結果を受けまして、すぐにパートナーさまとの協議を行い、継続率アップに向けた機能改善を進行しております。
新規大型IPリリースタイトル
先日ニュースリリースを出させていただきましたが、新作タイトルとして「エヴァンゲリオンシリーズ」の準備を進めております。これに関する新たな情報は、9月に公開する予定です。なお、2020年のリリース予定に向けて、開発は順調に進捗していると報告させていただきます。
今後の成長イメージ
最後に、今後の成長イメージです。前半でお話ししたコスト構造の改善が、第4四半期下期に完了いたします。第3四半期以降、新作タイトルの売上がフル寄与しますので、2019年第4四半期で黒字化を目指して取り組んでおります。
また2020年につきましては、先ほど申し上げた「エヴァンゲリオン」のほかに、「幽☆遊☆白書GENKAIバトル魂」と、まだタイトルは発表できておりませんが、新規のプロジェクトも進行しております。
そういったことから、まず2018年の大きなテーマとしてはモブキャストゲームスの黒字化があります。そこに大型の新作タイトルで収益を増やしていこう、増加させていこうという計画になっております。モブキャストゲームスは以上です。
2019年12月期第2四半期決算サマリー -TOM’S -
谷本勲氏:私からはトムスの報告をさせていただきます。まず業績ですが、第2四半期サマリーは、売上高が5億6,000万円で、営業損失が1億3,000万円の結果となりました。まず売上ですが、こちらは年間計画通りに順調に推移という経緯を辿っております。
損益は冒頭、藪からも説明がありましたとおり、今、グループ内で2020年を目処にIPOの方針を掲げております。そちらを前提に、伸ばせる事業は伸ばそうと、自動車用品の事業拡大にアクセルを踏み始めております。
一方で、レース事業は環境整備をかなり行わなければいけない面がございまして、そちらの整備に本格的に着地し始めているため、先行コストが増加して営業損失は約1億3,000万円でございます。数字につきましては、スライドの表のとおりです。
トムスの成長戦略①
中期の成長戦略の振り返りです。私どもは、実は独立系でレーシングチームを主に運用している会社です。上場を果たしている会社ではないものですから、業界を変革していく面でも、1つの通過点として目指したいと考えております。ターゲットとしては2022年がIPO想定期で、それまでの間に整備を整えようと動き始めています。
繰り返し、振り返りになりますが、2018年2月にグループ入りをして以降、2018年度は新経営方針の策定を行ってきました。また、一般的に言われるPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)で受け入れ態勢の移行や、組織をしっかり根付かせるということに時間を使ってまいりました。
2019年に入って内容も十分把握でき、戦略も整ってきたことから、2019年はアクセルを踏もうということです。
1つはレース事業においては労働環境も含めて、上場企業、上場グループ子会社としてふさわしい環境整備を行います。多少投資も発生しておりますが、環境整備を強化しております。
もう1つは、自動車用品の部分が、実は伸びしろがかなり大きいと以前からお伝えしているのですが、そこに対して、重点的に成長するための投資を行い始めています。
3つ目が、IPOにも関わりますが、管理部門です。未上場で45年やってきた会社ですので、当然、上場グループ、上場企業に耐え得る管理部門ではないというのが従来です。そのため、そちらの強化を現在行っております。
この後、順調に自動車用品を中心に成長カーブが描けるようになったあかつきには、当然、業界に新しい風を吹かせたいということが、今回トムスがグループ入りした大きな目的の1つでもあります。
そういう面で来年以降、いろいろな新規事業も仕込みを行っておりますので、そのあたりを2段目、3段目の成長エンジンとして進めていきたいと考えております。最終的にと言いますか、通過点として2022年を目処に、子会社としてシンボル的な位置付けになれるような市場への打ち出し方をしていきたいと考えております。
トムスの成長戦略②
そのなかの成長戦略ですが、これも2018年の後半から一貫してお話しさせていただいている内容です。レースで培い、積み上げてきた「トムス」のブランドを、最大限に活かす面で、トヨタグループの販売店さんやトヨタ本体さんとがっちり組むことにより、自動車用品分野の事業をかなり伸ばせるだろうと力を入れております。
分野は3つありまして、1つはやはり魅力ある商品があってこそですので、商品力の強化に力を入れております。車種についてですが、シンプルに申し上げて、今までは年間でトヨタ社、レクサス社に対して新商品を2車種程度発売していましたが、今期は9車種の計画を立てております。
今上半期に1車種で、今第3四半期に5車種……今月も3車種出る予定で5車種です。第4四半期に3車種の予定というかたちで、劇的に商品開発に力を入れて、魅力ある商品作りを行っているのが1つです。
2つ目は、マーケティング強化ということで、出した商品がより多くの消費者の方に、魅力ある商品としてリーチできるようにします。今はWeb、SNSのソーシャル時代ですので、ファンマーケティング領域を通じてデジタルをフルに活用して、消費者の方にリーチすることに投資を行っております。これが2つ目です。
3つ目が、ベタな話になるのですが、販売力の面では全国にございます278社のトヨタディーラーさんに対して、足繁く営業マンが訪問しております。タイアップで一緒に商品を企画させていただいたり、イベントやキャンペーンを行わせていただいたりということを行っています。
そのための人員が少なかったものですから、2018年の後半から採用を始め、かなり人員も増強して、全国をカバーできるような体制になってきていることが、販売力の強化でございます。
こういうかたちで今、自動車用品については、かなり力を入れて投資も含めて行いながら、成長カーブを描こうと進めております。
中期注力事業の進捗状況 -自動車用品事業
進捗状況ということで、これまでの成果を示しています。2019年がスライドのグラフ右側で、四半期単位のカーブです。自動車用品事業だけのセグメントの中身です。
基本的には成長軌道に乗れるスタートまで来られたと思います。売上も順調に伸び始めていますし、取引を新規で行い始めるトヨタディーラーさんも、月を追うごとにどんどん増えている状況です。
とにかくここを思い切り加速させて、中期における成長基盤の1つとして育てたいと考えています。そのため多少、先行投資をしている部分……人員、広告宣伝費を含めて行っておりますが、今期中には完全に軌道に乗せるために、力を入れている事業でございます。ハイライトでしたが、トムスの内容は以上となります。
経営指針の実現に向けた取り組み
藪:ここからまたグループのお話をさせていただきます。グループのさらなる成長戦略です。冒頭にお話しさせていただきました経営指針の実現に向けた、この下期以降の取り組みについて追加で記載しております。
まず、ホールディングス体制へ移行し、「ブランド資源を最大化し、エンタメ領域全般に事業を拡大」するという戦略に沿いながら、先ほどの経営指針を実現するための取り組みとして、スライド左側の1番と2番を掲げ、この下期も取り組んでまいります。
その成果として、1番の安定的な黒字化につきましては、先ほどモブキャストゲームスの杉野から話があったとおり、2019年12月期第4四半期単体での黒字化を達成する予定です。
2つ目の、グループ全体の黒字化と成長に向けての部分に関しては、今、2社の子会社化を予定しております。そのうちの1社であるゲームゲート社については、この後ご紹介しますが、第3四半期中にまとめる予定でございます。
それ以外に、もう1社あります。こちらも後ほどご説明いたしますが、2社の子会社化を予定しております。
そして持分法適用会社への投資に関しましては、すでに4社に投資しておりますが、直近の資金調達、時価総額が約30億円相当までになっております。この4社につきましては、引き続き成長戦略に乗せるべくマネジメントシェアを行ってまいります。
2019年4Q黒字化のロードマップ
2019年12月期第4四半期黒字化のロードマップです。この第3四半期のモブキャストゲームスは、第2四半期から最終コスト削減を準備してきておりますので、これを完了させ、第4四半期単体での黒字化を達成します。
それ以外に2タイトルの売上がフル寄与してきますので、コスト削減とともに売上収益の伸びと合わせた黒字化です。
2つ目のトムスは、IPO準備に向けた経営基盤を整えて、2020年よりIPO準備に入っていこうと思っており、2020年に準備がスタートします。ゲームゲート社は、子会社化に向けて対応を開始しておりますが、第4四半期の連結にフル寄与する予定で進めております。
それ以外にエンタメの新領域の会社は、(詳細は)言えないのですが、売上の規模で言うとトムス規模の売上の会社のM&Aの対応を第2四半期からスタートしており、第4四半期にフル寄与するべく進めております。ただ、こちらはスライドに「(仮)」と書いていますが、そこを目標に進めております。
2020年度以降に黒字化された体制のうえで2つの新タイトル(をリリース)。大型のIPOがリリースされ、2022年のIPOを目標にトムスが拡大します。また今後、モブキャストゲームスとゲームゲート社の2社に関しての新たな戦略を計画中でございます。その新戦略に、シナジー効果が加わった業容拡大を行っていこうと思っております。
ゲームゲート社について①
ゲームゲート社について少し説明させていただきます。2019年10月を目標として、子会社化に関する基本合意を締結しております。
ゲームゲート社の強みとして、有力IPコンテンツのライツマネジメント企業として高収益かつ独自のモデルで積極展開しております。少数精鋭で目利き力をフックに高収益の基盤や組織を作り、結果としてスライド下にあるような数字の結果が出ています。
ゲームゲートの前期着地見込は表の一番右です。2018年7月期の数字はすでにリリースのなかに出ていましたが、今期2019年7月期は、売上が8億9,000万円で営業利益が2億3,000万円という実績を出している会社のM&Aとなります。6月までは実績で、7月の数字は着地見込の概算数値となっております。
ゲームゲート社について②
ゲームゲート社の成長戦略です。1つは、今後は有力IPコンテンツ(海外IPコンテンツ含む)の「ラインナップの拡充」および「ゲーム化とデジタル・マーチャンダイジング化の英語圏および中国圏を中心とした積極的なグローバル展開」を加速することで、さらなる事業成長の実現を計画しております。
2つ目に上記の実現のため、さらなる経営リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)の投下が必要であると考えています。加えて、コンテンツ業界においてはグローバル規模で今後ますます競争が激しくなっていくことを見込んでいることから、早期のタイミングで事業プラン実現に向け、ビジョンを同じくする企業との提携を図っていたのがゲームゲートの状況でした。
そこで、モブキャストグループに今後期待されるシナジー効果としては、ホールディングスの経営支援です。また、モブキャストゲームスの中国圏を中心とした海外ネットワークによって事業を拡大できるといったシナジー効果があります。それらを見込んだうえで基本合意を結び、今、ビジネス デューデリジェンスもけっこう熱く進めております。
ゲームゲート社について③
ゲームゲート社のタイトルの中身ですが、現在「ガールズ&パンツァー戦車道大作戦!」や「転スラ」と呼ばれているゲーム(転生したらスライムだった件 ~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~)を中心に5タイトルを配信しております。
「ガールズ&パンツァー戦車道大作戦!」は、アニメ興業収入25億円を超えたアニメのゲーム化でありますし、「転スラ」はとても有名なタイトルですが、原作で約5億PV、累計発行部数が1,000万部を超える人気アニメであります。TVアニメの放送も行われていて、2020年以降も放映が決まっております。
その他、この2タイトルを中心とした3タイトルの運営による収益計画が直近で先ほどの数値となっております。この下期から2020年にかけて、さらに3タイトルのリリースを現在準備中であります。
HD成長マイルストーン
今日の話のまとめとして、ホールディングスの成長のマイルストーンを、最後にまたまとめさせていただきます。
2019年12月期第3四半期は「体制整備最終段階」と考えております。モブキャストゲームスに関しましては、先ほどの「ナナカゲ」「劇プロ」のフル寄与にプラスして最終のコスト削減を行い、単独での黒字を第4四半期で実現します。
トムスは、2019年12月期第1四半期からIPO準備を進めてきておりますが、その投資成果を第4四半期に収益をスケールアップするかたちで出す予定です。3つ目にゲームゲート社は、第4四半期に連結フル寄与する状態に持っていく予定です。
さらにもう1社、トムス規模の利益の会社のM&Aを完了して、こちらも第4四半期にフル寄与させる予定です。これを経て第4四半期、モブキャストゲームス単体の黒字化およびグループ全体の黒字化という成果を出してまいります。
2020年以降、経営指針のなかの1番目にあった「安定的な黒字経営」を実現させ、さらなる成長のために、「①ヒットタイトルの創出」「②積極的なM&Aによる業容拡大」「③積極的なエンタメ企業への投資」を行います。
2022年の「複数の意義とインパクトあるIPO」をトムスを筆頭に、今現在控えているグループ、関係会社がスライドの下に載っていますが、この中からも多くのIPOを生み出していきたいと考えております。
最後に
この第2四半期に、今お話しさせていただいた内容を3つの動画に分けて、すでにホームページでリリースしております。1つは中長期戦略について私が語っております。そして、エンタメ新領域へのM&Aにつきましては、トムスの舘会長と谷本社長と私が話しています。
エンタメ分野への投資に関ては、レトロワグラース社の柴咲コウ代表と私の対談といった動画で、より掘り下げて戦略についてのお話をさせていただいておりますので、もしまだご覧になられていない方は、ぜひこちらもご覧いただければと思っております。
以上で第2四半期の決算説明を終了させていただきます。ありがとうございました。