連結決算ハイライト

岩本恵了氏:株式会社ブランジスタの岩本でございます。私からはブランジスタの2018年9月期の決算概要と今後の戦略についてご説明をさせていただきます。よろしくお願いします。

まず、決算ハイライトでございます。2018年9月期の実績に関しましては、ブランジスタゲーム「神の手」の影響がございまして、売上高は33億6,700万円。営業損失は2億3,300万円。経常損失は2億3,400万円となっております。今期の業績見とおしに関しましては、資料のような改善を見込んでおります。

売上高の推移

過去3年間と今期の予定売上高の推移でございます。資料の通り順調に伸びておりまして、電子雑誌とソリューションを中心に、10期連続の増収となる予定でございます。今後も引き続き成長軌道を維持してまいります。

営業利益、当期純利益の推移

次に営業利益、当期純利益の推移でございます。こちらもご覧のように今期は約7億円の改善を予定しております。それでは、今期の事業戦略につきましてご覧の3つのポイントを中心にご説明をさせていただきます。

当社電子雑誌ラインナップ

まず電子雑誌についてです。当社の電子雑誌のラインナップでございます。創刊12年目を迎える「旅色」を中心に22誌発行しております。月間の読者数は200万人となっております。

当社電子雑誌3つの特徴

当社電子雑誌の特徴を3つまとめております。1つ目は、これまでインターネットの世界にはなかなか登場されなかった日本を代表するようなドラマ・映画の主役級の女優さん、俳優さんが既に200名以上表紙を飾っているということです。

2つ目は、紙の雑誌とは違いまして、広告枠に制限がないということで、今既に5,000を超えるクライアントさまにもご掲載をいただいているということ、まだまだ増やすことができるということです。

3つ目は、すべて無料でどなたでもご覧いただける雑誌であるということ。この3つが当社電子雑誌の特徴でございます。

台湾のさまざまなサイトからの誘導を実施

次は台湾版「旅色」でございます。現在チャイナエアライン協賛メディアからの誘導だけではなくて、さまざまな台湾の現地のサイトに対して積極的な露出を行っております。日本の観光情報を「旅色」を通しまして、無料で提供しております。既存クライアントに対しましては、追加受注ということで、台湾版「旅色」の同時掲載の提案も行っております。

「旅色」強化ポイント

それでは今期の電子雑誌の強化ポイントでございます。「旅色」の媒体力、そして認知度を徹底的に上げてまいります。

まず媒体力を上げていくためには、読者の満足度を向上させることがポイントになります。「旅色」サイト内のコンテンツの充実。「旅色」会員限定のリアルイベントの実施。こういったことを行いまして「旅色」のファンをどんどん増やしてまいります。

認知度に関しましては、Web上のさまざまなプロモーションとSEOなどの対策が必要となりますので、費用対効果を重視しながら実施してまいります。

そして、その成果の指標の1つといたしまして、現在の200万人の読者から目標読者数を300万人設定しております。読者やファンが増えることによりまして、現在行っております新規の営業活動の促進だけではなくて、既存クライアントの満足度も上がってまいりますので、継続率の向上にも繋がっていきます。

「旅色」のグルメ専用別冊を創刊

「旅色」のコンテンツ強化の一環といたしまして、食に特化したグルメの別冊「タベサキ」を8月に創刊いたしました。「旅色」は飲食店のクライアントさんも非常に多いということもございまして、クライアントさまにも喜んでいただける雑誌となっております。

今後もこのような新しい雑誌、コンテンツをリリースいたしまして「旅色」の媒体力を上げていきたいと思っております。

これまでの自治体タイアップ事例

次に自治体とのタイアップ誌の発行でございます。こちらは非常に好調でございます。これまで「旅色」はさまざまな市町村とのタイアップを実施してまいりました。

「旅色」で表紙を飾るような女優が実際にその土地を訪れまして、電子雑誌、動画、紙の冊子を用いまして、観光や「ふるさと納税」のPRを行いますので、自治体からも非常に喜んでいただいています。今期は営業人員も増やしまして、全国1,700以上ある市町村に対しまして、提案を強化しております。

2018年9月期自治体とのタイアップ実績

前期の自治体とのタイアップの実績でございます。北海道かみかわ町とは、今回4回目の取り組みということで、非常に継続性も高くご評価をいただいております。鳥取県倉吉市では、とくに「ふるさと納税」を強化したい。長野県の安曇野氏に関しては台湾版「旅色」を通しましてインバウンド対策を行いたいということで、それぞれ活用いただいております。

メディア掲載実績(一例)

この自治体との取り組みに関しては、さまざまなメディアでも取り上げられております。やはり旬な女優さんを起用している注目度は非常に高いと感じております。またこのようなさまざまなメディアに取り上げられることによりまして「旅色」の認知度も上がっていくということでございます。

今期実施予定の自治体とのタイアップ

そして今期実施予定の自治体とのタイアップ誌でございます。資料のように、2月までの5ヶ月間ですでに5誌の発行が決定しております。人員の増員によりまして上半期だけで前期の約倍のタイアップ誌を発行予定でございます。3月以降の発行に向けて引き続き提案を強化してまいります。

旅色の別冊版「飲み旅本」創刊

次に、さまざまな企業との別冊版「旅色」の創刊についてでございます。昨年の10月からスタートをいたしました食品卸大手の国分グループ本社さまとの「旅色」の別冊「飲み旅本。」でございます。

企業とのタイアップによる別冊版「旅色」

「旅×お酒」そして商品である「缶つま」を紹介している雑誌でございます。非常に好評いただいておりまして、すでに3号発行しております。今後は国分グループ本社さまとの取り組みのような、旅に関わるさまざまなジャンルにおきまして、別冊版「旅色」の創刊が可能だと考えております。

例えば、旅と車、旅とファッション。こういった別冊をさまざまな企業とのタイアップで創刊していきたいと思っております。

事業拡張性の高い「旅色」

「旅色」は今から12年前に各施設さまから広告料をいただくモデルからスタートいたしました。現在はインバウンド展開、自治体とのタイアップ、さらには旅に関わる企業とのタイアップなど、「旅色」はさまざまな分野におきまして、拡張性が非常に高いと感じております。

今期は「旅色」のパワーアップをしっかりと行いながら、ご覧のすべての分野の収益の最大化を実現させてまいります。

企業とのタイアップによる前期創刊した新雑誌

「旅色」以外の新雑誌の創刊についてご説明いたします。こちらは前期創刊をいたしました企業とのタイアップによる新雑誌のラインナップでございます。企業やブランドから製作料をいただきながら商品販売やサービスの利用促進を目的としたオウンドメディアを提供しております。

幅広いジャンル展開

当社の電子雑誌をジャンル分けしております。こちらの青いエリアが製作受託モデルで創刊している雑誌でございます。これまでさまざまなジャンル展開を行なってまいりましたけれども、まだまだ未改革のジャンルが多数ございますので、今後も新雑誌の創刊を強化してまいります。

新雑誌「Double Eagle」創刊

そして、いよいよ新しいジャンル「スポーツ」に進出をいたします。グローバルゴルフメディアグループさんと一緒に「Double Eagle」というゴルフ雑誌を今月21日に創刊をいたします。この雑誌はもともと休刊されていた紙の雑誌を新たに当社の電子雑誌で再開をするという新しい取り組みになります。

世の中には、ほかにも休刊されている良い雑誌がたくさんございますけども、今回の取り決めのように当社電子雑誌を活用いただいて電子で再開することも可能だと考えております。またスポーツに関してはゴルフ以外にもたくさんジャンルがございますので、今後もいろんな種類のスポーツ紙を出していきたいと考えております。

当社発行誌の推移(実施予定を含む)

当社電子雑誌の発行の推移です。先ほどの「Double Eagle」を含めますと現在23誌でございます。当社の電子雑誌の優位性を活かしながら、さまざまな企業への提案を強化してまいります。

国内電子商取引市場規模

次に、ソリューションについてです。ソリューションは10年以上にわたりまして、ECサポートのサービスを展開しております。国内のEC市場も右肩上がりで拡大を続けておりまして、今後も当社の需要がさらに上がっていくことが予想されます。

当社ECサポートサービスの特徴

当社ECサポートの特徴は、3つございます。1つ目は、EC関連のさまざまな業務を当社1社でワンストップで提供ができるということ。2つ目は、単発ではなくて年間で契約をいただきまして、徹底的にサポートしてまいりますので非常に高い継続率を維持しているということです。

3つ目は、ノウハウでございます。これまで蓄積してまいりましたECサポートの実績によって、ノウハウの構築ができております。この3つの強みを活かしながら拡大を図ってまいります。

ECサポート関連サービス

ECサポートのサービスのラインナップでございます。あらゆるシーンにおきまして、サイトの出展者と消費者を結ぶサービスを、これからも提供してまいります。

日本へ進出した韓国・cafe24との提携

最後に、先日リリースをいたしました韓国KOSDAQ市場に上場しておりますcafe24との取り組みについてです。cafe24は韓国最大級の無料ECプラットフォームでございまして、例えば自社のECサイトが作れ、越境ECも手軽にしかも無料で実現できるサービスです。

韓国ではすでに150万を超えるECサイトで利用されておりまして、今年の10月から日本でもサービスの提供を始めております。この旅の提携によりまして、日本版cafe24を利用している事業者に対しまして、当社のECサポートをご利用いただけるようになっております。

これによって、新規のクライアントの獲得と既存クライアントのグローバル販売への促進、この両方を強化することができますので、当社の取扱高をますます増加させていくことが可能となってまいります。

以上でございます。ただいまご説明をさせていただきました通り、今期予定しているさまざまな事業戦略をしっかりと実現してまいります。ぜひご期待くださいませ。本日はありがとうございました。