一人暮らしのスタートには50万円必要?
頼藤太希氏(以下、頼藤):こんにちは。
高山一恵氏(以下、高山):こんにちは。
頼藤:ゆるーくマネーについて語るラジオ、マネラジ!
(一同拍手)
頼藤:マネラジ56回目です。本日は、新オフィスからお届けしています。
高山:今までとは違って、良い感じの環境です。
頼藤:場所は同じ文京区ですけども、新築ということで快適に過ごしております。
高山:そうですね。またパワーアップしてがんばりたいと思います。
頼藤:というわけで、今回のテーマは「引っ越し」ということにしようかなと。
高山:大変だったね、引っ越し。
頼藤:これが放送されるのは、(2018年)4月のちょっと前ということで、新入社員の方も多いでしょうし、あとは学生の方たちも新しく引っ越すと思います。
「引っ越しにどれぐらいお金かかるの?」「1人暮らしにどれぐらいお金かかるの?」ということを、東京とそれ以外の土地を想定してやってみようかと思うんですけど、どうでしょうか?
高山:いいと思います。
頼藤:ところで高山さんは、1人暮らしはされたことあります?
高山:えらそうに言ってますが、私ないんです。1人暮らし経験が。
頼藤:えっ、ないんですか?
高山:なので、よくわからないんです。でも、1人暮らしの友達の家には、よく遊びに行ってたんですけどね。
頼藤:あと、相談のときには、1人暮らしの方の支出とか見てますからね。
高山:そうですね。それはいろいろと、データ上ではわかってますが。
頼藤:なるほど。じゃあ、サバイバル的な経験はない?
高山:すみません。
頼藤:わかりました。
では、「引っ越しどれぐらいかかるの?」というところ、みなさん気になるかなと思うんですけども。本当に、時と場合によると思うんです。例えば今の時期だと高いですよね、引っ越しのお金。
高山:どれぐらいかかるんですか?
頼藤:ざっくり考えてなんですが、まず引っ越しを決めるとなったときに、入居費用がかかるじゃないですか。敷金礼金とか前払家賃とか、仲介手数料、保証料とか火災保険とかを合わせると、家賃の4.5ヶ月分から10ヶ月分かかるところはある。
敷金が2ヶ月、礼金が2ヶ月とか、高い。前払い家賃1ヶ月分とか仲介手数料1ヶ月分、仲介手数料は0.5ヶ月分のときもありますけども、けっこうかかるんです。だから、家賃の4倍ぐらいはかかると考えた方がいいです。例えば、家賃が7万円だったら、それの4倍、28万円ぐらいは前払いで必要です。
肝心の引っ越し自体にかかるお金は、引っ越し業者に頼む場合、個人向けだと1万円から5万円ぐらいからです。引っ越し業者の見積比較とかすると、持っていく家財の数とかで変わってくる。だいたい、この時期は5万円ぐらいはすると思います。1人暮らしでは10万円はかからないです。ただ、5万円から7万円ぐらいはかかるかもしれないです。
だから、重い荷物はトラックを使って活用するとか、3万円分の荷物は引っ越し業者にやってもらって、残りはレンタカーとか借りるとか、そういうのもありですよね。
高山:最近、引っ越し代が上がってると聞くもんね。業者の人手不足とか、いろいろな要因があって。
頼藤:人件費が上がってるので、高くなってるんですよね。だいたい5万円ぐらいかかるとすると、ここまででもう、28万円足す5万円で33万円ぐらいかかる。
高山:まとまったお金が出てきますね。
頼藤:あと、引っ越ししたら、いろいろインテリアとかを揃えたくないですか?
高山:うちの会社も、けっこう買いましたよね。
頼藤:机とか椅子は持っていくとしても、冷蔵庫とか洗濯機とかは買わないといけないじゃないですか。
照明とかカーテンとか、エアコンは付いてますけどね。
冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、炊飯器、テレビも、必要な人は必要ですよね。あとはキッチン用品とか洗面用品とか、洗濯用品を揃える必要がある。
高山:意外に揃えるものありますね。
頼藤:そういうのをざっくり合わせると、15万円ぐらいかかるんじゃないかなと。
高山:けっこう上乗せしてくるね。
頼藤:そうなんですよ。33万円に15万円だから?
高山:48万円です。早くも50万円が見えてきました。
頼藤:そうそう。入居の初期費用とかを合わせると48万円以上、初期費用はかかるということです。けっこう高いですね。
これは、実家から引っ越す場合の話じゃないですか。賃貸の部屋から引っ越すと、満期を待たずに引っ越して解約(費用)がかかる場合もあって、さらに上乗せでお金がかかることがあります。あるいは二重に家賃を払うとか。
高山:それはありそうですね。
頼藤:だから、1人暮らしを始めようと思って引っ越しをすると、50万円ぐらいかかる場合があるケースが多いということです。
高山:家賃、固定費もそんなに高めに設定しない方がいいよね。安めのところをなるべく探して。
頼藤:とは言っても、首都圏に住むと高いですからね。
高山:お金がかかりますね。
首都圏と地方、一人暮らしに必要な生活費は?
頼藤:続きまして、1ヶ月の費用は1人暮らしだと、どれぐらいかかるのか。
首都圏編は平均が、家賃が7万2,000円ぐらいだそうです。女性の場合はもうちょっと高いだろうというのはあるとは思うんですけれども、男性も含めて平均化すると7万2,000円です。総務省の家計調査の数値と公益財団法人・不動産流通推進センターのデータによると、もろもろ含めて、1ヶ月21万5,000円かかります。
高山:お給料がほとんど飛んでいっちゃう。
頼藤:そうですね。
食費が4万8,000円で、光熱・水道が6,000円。家具・家事用品が3,000円。被服および靴とかが8,000円。保険医療が6,000円。交通・通信が2万3,000円。教養・娯楽が2万円。その他2万9,000円で、合計21万5,000円。
高山:なるほど。
頼藤:だから、肝心なのは家賃です。
高山:だって、これで「貯蓄もしよう」となったら、1人暮らしって、ギリギリで生活していく感じになりますよね。
頼藤:そうですね。だから、首都圏で1人暮らしする新社会人は、家賃補助がないと厳しいですね。額面が22万円ぐらいもらえたとしても、だいたい手取り19万円とかそれぐらいですもんね。
高山:だからやっぱり、投資とかを覚えて、お金を増やす必要がある。
頼藤:まず家賃補助がないと難しい。
高山:でも、今どき、そういう会社も減ってきてるんじゃないの?
頼藤:だから、しばらくは実家でお金貯めてから、ちょっと収入が増えてきたら1人暮らしに移る感じですかね。
高山:あまりここで無理しても、という感じになっちゃうのかな。
頼藤:あとは、このデータは総務省の家計調査というデータを使ってるので、なじまない数値もあると思うんです。だから、支出を節約するとか。
高山:個人の事情に合わせて。
頼藤:そんなに毎月、服とか靴、買わないじゃないですか。
高山:とくに男性は、そんなに買わないのかな。
頼藤:そうそう。
そういうのはあると思うので、支出をコントロールして、1人暮らしの新入社員でも、月2万円とか月1万円ずつは貯めていくのが大事かなと。
高山:私のお客さんでも、1人暮らしで月給20万円ぐらいで、かなりお貯めになっている方はいるんですけど、やっぱり、支出をコントロール、ということをまさに言ってた。
頼藤:それは、家賃とか、どうしてるんですか?
高山:家賃とかはそれなりにかかってるんだけど、他のところでコントロールしてるんですよね。食費とか、手作りでがんばるとか。化粧水も、手作り化粧水で月に500円で収めてるお客さんとかいますよ。すごい可愛い人ですけど。若いときは肌もピチピチだし、それでも乗り切れるんじゃない? 私ぐらいになると駄目だけど。
頼藤:でもそういう、若いうちにサバイバル感はあった方がいいですよね。どこまでは支出を絞れるのかとか、そういうところがわかっていないと、収入が増えた後にいざ支出をコントロールしようとなったときに、できないですよね。
高山:そうそう。若いときはいろんなことに耐えられるし。
頼藤:サバイバル感。
高山:経験した方がいいかなと、自分は一人暮らしをやってなくて申し訳ないんですけど。
頼藤:本当ですよ! どの口が言ってるんですか?
(一同笑)
頼藤:聞いてるリスナーが怒りますよ。
高山:ごめんなさいね。ずっとぬくぬくと実家暮らしで来ちゃったもんで。
頼藤:マネラジ、女性のリスナーが多いと思いきや、男性の方もけっこう聞いています。掲載されているスマートニュースが、男性のユーザーが多いということなんですけれども。
次、地方の場合は平均家賃が4万9,000円です。
高山:やっぱり、ぜんぜん違いますね。
頼藤:そうなんです。ただ、食費とかも若干安かったりしますが、それ以外はあまり変わらないんです。光熱・水道とか。逆に車とか必要だから、かかってくるところもあるんです。だから、月に直すと18万円かかります。
高山:「地方行ったら安く住めるんじゃない?」というイメージがあるけど、そうでもないということですね。
頼藤:首都圏と一緒で、もちろん支出をコントロールすれば安くはなるんですけれども、けっこう高いですね。僕もずっと1人暮らしなんです。大学から。
高山:厳しかったですか?
頼藤:厳しかったです。
高山:バイトばっかりやってたと聞きました。
頼藤:僕は、父親がけっこう厳しい人で、補助が家賃のみだったので、生活費とかは全部自分の金でやってました。
高山:すごい。
頼藤:食費とか電気代とか光熱費は全部、自分の支払いです。
高山:お小遣いも、全部もちろん自分で稼いでいるということなんですか?
頼藤:そうなんです。
高山:頼藤さん、生きる力あるもんね。
頼藤:大学生でちょっとイケイケなときは、朝まで飲んでちょっと寝て、バイトして、サークルのテニスしてとか。
高山:だから今、体壊してるんだね。
頼藤:いやいや。
高山:無茶が祟るお年頃ということだね。
でも、すごく自立力がつくというか、経済観念も若いうちから身につくのはいいことですね。
頼藤:1人暮らしすると、けっこう自炊ってしたくなっちゃうんです、男性も。でも、1年で飽きちゃうみたいで。これ、実体ですから。みんなそうだったと思うんだよな。
高山:最初だけ張り切って。
頼藤:最初だけやって、徐々に、松屋とかコンビニとかで済ませるようになって。
高山:だんだんね。
頼藤:そんなもんなんじゃないですか?
高山:でも、やっぱり女性は、きちんとしたお客さんはすごいよ。
頼藤:女性は、けっこう本格的にやってますよね。
高山:会社に行くのにお弁当も作っちゃうとか。けっこう貯めてるお客さん見てると、そんな感じの方多いです。だから、収入じゃないんだなというのを本当に実感するというか、収入が多くても使ったら駄目なんだなという。
頼藤:女性は、食費とかで節約しないと駄目じゃないですか。男性は、女性のような美容費とかかからないから。
高山:そうですね。女性はやっぱりコスメとか、そのへんがあるので。
頼藤:そこの差があるから。男性は、お弁当を作ってきてる人も意外といなかったと思うんですけど。結婚すると奥さんが作ってくるのはあると思うんですけど。
高山:今どき、もう少なくなってるみたいだけどね。
頼藤:でも、マイボトル持ってる人は多かったです。
高山:そういうちょっとしたところで、工夫はできますよね。
頼藤:独身のときって、よく槍玉に挙げられるスタバ。
高山:スタバ好きですよ。
頼藤:スタバは好きですけど、ラテを1日に2回とか買っちゃうと、トールラテとか買っちゃうと1,000円ぐらいになっちゃう。
高山:耳が痛い。
頼藤:それを毎日仕事のとき、20営業日ぐらいあったら2万円ぐらいじゃないですか。けっこうばかにならないですよね。
高山:わかります。
頼藤:けっこう、会社の近くにあると、付き合いで行っちゃうとかあるんです。「ちょっと行く?」みたいな。昔で言う、タバコミュニケーションみたいな。
高山:じゃあ、スタバコミュニケーション。
頼藤:そうそう。「ちょっと買いに行く?」って。買いに行く間に話とかあるので、行った方がいいんですけど、お金がかかる。スタバでラテを買わなければ、安く済ませられますから。
ドリップコーヒーを買うと、レシートで2杯目は100円とかでできるから、無駄遣いにはならないんですけど。
高山:本当、1人暮らしは大変ですね。
頼藤:でも、1人暮らしするとわかることも、けっこうあると思いますので。
高山:でも本当に、1人暮らしされた人は、自立の力がありますね。私の友達もそうだし、お客さんとか見てても、全体的にそう感じます。
頼藤:サバイバル感ですね。高山さんはサバイバル感ないですよね。
高山:ないでしょ。まったくない。本当にいろんな人に指摘されるんだけど。
頼藤:ないけど、助けてもらえる感はすごいある。
高山:頼らせて感? そこを身につけて生きる。
頼藤:逆に、そういうのは身につくんでしょうね。
高山:サバイバルできないから、誰かに頼るしかない。
頼藤:でも、いいんじゃないんですか? 頼り上手になるかもしれないですよね。
高山:だから、実家暮らしの方はそれを目指して、なんて言って。
頼藤:一長一短はありますが。
高山:ありますね、本当に。でも、お金の経済感覚を身につけるには、1人暮らしはいいと思います。
頼藤:生きていくのに、どれぐらいお金かかるのかという計算ができます。
高山:あと、節約のしどころをわかってる人も多いなと思って。これはこんなにかける必要ないとか、これは無駄でしょ、というのが多くて。実家暮らしの人は、値段をあまり気にせずに、ボンボン買っちゃう傾向がある。
頼藤:本当は、節約上手が投資上手でもあれば嬉しいんですけど、そこがまだ。
高山:そうですね。まだリンクされてないんですね。
節約上手かつ投資上手を目指そう
頼藤:今、つみたてNISAとかの制度が導入されて、若い人もどんどん積立で投資しましょう、となってますけど、もっと流行ればいいんですけどね。
高山:業界で騒いでるほどの盛り上がりはないですね。
頼藤:やった方がいいんですけどね、本当に。でも、それよりも仮想通貨になっちゃうんですよね。
高山:やっぱり、目先の短期的な利益の方が、手っ取り早くていいというのはあるんじゃないですか?
頼藤:もちろん、資産を築くには、どこかでリスクを取らないといけないんです。僕は早いうちにリスクは取ったほうがいいと思うんです。やり直しがきくから。例えば株とかでも、ドカンとリスクを取らないといけないです。
高山:すごいよねリスクの取り方が。
頼藤:それで資産が増えてから、コツコツでもいいと思うんです。やっぱり、どっかでドカンとリスクを取っておかないと、大きくは増えない。
高山:確かに、集中してバッとやらないと。
頼藤:正直、つみたてNISAをやってたとしても、そんなに大きく増えるわけじゃないので。
高山:コツコツとね。
頼藤:だけど、やらないよりはやった方がいいし、万人ができる資産形成術かなと思うので。聞いてるリスナーの方も、やってますかね? どうでしょうね。何かの記事を読んでフンフンとか、僕たちの話を聞いてフンフンで終わってほしくはないです。
高山:そうですね。1回手続きさえして始まってしまえば、あとはそれに乗っかっていけるので。積立の投資だと。
頼藤:いつも始めてほしいと言ってるけど、それはどうなのかわからないですからね。
高山:もし始められた方は、お便りほしいです。メールとかでもいいので。
頼藤:それで、どれぐらい増えたとか。
高山:そうですね。そういうのがあると嬉しいです。
頼藤:という感じですかね。
高山:そうね。1人暮らしは尊敬する。
頼藤:1人暮らしの人は、収入が限られてるから否が応でも通信費を抑えないととか、ガスと電気代を両方統一しようとか、工夫すると思うんです。
春から1人暮らしを始める方は、今回をご参考に。
もしかしたら、もう既に引っ越ししてるかもしれないですけど、今後、考えてるという方は、引っ越しとか入居費に初期費用で50万円かかります。
そして、毎月、地方だと月18万円ぐらい、首都圏だと21万円ぐらい生活費にかかるので、それをベンチマークに貯蓄をしておくのがいいのかなと思います。
高山:やっぱり、引っ越しするときに、ある程度まとまったお金がないと、引っ越し費用で全部吐き出しちゃって、まったくお金がなくなるって不安じゃないですか。だから、そこも見越した貯蓄が必要なのかな、というのはあります。引っ越し費用だけじゃなくて、プラスアルファ分が必要ですね。
頼藤:引っ越した後も、100万円ぐらいは必要。
高山:本当はあった方がいいのかな。
頼藤:じゃあ、150万円ぐらいないと引っ越しはしちゃ駄目だよ、みたいな感じですかね。
高山:本当はそれぐらいあったほうがいいんです。理想としては、引っ越し代で全部ゼロになると、ちょっと心許ないかなという感じです。
頼藤:というわけで、本日もお時間が来てしまいました。頼藤太希と。
高山 : 高山一恵が。
頼藤、高山 : お送りしました。またね、See You。