2018年3月期第2四半期決算ハイライト(連結)
藏本健二氏:手前どもの四半期決算報告にご参集いただきまして、ありがとうございます。
それではさっそくではございますが、当社の前期の決算の状況ならびに下期の業績予測につきまして、ご報告申し上げます。
すでに前期の成績に関しましてはご報告しておりますが、売上高は3億1,600万円。期初予想の5億円に対しまして36.8パーセント減ということで、大きく縮んでおります。
内訳に関しましては、肝炎関連(薬効評価)とDMPK/Tox(薬物動態関連試験、安全性試験)で、どちらも残念ながら減少しております。これに伴いまして、営業利益ならびに経常利益につきましても、ご覧のとおりでございます。
2018年3月期 業績予想(売上高:分野別)
通年の予測でございますが、一部すでに下期に関しましても、業績の見直しをしております。それをあわせまして、2018年3月期は12億4,000万円という売上を予測しております。内訳に関しましては、DMPK/Toxで5億6,600万円、肝炎関連で6億7,400万円という予測でございます。
前期で、先ほど申し上げましたような大きなへこみがありました。これに関しましては、海外で期待しておりました、大手の製薬企業さまの1社が予算の見直しが期の途中にございましたので、その影響を受けまして減っております。下期に関しましては、だいたい予測しておりました企業さまからの引き合いを、今のところ受けておりますので、このような数字で予測しております。
DMPK/Toxに関しましても、一部肝炎の試験と並行して開発されておられる低分子医薬品や核酸医薬品が、安全性とか薬物動態の必要性からそういうことを前もって試験するということで、そちらにも関連してくるわけで、肝炎の純粋な受託試験というかたちで、6億7,400万円を予測しています。
国内につきましては、当初の予測とほぼ変わりません。今のところ、アカデミアさまからの引き合いに関しましても、割り当てられている科研費の消化が順調に進んでいるということと、国内での従来からのお客さまからの引き合いも引き続いていただいているということで、大きな変更はございません。若干の上増しになるかと、期待をしております。
2018年3月期 業績予想(営業利益)
売上が昨年よりも若干多い見込みでございますけれども、利益に関しましては4,200万円と予測しております。
こちらにつきましては、米国での投資を先行しているということで、チャールス・リバーでの生産委託をしている動物に関しましても、順調に生産できているわけです。去年に比べますと、1.5~2倍ぐらいの製造をお願いしていて、主にコンソーシアムの販促活動の動物として使っております。
コンソーシアムも、参加企業さまが昨年に比べて2社ほど製薬企業さまでは増えまして、1社がCROさまということです。大学関係につきましては、従来と同じ1大学さまが参加していただいているということで、順調にコンソーシアム事業としては進んでいるという状況でありますが、こちらの経費負担がかかっているということでございます。
結果として、販売促進の効果につきましては、今期で若干出るかもわかりませんけれども、来期以降コンソーシアムのデータがいろいろと出てまいりますので、そちらの結果として反映してくるんじゃないかと期待しております。
2018年3月期 業績予想(経常利益・当期純利益)
連結で、この(2018年)3月期を含めまして(2014年3月期からの)5年間の利益の水準の推移に関して、示しております。内容につきましては、先ほど申し上げましたようなことでございます。
事業の現況と今後の展開
それでは、ここからは事業の現在の進捗状況ならびに、我々の考えております展開につきまして、ご説明を申し上げます。
まず、肝炎関連でございます。先ほど申し上げましたように、国内では厚生科研費で2022年度までの予算が担保されておりまして、各アカデミアさまならびに公的な研究機関さま等で、新しいB型肝炎に関する新薬の開発に研究を進めていただいております。こちらに我々の商品を使っていただくということで、予算が組まれているということでございます。
海外でも、B型肝炎に関しての引き合いがけっこう活発になっておりまして、当初我々が予測していたよりも、まだ苦戦しているといったら語弊があるかもわかりませんけれども、もう少し早いスピードでいい薬が出てくるんじゃないかと予測をしておりました。
ですが、やはりなかなか完全医薬というかたちでの薬が出てこないということで、製薬企業さまもいろいろ取り組んでおられるようですけれども。(これは)我々にとって、ある意味ではプラスになるんですけれども。そういった事業が長引いているので、我々の動物ならびに商品を使った開発が、引き続いて予算に組み込まれている状況でございます。
DMPK/Toxに関しましては、海外では、我々はマウスを直接販売する形態をとろうということで、国内でやっているような受託試験をやめて、動物の販売を中心に進めております。しかし、まだ軌道に乗っていない状況であります。
今後、こちらも引き合いはいろいろいただいておりますので、製薬企業さまの受け入れ体制や我々の物流の整備ということで(今後は加速すると考えています)。生きた動物を運びますので、そういったことが完備していけば、少し加速するかと考えております。
通常のToxですけれども、こちらについて製薬企業さまだけではなくて、化学品のメーカーさま等からも引き合いを受けておりまして、広い分野での動物の利用が広がっておりまして、我々にとっては新しい市場ということで、拡大していくんじゃないかと期待しております。
のちほどまたご説明しますけれども、製薬企業さまで現在開発されているような薬の形態が、抗体医薬や核酸医薬というかたちで、従来の低分子の化合物からシフトしてきているわけですけれども。こちらの安全性が、なかなかレギュレーションどおりにいかないというところがあります。
アメリカを中心とした北米ならびに日本、ヨーロッパ、それぞれがハーモナイズされているんですけれども、そういった公的機関のレギュレーションがまだ十分機能していないということで、新しいツールが必要になってきている。そのなかで、我々のような動物も注目を浴びておりまして、そちらでの利用も拡大していくんじゃないかと期待をしております。
最後に、(2017年)11月30日に締結して発表いたしておりますけれども、カナダにある、同業のKMTという会社を買収しております。100パーセント、当社の子会社化を成功しております。
我々は、国内では先ほど申し上げたように、肝炎関連でとくに科研費含めた公的ならびにアカデミアの流れが非常に強いわけですけれども、海外では、残念ながらそういったルートがございませんでした。
KMT社は、もともとアルバータ大学という大学からスピンオフした会社でございまして、アメリカのNIH(National Institutes of Health)の予算をもっております。これから(2023年までの)約7年間、為替によって違うかもしれませんが、40数億円の予算規模のNIHのミッションがあるんですけれども、そのなかのベンダーの1社ということで、挙げられております。
そういうことで、我々もこれからNIHを中心としたところから、北米のアカデミアに関してアプローチができるということで、そちらの拡大も期待しております。
事業の現況
事業の内容につきましては、今申し上げたようなことで、こちらにまとめてございます。
我々が今後、伸ばしていかなければならないと使命を感じておりますのは、どのような薬であっても評価の行程のなかに我々の商品が使われるということで、抗肝炎薬のような1つの疾病だけに特化せずに、広くいろんなものに使っていただく。こういう意味で、薬物動態であったり安全性のToxの試験であったり、こちらを伸ばしていかなければいけないということを示しております。
このためには、いろんなデータの蓄積が必要になるわけです。こちらについても、のちほどappendixでも触れますし、次にご説明しますけれども、各学会等でどんどんデータの発表がされてきております。製薬企業さまで、そういったことを受けて利用していただくというところが増えてきております。
DMPK/Tox分野の拡大 新世代医薬品開発での利用促進
こちらは先ほど少し触れましたけれども、今の製薬企業さまがどういった分野に開発の中心をおいているかと(いうことです)。ご存じのとおり、2000年にヒトゲノムが解明されてから、抗体医薬・核酸医薬といったものがもっと広がるであろうと。
簡単に疾病の機序がわかって、一般的に言われているのは、遺伝的な要素がほとんどの病気のもとだということです。外的な要因としては、もちろんウイルスとかがあるわけですけれども、それ以外のものを、固有にヒトとしてもっているという背景がある。
従って、それを解明できるゲノムの解明が終わっているわけです。そこから、その病気になる機序が判明して、それをどこかの機序のなかにストップさせたり活性化させたりということで、核酸医薬だとか抗体医薬が必要だということです。これが作られていくことが、大きな流れでございます。
残念ながら、当初に予測していたよりも、やはり開発は難しいという製薬企業さまが出ておりますけれども、そろそろいくつかの大型の薬が出てきております。
我々の関連で言うと、遺伝的な背景ではありませんけれども、C型肝炎がご存じのとおりに完全薬ができまして、こちらもベースはインヒビターでウイルスの増殖を止めるということで、ある意味でウイルスに対する核酸医薬等というかたちになっております。そういうことが現在、広く製薬業のなかで進められていると。
PXBマウス販売の推進
我々の立ち位置はいったいどこにあるのか、ということですけれども。そういったときに我々の最大の特徴は、ヒトの肝細胞をそのままもっていると。マウスのなかでは、肝臓として機能しているわけですけれども。
この肝細胞の遺伝子の発現が、もちろん100パーセント動いているわけではなくて。どこの細胞でも、ヒトの細胞でも活性しているものと活性していないものが、ご存じのとおりあるわけですけれども。約85パーセント近く活性しているということが、確認されております。
しかも肝臓という部位ですので、実験動物として使うときにファーストパスになる。こちらから入っても、常駐して血液のなかに直接入れても、そういった薬は必ず経由するということで、それが第一関門になるわけです。そこで遺伝的な遺伝子を動かすような機序があれば、それは解明できるというスタンスであります。
従って、それを利用して毒性なのか有効なのかといったことが考えられます。一番大きな問題は、オフターゲットと言われています。非常に機序に効くということがわかって、そのかたちになるような蛋白等をつくっても、それがほかの遺伝子まで全部動かしてしまう可能性があることが、リスクになっているわけです。
そういったことも、我々のマウスを使うことで一部解明できるのではないかということで、今後はそういうかたちでの利用法について、我々の立ち位置を確保していきたいと考えております。
実績の蓄積とプロモーション ①DMPK/Tox分野拡大での課題と施策
こちらは、今一生懸命進めております、海外でのマウスの販売です。実際に、我々がいちいちいろんな特性を、化合物や開発されている薬の原薬に対して評価することは、非常に困難なわけです。ものすごい数があり、薬の機序自体が我々にはわからないということがあります。
従って、手っ取り早いかたちで言うと、とりあえず使ってもらう。「製薬企業さまがこれを使ったら、自分たちが知りたかったいろんなデータが出てくるんじゃないですか?」ということ。そういうかたちで、(実際に)何に使われるかは我々はわからないんですけれども、まずは使っていただくということで、その特性を知っていただくことが重要じゃないかと考えております。
今米国での生産をして、米国の製薬企業を中心にばらまきをしている状況であります。まだ、反応が十分には返ってきておりません。というのは、当然「ただで使っていいですよ」ということでお配りしても、製薬企業さまの立場で言うと、ちゃんとした試験をしなきゃいけないわけですから。通常の仕事+αでそういったことをやるわけなので、「果たして、本当にメリットがあるのかどうか?」が約束されていないなかで、興味本位にはなかなか進まないと。
ですからそのあたりは、もう少し科学的なバックグラウンドを我々がちゃんともって、説明しながら説得しているのが現状で、少し努力が足りないかなということです。こちらを加速していって、広く使っていただこうということでございます。
実績の蓄積とプロモーション ②コンソーシアム
今申し上げたように、使っていただくといろんなことがわかりますよということについて、できればちゃんとしたデータ化をしたいと。共有できる、使われる製薬企業さまも納得できる、すなわちなにかと言うと、やはり論文にするというのが一番手っ取り早いわけです。
コンソーシアムの我々の目的もそうなんですけれども、参加していただいている企業さまには、我々の動物を無償で提供するんですが、(使用した)結果わかったものについては、コンソーシアムで共有していただくと同時に、成果物として論文化していただくということで、それを我々の販促活動に使わせていただくということを考えてやってきております。
先ほど申し上げたように、だいたい3年目に入るわけですけれども、データが出てきているものもございます。こちらのインパクトがどれぐらいあるかは、我々にはわかりませんけれども、おもしろいデータが出ているというのが、コンソーシアムのメンバーの評価でございます。
一覧にしたのがプロモーションでございまして、今申し上げたようなことを、営業とどうやってつなげていくのか。実際に、我々が今先行投資的にやっているものを、回収していかなきゃいけませんので。どのようにして回収していくのかというのを、ここに示しているということでございます。
カナダ KMT Hepatech,Inc.の子会社化(11月14日プレスリリース)
こちらは、ホットな話題ということで。このとき、アルバータはマイナス8℃でございました。(写真の)後ろに写っているように、11月では珍しいらしいですけど、雪が積もっておりました。
おかげさまで、(写真で)今握手をしていただいているのは、KMTの社長でございます。肝臓手術等の外科医で、アルバータだけではなくカナダでも著名な先生でございます。
研究開発の状況
ここからは(2017年)4月以降半年で、ずっと続けてやってきてかたちになったものをご紹介しようということで、書いております。
その1つが、世界で初めての(OTC欠損症)モデル(の開発)です。OTC欠損症の、先天的に腎臓の疾患があるお子さんが産まれてくる可能性があるわけなんですけれども。そういったお子さんをレスキューするために、いい実験動物が今までなかったということで、遺伝子の欠損した肝臓をご提供いただいて、それをマウスのなかで増やして疾病モデルをつくることができたと。
これによって、そういったお子さんをレスキューできる薬の開発が、期待されるということでございます。
PXBマウス等に関連する発表 2017年度①
それ以外にいろいろとございますけれども、(ご説明を)飛ばしまして、お手元の資料をご覧いただくということにします。そのあと(2017年)4月以降で、毎月のようにいろんな発表をさせていただいております。そのなかで、少しお時間をいただいてご説明したいことがございます。
世界各国で毒性であったり肝炎の学会であったり、薬物動態の学会であったり、いろんなところに我々は出張っているわけですけれども。7月の②のところに、協和発酵キリン株式会社の社名が入っておりますけれども。「抗体医薬品の肝毒性評価の実例」というかたちで、同社が開発されていた……たぶんドロップした薬もあると思うんですけれども。それを、「我々のマウスを使って、ちゃんとヒトと同じデータが出ましたよ」ということで、出していただきました。これに関して、発表とセミナー的なものをしていただいたということです。
先ほど申し上げましたように、製薬企業さまのなかで開発している商品のレギュレーションどおりにクリアしても、実際に臨床(の段階)に上がるといろんな問題が起こると、事前に予測することがなかなかできないわけなんですけれども。そういうことができたということで、非常にインパクトがあったと思っております。
PXBマウス等に関連する発表 2017年度②
直近のところで申し上げますと、この(2017年)12月にも、日本薬物動態学会というものがございました。こちらでも、我々がつくっておりますこれ(PXBマウス)と、その次のやつ(PXB-cells)もあります。マウスそのものをつかった発表ではなく。
我々のマウスは、ヒトの肝細胞をいただいて、それを植えてやると、体内でだいたい1,000倍以上に増殖するわけですけれども。増殖した肝細胞をもう一度取り出して、いわゆる肝細胞のvitroの試験に使える状態にした商品がございます。
これを、「PXB‐cells」という名前で広く販売しております。一番特徴的なのは、国内ではB型肝炎のウイルスを増殖させるのに、vitroで増殖させることは非常に困難だったわけです。というのは、ヒトの肝細胞は長期にわたって培養ができないという欠点がございます。それに対して、我々のマウスからとったものはフレッシュだということがありまして、機能をあまり失わずに長期にわたって培養ができると。
それにウイルスを感染させると、いろんなデータが取り出せるということで、B型肝炎薬の研究には非常に適したものだということなんです。
それを使って、武田薬品工業株式会社さまはB型肝炎のウイルスの研究ではなく……武田薬品さまがお使いになっているのは、もともとは凍結肝細胞ですけれども。凍結肝細胞を融解して使っている試験のなかに、肝毒性評価等はあるんですけれども、それを我々が提供するマウスからとった肝細胞で試験をしていただくと、非常に有効なデータが出てきたということを、発表していただきました。
この中身に関しては、武田薬品さまのノウハウがいろいろ入っているようなので、どこの製薬企業さまでも同じことができるというわけではないのかもわかりませんけれども、「従来の凍結肝細胞に比べて、(当社の)フレッシュなマウスからとった肝細胞が非常に有用なんだ」ということを、言っていただいております。
こちら(資料の下部)にあるのは、肝細胞の取り組みなんですけれども。通常だと物理的に浸透圧で、細胞膜を通していろんな薬剤が中に入ってくるということなんですが、実際の生体の中では当然浸透圧がないので、トランスポーターという運び屋がいます。化合物を肝臓の中に取り込むことや、代謝したあとのものを外に放り出すことをするという蛋白が、働いています。
vitroの状態でトランスポーターの活性を維持するということは、非常に難しかったわけですけれども。今回東大からいただいた発表では、これが非常に有効に働いているということを証明していただいています。従って、今までvitroの試験でスクリーニングがなかなかできなかったものも、できる範囲が広くなったんじゃないかと。
今薬をつくるときはハイスループットというかたちで、非常に高速でたくさんの薬物を一挙に機械的に処理していくということが、一般的なんですけれども。なかなか、トランスポーターの機能が、通常の生体と同じようなかたちで働いていないということで、偏ったデータになりやすいというのが欠点だと。そういったものが改善する可能性について、触れられています。
PXBマウス等に関連する発表 2017年度③
同じようなことで、こちらの資料をご覧ください。前田(和哉)先生という、トランスポーターの非常に権威のある東大の先生なんですけれども、セミナーをいただいたということでございます。
それから同じように、アステラス製薬株式会社さまでも三次元培養をしています。通常トランスポーターを発揮させるために、サンドイッチ方式というんですけれども、上下に積み重ねていくというかたちで層をつくって、その隙間にトランスポーターを発揮させるという培養方法があるんです。それをやる場合に、我々の細胞でやったほうが非常に有効だということを、成富(洋一)先生から、講評いただいております。
このようなかたちで、(PXBマウスは)我々にとっては1つの入り口でございまして、決して「肝細胞を売りましょう」ということが目的ではないんですけれども。肝細胞から始まって、同じ細胞を使ってvivoでもvitroでもできるというのが、我々の売りでございます。
しかも、今我々の技術では、これを継代培養しております。例えば、ある大手の製薬企業さまでお使いぐらいの細胞であれば、特化してそこだけをやれば、10年間ぐらい同じものを供給できると。
製薬企業さまにとっては、ベンチマークになる細胞として使っていただける可能性があるということで、従来のヘパ(ヘパトーマ)のようなガン化した肝細胞も、もちろんそういう能力はあるわけですけれども。残念ながら、ガン化しているために、いろんな機能が生体とは違うという欠点がありました。
(それに対して)健常な状態で同じことができるということで、今後はそこのところを、我々の強みとして広めていこうということで、今展開をしております。
以上でございます。