今回のテーマは投資初心者向けQ&A
頼藤太希(以下、頼藤):こんにちは。
高山一恵(以下、高山):こんにちは。
頼藤:ゆる~くマネーについて語るラジオ。
頼藤・高山:マネラジー!
頼藤:第12回目ということで。
高山:すごい、12回目です。
頼藤:ようやく12回目まできました。リスナーの方から、「早くこの番組やってくださいよ」と言われたので、うれしい。
高山:ちょっとびっくりしましたね、うれしかったですけどね。ありがとうございます。
頼藤:今日も聴いていますかね?
高山:今日も聴いてますか~? ありがとうございます!
頼藤:よろしくお願いします。本日のテーマは、なんですか?
高山:今日は、「投資初心者さんの疑問を解決するよ」。そういうことをやってみたいなと。
頼藤:Q&Aみたいな?
高山:はい、やってみたいなと思いまして。『PRESIDENT WOMAN』という、けっこう売れている働く女性のための雑誌があるんですけど。そこの2017年1月号(2016年12月7日発売)に、「投資特集」というのがありましてね。
そこで私が今回、監修をけっこうやらせていただいております。そこで投資初心者さんから、本当にさまざまな疑問が寄せられたんですけれども、それに対して私なりに回答しているという、そういうページなんです。
頼藤:なるほど。
高山:今回の放送では、私(の考え)もそうなんですけれども、そのQに対して頼藤さんもどういうふうに考えているかな? というのを、ちょっとやっていきたいと思っていますので。
頼藤:これはQ&Aだけではなくて、「FP Cafe®」のお客様にも、ちょっとご登場いただいているんですよね?
高山:そうなんです、実は。ページ数を言っておいていいですか?
頼藤:言っておきましょう!
高山:えっと、「女35歳、はじめての投資」ということで、「投資は怖い!? 先輩に聞く、始めたきっかけ&資産の変化」等、41ページから43ページまでにわたりまして。
頼藤:何名の方にご登場いただいたんですか?
高山:8名!
頼藤:8名。おぉ~。
高山:このFP Cafe®の素敵女子の方ばかりなんですけれども。
頼藤:ご協力ありがとうございます!
高山:ありがとうございます! というわけで、ちょっと始めていきたいなと思いますけれども。
頼藤:わかりました。
投資は少額からできる?
高山:最初に、投資を始める時の素朴な疑問ということでお寄せいただいた質問です。「そもそも投資というのは、少額からできるんですか?」。
これは、「『投資』というと、お金持ちがやるもの」というイメージを持っている方が、たくさんいると思うのですが。「実際、今はどうでしょうか?」という話なんですけれども。
頼藤:少額からできますよね。
高山:いくらぐらいから?
頼藤:投資信託は、500円からできますよね。株も、1万円とか数万円からできるし。
株って、仕組みが「単元株」と言われていて。(1単元は)だいたい100株なんですけれども。例えば1株が100円だとしたら、100株をかけた1万円分の購入が必要ということなんですけど。
ただ、「ワン株」「ミニ株」と言われる、1株単位で買える制度もあるんです。そちらを利用すれば、実はかなり少額から簡単に、投資なんてできるんですよ。別にパソコンで難しいサイトに行く必要はなくて、スマホのアプリでできるので。もちろんIDとパスワードは必要なんですけれども、それだけで簡単にできちゃうんですよ。
「少額でも投資はできる?」っていう(質問の)答えは、「できます!」。
高山:でも、今500円から投資信託ができるっていうのは、すごい時代ですよね。
頼藤:すごい時代ですよ! そもそも、宝くじで毎年1万円とか買っているのであれば、投資しましょうよ! って思っちゃうんですけどね。
高山:すごいですよね、西銀座デパート(西銀座チャンスセンター)のところの、宝くじ売り場。
頼藤:だって宝くじのが(株式投資より)リスクありますよ。1万円がゼロになるか……連番で買えば、300円は当たりますけど。ぜんぜんリスクとしては大きいですから。(宝くじは)当たればデカいですよ? でも、当たるのってどれぐらいの確率ですか?
高山:そうしたらまだ、株式投資のがね。まだ勉強してやれば(儲かる可能性がある)。
頼藤:ぜんぜん、ゼロ円になることなんてめったにないですし。
高山:ないですし、大きく儲かる可能性も、まだありますよね。ちゃんと勉強したら。
頼藤:もちろん宝くじと違って、「3億円当たる!」とかはないですけど。
高山:そのあたりはね。
頼藤:でもね、投資の資金の2倍になるってことは、ありえますよね。1万円が2万円に、10万円が20万円になる……ってことは、あると思います。
高山:それはありますよね。なので(「少額でも投資はできる?」という質問に対する答えは)今はけっこう、少額から比較的できる投資はたくさんあるので。
頼藤:投資というと、「お金がないとダメ」というイメージがあると思うんですけど、それはなくしていただいて。少額でできる。問題は、そこじゃないと思うんですよ。少額でもできるけど、まだ(投資を)やらないっていう人がいると思うんです。
理論武装は最低限で
頼藤:どうですか? 次の質問とか。
高山:次の質問? 少額からできるというのは、たしかにそうなんですけど。そもそも、やっぱり重い腰が上がらないのは、「窓口にわざわざ行って、口座を開設してやらなくちゃいけないんじゃないか? それはめんどくさいわ」という方が多いんです。(そこで次の質問は)「今は窓口に行かなくても、できる投資はありますか?」っていうんですけど。これって、今は主流ですよね?
頼藤:なるほど、ありますね。高山さんも、「インターネットでやらなければ損」と書いていますけど。
高山:というか、今はむしろ、ネットでやっていただくのがいいんじゃないか? というところですよね。
頼藤:そうですよね。以前もネット証券の開設の仕方を紹介しましたよね。繰り返しになってしまうんですけれども、(ネット証券は)本当にセキュリティ面も安心だし、昔みたいにホームページが見にくいというのもなくなっています。
かつ、投資するときには、必ず手数料がかかってしまうんです。その手数料を、大和証券とか野村証券のような、対面で話ができるような証券会社で買ってしまうと、1,000円とかかかってしまいます。これがインターネット証券だと、100円とかで済みますよと。
その手数料というのは、投資が成功しようがしまいが、必ずかかる。投資というのは、始めた瞬間、マイナススタートなんです。そのマイナスをいかに減らしてスタートできるかが、1つのポイントかなと思います。
高山:じゃあ、インターネット証券でやるメリットは、やっぱりコストの面ですかね。品ぞろえも、対面の窓口で売っているところと、ぜんぜん遜色ないですしね。あとは、変な勧誘を受けなくていいですよね(笑)。
頼藤:変な勧誘、受けなくていいですね。もちろん、「知識がないから、教えてほしい」っていうニーズはあると思うんですけど。でも、銀行で「おすすめの商品はありますか?」って言ったら、何を売られると思いますか?
高山:それはもう、手数料の高いものですよね。
頼藤:そう!
高山:あちらが儲かりたいものを、おすすめしてくる。
頼藤:やっぱり窓口の担当者も、ノルマがあるんですよ。「これだけ売らないといけない」「これだけ売上を上げないといけない」。
「おすすめの商品はありますか?」って聞かれた瞬間、「よし! 今日の売上になった!」みたいな。
高山:「カモがきた!」みたいな。
頼藤:「ラッキー、カモがきた。給料が上がった、やったー」みたいになると思うので。参考程度に窓口で聞くのは、OKだと思います。ただ、今って本当に、どの本を読んでもいいと思うんですよ。
まずは1冊読んで勉強してもらえれば、だいたいの投資のイメージがつくし、知識も最低限つくと思うので。そういった状態になってから窓口に聞きにいくのは、アリだと思います。
高山:やっぱり、まずは理論武装していきましょう。
頼藤:そうですね。「理論武装も最低限でいいですよ」と、僕はいつも言っているんですけれど。例えば、ゲームで……テトリスとかだと、みなさんもわかると思うんですけど。ブロック崩しとか。
あれって、難しそうだからずっとルールの解説書を見て、ゲームをやらないと……ということはないですよね。やっぱり(実際に)やることによって、「ちょっと1列だけ空けておいて、長い棒がきたら、そこに入れる」みたいな。それってやっぱり、経験の中で学ぶことだと思うので。投資も(実際に)始めたときに、見えるものが変わってきます。
仲良くさせていただいている、生活経済ジャーナリストの和泉昭子さんが、最近(2016年10月27日)『お金持ちになる心理学』という本を出版されたんですけれども。その中でも、「投資にチャレンジをすると、見えてくる情報が変わってくる」と(書いてあります)。
人間というのは、ふだんいろんな情報を目にしている。でも意識しないと、その情報は捨てられるようになっているんです。
例えば「家を買いたい」「家を借りたい」と思ったときになると、どの町でも「不動産屋は、ここにあるんだ」と目につくようになると思うんです。意識するとですよ。でも、意識しないと、どこにあるのかわからないじゃないですか。
投資も一緒なんですよ。意識すると、「この情報って、このことだったんだ」と。最近(2016年時点)も、トランプ大統領の話がありますけれども。投資をすると「トランプ大統領が影響を及ぼすのって、どういうものなんだろう?」というふうに、情報を取りにいく。
投資をしていないと、別に関係ないんです。為替が動こうが、株が動こうが。「TPPがなんだ」みたいになってしまうので。
高山:たしかに。
頼藤:こんな感じで、その世界に入るというのは、1つの大事なポイントかなと思います。そして少額から投資ができるんですから。
高山:そうですね、ぜひ。
投資信託の選び方
高山:ただ、少額から投資ができるのもそうなんですけど、「投資」と言っても、本当に株だったり投資信託だったり、いろいろ種類があるじゃないですか。「じゃあ、まず何を始めればいいの?」っていう方が多いんです。
頼藤:なるほど。興味があるものだったら、何からでもいいと思うんです。株とか投資信託とか、不動産投資とか。少額からできるというところであれば、投資信託が1番いいのかなと。
「投資」って言うと、さっきの「お金をたくさん用意しなくてはいけない?」「画面にかじりついていないといけないんじゃないか?」というイメージがあると思うんです。
高山:ありますよね。
頼藤:あと「知識が難しい」というのもあると思うんですけど。画面にかじりつく必要は、正直ないですよね。「FXとかデイトレードをやりたい!」という方であれば、しょうがないと思うんですけども。でも、忙しくて(画面を見ている)時間が取れないという人が、多いのかなと思うんです。
高山:ほとんどそうですね。
頼藤:そうであれば、少額で淡々と、積立で投資していく。機械的にですよね。毎月の給料から、引き去りでやっていって、積立投資をしていく。そういうふうにやっていくと、時間ができたときに見てみて「あ、これ株価が上がってる」「投資信託の価格が上がってる」という感じになるので、少額でやりたいものをやってもらえればいいと。
(そうすると)「投資信託は、どれを選べばいいか?」という話になってくると思うんですけども。それはやっぱり、「口座はインターネット証券でやればいい」という話と同じで(コストが少ないものを選ぶ)。「信託報酬」というのがかかってくるんですね、投資信託には。
高山:コストですね。
頼藤:そう、コスト。それが低いものを、選ぶべきなのかなと。やはり投資って、3年後に成功するのかしないのかというのは、誰にもわからない。
高山:そうですよね。
頼藤:やっぱりそこは難しいし、確実にはならないんですよ。ただ、確実に損するのは、手数料の面。これはどうあっても、損し続けていくんです。3年経っても。
高山:確実ですもんね。
頼藤:そうであれば、確実に(手元から)なくなっていくものは少なくしていって、安い(手数料の)ものを選ぶ。それが基本かなと思います。
高山:じゃあ忙しい方は、ベースは投資信託などの積立で、あまり値動きに注視しないような商品を選びながら、プラスアルファで株・FXなんかは、おもしろいかもしれないですね。
「擦り傷」は成功のもと
頼藤:株の選び方は、『マネラジ。』第1回目で話したと思うんですけど。
高山:そうですね、話しました。
頼藤:好きなサービスとか、お店とかからスタートしていくって感じですかね。
高山:男性選びをするような感じですよね。
頼藤:そうそうそう。「恋愛上手は株式投資上手」みたいな話もしました。詳しくは、第1回目の放送を聴いていただければと思うんですけど、そういったことですかね。
先ほども言いましたけども、始めてみることで、見えてくる世界が変わってくるので。
高山:変わりますしね。「ここでちゃんと切ろう」「売却しよう」とか、いろいろ経験値の中で出てきますよね。「欲をかいたら絶対ダメだわ」とか。何度失敗したことか、私もね(笑)。
頼藤:恋愛と一緒なのは、選び方とかなんですけど。投資と恋愛で違うのは、投資の場合は手数料がかかるということですね。男性の方とか、女性と付き合うときに、手数料かからないじゃないですか(笑)。
高山:お金はかかりますけどね(笑)。
頼藤:(笑)。もちろんデートとか、人が生きているうえで(お金は)かかりますけど。投資先を選んだあと、管理してもらう人に、必ず手数料は取られ続けていく。じゃあ「手数料を取られ続けるから、任せる投資先もきちんと選ばないと」ってなると思うので。始めてみて、最初は失敗していいと思うんです。
高山:そうですね、どんどん。
頼藤:失敗から学ぶことって、すごくあると思うんですよ。やっぱり人間なんで、成功体験は忘れて、失敗体験はずっと覚えてるものなので。やっぱりそうですよね。負けるからこそ、上手くなりたいって思うところだと思うので。
ただ、その負けるときに、大怪我しすぎるともうダメじゃないですか。
高山:本当にね(笑)。立ち直れないよね。
頼藤:全身打撲みたいになっちゃったら、リハビリもたいへんになっちゃうし(笑)。
高山:「なん百万円すった」とかなると、もう嫌。立ち直れませんからね。
頼藤:そうなんですよ。だから、擦り傷ぐらいをたくさん受けるのは、いいと思うんです。
高山:そうですね。私も何回も受けてきたんで、擦り傷(笑)。
頼藤:最近も擦り傷、受けたんですか?
高山:最近ね、ちょっと失敗談だけど。(2016年に)トランプ大統領の選挙があったじゃない? あのときに、FXやってたんだけど、すったのよ。
頼藤:あー。利益を追い求めすぎたとかですか?
高山:そうなんですよね。しかも円高に振れるだろうと予測していたら、予測に反して円安に為替が振れちゃって。だからそのときにも思ったんですけど、大きく勝負に出すぎるとね(笑)。
頼藤:でも、一時的には円高にいってましたよね。
高山:一時的には、いってたけど……そこで、欲のコントロールですよ。
頼藤:なるほど。
高山:投資はやっぱり、欲のコントロールが重要だということがわかりました。それも、失敗から学んだことですね。
頼藤:どうでしょうかね、リスナーのみなさんは?
高山:大丈夫でしょうかね? もちろん少額からできるし、インターネットで気楽にできるし、好みに合わせて投資もやっていただければいいんだけど。基本的には、あまり一喜一憂しないものをベースに、投資信託・積立をやりながら、株やFXなども盛り込んでいくといいんじゃないかと。
頼藤:そうですね。そして、和泉昭子さんの『お金持ちになる心理学』という本もぜひ読んでいただければ。「思い込みが、けっこう自分を支配している。その思い込み・OSを変えようよ」と。
高山:すばらしい。
頼藤:「そうすることで、自分の理想の姿に近づける」というような、人生の話が書いてありますので。
高山:でも、お金って結局人生ですよね。
頼藤:そうなんですよ。
高山:人生を司るものですよね。
頼藤:(『マネラジ。』第4回目でお話ししたように)「お金は人生を映し出す鏡」ですもんね。
高山:まさにそうです。ぜひ読んでみていただければと思います。
頼藤:それでは、お時間もきてしまったということで。頼藤太希と。
高山:高山一恵が。
頼藤・高山:お送りしました~! またねー、See you!