2017年3月期第3四半期決算説明会

中山晴喜氏(以下、中山):みなさま、こんにちは。代表取締役の中山晴喜でございます。

2017年3月期第3四半期の決算につきましてご説明させていただきます。最後までよろしくお願い申し上げます。

はじめに第3四半期の決算概要について、次にセグメント別の状況と通期業績予想について、ご説明させていただきます。

業績ハイライト(損益計算書)

それではまず、第3四半期の決算概要について、ご説明させていただきます。まずは業績ハイライトです。

売上高は、前年同期比89.3パーセントの216億円3,600万円。

営業利益は、同96.2パーセントの38億2,100万円となりました。オンライン事業の売上減少等により、減収となりましたが、効率的な広告宣伝費の投下等により、利益率は向上いたしました。

営業外損益では、上半期までの円高基調から一転し、急激に円安に振れたため、為替差益を計上しております。

また、前期にあった特別損失が当期にはないことから、最終利益ベースでは前年同期の数値を上回りました。

セグメント別概況

続いて、こちらがセグメント別の実績です。

オンライン事業は、売上高が前年同期比74.6パーセントの114億5,500万円。

セグメント利益は、同73.9パーセントの24億8,900万円となりました。

主力タイトルは持ち直しつつありますが、前年対比では売上が減少していることに加え、新規タイトルが貢献できず、減収減益となりました。

コンシューマー事業は、売上高が、前年同期比109.8パーセントの64億9,800万円。セグメント利益は、同183.3パーセントの11億9,700万円となりました。新作ゲームソフトのヒット等により、増収増益となりました。

音楽映像事業は、売上高が、前年同期比125.2パーセントの37億900万円。セグメント利益は、同124.2パーセントの9億9,000万円となりました。定番シリーズの安定した実績に新規コンテンツのヒットが加わり、増収増益となりました。

売上高・営業利益の推移(四半期毎)

こちらは四半期ごとの売上高・営業利益の推移です。

ヒット作にも恵まれ、四半期ベースでは過去最高の売上高・営業利益を達成することができました。

セグメント別売上構成(四半期毎)

こちらは四半期ごとの各セグメントの売上推移です。第3四半期は、各セグメントが総じて好調に推移いたしました。

貸借対照表(要約)

続いて、こちらは貸借対照表の要約になります。

売上高の増加に伴い、売掛金等流動資産や流動負債が増加いたしました。固定資産の増加は、アミューズメントの新作筐体や新作ゲームコンテンツへの投資によるものです。また、順調な利益計上により、純資産も増加いたしました。

セグメント別の状況 オンライン事業

それでは続いて、セグメント別の状況についてご説明いただきます。まずはオンライン事業についてご説明いたします。

主力の『(剣と魔法の)ログレス』につきましては、有力IPとのコラボレーションを期初より継続的に実施し、ユーザーの拡大および活性化に努めてまいりました。

それらの効果も相まって、11月から12月にかけて実施した3周年記念イベントはたいへん好調に推移いたしました。

一方で、中国展開につきましては、思うような成果が上げられず、サービスの終了を決定いたしました。

オンライン事業 2017年3月期3Qまでの進捗状況

こちらがオンライン事業の過年度推移のグラフとなります。

ログレスは、前期の大ヒットに比べれば一服しておりますが、3周年イベントは好調に推移いたしました。一方で、新規タイトルを収益に貢献させることができず、減収減益となっております。

オンライン事業 2017年3月期4Q以降の取り組み

続いて、オンライン事業の今後の取組みです。

引き続きログレスの好調維持に注力するとともに、既存の各タイトルとも運営強化に努めてまいります。また、引き続き来期に向けて、新規タイトルの開発、ラインナップの強化に努めてまいります。

コンシューマ事業

続いて、コンシューマ事業の状況について、ご説明させていただきます。

直近のトピックスといたしましては、11月10日に発売した『Fate/EXTELLA(フェイト/エクステラ)』が、PS4、PS Vitaをあわせて、出荷本数22万本を超えるヒットとなりました。

こちらはシリーズ3年ぶりの新作となりますが、IPの人気に高まりもあり、前作実績から倍増となる大ヒットとなっております。

コンシューマ事業 2017年3月期3Qまでの進捗状況

こちらがコンシューマ事業の過年度推移のグラフとなります。

6月に発売した「牧場物語」の新作、先ほどの「Fate」のヒットに加え、アミューズメントの新作2タイトルの稼働開始もあり、増収増益となっております。

コンシューマ事業 2017年3月期4Q以降の取り組み

続いて、コンシューマー事業の今後の取組みについて、ご説明させていただきます。

国内のゲームソフト販売におきましては、こちらも、当社の主力シリーズである「閃乱カグラ」の最新作『閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH』を3月16日に発売いたします。

海外におきましては、先ほど申し上げました「Fate」の海外版を、1月17日に北米向けに、1月20日より欧州向けに発売したほか、「牧場物語」の海外版『STORY OF SEASONS: Trio of Towns』を2月28日より北米向けに発売いたします。

またアミューズメントにつきましても、各タイトルにおいて、イベントやコラボレーション、広告宣伝等を強化してまいります。

音楽映像事業 2017年3月期3Qまでの進捗状況

続いて、音楽映像事業の状況について、ご説明させていただきます。

こちらにございます、舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺、TVアニメ『刀剣乱舞-花丸-』、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』といった新作コンテンツがいずれも大ヒットとなり、当事業の好業績を牽引いたしました。また、定番シリーズもそれぞれ好調に推移いたしました。

こちらが音楽映像事業の過年度推移のグラフとなります。

今期はとくに新作のヒットが業績に寄与し、増収増益で推移しております。

続いて、音楽映像事業の今後の取組みについて、ご説明させていただきます。

ステージ製作部門におきましては、先ほど大ヒット公演とお伝えいたしました、「舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺」の再演を12月15日から1月17日にかけて実施いたしました。

また、同じく大ヒット公演の新作「『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』~Take your marks!~|」を1月5日から1月29日にかけて公演いたしました。

どちらの公演も前回から大幅に公演規模を拡大の上実施いたしましたが、両公演とも大好評で満員御礼となりました。

また、2月から3月にかけましては、定番シリーズの新作「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~スタートライン~」の公演も控えております。

音楽映像部門におきましては、4月公開されてヒットした、劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』のBD/DVDを3月8日に発売いたします。

また、プリティアシリーズは、2月5日より新シリーズ「キラキラ☆プリキュアアラモード」が放送開始予定となっております。

以上が各セグメントの概況となります。

2017年3月期業績予想

これらを踏まえて、最後に通期の業績予想についてご説明させていただきます。

通期の業績予想につきましては、こちらのとおり、当初の予想を据え置いております。

第3四半期におきましては、過去最高の売上高・営業利益を達成することができ、進捗率も大きく挽回することができました。

第4四半期も、通期目標の達成に向けて、各事業の総合力で取り組んでまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

以上をもちまして、決算説明を終了させていただきます。最後までご視聴いただきまして、誠にありがとうございます。