2017年3月期第2四半期決算説明会

田中孝司氏(以下、田中):みなさん、本日はお忙しいなかお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。2017年3月期第2四半期の決算についてご説明したいと思います。

1ページ目、上期の業績ハイライトでございます。売上高は2兆3,016億円。進捗率49パーセント。営業利益は5,326億円。進捗率60パーセント。EBITDAは8,155億円、進捗率55パーセントということで、今期の目標に向かって順調な進捗となっております。

2ページ目、上期営業利益の増益・増減要因についてでございます。

左からいきます。au通信ARPA収入は前年同期比で224億円の増収。パーソナルセグメントその他の494億円のうち、端末販売奨励金等販売手数料を合わせたトータルの販売コストは前年同期比で340億円の削減、利益増につながってるってことでございます。さらにバリューセグメントの増益が利益成長を貢献しているといった内容でございます

3ページはau通信ARPA収入についてでございます。

2クオーターはYonY、プラス1.7パーセントの4,472億円。通期見通しに向けて順調な進捗と見ております。次お願いします。

4ページ目は、総合ARPAでございます。

au通信ARPAと付加価値ARPAを合計した総合ARPAは第2クオーターで6,340円と四半期ごとに着実に成長しております。

ライフデザイン事業を推進することでモバイル通信料収入と通信以外の収入をトータルのARPAを最大化させていく、そんなオペレーションをやっております。

国内通信事業

ここから事業区分ごとにご説明してまいります、まずは国内通信事業です。次お願いします。

まず新しいデータ、新料金、スーパーデジラについてでございます。左側のチャートでございます。従来のプランをリニューアルして右側のチャートのほうにアップグレードしております。

20GBプランと30GBプランを9月15日から提供開始しました。従来5GBから8GBプランへ移行する際に1,700円の追加料金が必要でございましたけれども。

新プランでは追加1,000円で20GBまでご利用いただけるようになりました。10代・20代を中心としたデータの大容量ニーズが高いお客さまにご好評をいただいているということでございます。

次は法人LTE、携帯向けの新料金についてでございます。

フィーチャーフォンをご利用のお客さまは通話のご利用ニーズが高く、データ通信のご利用が控えめな傾向でございます。このような利用実態に合わせて月額1,500円から1回5分以内の通話がかけ放題となるスーパーカケホを提供開始します。

今後も多様なお客さまに選んでいただけるプランをいろいろ考えていきたい、このように思っております。

8ページ目、コマーシャルです。三太郎シリーズのコマーシャルは2014年12月度以降高い評価をいただき、CM総合研究所の調査開始以来新記録となる「CM好感度22ヶ月連続ナンバーワン」を達成しております。

今後も引き続き三太郎とその仲間とともに新しいauを盛り上げていきたい、このように考えております。

9ページ目です。J.D.パワーによる2016年顧客満足度調査についてでございます。今年は個人・法人お客さん向けサービスにおいて合計で5つもの満足度1位を受賞いたしました。

5月に発表した新たな事業運営方針として、お客さま体験価値を提供するビジネスへの変革を掲げており、今後もKDDIグループ一丸となってあらゆるお客さま接点においてお客さまの期待を超えるお客さまの体験価値を追求していきたい、このように考えております。

UQ mobileの契約数の伸長

次はUQ mobileについてでございます。UQコミュニケーションズは昨年10月1日にKDDIバリューイネイブラーと合併し、本格的にスマートフォン事業を開始しております。

この1年料金プラン、端末ラインナップ等のサービスや販売チャネルの強化に注力し、契約数を順調に伸ばしてきております。

そのプロモーションですけれども、まず左側の端末、1年前は2機種しかございませんでしたけれども、この2016の秋冬の8機種を含め全部で今12機種に拡充しております。

右側、10月25日から新しいコマーシャルを全国でオンエア開始しております。すでに他社の格安スマホを利用されてるお客さまをはじめ、スマートフォンを手軽に利用したいお客さまに対して積極的にアピールしていくと、このように聞いております。

ライフデザイン事業

次はau経済圏拡大に向けたライブデザイン事業についてでございます。これがライフデザイン戦略の全体像でございます。図の上のほうから説明していきます。

まず1点目、物販・電気・金融サービス等、通信分野の各サービスを拡充していっております。

2点目、これらのサービスをオンラインだけじゃなくて、オフラインも含めてお客さまのタッチポイントを通じて販売していきます。

3つ目、それをもっと効果的にやるためにプロモーション、レコメンデーションをするためにauのお客さま基盤上にイネイブラーとして各種プラットフォームを構築しております。これは組み合わせてライブデザイン戦略をドライブしていきたいと考えております。

au STARギフト連携によるポイント還元

14ページ、まず1点目のサービスについてでございますけれども、auライフデザインを構成するサービスはサービスを使うたびにポイントがたまる・使える仕組みで結びついております。

図の真ん中にau STARを連携させることによって、長期利用者へのポイント還元やギフト提供を通じてポイントの循環をより促進し、利用者の拡大を目指してまいります。

右側はauライフデザインの1つであるコマース事業についてでございますけれども、ショッピングモール事業をDeNAさまから取得しております。

au WALLET Marketやショップチャンネルなど物販事業とのシナジーの創出を目指してまいります。これらの取り組みによってau経済圏の拡大を目指すといった戦略でございます。

次はビデオパスについてでございます。左側、タブレットを購入されるお客さまへの丁寧なご案内や視聴動向に応じて調達コンテンツを厳選するなど継続的な取り組みを進めておりまして、会員数は順調に増加しているという絵でございます。

右側は、これに加えてさらに9月にはau STARと連携し、au STAR会員にはビデオコインをプレゼントするとキャンペーンをしております。この結果、アクティブ利用者数が過去最大まで増えてきております。

お客さまタッチポイント

16ページ目はお客さまのタッチポイントについてでございます。左側、オンラインのお客さまのタッチポイントであるauスマートパスの会員数は9月末で1,487万となり、解約率が低い強固な顧客基盤を確立しております。

右側はオフラインですけれども、この6月に北海道札幌にau SAPPOROと10月には横浜桜木町にau みなとみらいをオープンしました。お客さまとのダイレクトコミュニケーションを通じ、auライフデザインを提案する新しいauショップの構築を目指しております。

このようなかたちで、タッチポイントとしてオフラインとオンラインの両面で強化を図っております。

決算プラットフォームの利便性強化

3つ目はこれを加速させるイネイブラー、決算プラットフォームについてご説明します。

左側はauかんたん決済でございますけれども、この8月に国内通信事業者として初めてAppleのAppStoreとiPhoneでご利用いただけるサービスにもauかんたん決済を対応しております。

利用用途はいろいろ増えておりまして、9月には航空券の支払いをJetstarにも対応しました。またGooglePlay様や楽天様などさまざまなサイトやサービスに導入いただくことにより利用用途が拡大しております。

右のほうはau WALLET プリペイドおよびクレジットカードの有効発行枚数は順調に成長しております。10月25日には皆さんご存じのとおりau WALLET クレジットカードにおいてApple Pay対応を開始しました。今後ともお客さまの利便性向上を目指しております。

グローバル事業

次に、グローバル事業についてご説明します。

19ページ目は、グローバル事業のポートフォリオについて書いてあります。グローバルセグメントにおいては17年3月期、上期の売上は1,337億円になっております。

オレンジ色の部分がグローバルコンシューマ事業でございまして、ここにはミャンマー、モンゴル、米国でのモバイル事業を含んでおります。グローバル事業における成長ドライバーとして現在売上の31パーセントを占めております。

濃い青色のところはグローバルICT事業でございまして、ここには提案するブランドによるデータセンター、SIサービス、ネットワークサービス等を含み、堅実な成長基盤として売上としては29パーセントを占めております。

これら2つの事業を推進することによってグローバル事業の成長を目指してまいります。

20ページ目はその中のグローバルコンシューマ事業について、まずミャンマーについて書いてあります。ミャンマーのモバイル事業においてMPTとの共同事業により契約者数は順調に伸びており、また足もとのARPUは折れ線グラフにございますとおり安定化傾向にございます。

一方右側、新たな取り組みとしまして、スマートフォンをエントリー層をターゲットにMPTブランドのスマートフォンを販売開始しております。値段がちょっと出ておりますけどそんなところでございます。

こういったかたちで、引き続き事業の成長を推進していきたい、このように思っております。

次はグローバルICT事業についてでございます。左側はイギリス最大のインターネット接続ポイントとトラフィックを有するLINXや通信事業者、クラウド事業者が集積するDocklandsで、8月から4棟目のデータセンターを運用開始しております。

右側、日本企業では初めてAmazon AWSダイレクトコネクトのロケーション提供をパリにて開始しております。

こういったかたちで、コネクティビティの高い立地を生かして誘引力のあるパートナーと協業を推進し、データセンター、サービスの優位性を高めていきたいと考えております。

新中期目標の達成に向けて

次は最後のページ、まとめでございます。

1点目、上期の連結業績ですけれども、au通信ARPA収入の増収や販売コスト削減が増益を牽引し、営業利益は5,326億円になりました。通期予想に対しては60パーセントの進捗、このとおりでございます。

2点目は事業戦略ですけれども、国内通信事業では新料金プランを開始するとともにUQMOBILEのサービスを推進しております。

また非通信事業であるライフデザイン事業ではサービス、タッチポイント、イネイブラーの3点で取り組みを強化しております。グローバル事業はグローバルコンシューマ、ICT事業を中心に強化しております。

今年は新しい中期の初年度ですが、その達成に向けて国内の事業を推進していく所存でございます。

以上で第2四半期の決算説明を終わります。どうもご清聴ありがとうございます。