1日目、バフェットグッズを衝動買い
益嶋裕氏(以下、益嶋):いよいよ、先ほどご紹介した(バークシャー・ハサウェイ株主総会)1日目のショッピングイベントの模樣をご紹介してまいります。
「そもそもショッピングイベントってなんなのか」というお話なんですけれども、主にバークシャーが投資する企業、例えばIBMとかコカ・コーラとかウェルズ・ファーゴとか、いろいろとありますけれども。
そういった企業がいろいろなブースを出展しておりまして、そこで特別価格で特別製品を購入できるというイベントということです。
実は私と西尾、けっこう早い時間に行ったつもりだったんですけれども、ご覧のようにもうすでに大行列になっておりまして、「これ入れるのかな?」と一瞬びっくりしてしまうぐらい人がたくさん集まっていました。
そして、先ほども申し上げたような、たくさんの企業が出展をしているわけなんですけれども、いろんなブースにたくさんの人が訪れていました。
会場にはそこかしこにこういったバフェットの写真、これ(スライド中央)は若い時のバフェットですね。あとはこちら(スライド左下)がバフェットで、こちらがチャーリー・マンガーですけれども、ここでしか手にはいらないような記念製品がたくさん売られていると。
今日ご紹介しようと思っていろいろと持ってきましたので、簡単にお見せしますけれども、こちらご覧いただけますでしょうか?
「The Next Warren Buffett」と書いたTシャツ、これ6ドルだったんですけれども、「自分こそが次のバフェットである」という。このTシャツを着てセミナーに出ようかと思ったんですけれど、ちょっとさすがに調子に乗りすぎかなと思いまして(笑)、自粛いたしました。
西尾貴仁氏(以下、西尾):そうですね(笑)。
益嶋:そこちらがバークシャーの50周年記念の本。バークシャーの歴史がまとまっている本で、「50」という数字が入っています。
西尾:ここでしか売ってないものでしたね。
益嶋:そうですね。あとは先ほども出てきましたけれども、こういった絵が入ったマスタードとかケチャップとかですね。バフェットの絵が入ったトランクスとか……ついたくさん買ってしまったんですけれども。
西尾:(笑)。
まさかの生バフェット登場に感激
益嶋:こういったかたちで、ここでしか手に入らない特別製品があるということで、みなさま行列をなして殺到していたということでした。
西尾:そうですね。
益嶋:そして「その時でした」と。私と西尾、「ここでしか手に入らないな」と思ったのでついついバフェットグッズを買い込んでしまったんですね。
ケチャップとマスタードのセットで2ドルだったので、それを10セットぐらい買っちゃって、「どうやって持って帰ろうか?」と買ってから気づきまして(笑)。「それは空輸で送ろう」というふうに、ちょっとその列に並んでいた……その時でした。
ここで生のウォーレン・バフェットが登場ということで。
私と西尾が話しながらふと後ろを見ると、警備員さんを5人ぐらい連れて歩いてくる方がいたんですね。
その中心にいる方を見たら、まさにウォーレン・バフェットであったということで、私と西尾の興奮は最高潮に達しました。
まさか当日その場でお会いできると思ってもいませんでしたので、西尾さんに「写真撮ってきて!」ということで、走っていってもらって撮ってきてもらったのが、この写真ということで、非常に記念になったなというところでございました。
西尾:まさかこんなに近くでバフェットを見られるとは思わなかったですね。
益嶋:まさかと思いましてですね。実は日本にいる時は、冗談でほかの社員なんかにも「いたら、『We are from Monex!』って言ってこい」とか、社長の松本(大)なんかにも言われてたんですけれども、緊張しすぎてそういうことできなかったので。
西尾:そうですね。
益嶋:もし来年行くことができれば、今度こそそういうことをしていきたいなと思ってるんですけれども、生のウォーレン・バフェットに会うこともできるかもしれないと。
そして、ショッピングのイベントが終わりますと、夕方にはバークシャー主催のカクテルパーティが設けられておりました。
お酒を飲んだり、軽食を食べたりというのが、ショッピングのイベントの場所からは離れた総会の場所でやっていたんですけれども、ジャズの生演奏があったり、かなり多くの人がお酒を楽しく飲んでるというのが伝わってきました。
日本の株主総会で、前日にショッピングがあり、カクテルイベントがありというのはなかなかないかなと思いますので、珍しい。
やはりバフェットは、株主に対して本当に楽しんでほしいと心から思ってるんだなというのが、もう1日目にして伝わってくるようなイベントでございました。
西尾:そうですね。
2日目、株主総会当日は超満員
益嶋:いよいよ2日目、株主総会当日ということでご紹介していきたいと思います。こちらが2日目の株主総会当日の模樣なんですけれども。
朝7時半に会場が開くということで、我々も6時過ぎには総会の会場に行ったんですけれども、すでにこのように行列をなしていたということで、なかなかビックリしたんですけれども。私どもが泊まったホテルというのが、会場から車で20分ぐらいですかね?
西尾:そうですね。
益嶋:離れていたところにあったということで、タクシーを呼んで会場まで移動しようとしましたら、まず電話したら何時間かかるって言われたんでしたっけ?
西尾:9時ぐらいにしか来ないという。3、4時間……。
益嶋:6時ぐらいに電話して「9時ぐらいにしか来ない」と言われるぐらい、かなりタクシーが混雑していたと。
それもそのはずで、40万人の都市に4万人の株主が訪れているということで、かなり街はパニックというところもあったのかなと思います。
西尾:毎年毎年それぐらい多いと思うんですけども、また過去最高と言われていましたもんね。4万人。
益嶋:そうですね。4万人超えてきたということで。
もう会場は入ったら超満員でございまして、たくさんの人がいらっしゃると。我々もかなり早く並んだんですけれども、なかなか席を見つけることができませんでした。
取ることができたのは2階席の、バフェットたちが座るところからかなり離れたところしか席を取ることができず、ちょっと残念でした。かなり人が多いと。もう大歓声でございました。
西尾:そうですね。
メイウェザーvsバフェットの特別動画
益嶋:それで、いよいよ総会が始まるわけなんですけれども、総会のはじめはスペシャル動画、特別動画の上映で始まるということで。
今年はいろいろな有名人が出たんですけれども、例えばアーノルド・シュワルツネッガーが動画に出ていたり、あとはその日の夜に世界戦を控えていたプロボクサーですね。なんでしたっけ?
西尾:(ボクシング5階級制覇王者)メイウェザー。
益嶋:メイウェザーですね。もちろん収録の動画なんですけれども、その夜にパッキャオと勝負を控えていたメイウェザーが出演していて、バフェットとボクシングをして始まるという動画が作られていました。
その試合が始まろうとした瞬間に動画が終わって、「なんだ?」みたいな感じになって、そこで観客、株主たちがスタンディングオベーションで迎えるということで、このような始まり方をしたということになりました。
西尾:そうですね。