格安スマホの「安かろう悪かろう」のイメージは間違い?

司会者:とはいえ、まだまだ格安スマホって「安かろう悪かろう」という、どうしても、そういった思いもあるんですけれども。そう見てしまいます。

鈴木暁氏(以下、鈴木):我々もお客さんとお話ししていて、「安かろう悪かろう」のイメージがあるなというのは痛感しております。そこも3つありまして。1つ目は、「つながりにくいんじゃないの?」というところですね。

司会者:感じますね。

鈴木:そこ、けっこうイメージでして。先ほど申し上げたとおり、同じドコモさんから回線を借りているので、つながるエリアに関してはドコモさんとまったく一緒なんですね。

2つ目が、「通信が遅いんじゃないの?」というところが、けっこう言われます。

これは実際にそういうこともございまして。我々、必要な分だけ回線を借りているので、ランチタンムにみなさんご飯食べながらみんなスマホをされると思うんですれども。そこの回線が一時的に混んで、けっこう動画が見づらいかなというような状況が起こったりしてしまう場合がございます。

ただ、メールとかLINEですとか、ネットでいろいろ情報探す分にはまったく問題ないです。

ラッシュアワーとかランチタイム以外でしたら、普通に私も帰りながら動画とかを見たりしているので。そこに関しては、そういった特徴を理解しながら使っていただければ、問題ないかなと思います。

3つ目がスマホ端末ですね。「格安スマホ」というキーワードでみなさん認識いただいているので、端末があまりよくないんじゃないかというイメージがけっこうあるかと思うんですけれども。

我々に関してはシャープさんですとか、富士通さん、ソニーさんの端末を扱っていたりですとか。海外のコストパフォーマンスの高い豊富なライナップを揃えているので、そこの部分に関してもお客様の選択肢はかなり広がっているのかなと思います。

司会者:ちゃんとこうやって聞いて理解すれば、格安スマホって、すごく興味持てるものですね。

荻原博子氏(以下、荻原):家計が今たいへんだからね、みなさんね。どうしても安くあげるにはそういうものをいろいろ研究したほうがいいですよね。

今、投資をするのはおすすめしない

司会者:ということなんですね。家計のなかで契約を見直して節約する対象が、保険料、そして通信費であるということを、みなさまにもご理解いただけたのではないかと思います。

でも、節約したりとか、あとは銀行の金利なんかも期待できませんから、投資のほうに回る方も多いと思うんですが。

荻原:投資はしないほうがいいかもしれない。今、本当に状況がよくないんですよ。投資というのは、みなさん、なんか資産を増やすとか、そういうことを思っているかもしれないけれども、今の株式市場は、もうそういう市場じゃないんですね。

昔は、確かに株は経済の半年先を反映する鏡だと言われ、みんなが株を買い始めると経済がよくなってくると。

でも、今は株式市場なんかは、外国人と年金みたいな公的な資金で支えている市場ですよね。ところが、ここにきて、円高になって外国人が逃げていっちゃった。そうすると、もう株は下がってきますよね。

じゃあ、年金はどうなんだというと、年金は逃げられないんですよ。年金が逃げちゃうと株式市場がストンと落ちちゃうので。そうすると、これは本当にいびつな市場と言えますよね。

そういうところにわざわざ今の時点で入っていくんだったら、これは投資ではなく投機と考えたほうがいい。

投機をするんだったら、自分の生活に困らないお金。例えば「この200万円はまあすっちゃってもしょうがないな」としたら、その200万円という枠をちゃんと作って。その範囲だったら、もうね、株やっても、パチンコやっても、競馬やっても、なにやってもいいんですよ、本当に。

(会場笑)

それで、すっちゃったら終わろうと。儲かったら「よかったね」という。そういう枠を作ってやらないと。家計に響くようなことはしないほうがいいですね。

司会者:そういう考え方ができる人とか、余裕持てる人が……。

荻原:そうです。だから、余裕のある人がやることですから、ギリギリの方が教育資金をなんとかしようとか、老後資金をなんとかしようというようなことで、うまくいくような相場ではないですね。

だから、たぶん去年NISAを買った人はみんな損しているんじゃないの? だって、去年から株価2割落ちていますよ。で、私NISA絶対反対とか言っていたんだけど。

借金減らして現金増やせ

司会者:盛り上がっていましたよね。

荻原:盛り上がっていましたよね。私の力足らずで。

司会者:力足らず(笑)。

荻原:みなさんにやめろって言っていたんだけど、やめさせられなかったと。

司会者:では、今はそれもあってというところ、で声高に、もっと声高にいろいろなところで。

荻原:だから、いいんですよ。人によっては。余裕のある人は楽しんでもいいんですよ。だけど、余裕がない人がやるものではないというところですね。

司会者:そういうことですよね。そうだと、家庭は毎月やはり現金を貯めていくこと……。

荻原:今、デフレという状況じゃないですか。デフレのなかでは、現金が一番価値が高い。なんか、あんまり「現金、現金」っていうから、最近、「キャッシュ荻原」とよばれております(笑)。

(会場笑)

だって、1万円で買ったもの。この1万円で買ったものが、来年は9,500円になる。今年1万円払うと、これしかもらえないですよね。来年1万円払うと、ここにプラス500円。ということは、見かけの金利はすごく低いけれども、5パーセントも価値が上がっているわけですよね。

じゃあ、借金はどうなのか。デフレのなかで5,000万円の家を買ったとしますよね。そうすると、この5,000万円の家で5,000万円の借金をした。そうすると、来年4,500万円になる。そうすると500万円借金が増えるのと同じことになっちゃうんだよね。

だから、もう本当に私は標語を広めたいと思っているんですが。借金減らして現金増やせ。これがデフレのなかの大鉄則ですね。

司会者:いやぁ、心に刻んでおきます。毎月現金を貯めて、負債を減らしていくということが大切なんですね。

そうしますと、リスクを伴わないで現金を貯める方法というのが、気になってくるのですけれども。これ、菊地さん。

ポイントを利用して生活必需品を買う

菊地崇仁氏(以下、菊地):私の場合はクレジットカードとかポイントカードを駆使して、ポイントでいろいろなものを買って、現金を貯めるということをやっているんですね。

どれぐらい貯まるかというと、私の場合、実家が札幌なんですよ。札幌なので、札幌~東京の往復間の航空券、これがだいたい無料で行けるぐらい貯められます。

司会者:ご家族何人で?

菊地:家族は5人ですね。5人分のマイルが毎年貯められます。

荻原:5人分というと、いくらになるんですか?

菊地:去年で計算すると、20万円ぐらいするんですね。だから、数10万円ぐらいのポイントは溜めて。それを駆使して使って、その分、現金。

荻原:それぐらいいっぱい買い物をしているってことでしょう?

(会場笑)

菊地:まあ、いっぱい買い物もしていますし、年間費も70万というのは置いておいてなんですけれども(笑)。まあうまくやると、少ない金額で多くのリターンを得られると。ポイントを得られるという技を紹介しているサイトになりますので。

司会者:ほかにはどんなことをなさいましたか? ポイントを利用して。

菊地:やっぱり、生活必需品を買うということですね。新しくバッグを買いたいではなくて。例えば「3万円貯まったから、なにか新しいバッグを買いたい」とかというのはNGで。

本当に生活で使うもの。洗剤であったり、お米とか、お水とか、こういうものをポイントで買っていく。そうすると、その分現金が増えていきますので。そういう必需品を買うというのが、一番重要なことだと思います。

司会者:なるほど。ついついご褒美にと思ってしまいがちなのですけれども、生活必需品を買ってまたポイントが貯まるから、それを買って?

菊地:そうですね。その余ったお金をなにかしらに使うということになります。

司会者:菊地さん、ご自宅の土地も?

菊地:そうですね。これをうまく活用して貯めたお金でというか、それで買えるような金額じゃないですけど、土地を現金一括で購入しています。

司会者:すごいですよね。荻原さん、ねえ。

荻原:でも、こういう人は珍しくて(笑)。みんな、むだ使いしちゃうんだよね、ポイント貯めようと。これはダメよね。

菊地:そうですね。ポイントのために行動するとやっぱりダメで。今ある生活を変えずに、最大限にリターンが増えるというのが、一番重要なところです。

司会者:菊地さんのようにたくさんカードを使いこなせる方はいいのですけれども、それができない方もいらっしゃると思うんです。たくさんカードを持っていて使いこなすのか、まとめて1つカードとか、少ないカードでやるのか?

菊地:できるだけ少ないカードのほうがいいですね。まあ、53枚持っている人間が言うのはおかしな話なんですけど(笑)。

(会場笑)

できる範囲で1枚〜2枚に絞ってポイントを最大限に貯めて、そのポイントをきちんと使う。使わなければポイントって無駄なものになりますので。

還元されたというのは感覚なだけであって、本当に還元されるのは、消費したときなんですね。ですので、必ず消費する癖をつけるというのがポイントです。